【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
”ミーア・キャンベル”は華々しくラクスのチャンネルにてデビューを飾った。
実はこの意義が大きな意味を持つことを既に気づいた皆様も居ることだろう。
そう、ミーアは
『
そう、「ラクスに似て非なる存在」としてだ。
これは即ち、「もはやミーア・キャンベルは”ラクス・クラインの偽物”として
ミーアは、先ずはラクスのチャンネルでその存在を公の物にし、またプロフィールの公開と同時に、ラクスと一緒に彼女の”慰問配信”が行われる。
つまり、好き嫌いに関わらず”オーブに拘束されている
また、ミーアが帰国する折には、そのことも大々的に報じられることだろう。
「うっそぉ~! 急がないとっ!!」
さて、C.E.72年が始まって早々、プラントの閑静な住宅地を疾走する赤毛&ツインテールの少女の姿があった。
ザラ派ハントもひと段落、静けさを取り戻した”アプリリウス市”だが、そうのんびりしても居られない人々が確かに存在する。
さて、街中をパルクールでもしそうな勢いで走り抜ける彼女の名前は”メイリン・ホーク”。
原作では、SEED DESTINYの時代さえザフトのネットワークに保管されているアスランの個人情報を覗いていたり、ホストコンピューターに侵入してフェイクの警報を鳴らすという事をあっさりやり、劇場版の時代にはクラッキングで要塞一つ落とすなんて離れ業をやってのけた。
そのスタンスと能力と行動から「情報のエキスパート」と呼ばれるだけのハッキングの腕を持ちながら、「暇つぶしにファッション雑誌を読む程度の感覚で軍の機密にアクセスして閲覧」というとんでもない趣味を持つ女とも評されたりしているらしい。
だが、この世界線は少々事情が異なるようで……
(カナーバさん、いきなりすぎるよぉ~~~っ!!)
さて、それは一通の暗号化されたメールから始まった。
厳密には添付されていた画像(風景写真)に偽装されていたのだが……内容は以下の通りだ。
☆☆☆
From:カナーバ
件名:緊急よ♪
Hi! メイリンちゃん。
急な話で悪いんだけど、ギルバート・デュランダル氏をしばらくしたら代表評議員に推挙する事にしたのよ。
その前段階にパトリック・ザラの後釜として実績作りもかねてディセンベル市に送り込むし、多忙になるの確定だから
それにほらメイリンちゃんもレイくんと知らない仲じゃないでしょ♡ というか何故かメチャクチャ懐かれてたわよね?
それにアカデミーもアプリリウスにあるしね。
という訳で、私も停戦準備とか戦後処理に向けて何かと忙しいし、ホークさん家で預かってもらうことになったの。
メイリンちゃん、お迎えよろしくね♪
☆☆☆
(あーもう! なんで”
そして我らがメイリン嬢、そこそこ立派なお屋敷の前に着くと生体認証キーでほぼフリーパスでドアを開けて……
「レイくん、いるっ!?」
「メイリン……
膝を抱えてソファーで泣いていたどこか幼さを残す少年……彼の名は”レイ・ザ・バレル”。
戸籍上は、ラウ・ル・クルーゼの異母弟ということになっている。
無論、実際には違う。
ムウ・ラ・フラガの父である”アル・ダ・フラガ”の遺伝子を用いて「製造」した最後のクローン体……端的に言えば、それがレイの正体だった。
だが、少なくともこの世界線においてクルーゼと異なりレイにアル・ダ・フラガとの直接的な面識はない。
厄ネタ満載コロニー”メンデル”の培養槽の中にいる段階でアル・ダ・フラガとその妻はクルーゼに殺害され、だが製造料は既に支払済みであった為に培養槽の中で生育させると同時に、適当な引き取り手(平たく言えば売却先)を模索していた段階で……メンデルがテロによるバイオハザードで壊滅したのだ。
一通りの騒ぎが終わった後、極秘裏に調査に入ったソレスタルビーイング……ではなく、プラントに潜伏していたイノベイドの調査チームが機密区画で、予備電源により辛うじて生命維持装置が機能していたために生存していた仮死状態のレイを発見。
そのままプラントに持ち帰ったのだ。
そこでテロメア異常のナノマシン治療を取引材料に”エージェント”として活動を始めていたクルーゼに『弟がいる』と接触を図ったのだった。
このイノベイド独特の感覚に、クルーゼは多分、救われたのだと思う。
何故かといえば、イノベイドというのはパターン化された塩基配列データからアバターボディを作成し”受肉”する。
例えば、ディエリアとリジェネは男女の違いはあれど、同じ”塩基配列パターン0988タイプ”の遺伝子構造を持つボディだ。
そうであるが故にイノベイドとしてはクローンというのに特に忌避感はなく、「同じ塩基配列を持つ兄弟姉妹なんざ居て当たり前」程度の価値観だった。
これは憶測だが……クルーゼがイノベイドと手を組み、ザフトの”獅子身中の虫”となる決意をしたのは、ナノマシン治療だけでなく、存外にイノベイドのこの価値観が、彼にとっては珍しく「好ましい」と思えるもの……ある種の同族意識だったのかもしれない。
そして、イノベイドの息がかかった病院でレイは目覚め、プラントで生きていく最低限の教育と訓練を受け……戸籍上「ラウ・ル・クルーゼの異母弟」として存在することになった。
実際にクルーゼはレイを引き取り、なんの気まぐれかそれなりに兄として接し、彼がMIAとなった後はクルーゼの友人でりレイとも面識があったギルバート・デュランダルに引き取られる予定であったが……その予定が、カナーバのメールにあるように大幅に狂っのだ。た
加えるなら、レイ・ザ・バレルという人物は、原作ですら生年月日、年齢も明らかになっていない。
実際、「見た目より実年齢はずっと幼い可能性」が指摘されており、この世界線においては戸籍上はメイリンと同い年ということになっているが、実際にはおそらく……
「レイくん……」
涙を滲ませたレイをメイリンは抱きしめ、
「ねえ、
「でも、俺、ここでラウを待っていたい……」
(け、健気すぎるよぉ~)
メイリンは内心、自分の役回りに溜息を突きたくなった。
(まあ、しょうがないよね……特にレイくんに話しちゃダメとは言われてないもん)
だから耳元でそっと囁く……
「レイくん、よく聞いて。あと声を大きく出さないで……クルーゼさん、生きてるよ」
「!?」
「でも、理由があってしばらくプラントに戻ってこれないから……だから、ウチで一緒に待とう? ね?」
明らかにおかしいと思うのはきっと誰もが同じだろう。
当然だ。
まず、メイリン・ホークは明確に「イノベイドのエージェント」である暫定最高評議長のアイリーン・カナーバと繋がりを持つのは確定で、この時点で………いや、レイの反応から考えるにラウ・ル・クルーゼともレイ・ザ・バレルともかなり以前から面識がある。少なくとも昨日今日に出会ったわけではないだろう。
それどころか、どうやら一部の者しか知らないクルーゼの真相を知る立場にもあるようだ……おそらくだが、クルーゼやレイの出自すらも知っていそうな雰囲気がある。
じゃあ単純に「どこにでもいる」イノベイダーか?と言われるとそういうことでもないらしい。
さて、メイリン・ホークは何者なのか?
それが明らかになる日はいつになるだろうか……
(これは最悪、レイくん担いでオーブに亡命するしかないかな?)
メイリン・ホーク14歳、悩みの尽きないお年頃であった。
という訳で、お姉ちゃんに先んじてメイリン&レイの初登場&初イラスト回でした。
メイリン、原作でさえも突出したクラッキングやハッキング能力を持っていましたが、この世界線ではその能力に明確な理由付けがあるみたいですよ?
まあ、カナーバからダイレクトに連絡を受けれる立場ってだけで色々お察しくださいというところですがw
ただ、”純粋なイノベイドでは無い”ようなんですよね~。
んでもってレイ君。
戦争前まではクルーゼと同居していたようで、本来はデュランダルに引き取られる予定でしたが、カナーバの策略(?)により、デュランダルはディセンベル送りになったためにホーク家に引き取られる事に……
レイが「メイリンお姉ちゃん」と呼ぶくらい懐いてる理由は次回にでも。
すいません。この先、ちょっと愚痴です。
なので読みたくない方はスルーをお願いします。
アクセス解析の範囲選択見てもらえるとわかるのですが、ここ数日で一気に評価が下がりまして、かなりモチベーションにダメージを受けてしまい、かなり執筆が遅れました。
幸い、それでも高評価を入れてくれた方がいらしたので、少し持ち直しましたが、正直、終盤で息切れしかけてるところにこれはきつかったですね。
次回でホーク家の様子などを触れて、一応、全200話以内に収めようと考えていたんですが、今のペースだと最終話がいつ頃アップできるか未定です。
これまで連日更新を楽しみにして頂いた皆様には申し訳ないです。
それでもなるべく10月中には終わらせようと思うので、気長にお待ちいただけると幸いです。
どうか応援よろしくお願いいたします。