【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
むしろ、あのお方意外だったらミスリードが過ぎるという。
「カガリ代表、味方艦隊とのランデブー前に、一度、哨戒した方がよろしいのでは?」
「そうだな……せっかくだ。機体の慣熟もかねて、キラとフラガ大尉を飛ばそう。センサーポッドを撒けば少しは周辺警戒の足しになるだろうし」
一応、現在のアークエンジェル、並びにヘリオポリス避難船団の指揮系統を簡単に説明しておこう。
船団全体の総責任者であり、全体指揮権を持つのは軍でも大将待遇であるカガリだ。
だが、彼女は戦闘職ではないので、アークエンジェルの軍事行動における直接指揮権は通常は持っていない。
だから、軍事行動に関しては艦長待遇のトダカ中佐が提案しカガリが確認、承認する。あるいはカガリが提案し、トダカが決断するという流れが基本となっていた。
「了解りょうかーい。キラくんとフラガ大尉にそう伝えるわね~」
とはモビルスーツ・オペレーターのアニュー・リターナーだった。
本来はキラは任官しているのでヤマト少尉と呼ばねばならないのだが……まあ原作準拠という事だろう。
この温さと緩さがアークエンジェルと言えなくもない。
という訳で、ヘリオポリス出航の際に積み込んでいた無人自立行動型センサーポッド(ニュートロンジャマ―でも光波/可視光や赤外線は阻害できないので、一応、効果はある)を満載したコンテナを牽引しながら、汎用性の高いエールストライカー装着のGAT-X105”ストライク”と、ムウ用に各種の調整がなされたGAT-X303”イージス”がアークエンジェルより飛び出した。
実は”ストライク”も”イージス”もちょっとした改良がなされている。
”アストレイ”のデータを参照し、長距離活動用に推進剤として水の入ったドロップタンクを宇宙限定で装着できるようになり、ストライクに至っては余剰電力と余剰推力が計画より心持ち増えたため、左肩にソードストライカーのビームブーメラン”マイダスメッサ―”ユニットと左腕に
何気に電力消費の少ない兵器類が選ばれているのが興味深い。
というよりスーパーコーディネーターとしての基本スペックは原作と大差ないとしても、”ぎっちょん!”教官との特訓や武士道なエースとの出会いで経験値が上がってるせいか、既にキラはこれらの多彩な武装を適材適所使いこなせるようになってるようだ。
また、敵襲に備えアサギ、ジュリ、マユラの三人は、それぞれストライカーユニットを装着したゴールドフレーム、レッドフレーム、ブルーフレームのアストレイの近くでパイロットスーツ姿で待機し、いつでも緊急出撃に対応できるようにしていた。
本来はアークエンジェル搭載5機のモビルスーツはローテーションを組んで警戒に当たるのが常だが、主力とも呼べる2機が艦を離れた今、警戒を厚くするのに越したことはない。
無論、刹那、ティエリア、ネーナの”プトレマイオス”トリオもいつでも出撃できる体制にあった。
ただ、彼らは切り札あるいは隠し玉、ここぞというときに使ってこそ価値も意味もある。
一応、護衛艦にもティエレン宇宙戦仕様が2機ずつ搭載されているが、性能的にも護送船団直掩の機動砲台と割り切るべきだろう。
それでもザフト一般兵が駆るジン相手なら十分すぎるほど対抗できるが。
☆☆☆
まあ、そんな厳重警戒態勢の中、飛び立ったキラとムウはザフトの偵察型ジンと遭遇戦を演じたが、これに完勝。
それは良かったのだが……
「キラ、ザフトの救難ポッドを拾ってきたのは別に責めはしないが……」
そう、キラはフラグ……ザフトの救命ポッドの形をしたフラグを回収してきたのだ。
カガリは、胸がざわつくような嫌ではないが妙な予感を感じていた。
いざ開けてみたら飛び出てきたのは……
「あら? こちらはザフトの船ではないのですの?」
予感的中。丸っこいペットロボットを引き連れたなんかふわふわしたピンクの髪の美少女だった。
ある意味、いっそ見事なまでの「アスランと会話」のフラグ回収だ。
「えっと……どちら様?」
冗談抜きに状況のわからぬナチュラルもといスーパー(ポンコツ)コーディネーターになってる弟を横目に見ながら、格納庫で待機していたカガリは一歩前へ出て、
「残念ながらザフトの船ではなく期間限定でオーブの船ですよ。”
「あらぁ?」
すとんと極小重力を利用してカガリの前へ降り立った少女はまじまじとカガリの顔を見て、
「もしかして、”カガリ・ユラ・アスハ”様ですか? ソレスタルビーイング代表の?」
「よくご存じで」
ちなみにアスランはカガリの正体に自己紹介するまで気付かなかった。
「うふふっ♪ これでも世界の著名人は覚えるようにしてますのよ? それにカガリ様は、同年代の少女の中で一番有名ですもの♪ ”自ら先陣に立ち、太陽の光で世界を救い、地球人類の未来を照らした
このいかにもプロパガンダ臭い、”陳腐極まりない名声”は主にソレスタルビーイング、オーブ政府、アズラエルを主軸とする大西洋連邦+オーブ友好国有志連合の仕業だった。
別名、”カガリ・ファンクラブ”の広報活動の成果と言える。
本人は全く気に留めてないが、意外とこの本人非公認・非公式ファンクラブの会員数は地球上に多く、思いの外に国境を越えたワールドワイドな規模の組織だったりする。
無論、発起人はソレスタルビーイングの”本当の親玉”、最大の賛同者は大西洋連邦の実質的な盟主王だ。
だって確実に利益を生むし。
「その”現代の
「結果としてそれで多くの人命が救われたのですもの。よろしいのではなくて?」
外連味なくにこりと微笑むラクスに、
「プラントが誇る”歌姫”にそう評してもらえるとは光栄だな。”静かな夜に”は嫌いじゃないぞ? 眠り辛い夜に聴くのがよい」
とはいえ、神経が登山用ザイル、肝がフェイズシフト素材でできてると噂されるカガリにそんな夜は滅多にないが。
「あら! ありがとうございます♪」
なんか妙に波長が合うのか、変に盛り上がってるように見える……何もかもが対照的で、そしてオーブとプラントというそれぞれの母国で同時に方向性が異なる大きな力(影響力)を持つ少女二人。
「ほぇ~。君、凄いんだね? 初体面であっさりカガリの会話について行けるなんて」
と感心したように、同時に正体が判明してもイマイチこれがいかにとんでもない事態なのかわかってないようなキラに、
「そこのポンコツ、人をコミュ障みたいに言うんじゃない」
「ぽ、ポンコツ!?」
と絶句した後、
「あれ? 歌姫さんの”ラクス・クライン”って、アスランの婚約者の……?」
ようやく思い出したというより、記憶と照合したキラである。
いや、真っ先に思い出したのがそれでいいのか?と言いたくはあるが、
「あら? アスランをごぞんじですの?」
「あっ、うん。幼年学校の頃の友達なんだ」
「まあっ! もしかしてあなたはキラ様ですか? アスランが前に思い出を話してれた時の?」
「あっ、はい。多分、そのキラ・ヤマトです」
なんか気の抜けたやり取りを始めた二人に、
「やれやれ。これが”運命”とでもいうのかねぇ」
カガリは複雑な表情で、
「ラクス・クライン嬢、貴女のヒーロー……
という訳でラクス様、ご登場の巻。
キラ君の反応が割とぽややんとしとりますが、基本、この世界線のキラはマリューさん以外の女性キャラにあまり関心を持ちませんし、脳のリソースを使いません。
魔乳原理主義者の鏡w
そして、ラクス……先に言及します。「愉快なねーちゃん」化する可能性がめっちゃ高いですw
原作の超然としたヒロイン力より、とっつきやすい(ただし方向性はミーアと違いますが)感じになるかも?
このシリーズは、残念になったりポンコツになったり愉快になったりすると、不幸度が下がり幸運値が上がる仕様です(例:きらまりゅ)
ちなみに薄幸キャラは出番が減ると不幸度が下がり死亡フラグが折れやすくなりますが、ナレ死がランダムで発生する場合があります。
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