【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
ついでに、この世界線のカガリのビックリ身体能力が明らかに……
運命論という物を、実はカガリ・ユラ・アスハは信じていない。
むしろ人生は自分で切り開いてこそだと思っている。
第一、何より決まり決まった未来など面白くもなんともないではないかと。
(とはいえ、こうも揃うと流石に運命はともかく、惹かれ合ったとしか思えんな)
無論、原作のキララクの話ではない。
「まあ! アスランがこの船に? お怪我とかしてませんの?」
「安心しろ。五体満足どころか健康状態は極めて良好。食欲もあるしピンピンしてるさ」
この時点では当然、婚約者同士であるアスラクのことだ。
しかし、賢明な読者の皆様の事だ。既にお気づきだろう。
キラ、ラクス、アスラン、(まだキャラとしては登場してないが)お父上が乗艦している以上、今後繋がりができそうなシン&マユのアスカ兄妹。
そしてカガリ……現在のアークエンジェルは原作の”運命”のごった煮、あるいは闇鍋状態のカオティックな空間だ。
何しろ、キラはラクスと出会う前にさっさとマリューとくっつき現在進行形で肉欲に溺れ、カガリとアスランは出会ってはいるがフラグが立つ気配はなし……いや、ホントにどうなってんだこれ?の大渋滞だ。
これで原作同様の人間関係構築は、パトリック・ザラがコーディネーター、ナチュラルを問わない人類愛に目覚めた平和主義者に華麗なる転身するくらい無理があるだろう。
「とりあえず、会っておくか?」
「よろしいのですか?」
「別にかまわんだろう。私が言うのもなんだが、せっかくどっちも生きているんだ。その幸運を嚙みしめるのも悪くないさ」
☆☆☆
「えっ!? ラクス!? なんで!? どうして!? Tell Me Why?」
驚きすぎて一部言語野がバグったっぽい、驚愕というタイトルを付けたくなる顔芸を披露するアスランに、
「わたくしもこの船に救助されたのですよ♪」
にこやかに答えるピンクの歌姫。
「いや、俺は救助された訳ではなく捕虜に……」
「細かいことはよいじゃないですか? 天の配剤か、こうして二人とも無事なんですもの」
などと再会の喜びかつ近況報告が行われたらしい。
アスランとラクスの語らいは、終始和やかだったと言っていい。
しかし、問題はこの後だ……
「ラクス嬢、アスラン・ザラは扱いは一介の兵士ではなく高官の子息だが、ザフトの軍籍がある以上捕虜は捕虜だ。対して君は、敵国の高官の娘であっても民間人、しかも戦場で捕虜になったのは要救助者として確保したんだよ」
アスランとの面会時間を十分に取った後、アークエンジェルの自分の私室兼臨時執務室にラクスを招いたのは、カガリからだった。
カガリは暗に「立場と扱いが違うから婚約者でもアスランと一緒に居させることはできんぞ」と言ったわけだが、
「まぁ……オーブとプラントは敵国同士になってしまいましたの?」
どうやらラクスの関心はそっちだったようだ。
「まあな。どんな理由があれ、宣戦布告もなく自国領を攻撃されたんだ。それをなあなあにするほどオーブは腑抜けた国じゃない」
ある意味、それこそが大きな原作乖離と言えるのだが。
「それはとても哀しい……残念なことですわね」
演技でなく哀しい顔をするラクスに、
「お前さん、失礼。ラクス嬢が気にすることじゃないさ。別に軍への指揮権があったわけでも、自身がプラントの責任ある政治家って訳でもないだろ?」
「そう言っていただけると気が楽になりますわ。ところでラクス嬢というのはちょっと……わたくしのことは、ラクスと呼び捨てになさって結構ですわ」
「それじゃあ、私もカガリでいいぞ?」
「うふふ♪ そうさせていただきますわね? ではカガリ、わたくしの扱いはどうなるのでしょう?」
「一応、このアークエンジェルは現在オーブ預かりにはなってるがれっきとした軍艦でな。お前さんがプラントの人間だろうとオーブや大西洋連邦の人間だろうと、民間人である以上は艦内をウロチョロするのは正直、お勧めはせん。特に今はいつ戦闘配置になるかわからん」
まあ、今のアークエンジェルの乗組員のかなりの割合はオーブからの出向者だ。
フレイ・アルスターなどのちょっと心配な人種感を持つ一部の人間を除けば、「コーディネーターだから」というのは大した忌避理由にはならない。
むしろ、「ラクス・クラインが乗艦している」と知られると大騒ぎになること確定なので、今のところ暫定処置として箝口令が敷かれているようだが。
ぶっちゃけ、彼女の処遇を決めかねてるのがアークエンジェル首脳陣の現状で、どうやら立場上、避難船団最高責任者であるカガリに一任(あるいは丸投げ)という方向性に決まりそうだった。
というか、他に適切な処置がないと言うべきだろうか?
「道理ですわね」
「そこで提案なんだが……しばらくベッド持ち込んでルームシェアの感覚で、私と一緒にこの部屋に住んでみるか? まあ、オーブに着くまでの間だが」
「えっ?」
目を真ん丸にするラクスに、
「まず、胸は平たいがこれでも私は一応、性別は女でな。そういう類の間違いは起きんだろう。そして私はラクス、お前さんを監視するという大義名分が持てる。もし艦内で行動する場合でも、私と一緒ならいい訳も立つからな。こういう言い方はアレだが、身分的にも私なら問題ないだろう」
言うなれば、プラントの歌姫(+最高評議長の一人娘)をゲストとして迎え、エスコートするソレスタルビーイングの表看板(代表首長の一人娘)という構図だ。
「そ、その、大変嬉しい申出なんですが……よろしいのですか? わたくし、ザフトではないとはいえコーディネーターなんですのよ?」
「当然、知ってるさ。だがラクス、お前もオーブがどういう国か知らないわけじゃないだろ? ウチの国是は”ナチュラルとコーディネーターの共存共栄”だぞ」
「それはそうなのですが……」
想像していたよりずっと高いレベルの厚遇に、珍しく困惑気味のラクスであった。
「ちなみに私の身体能力は、おそらくほぼ全てのコーディネーターを上回るぞ。例えば、握力は150kgを超えている。そういう意味でも心配はしてないな」
マジにこの世界線のカガリのフィジカルは、ちょっと異常な領域にある。
ナノマシン処理による影響かまではわからないが、例えば白兵戦でタイマンなら普通に戦闘系イノベイドを倒せるレベルだ。
いや、もしかしたら三冠獲れるレベルとは言わないまでも、トレセン学園に入学できるウマ○の平均くらい、あるいはメイクデビューできるくらいの身体能力はマークしているかもしれない。
なお、得意技は”
単純ゆえに効果的である。
「こいつはお互いのメリットがある”取引”さ。お前さんは軟禁状態に近い、特に戦闘配置となれば部屋に籠ってて貰うことになるが、私が部屋にいる時は暇つぶしの相手くらいにはなるさ」
「カガリのメリットは?」
「眠れないときに子守唄でも歌ってくれればいいさ」
そして、予め用意していたらしい携帯端末を取り出し、
「一応、艦内用の端末を渡しておく。閲覧情報制限はさせてもらってるから軍事情報にはアクセス権が無いが、福利厚生用のデータベースにアクセスしてミュージックプレイヤーの代わりにはなる。まあ、一人の時の暇つぶしにでも使ってくれ」
「ありがとうございます。嬉しいですわ♪ ところで、なんでこんなに良くしてくださるのですの?」
「そんなに待遇を良くしてるつもりは無いんだが……」
事実厚遇してるつもりはないカガリは、
「強いて言うなら、お前さんのファンだからってことにしておいてくれ」
こう言ってはなんだが……
姉弟揃って原作と少し性格が違うとはいえ、やはりカガリとキラは双子なんだと思う。
何というか、”
そう、例えば……普通なら泣き叫んでもおかしくないシチュエーションの女の子に、安易なイケメンムーブをかませばどうなるか?
そのあたりの考慮も配慮も全くできてない辺りが……
「ところでカガリ、実はわたくし、同年代で同性のお友達ってできるの初めてで……」
「奇遇だな? 私もだ」
「まあ♪ お互い初めて同士なんですのね♡」
「言い方」
という訳で、カガリはラクスのルームメイト兼お世話係(?)に就任したみたいですよ?
そして、無駄にイケメンムーブをかますというw
だから、ラクスが愉快な方向に……かな?
そして、プリティなダービーに出走できそうな身体能力を持っているらしいカガリ。
ついでに”新蛇使い座の守護”でも持ってるのか? 実は、微妙に中の人繋がりw
果たして、このネタがわかる人が何人いるだろうか?
ちなみにスネークバイトって名前のカクテルもあり、ラズベリー・スネークバイトは色的にカガリに似合いそう。
とりあえず、もうこの先、明らかに原作と同じ展開にはならないと言いましょうか……
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