【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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第03話 種の開幕と言ったら襲撃シーンだよねという話

 

 

 

 さて、後の”GAT-X”と呼ばれる事になるこの大西洋連邦のモビルスーツ開発において、技術立国であるオーブは何ができるのだろうか?

 いや、できることはごまんとある。

 例えば、キラが担当しているソフトウェア的な意味での制御系もだが、”パワーエクステンダー”というコードネームを持つ超強化バッテリー、室温超伝導を可能とした完全個体バッテリーなどはその最右翼だろう。

 何やらサク○ダイトででも作られていそうなバッテリーだが、これは完全にオーブの独自技術だ。

 他にも同じく室温超伝導素材を用いた非接触モーター、リニアレール・スライド、キャパシタ、フライホイール、ダイナモ/オルタネーターなどがハードウェアとして供給されている。

 まあ、これらの技術はオーブ(?)が極秘裏に開発している「とある特殊な機関(特に”T”の方)」の量産に必要な技術開発の過程で派生した技術の応用した物だったりするのだが。

 

 では、オーブ側には協力する技術的メリットはあるのか?

 あるにはある。

 ”()()()()()”を使わない機動兵器でも運用可能な高効率/低消費のビーム兵器関連技術(荷電粒子を励起状態で安定的に貯蔵できるエネルギーパックなど)もそうだが、とりわけ新機軸の相転移防御システム、フェイズシフト(PS)装甲に価値を見出しているようだ。

 まあ、ある意味において母校のあるヘリオポリスに出戻り早々にマリューとくっついたキラは、中々のファインプレーだとみなしてよい。

 

 さて、昼食後の午後の時間、キラとマリューは大西洋連邦の一連のG兵器、中でもGAT-X105、通称”ストライク”の狭いコックピットに二人そろって籠っていた。

 正確には様々な支援機器とケーブルで接続する関係上、ハッチは開けっ放しであるために完全な密室状態ではなかったが。

 

「やっぱりストライクが一番厄介ですね。”ストライカーパックシステム”を搭載する関係上、どうしても制御系の負荷が」

 

 ストライカーパックシステムというのは、バックパックをはじめとする機体各所のハードポイントに用途ごとに様々な装備を換装させ、あらゆる戦闘、戦術に対応させようとした、まさにモビルスーツに正しく人間と同等の戦場での汎用性の獲得を目指したシステムだ。

 

「それなのよね~。装備ごとにフェイズシフト装甲の強度設定も変わるから余計にね」

 

 まあ、そんな訳でここ数日はマリューとキラは、GAT-X105の調整と設定にかかりきりだ。

 無論、他の機体も並行して行っているが、可変機能があったりステルス機能を持っている特殊な機体もあるが、そちらは装備換装や装甲強度の変更などがないためにまだGAT-X105に比べれば調整の目星は付いていた。

 

「あと、ビーム兵器を使った場合のエネルギー消費が大きすぎますよね。パワーエクステンダーや自己回生の電力回収である程度補いが着くとしても、外部からの無線式の電力供給システムとか欲しいなぁ。いっそ、そういう装置、ストライカーパックに付けれるようにしたら良いのに」

 

「えっ? そういうシステムあるの?」

 

 軽く驚くマリューにキラは小さくうなずき、

 

「確か配備が始まったばかりのオーブの第二世代戦闘用モビルスーツに、そんなシステムが採用されていたと思います。軍事機密だから、僕もそこまで詳しくはないですけど」

 

「そういえば、ヘリオポリスにも新型機の先行量産型が試験配備されたって聞いたけど……もしかしてそれかしら?」

 

 ちょっとオーブと交渉してみようかしら?とかマリューは思わなくもなかったが、その時……

 

”Zuuuuu-----N”

 

「なっ!?」

 

 唐突な振動が、開発拠点を襲ったのだった!

 

 

  

☆☆☆

 

 

 

 その振動は、工科大学でカトー教授と歓談中だったカガリにも届いた。

 

(はじまったか……)

 

 ギョッとするカトー教授に対してある程度、状況を想定していたカガリは落ち着いたものだ。

 

「どうやら爆発物のようですね?」

 

「アスハ代表、テロかね?」

 

 カガリは少し考えてから、

 

「おそらくはザフトの潜入破壊工作員の仕業でしょう。目的は、おそらく”G兵器”の破壊かもしくは奪取」

 

 するとカトー教授はスッと目を細める。

 どうやらこの御仁も中々に肝が据わっているようだ。

 

「代表は何かご存知で?」

 

「ここ数日、ヘリオポリス周辺でザフトの戦闘艦が確認されています。おそらく、彼らもG兵器に勘づき、機会をうかがっていたのでしょう」

 

 ついでに言えば、カガリはヘリオポリスのデフコンレベルが急上昇していたことも掴んでいた。

 

(入ってきたのは、おそらくはそう多くは無い特殊部隊……ステルス小型艇でも使われたかな?)

 

 そして、自分なら混乱を拡大させるために強襲部隊も突入させるが……

 

「そうか。やはり開発が露呈したか」

 

「まあ、そこまで厳格な隠蔽もしてなかったですし」

 

 するとカトー教授は、

 

「では、私は非常事態マニュアルに従えば良いのかね?」

 

「ええ」

 

 カガリは鷹揚に頷き、

 

「既に打てる手は打ってあります」

 

「君は?」

 

「ご心配なく。自分の身くらいは守れる手段は用意していますので」

 

 そして、カガリはうっすらと微笑むと、

 

「いずれにせよ、プラントもザフトも、この判断を後悔することになるでしょう。仮にもコーディネーターに友好的で、尚且つ形だけとはいえ中立の立場を守り、積極的な”武力介入”、参戦を忌避してきたオーブに対して決定的な敵対行動を示したのですから」

 

「戦争への積極的な介入かね?」

 

「国土を焼かれ、国民を殺されて黙っている国なんて、存在する価値ありませんよ」

 

 そう温度を感じさせない声で返すカガリの瞳は、金色に見えたという……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちなみにカガリは既にイノベイターに覚醒しているわけではなく、そのずっと手前。
ちょっと特殊なナノマシン投与(原作00よりずっと危険性が低いチューニングが施された物)の影響かも?
ちなみにオーブでは医療用ナノマシンは国民健康保険対応の一般的なものである模様。
この分野では世界の最先端を突っ走ってる模様。
果たして誰の差し金なんだか……

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