【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

36 / 200
夜勤で残業2時間+通勤ラッシュの渋滞……死ねる(泣
眠らないままのテンションで投稿ですw



さて今回は00系モビルスーツネタが続いたので、箸休めに種系のメカニクスネタを。
また少々、”ガンダムSEED X ASTRAY”が絡んできます。




第36話 悪党たちとニュートロンジャマ―・キャンセラー、そしてオーブに乱立するフラグの数々

 

 

 

 さて、前話においてチラッと”アストレイ”の話が出たが、それに付随するエピソードを一つ載せたい。

 それは……

 

『アストレイのレッドフレームとブルーフレームを、それぞれジャンク屋と傭兵に売る……ですか?』

 

 ”秘匿回線:MA7041”の専用通信の先に居るアズラエルにカガリは頷き、

 

「ええ。アレには大西洋連邦の秘匿技術も使われてますし、一言断っておこうかと」

 

 アズラエルは、カガリのこういうところを気に入っていた。

 実直であるところ……ではない。

 商売人として通すべき筋は通し、商売相手とみなした相手には不義理を原則として行わない。

 組織のトップというのは、業種に関わらず「信用商売」だ。

 信用できない者がトップに座る組織など、他から見れば害悪でしかない。

 カガリは、その商売人としての鉄則と心得を、若いながらも良くわきまえていた。

 つまり、アズラエルにとりカガリは「()()()()()()()()()稀有(UR)な商売相手」という事になる。

 

『見返りはどのような?』

 

 カガリは慎重に言葉を選びながら、

 

「一定範囲の”ニュートロンジャマ―”による中性子阻害を()()させるシステム。この効果範囲内にあれば、()()()()()()します」

 

『!?』

 

 それは明確な衝撃……

 

「機能的に”ニュートロンジャマ―・キャンセラー”と呼ぶべき物でしょう」

 

『……出所は?』

 

「例の”生臭クソ坊主(マルキオ)”ですよ。ただし、生臭は窓口に過ぎず本当の出所は、おそらくシーゲル・クラインでしょう。まあ、彼なりに”5億人殺し”の責任を感じたのかもしれませんがね」

 

 カガリは随分と迂遠な言い回しをしているが、概ね真実だった。

 原作ガンダムSEED外伝の一つ、「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」にYMF-X000A”ドレッドノート”というモビルスーツが登場する。

 この機体は、原作のフリーダムやジャスティスが搭載する以前の初期段階のニュートロンジャマ―を搭載した「核動力実験機」であり、他にもフェイズシフト装甲、ドラグーン・システムの実験機も兼ねており、形式名の”000”は「この新装備三つの始まり」を意味するらしい。

 

 だが、この初期型のニュートロンジャマ―・キャンセラーは、後の機体が核動力にユニットとして組み込めるようにコンパクト化し、「自機の核動力のみ」を中性子阻害のキャンセリングを行うのに対し、一定のエリアにある全ての核分裂炉のキャンセリングを行うようになっていた。

 

 そして、その特性から原作ですらも実験を終えて解体・廃棄処分されるはずだった”ドレッドノート”を地球の深刻なエネルギー不足を解決する為にシーゲル・クラインが手を回し、全てのパーツがジャンク屋を通じてマルキオ導師に渡る様に手配されたのだ。

 

 そして、この世界線でもほぼ同様なことが起きていた。

 シーゲル・クラインは一線を退いたが、どうやら早く政界から完全引退した分、”()()()()()”とはより密接に結びついたらしい。

 

『ああ、あの……確かに、あの”ジャンク屋組合の裏ボス”なら、シーゲル・クラインと繋がっていてもおかしくないですね。では暗躍したのは、噂の”ターミナル”ですか?』

 

「それも推測になりますが」

 

 噓である。

 例え正体不明の組織”ターミナル”であろうと、ヴェーダから逃れることは不可能だ。

 とはいえ、これは別にアズラエルへ「知らせるべき事柄」ではない。

 

『正体不明の組織というのが少々引っ掛かりますが』

 

「今回は、そこよりも”ニュートロンジャマ―・キャンセラー”が本物かどうかが重要でしょう?」

 

『なるほど。それにしても、いかに最新鋭とはいえ試作モビルスーツ2機では対価として安すぎませんか?』

 

 するとカガリはため息を突き

 

「……加えて、いざという時のシーゲル・クラインの身柄の保証。要するに5億人を葬り地球中から恨まれてる男に、新たな顔と戸籍と人生を与える……まあ、私の権力だけでもどうとでもなる案件です」

 

『つまり、大西洋連邦が支払う対価はないと?』

 

「ええ。ただし、ニュートロンジャマ―・キャンセラーの技術は、ダイレクトには理事長にはお渡ししません」

 

 するとアズラエルはすっと目を細め、

 

『どういう意味でしょうか?』

 

 「返答次第では……」というプレッシャーをカガリは平然と受け流し、

 

「一定の範囲内の中性子阻害の無効化を行う……つまり、大量の核分裂炉を並べてその中心に置くような使い道には良いですが、兵器としての使用を考えると極めて使い勝手が悪い。例えば、核ミサイルの群れの真ん中にニュートロンジャマ―・キャンセラーを積んだミサイルを紛れ込ませ、それが撃墜されたら核ミサイル全てパー……欲しいですか?」

 

『ああ、なるほど。そう言う事ですか』

 

「現物が手に入れば、その技術を解析して、有効範囲を絞ることで弾頭に組み込める小型化ができるかもしれない。もっとも、私は小型化・量産化に成功しても大半はそんな勿体無い使い方はしませんがね」

 

『というと?』

 

「普通に核分裂炉に組み込みますよ。そっちのほうが使い切りで吹っ飛ばすことしかできない核ミサイルに用いるより経済効率が良い」

 

『実にカガリ代表らしい、いや一流の経済人らしい発想ですね。まず金になるかを考える……良いと思いますが、核兵器にも核兵器なりの使い方という物がありましてね』

 

 するとカガリは自分の口の端がつり上がるのを感じながら、

 

「よーく知ってますよ。ですが、大量破壊兵器というのは、『相手に持ってないと思わせて、ここぞというとき、ここぞという標的』に意表をついて使ってこそです。普段から見せびらかす”持ってて嬉しいコレクション”でも無ければ、面白半分や興味本位で使って良い物でもない……第一、」

 

”にちゃあぁ”

 

「それじゃあ()()()()()

 

 

 

『なるほど。相変わらず有意義な時間ですね。ところで、”使えるまで完成したニュートロンジャマ―・キャンセラー”の対価に何を支払えば良いんです?』

 

 カガリは待ってましたと言わんばかりに、

 

「ニュートロンジャマ―・キャンセラーの技術ではなく、”現物の量産品”をちらつかせながら、ユーラシア連邦より買い叩いて欲しいものがあるんですよ」

 

『地下資源ですか?』

 

 普通にユーラシア連邦と言えば考えるのはそれだが、

 

「いえ、”アクタイオン・インダストリー社”ですよ。株券とかではなく、機材、器材、資材、人材、可能な限り全てを買い叩いて、理事長、貴方の”絶対勢力圏”に移設して欲しいんです。出来れば下請け、関連企業、提携企業も根こそぎ全て」

 

 すると、アズラエルは不可解という表情で、

 

『あの兵器会社を? 確かに”()()()”の一角ですし、不可能では無いですが……何故、貴女にしては珍しくそこまで執心を?』

 

「あそこには見るべきものが多いんですよ。()()のエージェントも潜り込ませていますしね」

 

『それほどですか?』

 

 カガリは頷き、

 

「取り立てて、”こっそりザフトに売り込みをかけようとしているモビルスーツ”と、”モノフェーズ光波防御システムを搭載したモビルスーツ”が欲しいですね」

 

 いわゆる”ゲル・フィニート”と”ハイペリオン”だ。

 

『ほうほう。それは確かに興味深いですね。それにしても、このご時世にザフトに売り込みですか……』

 

 「許し難い裏切り行為」と言いたげなアズラエルに、

 

「まあ、商人、それもユーラシア連邦ですからね」

 

 そうカガリは苦笑し、

 

「それに物は考えよう。ザフトと密通してることを”交渉(脅迫)材料”に買収が捗れば良いんですから」

 

『違いないですねぇ』

 

「でしょう? 強引に奪うこともできますが、それはスマートではない。第一、ザフトじゃあるまいし力技を安易に使うのは私の好みじゃない」

 

『アクタイオンを手に入れ、それらの現物をお渡しすれば?』

 

「金銭ぐらいは正規価格で払いますよ? ウチは貧乏ではありませんので」

 

 二人の”悪党”の笑い声が重なった。

 

 

 

 

 

 

 オーブに、

  ・ニュートロンジャマ―・キャンセラー(範囲)の購入フラグが立ちました

  ・ニュートロンジャマ―・キャンセラー(個体)の開発フラグが立ちました

  ・”ドレッドノート”購入フラグが立ちました

  ・”Xアストレイ”開発フラグが立ちました(χユニットは原作でもアメノミハシラで製造)

  ・”ドラグーン・システム”発展、派生、関連技術開発フラグが立ちました

  ・”ゲル・フィニート”入手フラグが立ちました

  ・”バチルス・ウェポンシステム”の発展、派生、関連技術開発フラグが立ちました

  ・”ハイペリオン(バッテリー)”入手フラグが立ちました

  ・”ハイペリオン(核動力)”の開発フラグが立ちました

  ・”アルミューレ・リュミエール”の発展、派生、関連技術開発フラグが立ちました

  ・()()”失敗作”ならびにその一味の参入フラグが立ちました

 

 結果として、より多くの死亡フラグ破損が期待できます。

 

 以上は、”ヴェーダ”の試算を参照としています。

 ”ヴェーダ”はこの計画を推奨・承認します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




サブタイの悪党は、腹黒獅子(カガリ)盟主王(アズラエル)、そして生臭坊主(マルキオ)でしょうね~w

さて、敬意こそ異なりますが、

レッドフレーム→ジャンク屋(ロウ・ギュール)
ブルーフレーム→傭兵(サーペントテール、叢雲劾)

へそれぞれ無事に渡るようです。
ご感想で指摘していただいた皆様もいらっしゃいましたが、実は時期がずれただけで、入手経緯は違えど「彼らの物語」は無事に始まるようです。
むしろ、ストライカーパック対応やら何やらが強化済みのプロト・アストレイ(というかアストレイの量産計画は基本的にこの世界線では無いので、アストレイは実験機・試作機としての少数生産機しか現在は存在しません)なので、むしろ、二人にはお得でしょうw
基本、オーブの”アストレイ”はあくまで実験機・試験機などに使う少数生産の試作モビルスーツにつけられる名称になっています。(だから量産されない=”王道ではない”なんですね)

対価は「ドレッドノートと初期型の範囲型ニュートロンジャマ―・キャンセラー」、そして万が一の場合のシーゲルの身柄保障……前者はともかく後者は胡散臭い事胡散臭い事w
ラストのフラグに明記されてないあたり、果たしてどう関わってくるのか……現在は不明瞭です。

そして、アクタイオン・フラグが経ちました。
外伝に詳しい方なら理解していただけると思いますが……「アズラエル傘下にアクタイオン社が入り、オーブとも強いつながりを持つ」。
これはもうダイレクトに戦争の趨勢に影響します。おそらく戦後も、かな?

”X ASTRAY”と言えば他称”失敗作”くんと、存在が出てこなかった運び屋プレア・レヴェリーくんですが、少なくとも今のところ二人とも無事です。ケガ一つありません。
「出会わなかったこと」で、死亡フラグが折れたようですよ?

色々と今後の伏線てんこ盛りの回でしたが、楽しんでもらえたらなら幸いです。


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