【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
このシリーズでは珍しく真面目な内容。
これまでぼかしていた部分とか、伏線とか、更なる謎とか、種と00の接合点となるユーラシア連邦の話とか、黒幕とか色々と情報過多を気にせず詰め込んでみました。
さて、唐突だが視点を変えよう。
ここは地上ではない”何処か”。
ある意味、”ソレスタルビーイングの
自らを”
便宜上、声質から”彼”と称させてもらうが、彼は確固たる信念があるのか? あるいは判断を性別に引きずられるのを嫌がったのか、イノベイドで唯一の”無性別”の存在だった。
この世界線において、イノベイドは”受肉”する際、必ず、情報型も戦闘型も例外なく男女を選択する。
本来の世界線とは異なり、”進化への触媒”の役割を解かれ、それを埋めるように「人類と共存する意義」を見出した彼ら、彼女らにとりそれは、「例え肉体が語義通りの
「ほう。これはこれで面白い」
ソレスタルビーイング、いやオーブの保有機には、例外なくあるセンサーが人知れず埋め込まれ、それは休みなく”ヴェーダ”によりモニタリングされている。
そのセンサーの名称は”脳量子波感知計測器”。
その一つが、これまでに計測したことのない波形を、一定強度以上で拾い報告が上がったのだ。
「”歌姫”に
彼は、「遺伝子操作により自分達と同じ様な力を持つ”人類”」を生み出そうとしている計画をよく知っていた。
かつて、メンデルで研究されていた者達……特に”コーディネーターを超えるコーディネーター”を研究していた生き残りの一派が逃亡したのだ。
その潜伏先と技術の売り込み先、そして研究継続の後ろ盾に選んだのが、
”ユーラシア連邦”
なんのことは無い。
受け皿となったのはソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)を生み出した脳量子波強化コーディネーター開発プロジェクト”超兵計画”であり、その主導組織であった
ちなみにこの世界線の超兵計画は本来、「マシンナリー・インプラント処理などで脳量子波を強化した兵士」を製造する計画、つまり種原作の「ブーステッドマン」に大枠で近似の計画であり、当初は実際にその方針で進められていた。
だが、被検体は要求性能を満たせず失敗作とみなされた。
例えば、今やガンダム・マイスターの1人”アレルヤ(ハレルヤ)・ハプティズム”は、その失敗作とされた被検体の一人だ。
そこにメンデルから流れ着いた研究者グループが合流し、「機械に頼るのではなく、最初から脳量子波を強化したコーディネーターを作る方が確実で早い」と提言。
そして、自分たちの研究成果の実証の場として”製造”されたのがデザインベイビー”マリー・パーファシー”だ。
だが、結果を先に言えば彼女もまた「起動しなかった失敗作」であり、だからこそ”ソーマ・ピーリス”が生まれた。
☆☆☆
超兵計画も超人機関も、おおよそかけた予算に対して満足と呼べる結果は出せず、徐々に高まりつつあったコーディネーター排斥の世界的な動きもあり、追い打ちをかけるように事故(?)により死傷者が多数出るという事態にもなったため、結果として超兵開発計画は凍結され超人機関も解散の憂き目にあった。
そして、その流れの中でで荒野をさ迷っていた時に救助され、ガンダム・マイスターとしてスカウトされたアレルヤも、「一応の成功作」となったはずのピーリスも、結局はオーブへと流れ着いたのだ。
特に既に物語冒頭のヘリオポリス防衛戦で登場しているピーリスは、出自からエイプリルフール・クライシス後からユーラシア連邦でより苛烈となった「コーディネーターの公職追放運動」のあおりで、養父であるセルゲイ・スミルノフと共に軍を追われ、協力者の伝手もありオーブへ移住した経緯がある。ちなみに両名ともオーブ軍に再就職しており、現在ヘリオポリスに継続駐屯している。
しかし、「憎まれっ子世に憚る」という諺もあるがしぶといのは”メンデルから漂着した研究者”の方だ。
『彼らも懲りないねぇ。イノベイドの”
と彼が呆れるほどしぶとく、その数を減らしつつも未だにその一部がユーラシア連邦の片隅に潜伏し、とある”一族”の支援を受けて研究を続け、今は表舞台への復帰を画策しているらしい。
そして、ラクス・クラインは……その研究者の”首魁と呼べる存在”と関係していた。
まあ、その話はいずれ語られるだろう。
時系列的には早ければ2年後、遅くとも4年後くらいには。
(それにしても、面白い特性だね。量子情報を音階としてイメージしているのかな?)
量子というのは、”全ての根源”に近く、情報と物質が同義な……本質的に「特定の形」を取らないし持たない。
故にそれを理解するのはイメージであり、その特質は個人によって異なる。
(ラクス・クラインにとり、イメージの根源は”音”ということか……ということは、)
「カガリとの接触で、文字通りに”内なる因子”が共鳴したということか……まるで音叉のように」
黒幕はくすりと笑うと、よく秘書役を甲斐甲斐しくこなしてくれる割と世話好きの同胞に、
「”リジェネ”、君はお姫様の目覚めは王子様のキスによってっていう古典的な御伽噺は好きかい?」
するとリジェネと呼ばれた眼鏡型情報端末がよく似合うキャリアウーマンっぽい情報型
「”リボンズ”、何か妙な物でも食べたのかい?」
「いや。君と同じ物しか食してないはずだよ? 知ってるだろ」
どうやら同じテーブルを囲むのが、この二人の日常であるようだ。
(Superior Evolutionary Element Destined-factor、”S.E.E.D”か……でもそれは所詮、真の”イノベイター”に至りうる要素の一側面に過ぎない)
”リボンズ”、”リボンズ・アルマーク”
ソレスタルビーイングの”真のオーナー”であり、オーブの建国にすら関わった「本当の意味での黒幕」。
カガリが敬愛し、尊敬する腹黒の師匠でもある。
そして、「イオリア・シュヘンベルグの”遺志”を、自らの”意思”で継承する」と誓った存在。
「私が嫌悪しているのは、知性を間違って使い、思い込みや先入観に囚われ、真実を見失う者達だ。それらが誤解を呼び、不和を呼び…争いを生む。わかり合わせたいのだよ、私は。人類は知性を正しく用い、進化しなければならない。」と語たられた、正しく”イオリアイズムの
もっとも、本人に言わせれば、
「僕が継承したとすれば、どちらかと言えばもう少し穏健な”エターナル・アラン・レイ(E.A.レイ)”の方なんだけどね。イオリアのあれは苛烈すぎて、厳格すぎて、そのままじゃ人間は受け止めきれないだろう。だから、僕という存在が”修正者”として必要なのさ」
そして、本来の世界線ではありえなかった「”進化種を生み出す触媒や踏み台”として使い潰される”運命”」はイオリア自身の手により計画破棄された。
イオリアはいったい何を望んだのだろうか?
少なくとも、彼は第三次世界大戦が「どのような経緯で起こり、どのような経緯で”再構築戦争”と呼ばれる」ようになるかまで正確に予見していた。
原作00では、彼の「終の住処」は、地中海の孤島とされていた。
だが、この世界線では彼の臨終の地とされ、また人知れずイオリアの仲間達や末裔たちが拠点として開発していたのは、南太平洋の当時はまだ日系人の移住もなく閑散とした印象の南太平洋に浮かぶ、どうということのない諸島。
第三次世界大戦前までは、「変わり者の金持ちたちが土地を買いあさり私有地(バカンス地)としていた島々」は、今や大規模な開発が行われ人工島がいくつも浮かび、世界有数のマスドライバーや世界で唯一軌道エレベーターを保有する「小国ながら大国」へと変貌した。
コズミック・イラが始まって70年余り……かつてイオリア・シュヘンベルグが拠点とした地の現在の名は、”オーブ首長国”という。
人類と共に歩むことを決めたイノベイドは何を望み、リボンズは何を見ているのか……
それは、今は誰にもわからない。
という訳で、ようやくこの世界線の”リボンズ・アルマーク”を登場させられました。
正直、彼の登場に合わせて「ある程度のこの世界の真相と核心」を開示すると決めていたので、少しだけ肩の荷が下りた気がしますw
まず、書いておきたいのはイノベイドという種が「触媒や踏み台として使い潰される運命」からよりによってイオリア本人によって破棄され、新たな「人類との共存」が必要な役目を与えられ、リボンズは「自分の意志」で遺志の継承と計画の受諾を選んだので、割と人間に好意的です(ちょっと意地悪ですが)
何しろ「イノベイド」の存在意義、エピソード冒頭の”先導者と書いてイノベイドと読む”は割と重要な意味があります。
革新者や先駆者ではなく、「先に立ち導く者」ですからね~。
勘の良い皆さまでしたら、このエピソードに散りばめた断片情報だけで、色々と察していただけるのではないかなーと。
そして……ピーリスやアレルヤと、実は直線で繋がっていたんですよ。
”あの子たち”は……
ラクスの”能力”は、何やら原作と違う風合いになりそうですよ?
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