【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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前半は甘酸っぱく、後半はなんかねちょねちょしてる?
いや、爽やかな話を書いてると、つい濁った話も入れたくなるというか……

エロ注意ですが、シンリデは無関係なのでご安心あれw









第59話 A Girl meets A Boy(中) MS操縦士講習と”エクストリーム・モビルファイト”、時々あすきら?

 

 

 

「えーっ! 旅行仲間が、勝手に旅費を使いこんじゃったのかぁ……そりゃひどいね」

 

「でしょ?」

 

 街角の屋台で(シンのおごりで)買った南国フルーツがたっぷり入ったクレープをはむはむしながら、シンとリデラードの二人は仲良く並んで歩きながらオーブの街を散策していた。

 

「リデラードが怒るのも当然だよ。道理で不機嫌な顔をして歩いていたわけだ」

 

「そういうこと。でも、そんなに顔に出てた?」

 

「ばっちりと」

 

「ううっ。修行が足りんぞリデラード。人の心を読むのなら、まず自分の心を律せんと」

 

 空いた手でぽかりと自分の頭を小突くリデラードにシンは小さく笑い、

 

「別にいいんじゃない? 泣きたいときに泣いて、怒りたいときに怒る。それが人間ってもんだし」

 

「人間を超えた人間に私はなりたいっ!」

 

 フンスと”えいえいむん!”のポーズをとるリデラードだったが、

 

「人間を超えてどうすんのさ?」

 

「んー……世界を導くとか?」

 

(我ながらペラペラしゃべるなぁ~)

 

 という自覚はあった。

 それは先ほどおきた”相互感応”の影響じゃないか?と推測もできた。

 そして、重要事項を見る空の民間人の男の子に喋ったところで、誰にも何も影響がないという油断もあるのだろう。

 だが、それをひっくるめて……

 

(なんか心地良いんだよね。シンと喋ってるの)

 

「それってリデラードは楽しいの? むしろ大変じゃない? 先頭を引っ張るのってさ」

 

「まあ、大変は大変だけど。ほら、私ってそういう方向性のコーディネートされてるっていうか……」

 

 そしてその心地よさの理由も何となく察していた。

 

「それってリデラードをコーディネートした人の望みってやつじゃん。リデラードがどうしたいのかってのは別問題だと思うぜ?」

 

 だって、その言葉に噓は無いから。

 

「そりゃそうだけど……シンもズケズケいうね?」

 

「言いたいことは言う主義なんでね」

 

 ペロッと舌を出すと、

 

「リデラードが誰かの期待に応えたいってんならそれはリデラードの意思なんだし別にいいと思う。だけど、それと同じくらい、誰かの為じゃなくて自分のやりたいことをやるってのも大事だと思うぞ?」

 

「参考までに聞くけどさ、シンは何かやりたいこととかあるの?」

 

「おおっ! あるぞ!」

 

 シンはにぱっと笑い、

 

「モビルスーツのパイロット!」

 

 と実に少年らしい、あるいは男の子らしい笑みで返す。

 

 実はこの世界線のシン・アスカ、飛び級して最近になって大々的に開始されたモルゲンレーテ&ソレスタルビーイング合同主催の「少年少女モビルスーツ操縦士講習」の受講生だったりする。

 まだ初期教育の段階ではあるが。

 軍には志願年齢制限はあるが、モビルスーツを操縦することだけならさほどうるさくはない(ただし、扱う物が物だけに相応の学力や適性が必要とされるが)という「モビルスーツ開発国であるオーブ」の風潮に則った”抜け道”的なそれだ。

 

 まあ、どっちの国営企業も「優秀なモビルスーツ・パイロット」は常に数を確保しておきたいし、いざという時に融通の利く軍への(出向という形で)人材供給源となるこの制度に国も協力的だ。

 「名前を換えただけの少年兵予備軍。オーブのダークサイド」とか言ってはいけない。国は綺麗事では運営できないのだ。特に”中立国”と言う看板を掲げる国は必然的に中立を守るために重武装国家となる必要があるのだから。

 

 

 

「およ? そりゃまた奇遇。実は私、リデラードさんはモビルスーツに乗れるのだよ♪」

 

 ふふんとドヤ顔するリデラードに、

 

「おおっ! 俺と同い年位なのにすげぇっ!」

 

 瞳をキラキラさせるシンにちょっと優越感を感じてしまうリデラード。

 実はリデラードの方が年下なのだが。

 

「じゃあさ、俺が今から行こうとしてたところに一緒にいかね?」

 

「どこ?」

 

「ゲーセン」

 

「ゲーセンって、ゲームセンターだっけ? どうしてまた?」

 

「へへっ。実は本物のパイロット育成シミュレーターを元に開発された超リアルな新型ゲーム筐体、”エクストリーム・モビルファイト”ってのが入っててさ、俺、よくやってるんだ!」

 

「ほほう。中々面白そうじゃない?」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「きゃはっ♪ 死んじゃえ死んじゃえっ!」

 

「リデラード、ちょっと怖い」

 

「えっ? そう?」

 

 ゲーセンにやってきた二人は、二人一組の”コンビプレイ(軍隊的にはツーマンセルあるいは2機分隊(ロッテ))”モードで、プレイヤー同士が戦い合うバトルロワイアル・ステージに参戦する。

 

「でも、シンって射撃上手いんだね? ”マルチロックオン”とか難しそうなのにさぁ」

 

 ポジション的にはリデラードが前衛、シンが後衛……というより、リデラードが突っ込んでいってしまうので、必然的にそうなったと言うべきか?

 

「ん? ちょっとしたコツがあるんだ」

 

 シンはやはりやりこんでいるのか手慣れたものだ。

 実はシンが目指してるのはバランス型、器用貧乏になりかねないリスクはあるが前衛も後衛もこなせるユーティリティーパイロットなのだが、

 

(ゲームの先輩としては、フォローしないとなぁ)

 

 とリデラードの吶喊に合わせた後方からの援護射撃に徹してるのだ。

 

「シン、また獲物が来たよっ! フォローお願いっ!!」

 

「あいよっ!」

 

「いっくぞぉーっ! 皆殺しだぁーっ!」

 

「だから怖いって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くやしぃーっ! まさか、この私が落とされるなんてぇっ!」

 

 駄々っ子のように地団駄を踏むリデラードにシンは苦笑して、

 

「上には上がいるってことさ。良い勉強になったろ?」

 

 ”エクストリーム・モビルファイト”のバトル・ロワイアル・ステージは通信対戦、つまりオーブ中の筐体から猛者が集まるのだ。

 まあ、リデラードのスコアは「初めてのプレイにしては上出来」と言ったところだ。

 

「でも、オーブってすごいね? あのゲームマシン、本当にモビルスーツのコックピットみたいだったし、Gとかはともかく、かなりリアルだったよ」

 

「へへっ。だろ?」

 

 自国を褒められちょっと得意げなシン。

 

(やっぱり、この子いいなぁ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、その頃、アスランのエロ御殿……じゃなかった隠れ家では、

 

「さっきの二人、中々良いコンビネーションだったね?」

 

 ”エクストリーム・モビルファイト”の筐体から出てきたキラは、そう感心していた。

 ラクスやニコルなどの同郷の二人を見ているうちに、最近の自分の在り方に疑問を感じ始めたアスランは、

 

『俺ができるのはモビルスーツを動かすことぐらいか……』

 

 とせめて腕を鈍らせないようにと、実機は無理でもモビルスーツ・シミュレーターを所望したのだが、『軍の正規品はちょっと……』という訳で、代わりにまとめて2台持ち込まれたのが”エクストリーム・モビルファイト”の筐体だった。

 1台ではなく2台という辺りが、心持ちキラの「またアスランと一緒に遊びたい」という意思が感じられる。

 ちなみにニコルは……

 

『えっ? モビルスーツもシミュレーターもほぼ毎日乗ってるから、ボクは遠慮しておきますね』

 

 柔和な微笑と共にあえなくフラれた。まあ、ニコルは忙しいので仕方がないと言えば仕方がない(キラも暇ではないはずだが)

 ただ、「結局、家で友達とゲームで遊んでるだけじゃん。それって捕虜と言うよりニー……」とか言ってはいけない。

 真実は時に人を傷つけるものだ。

 

 

 

「ああ。前衛が突っ込み過ぎのきらいがあったが……だが意外なのはキラ、お前って案外に近接戦を好むんだな?」

 

 射撃やマルチロックオン・アタックを使わないわけではないが、射撃を牽制に使って相手のコンビネーションを分断して距離を詰め、近接で各個撃破するという戦い方をキラは好んで使うようにアスランには見えた。

 

「うん。えっと、尊敬する教官(=ぎっちょん教官)がそういう戦い方だから、僕も真似してるんだ」

 

「強いのか?」

 

「物凄くね。でも、さっきの後ろにいた子、ほらアスランが牽制射撃で抑えてくれてた子も強かったね? 射撃も正確で、タイミングも良かった。何より前衛の子と合わせるのが上手かったよ」

 

「いいセンスをしていたな。アセンもその場その場での武装の切り替え(スイッチ)も的確だった。器用に戦えるタイプか……実機に乗せてみないとわからないが、磨けば光るかもしれんぞ? ところでキラ……」

 

「なに? アスラン」

 

「お前、実はとんでもなく足癖悪くないか? 思わず相手に同情したんだが……」

 

「何を言ってるのさ、アスラン」

 

 キラは無垢な笑みで、

 

「とりあえず、チャンスがあれば蹴り折る、踏み抜く、すっころばせて踏みつけるは近接の基本でしょ?」

 

「いや、それは軍隊格闘術……いや、喧嘩殺法か? どちらかと言えばキラの動きは」

 

 そして、キラはなんかくちゅくちゅっと水音がしてるアスランを見ながら、

 

「ところでさ、アスラン、僕からも言いたいことがあるんだけど……」

 

「なんだ?」

 

「ゲームが終わって直ぐに、僕をそっちのけで流れるようにお口でご奉仕させるのはどうかと思うよ? お茶とお菓子が用意してあるのはメイドとしては及第点かもしれないけど、流石に友情を疑うかな?」

 

「ん? キラも使うか? 後ろなら空いてるぞ?」

 

 これも友情なのだろうか? アスラン的には。

 

「調教済みって言いたいのはわかるけど、僕、マリューさん一筋だし。というよりマリューさん以外じゃ反応しないし」

 

「難儀な奴だな」

 

「アスランにだけは言われたくないよ」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 後日、ニコルは語る。

 

「キラさんの精神的タフさ、本当に尊敬しますよ。アスランのあの爛れっぷりを、よくああもあっさり受け流せるものです」

 

 あっ、なんかニコルが来ない真相が見えた気がした。

 ニコルも基本、日常は爛れ気味だが……ヒリング一筋という意味ではキラと共通項があるわけで。

 

「いえ、アスランも捕虜とは言わないまでも軟禁生活でストレスたまってるとか暇を持て余してるとか、ザフトやプラントの現状から半ば思考を放り投げてるとか、もしかしてヤケクソなんじゃ……とか色々察せられるんですが、ボクにも一応、許容範囲という物があるんですよね」

 

 きっと、ニコルとアスランの二人の間のテーマソングは”あんなに一緒だったのに”に違いないだろう。きっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アスランがメイドキングの風格を手に入れ、キラがマリュー以外には自前の”アグニ”が起動しないと証明し、ニコルが既に匙を遠投してることが判明した話でした。
えっ? 違う?

キラ、基本的にマリューさんが絡まなければ許容量はデカいです。というか、カガリの双子の弟だけあってあんまり動じないのかも?
そして、割とナチュラル(スーパーコーディネーターだけど)に物騒な側面がある事が判明w

リデラード、良い子というか割と”普通の娘”という部分がある事が判明しました。
まあ、ゲームとはいえ戦闘でははっちゃけるようですがw
それにしても……流石と言うべきか? シンが結構、クリティカルを連発してる件について。
この世界線のシン、リデラードだからと言う訳ではなく、関わった女の子には「下心なく親身になって寄り添う」タイプみたいですよ?
しかも「戦場で女の子拾ってくる悪癖」もあるみたいだし……そんなだから将来はw

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☆☆☆



オマケ:もし、このシリーズがC.E.75まで続いたらやってみたいネタ(6)

久しぶりにw
キラ君は意外と狂暴です(サーシェス仕込みなので)

森崎:「剣も使えない隊長さん(※このミッションだけの隊長かも?)かよ!」

キラ:「いや、使えるけど?」

シュラ、意気揚々と決闘モード。
キラの初太刀を余裕綽々でかわすが……

”ぼぎっ!!”←爪先踏んづけられて逃げられないようにされて、膝蹴り入れられて肋骨が砕かれた音

シュラ:「うごっ!?」

”どがっ!”←キラ、剣をあっさり手放し、そのままシュラの喉を姉直伝の蛇咬掌を決めつつ空いた手でシュラの件を持つ手を捻りながら足を払って地面に叩きつける音

シュラ:「ごはっ!?」

そして、マウントポジションからいつの間にか拾っていた剣を逆手で持って振りかぶり、

キラ:「剣が使えるからって、何も剣で戦う必要はないよね? 勝てばいいんだし」

シン:「キラ先輩、ストップ! それ以上は相手が死んじゃいますって!」

ラクス:「キラ、ステイですわ。それ以上は国際問題になりかねません」

リデラード:「だから無駄に挑発すんなって言ったのに……」

※これはあくまでサンプルです
数々の激戦を潜り抜けた四年後のキラ君は大体こんな感じかな~と。
作中の時点で足癖は悪いようですが。

シュラの敗因:キラは特に何も考えずに感覚だけで動いていたから……とか?

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