【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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新キャラ登場。ついでにクルーゼ隊の受難は続くよどこまでも。









第06話 華奢な美少女とごっつい機体の組み合わせは、わかりやすい浪漫という概念

 

 

 

 前に書いた通り、クルーゼ隊は3隻の戦闘艦と合計18機のモビルスーツという兵力を有していた。

 そして、3機の大西洋連邦のG兵器を回収できたところまでは良かったが……

 

 ムウ・ラ・フラガ操るメビウス・ゼロと相対していたラウ・ル・クルーゼのシグーとヘリオポリスないへ侵入することが出来た3機のジン……いや、この言い方は正しくはない。

 コーラサワーをはじめとする「僅か4機の」イナクト隊に行く手を阻まれ、3機しか侵入できなかったジンを除く残る14機のジンは、”全滅”していた。

 本当に語義通りの全滅だ。

 コーラサワーの3機撃墜を筆頭に8機のジンは4機のイナクトに墜とされ、残る6機は続いて緊急出撃してきた数に勝る宇宙戦仕様のティエレン12機により袋叩きにされ屠られた。

 

 自らの乗機の腕も同様と隙を突かれてムウの攻撃で削ぎ落されたクルーゼに取れる選択肢は、そう多くはなかったのだ。

 そして、彼の行動を決定づける事態が、ヘリオポリス内部で起こっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「うわぁぁぁぁーーーっ!! 来るなぁっ!」

 

「キラくん、慌てないで! 目標をサークルのセンターに入れてスイッチ、後は機械が()ってくれるわ!」

 

 緊急事態と判断し、GAT-X105”ストライク”のコックピットに籠り、緊急機動させるキラ・ヤマトとマリュー・ラミアス。

 そのタイミングを待っていたかのように入ってきた赤と緑の宇宙服を着こみ、武装した集団により同僚だった人たちが射殺される瞬間をモニター越しで見た時、キラは生まれて初めて恐慌状態に陥った。

 それも当然だ。

 彼は軍人などではなく、故に人が眼前で殺される姿をみるのも初めてだ。

 そこを宥める落ち着かせるのが年上の彼女としての役割であり、そして現状でできる最適な対処法を示すのが軍人としての役割であるとマリュー・ラミアスは理解していた。

 

 その最適解こそが頭部の供えられた75mm機関砲”イーゲルシュテルン”による対人牽制射撃だ。

 機動兵器相手では決して高火力な武装ではないが、人間相手にはオーバーキルも良いとこだろう。

 しかし、他に使えそうな武装がないのだから仕方が無い。

 だが、それが結果として……

 

「ラスティ―ーーーーーッ!!?」

 

 結果として、残る2機のG兵器を奪取するために開発施設への突入していたザフトの赤服の一人、アスラン・ザラは同僚であり友人でもあるラスティ・マッケンジーが比喩でなく木っ端みじんになるのを目の当たりにした。

 対装甲用の75㎜徹甲榴弾が音速の倍以上の速度で直撃したのだ。

 小銃程度を想定した防弾装備などなんの防御にもならず、ザフトの兵士は文字通り肉片と血煙に強制変換された。

 遺体と呼べるものすら残らない、哀れな最後であった。痛みを感じる暇さえもなかったことが、唯一の救いだったのかもしれない。

 

 だが、アスランも訓練を受けた(一応は)軍人だ。

 頭の中の冷静な部分をかき集め、

 

(この状況で、G兵器の奪取は不可能だ)

 

 あの起動したトリコロールカラーのG兵器は、残る機体を守る位置で陣取っている。

 無理強いすれば、犠牲者が増えるだけだろう。

 

(クッ……G兵器3機を奪取できただけでも良しとするしかないか)

 

「全員、撤退だっ!!」

 

 だが、アスラン・ザラは気づかない。

 そもそも余計な色気を出して、残る2機を奪おうとした事が間違いだった事に。

 ヘリオポリス内部へ侵入したザフト兵の自業自得ともいえる受難は、まだ始まったばかりなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「生意気なんだよォ!ナチュラルがモビルスーツなど!」

 

 それが、ザフト兵士ミゲル・アイマンの今わの際、生涯最後の言葉となった。

 そのセリフを吐いた次の瞬間、彼の操るコックピットにモビルスーツサイズのジャマダハルのような刃が突き入れられ、文字通りこの世からミゲルは消滅したのだから。

 

 これで、ヘリオポリス内部へ強行突入した全てのジンは撃破された事になる。

 

 そして、それをあっさりと成し遂げたG兵器、特にGAT-X105に似た印象のモビルスーツにジンを迎撃すべく、決して遅くないタイミングで駆けつけてきたコロニー内部防衛を主任務とするティエレン、正式には最近、配備されたばかりのピンク色(テストカラー)の次世代試作機”ティエレン・タオツー”を先頭としたティエレン高機動型部隊は、

 

「私はヘリオポリス守備隊の”ソーマ・ピーリス”()()だ。貴君は”ソレスタルビーイング”所属の機体で間違いないか」

 

 それは、ピンク色の隊長機を操る少女、養父と共にオーブへ移住してきた色々と複雑な背景のある”ソーマ・ピーリス”からの問いかけだ。

 蛇足ながら、ピーリスの駆る”ティエレン・タオツー”、色こそ原作00と同じだが機体自体は同じティエレン全領域対応型でも、厳密には所謂”セルゲイ専用ティエレン・タオツー”に近い仕様だ。

 細かく言えば、ビームライフルこそまだ装備されてはいないが、”イナクト”のように外部からの無線受電装置はしっかりと標準搭載されていおり、ついでに標準搭載の近接武器もイナクトと共通の疑似ビームサーベルとして使えるプラズマ刃発生装置付きの指向性高周波微細振動ナイフ(ソニックブレイド)にアップグレードされてるようだ。

 おそらくGAT-Xシリーズからの技術的フィードバックでビーム兵装は実装されるだろうし、それに対応できる電力量確保もばっちりのようだ。

 

 要するにこのタオツー、原作のような「超兵仕様」ではなく純粋な「次世代ティエレンの雛形となる高性能試作機」という位置付けで、ピーリスは「テストパイロットもこなせる優秀な”ただのパイロット”」という立ち位置だ。

 何となく、「動かすだけなら誰でもできる機体と出自を問わない能力至上主義のパイロット選定」は、何となく「この世界線のオーブ」の在り方を表している気がする。

 そしてピーリスの通信に対して(原作00と違い)あっさりと返信があり、全周囲モニターに開いた通信ウィンドウには齢若の少年が映り、

 

『ああ。ソレスタルビーイング、特務警備隊所属”刹那・F・セイエイ”だ。守備隊の案件であることは理解しているが、緊急事態につき特例条項に照らし合わせ先行出撃させてもらった』

 

 その飾り気のない素直な物言いに好印象を持ったピーリスは、

 

「連絡は受けている。被害が拡大する前、適切な対応だった」

 

 実際、ザフトの機体は全てコックピットを一撃で貫かれて沈黙しており、爆発などの二次被害は起きていないようだ。

 実にスマートかつクレバーな倒し方と言える。

 

「助力に感謝する」

 

『これも任務だ。礼には及ばない。こちらは代表の安全確保を優先せねばならない。後の事は任せて良いか?』

 

 それもそうだ。

 刹那がピーリスたちコロニー内守備隊に先んじて侵入してきたジン3機を奇襲と共に瞬殺できたのは、カガリに命じられて愛機のガンダムタイプ”エクシア”で待機していたからだ。

 無論、クジョウの適切な戦術予報士としての判断も加味しなければならない。

 ちなみにザフトのパイロットは、最後まで”エクシア”を大西洋連邦が開発したG兵器の一つだと信じて疑わなかったようだ。

 形が似ている(同じガンダム・タイプ)で、ソレスタルビーイングは表向きは太陽光発電事業者なので当然といえば当然だ。

 

 そして、刹那が出撃した理由も、「ヘリオポリスの防衛」ではなく「カガリの脅威となる敵性戦力の排除」という名目だった。

 

「了解した。残敵の掃討と敵のモビルスーツの増援があった場合はこちらで対応しよう」

 

『頼む』

 

 そう言い残し、帰還するエクシア。

 ほんの短い邂逅……だが、収支に渡り二人のパイロットとの間にあった空気は「あったかもしれない別の世界の歴史」よりもずっと穏やかで、何より仄かに暖かい物だった。

 

 現在はっきり言えるのは、”ソレスタルビーイング”がオーブ国営の太陽エネルギー研究開発公社の表看板を背負ってる以上、その多くの情報が秘匿されている特務警備隊、そのサポートの特殊警備部全体を見ても、”本来あった筈の姿”から考えれば、随分と風通しはよさそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作SEEDオープニングのオマージュです。
ラスティは、小銃弾ではなくイーゲルシュテルンの75㎜弾の直撃で木端微塵。
ミゲルは、ストライクではなくエクシアにGNソードで串刺しにされましたとさ。
どっちも明らかにオーバーキルw
但し、ヘリオポリス自体へのダメージは少ない模様。

何気にGN-X登場以前の00三大勢力の量産機も粒ぞろい。
NJC搭載の核動力MS以前のザフト・モビルスーツならわりと優位に立てそう。

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