【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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今回は珍しい時間帯にアップ。
読んでくれる方いると良いなぁ~と。

両親がいて、婚約者(年上の嫁さん確定)がいて、近い将来に子供が生まれることが(回数的に)確実視されているこの世界線のキラ君は、将来設計を考えちゃんと働かないといけません。
ほら、養育費とか凄い金額になるし……
ええ、(オーブの)国費で悠々自適の親友(アスラン)と違ってねw





第63話 キラと”社畜部屋(笑)”、そしてハイペリオン&アストレイの将来像?

 

 

 

 さて、今回は一風変わった話を描こうと思う。

 舞台は、モルゲンレーテ社から新たにオノゴロ島本社近くの社宅街、その中でも比較的大きな一戸建て(二世帯型)に引っ越した新ヤマト家だ。

 確かに庭付き一戸建ては、二世帯同居で今後は子供が大いに期待できる(昨晩”も”大いに子作りに励んでたようだし)ことを考えれば、まあ適切だろう。

 立地も閑静な住宅街然としてるし、治安もちゃんと手抜かりなく配慮されている。

 

 また、各家には地下シェルターが完備されており、それだけでなく本当の有事には地下道が解放され(普段は防犯の為閉じられている)、本社の「戦略核の直撃にも耐えられる地下都市型巨大シェルター」に避難できるようになっていた。

 

 まあ、「中立を守るため、必然的に”重武装国家”」への道をひた走るオーブに核を撃つような命知らずはそうそういないと思いますが…

 

 ねえ?

 宇宙で”超巨大()()()()()”をコッソリ組み立てて、オーブどころか地球を丸ごとガンマ線で”チンッ♪”しようとしてるザフトの皆さん(クソヤロー共)……ニコルパパが持ち込んだニュートロンジャマー・キャンセラーの資料が決定打となり、”レーザー式宇宙船加速装置”を改造して何を作ろうとしているのか……オーブの科学者陣は、そろそろ気づいてまっせ?

 

 

 

 まあ、それらの事はいずれ描くとしても……一定数のモルゲンレーテ社技術職の社宅には、特別な配慮がほかにもある。

 私費では中々買えないような”ちょっとしたスパコン(2024年現在だとイメージ的には”富嶽”と同じプロセッサを用いるPRIMEHPC FX700とか)”とそれを十全に扱えるコンピュータールームの併設とセキュリティーばっちりの超高速回線の敷設だ。

 無論、設営費用や月々の電気代・回線使用料は会社持ち。

 在宅ワークの技術者に大好評と喧伝されているが、誰が呼んだか

 

 ”社畜部屋”

 

 が付いてくるのだ。

 まあ、マリューがそのうち身重になるのは確定だろうし、将来的には育児をしながら在宅ワークだろうからありがたくはあるのだが……

 

「ぬがぁーーーーっ」

 

 本日、そこで頭を抱えていたのは、我らが主人公、昨晩”も”お楽しみだったキラ・ヤマト少年だ。

 彼を悩ますのは持ち帰り案件(しゅくだい)だった、

 

”ハイペリオンの有効利用法”

 

 そんなタイトルのレポート作成に取り掛かっていたのだが……

 

「何度計算しても、やっぱり”ハイペリオン”のオリジナル・フレームじゃあ核動力の高出力に耐えられそうもないや……」

 

(そりゃあ、”モビルスーツ用のモノフェーズ光波防御システム(アルミューレ・リュミエール)”ありきのフレーム設計っていうのはわかるけどさ……)

 

「他の部分、モビルスーツの基本性能に影響する部分の設計が甘すぎるんだよね。フレーム強度に至っては、”アルミューレ・リュミエール”がなかったら何が当たっても壊れそうだし、核動力積んだら過負荷で自壊しそうだし……トランスフェイズ素材(応力がかかるとセンサーが感知してフェイズシフトし強度を上げる新素材。試作品は完成済み)を要強度部分に使っても限界があるよ……」

 

 キラが頭を捻っていたのは、「純正バッテリーで5分しか持たないアルミューレ・リュミエール」の使用制限を無視できるよう”ハイペリオン”を手に入れたニュートロンジャマー・キャンセラーを使って「核動力化」することだった。

 何か別世界の血縁者?(カナード)と同じ様な発想をするあたりが、ちょっと微笑ましい。

 

(そもそも、設計に余裕が無さすぎる。設計者の人は、発展的余地とか冗長性とか考えなかったのかな?)

 

「バッテリー駆動機ならこの設計で十分って判断なのかな? でも、これじゃあ核動力を搭載するスペースが……いっそストライカーパックみたいにバックパックにして外部搭載? いけないけない。安易な妥協は駄目だぞ、キラ・ヤマト」

 

 あっ、ここで(別世界の)カナード・パルスとの大きな相違点を発見。

 「(事情があったとはいえ)結果を優先して詰めが甘かった(スーパーハイペリオン)」のカナード・パルスに対し、キラはかなり慎重なようだ。

 

 そして、一枚の設計図を立ち上げる。

 そこには、

 

(GAT-X105KC”ストライクカスタム・キラ”……我ながら安直なネーミングだなぁ)

 

 後にザフトから怨嗟を込めて”キラー・ストライク”などと呼ばれてしまう既に作成が始まってるモビルスーツの姿があった。

 

「ストライクカスタム・キラは核動力を前提にしてない(ニコルパパが来る前に設計を終わらせていた為)けど、強度的にも容積的にも余裕はあるかな?」

 

(でもだったら、設計自由度の高い、基本的に同じフレーム構造のアストレイ系の方が……)

 

 この世界線では、第18話(https://syosetu.org/novel/335614/18.html)で描いた通り、アストレイ系列はGAT-X系の大西洋連邦の技術とオーブのモビルスーツ・テクノロジーの融合を目的に制作された。

 特にストライカーパック対応とされたためにGAT-X105とのフレーム相似部分が多い”試作機”。

 

(残されてるアストレイのフレームに必要な場所にTP素材を使って核動力対応に強化して、そこにアルミューレ・リュミエールのシステムをインサートする方向性にした方が、あるいは……)

 

 何やら原作で言うところの”MBF-P04以降のプロト・アストレイ”を無き者(?)にしようと画策し始めるキラである。

 そんな感じでウンウンうなってると着信。

 小さな空間展張スクリーンで立体投影されたのは、

 

「アスカ主任」

 

 ヘリオポリス以降のすっかり顔なじみとなったセイヤ・アスカ(シン&マユのパパ)技術主任であった。

 ちなみに新居のお隣さんは、何の因果か”アスカ家”だった。

 なので、実はキラ、シンとマユのアスカ兄妹とマリューや父母共々既に顔合わせを済ませていた。

 

 セイヤ・アスカ自身は現在、新たに「ストライカーパック開発統括責任者」に就任したために多忙なはずだが……

 

『やあ、キラ君。”宿題”の話は聞いてるよ?』

 

「おかげで頭を痛めてます」

 

 そう苦笑するキラに、

 

『そんな事だろうと思っていたよ。”ハイペリオン”のフレームが使い物にならない……そんなところかい?』

 

「……もしかして主任も?」

 

 画面の向こう側でセイヤは苦笑し、

 

『アルミューレ・リュミエールをビームキャノンのえっと、”フォルファントリー”だっけ?とセットでストライカーパック化できないか打診があったよ』

 

「あー、パワーセル式のアレですね? でも、どうせなら長距離ビーム砲は、この間資料が回ってきた大西洋連邦の新作”シュラーク(後のカラミティのビームキャノン)”の方が良いですよ? オーブの、というかモルゲンレーテの技術体系的にあっちの方が向いてるし、大西洋連邦と装備の共有化もできるし」

 

(パワーセルも悪くはないけど、基本的に使い捨て……使用済みセルは機外排出で放置っていうのもオーブっぽくないし)

 

 再回収、再利用も「出来なくはない」程度の代物で、

 

「パワーセルを一から製造するとしたら、手間暇と時間とお金をかけただけの成果が出るかどうかは……」

 

『いや、作らないからね? そんな核動力機じゃないと満足に使えないような汎用性のないストライカーパック。ああ、思い出した。その核動力だよ』

 

「なんです? 唐突に」

 

『この間、エリカ君(エリカ・シモンズ女史。現在のアストレイ計画を引き継いだ統括)から相談を受けてね。入手したニュートロンジャマー・キャンセラー搭載の核動力実験機として、余ってるフレームを強化して使いたいみたいなんだ』

 

「!?」

 

 

『だけどスタッフが足りないらしくてね。それにせっかく搭載した核動力の使い道も、まだ方向性が定まっていないようなんだ』

 

 キラの表情で察したのかセイヤはウインクして、

 

『だが、君には朗報だろ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、後に「ある意味、パイロットとして以上にモビルスーツ設計者」として有名になるキラ・ヤマト()()初期(若かりし頃)の名機の一つ、”Xアストレイ”ならぬ”Nアストレイ・ハイペリオン”の開発に舵が切られてゆくことになる。

 

 NJC核動力の膨大なエネルギーに裏打ちされたモビルスーツ用モノフェーズ光波防御システム”アルミューレ・リュミエール”と125㎜連装高エネルギー長射程ビーム砲”シュラーク”を標準装備し、TP素材フレームを備えた重防御・高火力の重モビルスーツがお目見えするのも、そう遠くない未来なのかもしれない。

 

 ちなみに”アルミューレ・リュミエール”のパーツ取りにも使われるハイペリオンは3機全てがオーブに納品されていることを改めて書いておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 更なる余談なのだが……

 この時のGAT-X105KC”ストライクカスタム・キラ”を参照に、フレームなどを更にTP素材などで強化し、VPS装甲を採用する「特殊な動力機関を搭載するストライク・カスタム」が少数製造され、後年輸出される事になる。

 そう、大体2年後に……

 

「Nストライク・カスタム・”ノワール”、出る」

 

「Nストライク・カスタム・”バスター”、行くぜっ!」

 

「Nストライク・カスタム・”フォルテストラ”、出るわよっ!」

 

 

 

 アクタイオンではなくモルゲンレーテ謹製(キラ監修)の機体に乗ることになるであろう彼ら彼女が、運命を覆し壮健であらんことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ほら、原作のキラってあんまりTVシリーズの頃は働いてる印象ないじゃないですか?

その対比として、この世界線ではしっかり労働する(社会人してる)キラ君を描いてみようかな~と。
でも、出来上がったのは「10代半ばにして社畜」という、胸が締め付けられるような悲しい構図w
まあ、多分に趣味が入った仕事ができるのが不幸中の幸いか?

でも、結果として何だか凄いモビルスーツがポンポン登場しそうな……
ちなみに”キラーストライク(笑)”の全容は、次回あたりに公開予定。
まあ、そこまで常識外れな機体じゃありません。

どうやら、核動力対応の強化アストレイ・フレームに”アルミューレ・リュミエール”とシュラークを搭載した凶悪な機体が戦争後期(宇宙ステージ?)に生まれそうな予感がw

そして、2年後……”あの三人”も生き残れると良いなぁ。

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