【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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今日はお休みなので、変な時間に投稿してみました。

前半は久しぶりのまりゅあにゅ、後半は改造(魔改造?)されたキラの愛機になります。




第64話 どこかで聞いたことあるような装備をAAに追加しようとする輩とGAT-X105KC”ストライクカスタム・キラ”(別名:キラーストライク)

 

 

 

 さて、この時期はキラに限らず官民を問わずオーブの技術開発関連は多忙を極めた。

 例えば、ボズゴロフ級”クストー”の亡命により大量に鹵獲した水陸両用のモビルスーツを叩き台にソレスタルビーイングとモルゲンレーテが水陸両用モビルスーツ共同開発部を設置。

 後にこれが”ズゴック”シリーズへと結実する事になる。

 

 まあ、2年後には他にも”トリロバイト”という大型水中用大型モビルアーマーやスペルビア・ジンクス、フォビドゥン・ヴォーテクスのライセンス生産機などが配備される予定なので、オーブ水泳部は中々にぎやかなことになりそうだ。

 そして、

 

「”Variable Speed Positron Accelerator(可変速陽電子加速器)”? V.S.P.A(ヴェスパー)の搭載? 噓でしょ? そんな物、”アークエンジェル”に搭載するの? えっ? 貫通力の高い高速直線型の高速高密度の貫通ビームと、対消滅爆発を広範囲に発生させる範囲攻撃型の広角射撃を1種類の陽電子砲で実現させる浪漫に溢れたプラン? バッカじゃないのっ!?」

 

 うがぁー!と頭を抱えるアニュー・リターナーに思わず、

 

「えっと、アニュー、どうしたの?」

 

 何だか久しぶりに顔を合わせる、珍しくキラが同行していないマリュー・ラミアスが心配そうに声をかけた。

 どうやらマリュー、”アークエンジェル”のヴァイタルパート部分へのトランスフェイズ装甲材への導入が決定(第52話参照:https://syosetu.org/novel/335614/52.html)していたために、フェイズシフト系素材の専門家としてアークエンジェル担当技官も背負わされたらしい(哀れな……)アニューと打ち合わせをしていたようだ。

 

「マリュー、やっぱソレスタルビーイングの技官は阿呆と趣味人の集団よ! 今、”イアン・ヴァスティ”って私の先輩技官、一応は私の恩師……まあ、若い奥さんのいるいい歳したオッサンなんだけどさ……大人しく陽電子用に調整した粒子コンデンサだけ供給してくれりゃいいものを、陽電子砲の改造自体に興味を持ったらしくて、単純な広角射撃だけじゃなくて密度と速度を上げた”貫通力増強モード”と弾速よりも反物質の対消滅反応による破壊範囲重視の”広角広範囲制圧モード”を撃ち分けられるようなシステムを実装しようって話になったみたいでさぁ……私にも手伝えって連絡入った」

 

 つまり、線と面の攻撃を任意に切り替えられるようにしようという発想なのだが……

 

「あ、あら~」

 

 リアクションに困るマリューに、

 

「いや、確かにソレスタルビーイングでも粒子密度や弾速をランダムに変えられるビーム兵器の研究をやってるよ? 実際、今は”クォンタム・サイコフレーム”って機材と組み合わせてイメージングによる自在可変にしようってプランもあるし(後にアヘッド・スマルトロンやガデッサ、一部のガンダム・タイプのビーム兵器に実装)。でもそれを人様(=大西洋連邦)から預かった船の武器、それも”これだけ図体が大きければ、改造もやりやすそう”って理由で普通やるかい?」

 

「えっ? そんな理由なの?」

 

「イアンさんって優秀なのは確かだし、天才って言っても過言じゃないけど……奇人変人の類なのよ。言動は常識人っぽいけど、中身が」

 

「なんか凄い人なのね。色々な意味で」

 

「イアンさんが出張ってくるとなると、”アークエンジェル”も凄いことになるよ? 間違いなく。今はまだこれでも”なるべく早期に実装できる技術”でこじんまりまとめる気はあるみたいだけど……予算と時間を与えたら、多分、好き放題するから」

 

 なんか将来、某ハインライン氏が喜び勇んで参戦しそうな話題である。

 

「えっ……これで”こじんまり”、なの?」

 

 ”アークエンジェル”の改造計画案に目を落とすマリューにアニューは頷き、

 

「そっ。これで”こじんまり”。例えば、いまソレスタルビーイングで運用してる”プトレマイオス(トレミー)”って輸送船があるんだけど、その代替次世代船のプランなんて『これ、どこら辺が民間の輸送船? どう見ても軍の強襲モビルスーツ母艦かなんかなんですけど』みたいな感じよ?」

 

「それ、本当に輸送船として認可降りるの……?」

 

「なんか、うちらのボス(カガリ代表)に言わせると、『戦時下における自衛装備として押し通す』だって」

 

 そのうちガンダム・タイプに加えGNビームキャノンやGNミサイルVLS、GNフィールドを完備したトランザムまで使える”民間輸送船”が産まれそうな気配が……

 

「ところで今日は”愛しの年下の旦那様”はどったのさ?」

 

「キラくんなら……」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「ようやく、”ストライクカスタム・キラ”もここまで完成したか……」

 

 例の宿題、”ハイペリオン・Nアストレイ(仮称)開発計画”を、エリカ・シモンズ率いるアストレイ計画チームと共同して書き上げたキラは、本日、愛機であるストライクの改造機の前に来ていた。

 

 『あれ? フリーダムはもうオーブに来ているんじゃあ……』と思ったそこの貴方。

 現在、”フリーダム”は”ジャスティス”同様にニュートロンジャマー・キャンセラー搭載の核エンジンを含め、様々な実験中です。

 また、元々が試作機なので、現状では「まだ実戦に出せる完成度ではない」そうで……

 

 話をGAT-X105KC”ストライクカスタム・キラ”に戻そう。

 因みにKCは”キラ・カスタム”の略でペットネームと反対になっているが、「GAT-X105をキラ・ヤマト技官が改造した」という意味では、これはこれで正しいらしい。

 

 まず、印象的には全体的に原型より”マッシブでワンダー”な印象を受ける。

 その印象を生み出しているのは、おそらくは両肩の追加パーツ。エールストライカーのブースターのスラスター部分やカウル部分を流用したショルダー・パワーユニットだ。

 

 一言で言えば「GAT-X105純正カラーの”ゲイルストライク”」であろうか? 追加のショルダーパーツはゲイル同様、識別の為青い塗装だが。

 まあ、この世界線では10年以上前に”ライブラリアン”は「消滅」している(させられている)ので、カーボンヒューマンも技術はともかく現状確認される個体は無く、故にストライクカスタム・キラこそがオリジナルと言える。

 実際、ショルダーパーツも細部が違うし、全体的には全く別の機体だ。

 例えば、スラスター部分はフレキシブル・マウント方式に改められておりゲイルの横方向だけでなく自在に推力方向を変更できる。

 また、ゲイルの特徴である”ウイングソー”は影も形もない。

 

 その代わり、固定武装は中々に強力だ。

 右手の耐ビーム処理が施された小型固定盾(バックラー)には、以前にニコルとの会話で出たようにパンツァーアイゼンの代わりにイグナーウィップが仕込まれ、両肩のパワーユニットにはビームブーメランのマイダスメッサーが標準搭載されている。

 

 ショルダー・パワーユニット自体は、元のスラスターユニット同様にフェイズシフト装甲ではないが、トランスフェイズ素材が内部のインサート装甲として配されており、前述のフレキシブル・スラスターやその推進剤、外付けのマイダスメッサー以外にもパワーエクステンダー系の電力ユニットが内蔵され、ウイング部分はアクティブ・スタビライザーとしてだけでなく外部からの無線電源供給を受ける受電レシーバー・アンテナとしての機能も有している。

 つまり、”ストライクカスタム・キラ”は、他のオーブの新世代バッテリー駆動機同様にオプションなしで指向性マイクロウェーブやレーザーでの電源供給を受けれるのだ。

 

 他にも両腰にはアーマーシュナイダーではなく、イナクトやフラッグ系と同じプラズマソード機能付きのソニックブレイドに変更されている。

 面白いのは、両手首と両膝に追加された突起部分にビームサーベルが計四振り搭載され、手に持つ状態だけでなく「装着した状態」でビーム刃を伸ばすことができるようになっている。

 これはおそらく、”イージス”の固定型ビームサーベルを参照した物だろう。

 

 また、腰部左右にはナイフシースだけでなくハードポイントが追加されていて、肩に装備できなくなったコンボウェポンポッドの改造モデルや未使用時のビームライフルを装着できるようになっていた。

 

 キラは比較的装備のスイッチを行い使い分けるので、そのための配慮だろう。

 近接武装、特にシュベルトゲベールを除くソード・ストライカーからの移植装備が多いが、それだけ使い勝手が良かったということか?

 また、キラ自身もこの世界線ではサーシェスの影響からか、遠距離戦よりも近接~中距離戦を好む傾向があった。

 

 無論、射撃戦や砲撃戦主体の遠距離戦が出来ないという訳じゃない。

 ただ、ちょっと前に”ジャスティス”と”フリーダム”に試し乗り、あるいは乗り比べをした時に、

 

「総合的には”フリーダム”より”ジャスティス”の方が好みだよ。設計思想が”ストライクとストライカーパック”の発想に近いし、近距離から中距離の攻撃手段が豊富だ。勿論、まだまだ設計の詰めが甘いところもあるけど、名前も良いしね」

 

 とのことだ。

 言われてみれば、確かにこの世界線のキラの気風は、「自由を好む」という感じではない。

 むしろ、「マリューさんこそ僕の”正義だっ!!」とか言ってた方がむしろしっくりくる気がする。

 

 

 

 総合的に見て”ストライクカスタム・キラ”は、”ガンダムCHEAT(チート)”と呼べるほどのスペックは有していない。

 その総合力はストック状態なら原型の倍を上回る位、少なくとも原作を参照する限りストライクの4倍のスペック(パワー)を持つとされる”フリーダム”を上回ることはない。

 あるいは、ストライク・ティエレン・タオツー並の出力や電力量を持つGAT-X105と言うとイメージが沸きやすいだろうか?

 しかし、キラ自身が体験した実戦経験を十全に反映できるように開発されたこの機体は、紛れもなくオーブ保有モビルスーツの中でも強者の部類に入るのだろう。

 無論、パイロット込みでの話ではあるが。

 

 

 

「おう。坊主の機体も随分と仕上がってきたな?」

 

 とひょいと開発スペースに顔を出したのは、少佐に昇進した……

 

「ムウさん!」

 

 ムウ・ラ・フラガに人懐っこい笑みを浮かべるキラ。

 キラはBL的な意味ではなく、妙に年上の男性と相性が良いところがある。フラッグトリオやビリーしかり、サーシェスしかりだ。

 もしかしたら”兄”という存在に憧れを持っているのかもしれない。

 何しろ双子の姉は、キャラが濃厚かつ強烈すぎて、参考にならないというか、参考にしちゃいけない部分が多々あるのだし。

 

「そういえば、ムウさんの”イージス・エンデュミオン”も完成間近だって聞きましたよ?」

 

「そのペットネームは勘弁してくれって言ったんだがな。プロパガンダ臭が強すぎる」

 

 まあ、この人の二つ名はまんま”エンデュミオンの鷹”だし。

 

「スポンサー、大西洋連邦上層部からの直々の依頼みたいだから仕方ないですよ」

 

 そう苦笑するキラに、

 

「次の機体に乗り換える機会があれば、絶対にもうちょっとマシなペットネームを付けてやんぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、イマージ的には「ストライク純正カラーのゲイルストライク(ウイングソー無し)」みたいな感じになりましたw

近接~中距離戦向きのセッティングの機体で、「外部からの無線受電を可能にしてストライク・タオツー並のパワーをストライクに押し込んだ機体」なので、そこそこピーキーかも?
とはいえ、バッテリー機ではありますので、機体そのものはそこまでチートではありません。
むしろ、「キラが自分の能力を最大限に発揮できるように調整」してるので、キラが乗り込んだ状態こそがチートかも。

そして、イアンさんェ……「陽電子砲をVSBR化するぞ!」ってアンタって人はあ~~~っ!(原作シン風)
今日もアニューは泣いてますw
そして、絶対にシェリリン辺りはノリノリなんだろうな~と。

そして、ムウさんのイージスの改造も程なく終わりそうです。

この世界線だと、正義も自由もオーブの方針で「まずはしっかり機体の現状把握と調整を終えてから」の実戦投入になるので、登場は原作より遅く”オペレーション・スピットブレイク”の後くらいを予定してます。

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