【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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え~、今回はシーンごとの落差が激しいと言いますか、後半にいくほどなけなしのシリアスさんが仕事を放棄すると言いますか……

大戦(おおいくさ)前の、各キャラのギャップを楽しんで頂ければと。





第70話 「鏖、だよ」→「戦闘を教育してやろう」→「義勇兵として参加するのはどうだろう?」

 

 

 

 戦闘開始より12時間前……

 

「キラくん、お腹、触ってみてくれる」

 

 恋人たちはそれぞれの時間を過ごしていた……

 

「えっ……マリューさん、もしかして……?」

 

 マリューは顔を赤くしてコクンと頷き、

 

「えっとね、この間、検査したら……ね? お腹とか、まだ全然膨らんでないんだけど」

 

”ぎゅっ!”

 

「嬉しいっ! 嬉しいよマリューさんっ!!」

 

「よ、喜んでもらってよかったぁ~」

 

 心からホッとするマリューにキラは不思議そうに、

 

「どうしてそんなに心配だったの?」

 

「だってキラくん、まだ若いでしょ? 遊びたい盛りだと思うし、その突然『パパになる』って言われて喜んでくれるか、不安になっちゃって」

 

 どこか泣き笑いのような表情になるマリューの髪を抱きしめながら安心させるように柔らかく撫で、

 

「バカだなぁ。遊びたい? そんな物、マリューさんと一緒に居られる時間と比べたら、まるで価値なんてないよ」

 

 そして、ちょっと感慨深げに……

 

「そっか……僕も父親になるのかぁ~」

 

 そして優しくキスをして、

 

「1日早いけど、最高の誕生日プレゼントだよ!」

 

「ごめんね。明日がキラくんの誕生日だって覚えていたけど、こんな状況だからパーティーもプレゼントもできなくて」

 

 申し訳なさそうなマリューにキラは微笑み、

 

「僕とマリューさんとの赤ちゃんなんて、これ以上ないプレゼントだよ! それに誕生日は来年、三人で祝おう? 僕とマリューさんと生まれてくる子供の三人でさ♪」

 

「キラくん……愛してる♡」

 

「僕もだよ♡」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 マリューが地下巨大シェルターへ退避するのを見届けた後、キラは……

 

「これでまた死ねない理由が増えたよ」

 

 遠方から飛来する種が弾け、光の粒子ではなく極彩色のハートが舞う! なんかエフェクトが派手になっていた。

 

「悪いね。ザフトの皆さん……」

 

(よりによって、人の誕生日に押しかけてくる君たちが悪いんだよ?)

 

「マリューさんと生まれてくる子供のために、僕は鬼にでも悪魔にでもなる……その覚悟をもう決めたんだ」

 

 それは、キラ・ヤマトという存在が生まれて初めて感じる”明確な殺意”の波動……

 

「鏖(みなごろし)、だよ」

 

 ”キラーストライク”を駆る”皆殺しのエース”が、今、ザフトにとり最悪のタイミングで覚醒した(目覚めた)……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

C.E.71年5月18日……

 

「まったく。パトリック・ザラも人の誕生日にとんでもないプレゼントをよこすな」

 

(まあ正直、全軍総出での迎撃なんて宝石より貴重な体験なのだがな)

 

 カガリはぼやいているようで、その表情は確かに嗤っていたという。

 

(これほど高価な誕生日プレゼントを貰ったやつなんていないだろう。30隻以上の戦闘艦と300機のモビルスーツ、その乗員の詰め合わせだ)

 

「さあ、戦争を……いや、これは国同士の戦争じゃなかったな」

 

(スリル満点の大演習の始まりだ)

 

「さて諸君、ザフトに”戦闘”を教育してやろうか」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 初手は、当然のように宇宙艦隊戦であった。

 予想を大きく外れることはなく、ザフト側はナスカ級、ローラシア級、輸送艦で編成された30隻あまりの艦隊で、ザフトの艦隊出撃としては空前の規模と言えた。

 注意すべきはローラシア級で、モビルスーツ格納庫がそのまま切り離して降下カプセルとして使える点だ。

 

「なるほどな……ナスカ級はエスコートに専念、ローラシア級は輸送艦の防御と見せかけて強行突破しポッドの投下を狙うというところか?」

 

 アメノミハシラの軌道ステーション宇宙港を母港とするオーブの本国直上宇宙艦隊の編成は、強力な陽電子砲”ローエングリン”を4門も備えたイズモ級、1番艦であり旗艦でもあるイズモを含め3隻の宇宙戦艦を中心とする、数は同じく30隻ほどの編成だ。

 

 そして、提督であるヒフミ・ヤマモト大将は、

 

「どうもザフトは艦隊戦と言うものをよくわかっていないようだな? 艦載機による攻撃隊を最初に飛ばすのはセオリー通りだが、艦隊の動きが緩慢すぎる。機動兵器で先手を取るなら、砲戦部隊をフォローに回す、強行突破するのであれば機動兵器でこちらの動きを縛ってるうちに強行せんでどうする」

 

「どうやら連携がうまくいってないようですなぁ。ザフトは歴史が短い。寄せ集めの艦隊で、にわか仕込みの水兵ばかりだと考えれば、まだ上出来といったところでしょう?」

 

「ふん。コーディネーターの正体見たり枯れ尾花、か」

 

「いかがなさるので?」

 

「迎撃機は既に上げてある。計画通り、我々は輸送艦とこちらの妨害を仕掛けてくるだろうナスカ級を集中的に狙う」

 

 実際、オーブ艦隊の宇宙戦仕様のモビルスーツ攻撃隊、防衛隊は発艦、展開済みだ。

 

「ポッド降下に強行突破してくるローラシア級はよろしいので?」

 

「欲をかく必要はないさ。”アメノミハシラ”にも地上にも、こわーい連中がごまんと陣取ってるからな」

 

 すると艦隊参謀長はニヤリと笑い、

 

「”ガンガンいこうぜ”ではなく、”いのちだいじに”ですな」

 

 どうやら提督も子供の頃に遊んだクチらしく、

 

「これで戦争が終わる訳じゃないからな。生き残れば、その分、また奉公できるさ」

 

(まあ、ザフト艦隊が生きて帰れることだけは無いだろうがな)

 

 戦況表示板には、モビルスーツ隊を定数一杯まで充足された地球連合(大西洋連邦)第8艦隊が、ザフト艦隊の退路を断つように回り込む様子が投影されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、最後に色々と戦争の空気が台無しになる蛇足などを書き記そう。

 メタな発言になるが、やはりシリアスな空気はこのシリーズでは長続きしないのだ。

 

 

 

「うむ。この機を生かしていっそ義勇兵としてオーブ側で参戦するのはどうだろうか?」

 

 下心見え見えの発言をするのは、何事もなく(?)帰国できた我らがリーダー、オルフェ・ラム・タオだ。

 

「イングリット。オルフェが何か妙な事を言いだしているのじゃが?」

 

 とちょっと心配そうな、メイクが原作より薄い(ナチュラルメイク)のせいで、心持ちペド度……いや幼さが増してる印象のある我らがロリB、お母様のアウラ・マハ・ハイバル。

 どうでも良いがキャラ物のおパンツとか似合いそうだ。いや、実際、はいてそうだな……女児パン。

 

「大丈夫です。今日もオルフェはいつも通り可愛い(正常)です」

 

「ちょっと待て。今、おぬしも妙な事を言わんかったか?」

 

「? 特には?」

 

「ちょっとオルフェ、聞きなさい」

 

 と割って入ってきたのは妹様こと最近何か思うところがあったのかアコードの能力で得意の格闘戦に加えてサバイバル技術と家事技能を鍛えてるリデラードで、

 

「なんだい?」

 

「オーブは義勇兵の募集も受け入れもしてないわよ? 仮にしていたとしても私たちじゃあ年齢的に無理だろうけど。軍への志願可能年齢を考えると」

 

 ……何の意図があったかはあえて深くは問わないが、リデラードはきっちり調査したらしい。

 オーブの法律関連も含めて。

 

「なんとっ!?」

 

「少し残念ではあるな。我らの強さを示す良い機会だったかもしれんのに」

 

「シュラまで……なぜじゃ? オーブから帰って来てから、こ奴らの思考が微妙に愉快になってきてる気がするのじゃ……オーブで何があったというのじゃっ!?」

 

 まあ、色々と……ラクス沼により深くドハマりし旅費を爆散させたり、オルフェの願いが叶わないことを確信したり(そしてその情報を秘匿したり)、一人だけ王道ラブコメしたり。

 シュラは……なんかあったっけ?

 まあ、旅行は見分広める良い経験にはなっただろうが。

 

 

 

「なぜだ……あの四人、オーブより帰国してから闇が深くなった気がする……いや、ピンクに濁ったのか?」

 

「なあ、グリフィンは何を言ってるんだ?」

 

 とワカメ頭のリュー・シェンチアン。

 

「知らん。どんな闇が来ようと、いざとなれば漆黒の対なる我が剣(ツインブレード)で切り伏せるまで」

 

 とマスクがトレードマークで、愛機がルドラから(暗殺剣術使いっぽい見た目と戦闘特性と唯一の刀剣由来の名前と中の人的に)2機目のシヴァになりそうな気配がするダニエル・ハルパーであった。ちなみに猫背は矯正されている。

 いや、愛機がシヴァに変わりそうなのはリデラードも同じか? 格闘スキルの高さから考えて。ビームナックォッ!とか装備してたり。

 

「……いや、仲間を問答無用で切ろうとすんな」

 

「仏と会えば仏を斬り、鬼と会えば鬼を斬る。それが剣に生きる者の宿命(さだめ)だ」

 

「だからお前は何処の傾奇者だよ」

 

 なんだか残りのメンツも微妙にキャラ崩壊していた。

 ワカメは慇懃無礼から貴重になってしまったツッコミ枠に、マスクは陰キャからなんだか厨二っぽく……一番、原型を留めているのはグリフィンか?

 それは即ち、未だに死亡フラグが一際大きくはためいている事を意味するが。

 

 

 

 ちなみに、ここで”オーブへの義勇兵団”が実現していたら、ファウンデーション王国が幻と消え(だって参加するであろう面子はそのまま取り込まれるだろうし……)、C.E.75年のエピソードが丸っと消えていた事を付記しておきたい。

 まあ、後々の事を考えれば、その方が良かったかもしれないが……特にオーブへ行かなかった人員は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




マリューさん、おめでた!(マジ目出度い! 原作では4年後でもまだなのに)
キラ、ヤベー方向に覚醒!(妻と生まれてくる子供を守る為、鬼でも悪魔にでもなる所存)
カガリ、お楽しみタ~イムの始まり(スリル満点の大規模演習。レアチャンス)

オーブ宇宙軍一同:「「「合言葉は”いのちだいじに”」」」

オルフェ:「義勇軍でアピールタイム!」
リデラード:「できないからね?」
シュラ:「残念だ」←お前もなんか微妙に残念に……
イングリット:「オルフェ、可愛い♪」

似非ロリ(50ちゃい):「どうしてこうなったのじゃっ!?」

主にオーブとラクスとシン(リデラード特効)のせいですw

そして、本編初登場の横縞坊主、ワカメ、マスクもなんかおかしなキャラになっているようなw
でも、単純な強さは、全員では無いけど原作より強化されてるかも(特にメンタルが変に強くなってそうなのがチラホラ……)

とまあ、色々と情報過多気味に詰め込んでみましたが、楽しんで頂けたでしょうか?

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