【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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そしていよいよ真打(キラ)登場です。
とりあえず、暴れますw






第74話 ”オペレーション・スピットブレイク” 地上ステージ(キラ) 鬼降臨、そして少年の憧憬

 

 

 

 その部隊は運が良かった。

 何しろ、部隊がまとまってオノゴロ島に辿り着けたのだから。

 おそらく、部隊が揃って降りれたのはこの部隊だけだろう。

 だが、この部隊の運はここまでだった。

 彼らが降り立ったのは、モビルスーツが展開しやすい開けた場所……モルゲンレーテ社の野外演習場の一角だったのだ。

 そう、まんまと”鬼の棲み処(テリトリー)”に入ってしまったのだ。

 

 そして、真打登場!

 

「怯えろっ! 竦めっ!」

 

 ”キラーストライク”、いやGAT-X105KC”ストライクカスタム・キラ”は、殺意全開の装備だった。

 背負うのは、自ら改修案を出した”IWSP-LW・ストライカー”。”LW”はLight Weight”つまり軽量化という意味だ。

 IWSPのバックパックから105㎜単装砲×2とその砲弾、9.1m対艦刀×2を外し軽量化しつつトップヘビーのバランスを是正。

 その代わりにウイングパーツに無線受電機能を持たせ、スラスター推力をソフトウェア的な出力特性の最適化で強化。

 飛行能力はあくまで予備的な物、高機動型ティエレンと同じく地表効果を活かした滑空や滑走、跳躍による大地での立体高速機動に適したセッティングであり、ウイングは飛行用というより空力スタビライザーやAMBACのようなアクティブ・バランサーとしての機能が大きい。

 左腕のガトリング・シールドからは同じく軽量化の為にビームブーメランが取り外され、弾丸が無くなったガトリング砲はその場でパージし、更なる軽量化もできるスペシャル・バージョンになっていた。

 

 そして、接敵と同時に覚醒(SEED)状態に至ったキラはそのガトリング砲と115㎜レールガンの疑似的マルチロックオンの弾幕射撃で、密集しかけた敵機集団の駆逐と陣形崩し行うと同時に最高速度で突進し、左腕のエグナーウィップを射出!

 

死にゆく 男たちは

守るべき女たちに

 

「何も出来ないまま、無残に朽ち果てろっ!!」

 

 1機のジンにウィップが突き刺さり昏倒させた状態のまま、止まらずにスラスター推力とウインチの巻き上げを合成させた加速で更に敵機集団に接近し、

 

「あああああぁーーーーーーーっ!!」

 

 ”斬っ!!”

 

『きゃああああああああーーーーーっ!!』

 

死にゆく 女たちは

愛する 男たちに

 

 右手に握るのは、折り畳み機能が追加され、携行性が向上した”シュベルトゲベール改”。

 その一閃は、構えた重斬刀ごと女性パイロットの操る隊長機(シグー)を唐竹割にするっ!

 そして、返す刀で昏倒していたジンのコックピットに無造作に切っ先を突き刺し、

 

『た、隊長が一撃っ!?』

 

『に、逃げるぞっ!』

 

 その余りに凄まじく容赦ない攻撃に本当に怯え、慌てて後退しようとする残る2機のジンに、

 

「逃がすかぁーーーっ!!」

 

 ”ヴォン!”

 

 いつの間にか折りたたんでいたシュベルトゲベール改を腰のラッチマウントに戻し、流れるような動作で両肩のマイダスメッサーを投擲し、正確にコックピットを切り裂いたっ!

 

 

戦う男たちは

故郷の女たちに

戦う女たちは

信じる男たちに

 

「ガトリング、パージ! 次の敵はどこだぁーーーっ!!」

 

 弾丸の尽きたガトリング砲を分離し、右手で腰に懸架していたビームライフルを引き抜くキラ……それはまさに怒れる薩摩兵法者(ベルセルク)の姿その物だった。

 

何を賭けるのか 何を遺すのか

I Pray, Pray to bring near the New Day

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「す、すげぇ……」

 

 モルゲンレーテ社の地下都市型シェルター、その集合住宅型住居にてシン・アスカは中継されていた戦闘の一幕を見て、その『鬼神のような強さ』に恐れおののくよりも、ある種の憧憬を感じてしまった。

 

 確かに凄いと言えば凄い。

 何しろ、オノゴロ島に降下できた”幸運な”ザフト・モビルスーツの大半を、機体の機動力と覚醒(SEED)状態のごり押しで食らいつくしてしまったのだから。

 後に同じくオノゴロ島の守備を任されていた三人娘から、

 

『私たちの、対空砲撃しかしてないんだけどぉ……』

『クレー射撃しかしてないんですけどぉ』

『シュベルトゲベール使う暇なかったんだけど』

 

 と詰め寄られてしまうのはご愛嬌。

 ここでタジタジになってしまうあたり、まだキラは可愛げがあるだろう。

 

「ああ。あれはキラ君だね。相変わらず無茶苦茶な強さだなぁ」

 

 とは原作と異なり家族共々無事に避難できたアスカ主任ことシンマユ兄妹のパパ、セイヤ・アスカだ。

 

「うそっ!? あれがあのマリューさん大好きで、どこか天然で、いつもなんかほわほわしてるゆるキャラ系のキラさんっ!?」

 

 チラッと書いただけなのでお忘れかもしれないが、ヤマト家とアスカ家は普段はお隣さん同士。この集合住宅型避難所でも隣部屋で、妹のマユが妙にカリダ(キラママ)やマリューに懐いているせいもあり、シン自身も実は何度もキラと何度も遊んだことがあるし、ついでにいえば家族ぐるみの付き合いがある。

 

(やれやれ、息子から見ても普段のキラ君は、そんな印象なのか)

 

「間違いないよ。あの機体は、GAT-X105KC”ストライクカスタム・キラ”と言ってね、キラ君自身が『自分の力を最大限に発揮できるように』って開発した機体なのさ。逆に言えば、セッティングがピーキー過ぎて、設定を変えない限りキラ君以外じゃ満足に扱えないんじゃないかな?」

 

「えっ!? キラさんって、モビルスーツの設計もできるのっ!?」

 

 セイヤは頷き、

 

「ああ。まだ若いのに、もういくつものモビルスーツ開発プロジェクトに関わっているよ。近い将来、何かの開発プロジェクトのリーダーに任命されるんじゃないかな?」

 

「実はキラさんって、凄い人だったんだな……」

 

 驚嘆するシンに、

 

「でも、あんまり凄い凄いと本人には言わないでやってくれよ? 本人は、割と『普通でありたい』願望が強いし、自らモビルスーツを駆って戦うのだって、奥さんがいるこの地を守りたい一心なんだ」

 

 アスカ主任は昨日の今日でまだ知らないようだが、そこに子供も加わる予定だ。

 

「あっ、やっぱり根っこはマリューさんなんだ」

 

 どこかホッとした表情をするシンは、

 

「なあ、親父……俺もモルゲンレーテに入れたら、キラさんと一緒に仕事できたりするのか?」

 

 セイヤは息子の頭をガシガシと少し乱暴に撫で、

 

「お前の努力次第だが、機会はあるかもな」

 

 

 

 そして、それは約2年後に実現する事になる。

 それも意外な形、あるいは意外な機体で。

 

「ところで、そろそろ戦闘は終わりそうだね」

 

「冗談だろ? 本土防衛戦、まだ始まったばっかじゃん」

 

 実は、最初のザフト・モビルスーツがオーブの国土を踏んでから1時間も経っていないのだが……

 

「いや、でもな」

 

 セイヤは上級社員用の端末をいじりながら、

 

「もう敵、オーブにいないみたいだぞ?」

 

 

 

☆☆☆

 

 

”オペレーション・スピットブレイク”(ザフト側名称)

 

オーブ本土・軌道エレベーター戦リザルト

 

ザフト(攻勢)側

(宇宙)

降伏艦:宇宙艦3隻(輸送艦は全艦撃沈)

降伏モビルスーツ:5機

本国帰還艦船並びにモビルスーツ:0

(地上)

オーブ本土落着・領空突入モビルスーツ:参加機体の10%前後(戦闘可能状態だった損傷機も含む)

降伏モビルスーツ:2機

カーペンタリア帰還艦船並びにモビルスーツ:0

作戦における戦死者・行方不明者(生死確認不可能者):総参加ザフト将兵の85%以上

 

オーブ(防衛)側

(宇宙)

損傷艦:5(第8艦隊含む)

被撃沈艦:0

被撃墜モビルスーツ:3機(第8艦隊含む)

(地上)

損傷モビルスーツ:4機

作戦における戦死者・行方不明者(生死確認不可能者):231名(第8艦隊含む)

 

民間人・非戦闘員死傷者:0

 

 

 

 防衛側の戦死者の多くは、退路封鎖からの半包囲を行った第8艦隊で発生した。

 これはオーブ艦隊と戦うより大西洋連邦艦隊を突破した方が生存率が高いと判断された為と、ザフトが半ば死兵と化したからだと推察される。

 また、ザフトのモビルスーツ宇宙降下組の損害の大半は、宇宙ないし成層圏内高高度など「降下ポッドの内部にいる」状態で発生したと試算されている。

 つまり輸送中や大気圏内降下中の「無防備状態」を狙われ、またポッドよりの散開適正高度の遥か上空でポッドを破壊され、高高度からの制御不能の落下(フリーフォール)で地面や海面に激突し自壊した機体も多かったようだ。

 

 モビルスーツに限れば、地上(正確には海中と空中)からの侵攻組は、水陸両用集団が母艦ごと真っ先に撃沈され、また数的不利もさることながら空中性能が遥かに勝る可変機を多くそろえ、ユーラシア連邦や東アジア共和国などに対する政治的事情から濃密な防空網を形成するオーブ相手には、ディンやグール座乗のシグーやジンで編成されたカーペンタリアの部隊は余りにも脆弱だったのだ。

 

 また、民間人死傷者0という誇るべきスコアは、五日間の猶予の間に避難が完遂していた事、そして、そもそもシェルターのある市街地などにザフト機が入り込めなかった事が大きい。

 

 少し面白い話をしよう。

 この作戦中、最も暇を持て余していたと噂されるのは、クニノミハシラ島のエレベーター基部に配されていた(密かにヒリングをはじめとするイノベイドが乗り込んでいた)脳量子波対応型ストライク・ティエレンと、首都直上防空などに最終防空ラインとして配されていたティエレン対空型(原作00Vで言う”ティエレン・ツーウェイ”)だというのだ。

 何しろ射程内に一度も「敵機見ゆ」という状況が無かったのだから。

 

 

 投降できたザフト将兵は、先の”終わらない雨事変”の亡命希望者よりずっと少なかった事を記載しておく。

 つまりは、あまりにも一方的な結果であったのだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、薩摩式なキラ君でしたw
いくら対艦刀を使ったからって、重斬刀ごとシグーを唐竹割ってアンタw
マジに「二の太刀要らず」の示現流かい……ハムかな? やっぱ教えたの。

斉射→エグナーウィップからの突撃→隊長機への「首置いてけ」→逃げる敵へのブーメランって容赦ないコンボは、サーシェスっぽい?

キラは生まれ持っての天才って側面もあるんですが、むしろ「対応力と適応力と吸収力が凄い」って印象があるんですよね~。

そして、幼いシンに強烈な印象を残してしまうという。
このキラの挙動に怯えず瞳をキラキラさせてしまうあたり、シンも存外に図太いというか器がデカいというかw
基本、オーブ国民にとり「攻撃してくる奴は全て悪。なので全滅させるのは当然」的な感覚です。
ちなみにヘリオポリス以来の付き合いであるアスカ主任は、もう慣れてるので別にキラの殺気マシマシの動きに驚きはしませんw

「ああ、キラ君だねぇ」

位な物です。
まあ、息子(シン)もいずれ肩を並べる存在になるとは思ってもいないでしょうが。
いやだって、このベルセルク・キラにリスペクトされてくんですよ?
そりゃ原作よりも、ねぇ?
ただ、成長方向が原作とちょっと異なりそうです。
スタンディングアローンでも強いですが、とても支援砲撃とか上手くなりそう。
ちょっとこんな感じかな?と。

未来のシン:「キラ先輩、突破口は俺が開きます!」
未来のキラ:「頼むよ。シン!」
未来のシン:「マルチロックオン! いっけぇぇぇーーーっ!!」

シンを弟みたいに可愛がるキラが見える見えるw
そして三人娘の妄想が捗るまでが流れ。いや、三人娘、どう考えてもしぶとそうだし、最終決戦の搭乗機的にも死にそうもないし。

そしてリザルト……皆様、ザフト将兵を褒めてあげてください。
この酷い戦場で生き残りがいたんですからw
それどころかこの状況でオーブや第8艦隊にダメージを与えられた猛者もいたようですし。

次回は、ヘリオポリス戦線かなっと。

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☆☆☆


ちょっと考えついたネタ(C.E.73篇)

いや、まだ書くかどうかも決めてませんので、ネタバレにはならないはず(錯乱

デュラさん:「うん。オーブ上陸作戦なんて以ての外だね。そうだそうしよう。あの国を討つのなら、月面とかからの超長距離砲撃とかしかないだろう?」

 いや、それ本当に通じるのか?

紫唇:「ふはははっ! オーブのような小国など、圧倒的な戦力で捻り潰してしまえば良い。ザフトにはできん。だが、私ならできる! 聖戦に協力しない国など滅んでしまえ!」

アズにゃん:「相変わらず阿呆丸出しですねぇ、あの男は。道理という物が見えていない」

※セリフは開発中の物ですw


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