【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

83 / 200
前々から一部の皆様にも懸念材料になっていた案件の一つを、パナマ戦の前にイベントクリアしておこうかな~と。

いわゆる、「出会い(エンカウント)イベント」回です。







第83話 邂逅する声がよく似た少年二人 ~キラ、改めてヤベー奴認定される(今更?)~

 

 

 

 さて、再び始まる戦いの前に、とある日常(?)イベントを挟んでおきたい。

 原作では、交わったとは言えない二人の少年の運命についてだ。

 

 それは、キラが新たに”ジャスティス”を駆ることになった為、空席となった”ストライクカスタム・キラ”の引き取り手についてだ。

 モルゲンレーテ社としても、これだけの高性能機を遊ばせておくのは流石に勿体無いと思ったのだろう。

 

「一つだけ言っておく、キラ・ヤマト……」

 

 モルゲンレーテ社にやってきた、元はユーラシア連邦所属で大西洋連邦に移籍した後、退役しPMC”カタロン”に入隊したという一風変わった経歴を持つ黒髪の少年はキラを指さし、

 

「俺がお前に劣るのは、次世代を生み出す力……生殖能力だけだっ!」

 

 せっかくの邂逅だというのに、最初からこうなんか……色々台無しだった。

 

「いきなり何っ!?」

 

「いや、話に聞く限り性欲だけはお前に勝てる気がしなくてな」

 

 すると同行していたメガネの女性は、

 

「戦場での暴れっぷりが噓のように、カナードはベッドの上では大人しいですから」

 

「……メリオル、そういう情報は開示しなくていい」

 

「はい。カナード」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「あー、つまりカナードは”スーパーコーディネーター”の先行試験体ってこと?」

 

「その認識でいい。遺伝情報反映率が予定数値に届かなくて、”失敗作”呼ばわりされたがな」

 

「それはまた愚かなことを……遺伝子情報だけですべて決まるわけないのに。僕なんか後天的要素の方が多いよ。絶対」

 

(むしろ、カガリと出会わなければダメ人間まっしぐらだった気がするし……)

 

 キラは早い段階で、それこそ姉と再会した時に自分の出自と出生の秘密を知らされていた。

 無論、”メンデル”に関するロクでもない情報と共にだ。

 今はそれを受け入れてるし、何よりナノマシナリー・チルドレンである姉が、ナチュラルとして生まれながらスーパーコーディネーターというよりハイパーヒューマノイドという存在なせいもあり、その”重い現実”を今は軽く受け止めている。

 

「まあ、お前のいうことも理解できる。俺の能力も訓練により培われたものだからな」

 

 とカナード・パルス。

 

「話をまとめると、カナードは僕の”兄”ってこと……かな?」

 

「一応、遺伝子的な繋がりはあるだろうが……正直、そういう気分にはならん」

 

「実は僕も……いや、声は確かに似てるなって思うけど、姉妹兄弟はカガリで間に合ってるかなって」

 

 だが、お互いに何とも言えない表情をするあたり、割と兄弟と言われればそう見えなくもないが……本人たちはどうやらそれに気づいてる様子はない。

 

「まあ、深く考えるのはやめよう。俺は俺、お前はお前だ。会ってみて改めてよく分かった。同じフォーマットに乗せて比べるのは無意味だ」

 

「うん。そうだね」

 

 と原作の関係性とは全く異なる納得をしたところで、

 

「とはいえ、パイロット・データを見る限り、俺がお前のデータに近いのは確かだ。それが俺がお前の機体の引き取り手に選ばれた理由でもあるし。それに……教官も同じだしな」

 

「そういえば、カナードって”カタロン”の。うっ、サーシェス教官と毎日訓練できるのは、ちょっと羨ましいかも」

 

 するとカナードはギョッとした表情で、

 

「お前、あのオッサンの玩具にされるのが羨ましいと? 確かに強くはなれるが。実はお前、マゾ……なのか?」

 

 隠していた性癖を暴いてしまったかもしれないと慄くカナードに対し、逆にキラはきょとんとした表情で、

 

「えっ? だって模擬戦でも、生死ぎりぎりの緊張状態を味わえるんだよ? 最高じゃないか♪」

 

 するとメリオルはスチャッと眼鏡を直すと、

 

「どうやら私とカナードは大変な思い違いをしていたようです。カナードの方が好戦的な性格で戦闘向きだと思っていましたが……キラ・ヤマトの方が表面は穏やかに見えるのに、確実に中身はよっぽどヤベー奴だと確認いたしました。ええ、キラ・ヤマト、貴方はスーパーコーディネーターどうこうより中身がヤバいフレンズなのですね」

 

 いつからオーブはじゃパリパー○に?

 

「ちょ、ちょっと!? いくら何でも人聞きが悪いよ!」

 

「いや、キラ……ぶっちゃけ、俺も引いてるんだが?」

 

「なんでさっ!?」

 

 

 

 こうして、ストライクカスタムを通じて、原作では結ばれることのなかったキラ・ヤマトとカナード・パルスの縁は繋がった。

 以後、”ストライクカスタム・キラ”は、”ストライクカスタム・カナード”として発展と改良が続けられてゆくことになる。

 

 そして、その戦果は”キラーストライク”伝説を益々補強してゆく事になるのだった。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「キラさん、ボクの”ブリッツ・天”も核動力化するんですか?」

 

「うん。そのつもりだよ? 第1期も第2期もGAT-Xシリーズの電源・パワーユニット部分はほとんど同じだしね」

 

 だからこそ、オルガ達の3機もパワーエクステンダー関連へのユニット換装が簡単にできたのだ。

 加えて、同じ規格のストライクやイージスも核動力化可能という事だ。

 

「とはいえ、もうちょっと時間はかかるよ? 換装作業を行うのなら同時の方が効率良いし」

 

「ちょっと楽しみですね。ブリッツは核動力以外にどんな方向性の改造を?」

 

「フォビドゥンの結果次第だけど、ブリッツのトリケロスもTP/ゲシュマイディッヒパンツァー化しようかと思ってるよ。ブリッツもミラージュコロイドのコントロール得意な機体だしね。最終的には装甲全体をTP系にして防御力を維持したままステルスできるようにしたいなぁ。ああ、今すぐどうにかできるってわけじゃないけど、いっそボディ全体をストライカーパックごとゲシュマイディッヒパンツァーで覆えるようにしても面白いかも」

 

 いや、それなんてフェムテク装甲?

 

「キラさんのアイデアって本当に飛び抜けてますね~」

 

「そう? 後はマガノグレイプニールもちょこっと改造しようと思ってるかな」

 

「どんなです?」

 

「ザフトにもフェイズシフト装甲機が出てくる可能性が高いから、クローの部分の付け根、人間で言う手のひらの部分があるでしょ?」

 

「ええ」

 

「そこに”ビームパイル発生器(バンカー)”を取り付けようと考えてるんだ♪」

 

「……はい? ビーム・サーベルじゃなくて、ですか?」

 

 反応に困るニコルにキラはにっこり微笑み、

 

「ううん。切ることじゃなくて”貫く”事に特化した圧縮荷電粒子の集束パイルを発生させて、ゼロ距離で的に打ち込んで内部で荷電粒子の集束を解いて開放するシステムにする予定だよ」

 

 つまり、ヒートクローで掴んで電力を吸い取った挙句、ビームパイルを敵機内部に打ち込んで、中から破壊すると……鬼ですか?

 

「えっ? えっ?」

 

 更に困惑するニコルに、

 

「ほら、さっきも言ったけど”ブリッツ”は元々ミラージュコロイド扱うの得意でしょ? ビームサーベルもミラージュコロイドでビームを制御するから、吸い取った電力もあるし、何かユニークな事出来ないかなって」

 

 しかも、ビームパイル発生に相手から奪った電力をキャパシタとかに溜めて使う仕様にするらしい……ユニークという言葉がそのまま殺意と翻訳されてるような気がするのは気のせいか?

 

「えっとね、核動力化すると発電量もそう不自由しなくなる筈だから、マガノグレイプニールで相手から奪ったエネルギーをどうしようかな?って思ったのがきっかけだよ。あと、アイデアの元になったのは”レイダー”のクローだね♪ あと、ケーブル部分は新素材のフェイズシフト材を耐ビームコーティング皮膜で覆ったものにする予定。こっちもレイダーの改造型に搭載予定のハンマーと同じだよ」

 

「えっと……」

 

「ほら、マガノグレイプニールってそれ自体での目標の直接破壊効果って低いでしょ? だから、とどめを刺せる機能を考えてみたんだ。マガノグレイプニールはエグナーウィップより筐体が大きいし、こういうギミックもいけるかなって」

 

 ひじょーに無邪気な笑顔のキラである。

 なんか彼が女の子だったら「やめなさい(ペシャッ!)」をしそうな凄味がある。

 

「と、ところで、”ジャスティス”の方は?」

 

 何故かちょっと慌てて話題を変えるニコルに、

 

「んー、NJC核動力の発展改良型新型パワーユニット(NBSCハイブリッド・パワーパックの試作品:第78話参照)を組み込んで実験してるって感じかな? 頭部機銃の換装とかも済んでるし、OSの調整も終わったからとりあえず実戦投入は可能ってところだよ。まあ、新型装置を組み込む関係で背部ユニットの”ファトゥム”の分離機構と旋回機銃をオミットしてスペースを確保したけど。あっ、でも旋回銃座自体は残して軽量で薬莢とか要らない対ミサイル用のレーザーCIWS(半自動迎撃システム)を代わりに搭載予定。元ネタは勿論、”バルキリー”、特にA型の頭部単装レーザー機銃だよ♪」

 

 どうやらキラもやっぱり男の子、オーブの国民的アニメとなっている”マクロス”とか大好物らしい。

 だから、4年後位に自ら可変機を設計するようになるのか……それも2種類同時に。

 確実にC.E.75のスペックとか戦闘シーン変わるな……少なくとも航空機形態での戦闘力は跳ね上がるだろうし、運動性もえげつない事になりそう。

 いや、そもそも原作通りの機体作るのか? このキラが……?

 

「えっ? ファトゥムと本体の分離攻撃機能”ってジャスティス”の売りじゃありませんでしたっけ?」

 

 ニコルの指摘にキラはきょとんとして、

 

「えっ? 普通にいらないけど? だってファトゥム分離したら本体の機動力、ガクッと落ちるんだよ?」

 

「あっ、キラさんの戦術だったら確かにそうかも」

 

 射撃からの高速強襲、中距離から至近距離戦への絶え間ない移行。

 まあ、キラの戦い方はそんな感じだ。

 

「それに遠隔操作武器が必要だったら、僕なら別途用意するかな?」

 

 

 そして、実戦投入の機会は、すぐそこまで来ていたのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 余談ながら、ある日のカガリ様……

 

「はぁ? この”ミーティア”って外部拡張装備、わざわざモビルスーツの核動力から引っ張るのか? こんなに図体デカいのに……スペースあるんだから普通に核動力搭載しろよ。そうすりゃ、バッテリー駆動機でも使えて汎用性上がるし、核動力機が使うなら相乗させて出力アップ図れるだろ? 廉価版ならともかく最初から高級装備なら、そういうところにもっと金をかけるべきだ」

 

 こうして、鶴の一声で”ターミナル”から流れてきた設計図と部材を基にしたオーブ謹製のマイクロNリアクター内蔵(魔改造)ミーティア、”スーパーNミーティア”がやがて生まれるのだった。

 ちなみにこの”面白兵器の存在”を嗅ぎつけた技術系愉悦師弟コンビが嬉々として魔改造を始めることになるのだが……まあ、それは戦後の話だ。この大戦に影響を与えることはないだろう。

 C.E.73にはどうなるか不明だが……

 

 トランスフェイズ装甲と表面積が大きいほどビーム蒸散量が増えるラミネート装甲(アークエンジェルの表面装甲)を組み合わせた”スーパーNミーティア”は、核搭載機と組み合わせる事により合成出力で本来はハイパーデュートリオン機関搭載機でしか不可能なはずだった”MA-X200 ビームソード”の延長を可能とする……”やろうと思えば、砂時計を一刀両断できる”機体へと仕上がってゆくことになるのだが、

 

「まあ、要するにでっかいストライカーパックみたいなもんだしな」

 

 カガリ、とある理由から何気にこの手の外部装備の技術に対する造詣が深いようだ。

 というかこの姉弟……やっぱりそっくりだわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キラは、スペックよりも中身がヤベーフレンズみたいですよ?(挨拶

まあ、カナードが素直に敗北(?)を受け入れて、良好な関係を気づけたのは良いとして……

そして、次のシーンで早速、「殺意の塊」みたいなマガノグレイプニールの改造案を出してセルフ肯定するあたり、実に隙が無いw

「核動力にしたら敵からマガノグレイプニールで奪った敵のエネルギーを自機に還元する必要が薄れた」→「あっ、そうだ! 奪った電力でビームパイル作って敵のエネルギー尽きたところで打ち込めば(ズドンすれば)いいじゃない。中で荷電粒子解放す(ハジケさせ)れば殺傷力上がるし♪」

いや、どうしてそうなった!?
ちなみに、”(仮称)マガノグレイプニール改”は、奪わなくて自機の電力でもズドンできるので、手っ取り早く敵を倒したいときは食らい付かせて即座にズドンするのがオススメですw

今次の大戦では全身の装甲を変える大改装になるので時間的に無理っぽいですが、”ブリッツ”の表面装甲も「全身ゲシュマイディッヒパンツァー!」とかするみたいですよ?
少なくとも今次大戦でも最低でもトリケロスはそうするみたいですが……

そして、なんだか”ジャスティス”がトンデモネー「脳筋突撃仕様」になってる気が……「売りのファトゥム分離機能をオミットして、その分、ハイパワーの新型エンジン乗っける」とか、ねえ?

最後にカガリ……やっぱ、つくづくキラの姉だよw

お気に入り登録、ご感想、高評価などしていただけたらとても嬉しいです。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。