【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
『あーあー、指定国際テロ組織”ザフト”の諸君に告げる。当方は大西洋連邦と友好関係と安全保障条約を結ぶオーブより馳せ参じた”義勇兵団”である』
唐突に国際オープンチャンネルで流されるカガリの声に、
「我々がテロリストだとっ!?」
そのジンが怒りに任せて発信源と思われるカガリ(フリーダム)に銃を向けようとすると、
「姉さんの話を大人しく聞けぇーーーっ!!」
”斬っ!!”
刹那、姉に銃を向けられたことであっさり
奇しくも恋人だったハンナとやらと「同じ相手に同じ様に切られて消えた(物理的に消滅した)」のだ。
痛みを感じる暇もなかっただろうし、きっとあの世でハンナと共通の話題ができて満足な死に様だろう。
行きつく先が天国か地獄かは知らないが。
蛇足ながら今回のキラの戦い方は、左右の手に一振りずつビームサーベルを握った二刀流で、ビームライフルを使わず背中の”フォルティス”でビーム砲撃をばら撒きながら牽制して崩し、真空を纏うような高速吶喊で懐に飛び込むととにかく斬って斬って斬りまくるというかなり荒っぽい戦い方だ。
そりゃあ2年後、この男はより新型”インフィニット・ジャスティス”に乗らないわけだ。
この戦い方にあの機体は華奢過ぎる。
キラが好むのはスピードもさることながらもっとパワフルな……「片手で対艦刀を軽々とぶん回せる」ようなオーブ製の(おそらくは自分で設計した)”ジャスティスの発展型”だろう。
『まず最初に宣言する。我々の目的は悪逆非道を尽くすテロリストの殲滅であり、また、同時に警察権などはこの地では有していない』
肝心の集中砲火を浴びているはずのカガリむしろ平坦な声で、
『我々は諸君らの降伏を受け入れることは法的に不可能だ。正確に言うのなら諸君らはテロ実行犯、つまりは武装犯罪者であり、オーブの法ではそもそも降伏ではなく投降になるのだが……先ほど述べたようにパナマにおいて
つまり、「テロリスト殲滅を目的にやってきた義勇軍だけど、殲滅はできるけど逮捕はできないよ」と言っているのだが……ただ、特に聞き出したい情報でもない限り、「テロリストは現場にて殺処分」が西暦から続く国際慣習なので、これはこれで正しい。
当然、西暦に続きC.E.年間でも「テロリストに対して適応される保護規定」は存在しない。
『降伏したいなら、現地勢力かこの後に来るだろうパナマを管轄する大西洋連邦にせよ。繰り返す。我々に降伏の意思を示しても無意味である』
無慈悲であった。
降伏するならば「さっきまで虐殺の限りを尽くしていた相手」か、あるいは「いつ来るかわからない相手」を選べというのだ。
そして、彼らが降伏を選択できる時間はあまりに短かった。
なぜなら、
「『吹っ飛べザフト!!』」
ザフトの展開地域上空を艦首を斜め下に向けながら、封じ込める円を描くような滞空飛行……AC-130も裸足で逃げ出す”ガンシップの地上掃射機動”で容赦なく火力を叩き込むアークエンジェルと、キラ・アプリで安定した船上の固定砲台と化した”カラミティ”。
ちょっと想像して欲しいのだが……某”霧の大戦艦”級が上空を旋回しながらボコスカ撃ってくるような絵面は中々に怖い。
しかも中身もメンタルモデルを素でボコボコにできるような人材揃ってるし。
「外道は消えなさいっ!」
「死ね」
地表効果を存分に活かして、跳躍と低空飛行を組み合わせた高機動戦術で次々と敵を屠るニコルとカナード。
高機動なついでに、ニコルはきっちり仕留めるピンポイント型、カナードは手数が正義の弾幕系と、お互いの得意分野で次々とスクラップ型の棺桶を量産してゆく。
カナードはプロの傭兵(勤め先が国営PMCだけど)の道を歩み始めてるから当然としても、的確にランサーダートをコックピットに当てるあたり、ニコルもとっくにザフトに対する帰属意識や同胞意識は霧散しているようだ。
いや、むしろニコルの方が敵意剝き出しのような?
「……とりあえず、消えてよ」
上空よりのプラズマ曲射砲撃で手際よくザフトを狩ってゆくシャニ。
これに上空でディンを食らい尽くしたムウとクロトが降りて来たのだから何をいわんや。
要するにカガリの宣言中でも、淀みなく殲滅戦は続いていた訳で……
『モビルスーツから出て、完全武装解除をしない限り、我々は交戦の意思ありとみなす。以上だ』
結局、1時間も持たずに……自分達がどうするか決められる暇もなく、ザフトのパナマ降下部隊は全滅した。
モビルスーツだけの降下部隊だったために、全滅(全機撃破)を確認するのはひどく簡単だった。
彼ら、あるいは彼女らの敗因は数多ある。
その中に「最初の攻撃で複数落ちたEMP兵器”グングニール”を使い切ってしまい、また上空の艦隊がいなかったために増援や追加のグングニールが無かったから」という物があるが、これだけは的外れと言えよう。
前にも触れたが、ユーラシア連邦や東アジア共和国との核戦争(核の先制攻撃)を常に想定していたオーブ・モビルスーツのEMP対策は連合の比ではなく、オーブで改修を受けた機体もそれは同じだ。
ちなみにザフト製モビルスーツがEMPに強い理由は、宇宙空間での活動がメイン……つまり、大気圏などのバリアがない状況で、強力なEMPを発生する太陽フレアに常に晒される状況で活動することを前提としていたからだ。
結果、例えグングニールを用いても、今回の部隊のモビルスーツも、元々宇宙作戦を想定しているアークエンジェルも止まることはなかった。
そう、降下したザフト部隊に最初から勝ち目など無かったのだ。
また、ごくわずかの的が大きく目立つモビルスーツから脱出して、生存本能の赴くままに逃亡を図ったザフト兵もいたようだが……その後の行方はようとして知れない。
少なくとも戦後調査が一通り終了した2年後のC.E.73の資料でも、”オペレーション・スレッジハンマー”におけるパナマ降下部隊のプラントへの帰還者は0だったと記しておく。
☆☆☆
その時、ザフトの誇る”紅海の鯱”ことマルコ・モラシムは必死に愛機”ゾノ”を駆って無様に逃げていた。
バルトフェルドが作戦から外され、自分の率いるボズゴロフ級潜水艦部隊が唯一の回収部隊となったとき、隊長であるモラシムはつい欲を出してしまったのだ。
妻と子を含む家族を血のバレンタインにより失い、地球連合軍及びナチュラルに対して激しい憎悪を抱いていたモラシムは、それを抑制できずに愛機ゾノと共に「降下部隊の支援と潜水母艦への誘導」を名目にして「パナマの虐殺祭り」に参加していたのだった。
だが、流石は歴戦と言ってよいのか?
空から降ってくる巨大戦艦とモビルスーツを見た瞬間、彼は味方部隊を放置し、反射的に逃げ出した。
向かう先はパナマ大西洋沿岸……そこには自分の愛艦が息を潜めて待っているはずだった。
「味方はもう助からん。俺だけでも撤退を成功させ、次の機会に備えねば……」
要するに降下部隊を見捨てる決断をした。
まあ、勝てない相手に戦いを挑むのは愚か者の所業なので、それは良しとしよう。
しかし……
「なっ!?」
海中から、いくつもの水柱が同時に上がった。
そして、重なる大爆発……モラシムは目を疑ったが、その場所は紛れもなくボズゴロフ級3隻を潜ませていたポイントだった。
モラシムの不幸、いやザフトの不幸はニュートロンジャマーの投下の為に動かせなくなっていた攻撃型原子力潜水艦、それも地球連合最高峰の”ノーチラス”級の性能を一切知らなかったことだ。
そう、正しく合衆国海軍潜水艦の末裔である”ノーチラス”級の潜水艦としての性能は、潜水艦としては欠陥品と言えるボズゴロフ級を遥かに凌駕していた。また放つその魚雷の直径は伝統の533㎜・長さ6mとオーブのそれに比べれば小型だが、成形炸薬と半徹甲ペネトレーターを組み合わせた複合弾頭を持ち、有線誘導/ウォーターポンプ・ジェットから終末はアクティブ・ソナー/スーパーキャビテーションに切り替わる高速/高威力魚雷であり、複数命中させればボズゴロフ級の巨体さえも轟沈させる事も可能だ。
そして、ニュートロンジャマーのせいで動けない間にノーチラス級が”とある改修”が為されていた事もザフトは知らない……
「ま、まずい!」
自分の部隊の潜水艦が何者かに攻撃されたのは確かだが、それでも「全てが沈んだとは限らない」という希望的観測の基に、モラシムは本能的に安全地帯と思い込んでいた海へ入ろうとするが、
”ザクッ!”
「えっ……?」
”海から突き出された
『部下たちの仇は取らせてもらうぞっ! マルコ・モラシム!!』
その鑓を突き出したのは大西洋連邦の試作型
それを操るのは、女流パイロット”ジェーン・ヒューストン”。
かつてモラシムに所属部隊を壊滅させられ、地獄を見て復讐に燃え、この機体のテストパイロットに志願した英傑である。
”ぐりゅ”
そして、突き刺した穂先を捻り、モラシムを肉塊に変えてもなお彼女の怒りは収まらず、
『地獄へ落ちろっ!!』
両腕の115㎜機関砲をコックピット周辺を中心にパーソナルカラーで染められたゾノに満遍なく撃ち込み、爆散させるのだった。
「ようやく、本懐が遂げられた……」
ジェーン・ヒューストンは原作ではできなかった「仇討ち」を成し遂げたことでようやく満足げな表情をし、
「なあ、お前たち……これで少しでも手向けになっただろうか?」
そう呟く彼女の頬には、涙が伝っていた……
そう、動けない間の改修で、かつての原潜がROV(遠隔操作型無人探査機)や特殊潜航艇の運用能力があったように、”ノーチラス”級は水中モビルスーツ母艦としての能力を獲得するに至っていた。
その為、VLSなどは全廃せざるえなかったが、今回参戦した6隻のノーチラス級のうち3隻は1機のモビルスーツ運用能力があり、それが3隻のボズゴロフ級へと襲い掛かり、存分の戦果を示した形となったのだ。
そう、こうして宇宙に続き、水中(海中)での戦いでも大西洋連邦はザフトへの反撃に成功したのだ。
元々、今回の作戦では降下部隊の回収役であったため、ボズゴロフ級の搭載モビルスーツも格納庫の容積確保のためにモラシムの機体を含め、各艦1機しか搭載していなかったことも災いしたのかもしれない。
ただ最大の要因は、ザフトが「地球連合の原潜は動けず、また水中用モビルスーツを保有していない」という思い込みによる調査不足だろう。
結局は、ノコノコ上陸したモラシムも、モラシムが出ていった事で指揮を預けられたのに上記の思い込みからロクに周辺警戒をしていなかったボズゴロフ級も自業自得という物であろう。
そしてあっという間に終わってしまった件についてw
まあ、ネームドはモラシムしかいなかったし、100機以下ののモビルスーツじゃこれは仕方ないという事で。
まだ”白鯨”の二つ名を得てないジェーン・ヒューストンですが、この世界線では無事に本懐を遂げられたようです。
いや~、めでたい♪
そしてモラシム……弾幕ごっこしてくるアークエンジェルにビビり散らかして逃げ出したのはいいものの、目の前で乗艦が艦隊丸ごと吹っ飛ばされるは、水中から突き出された銛で串刺しにされるはでいいとこなしだったというw
まあ、ある意味において現状のザフトを象徴するキャラかもしれないですね~。
そしてカガリは……いつも通りですw
カガリ:「あっ、うちら義勇兵団扱いで警察権とか逮捕権ないから殲滅オンリーの方向で。モビルスーツに乗ってる限りは交戦の意思ありと判定すっから。降伏したいならモビルスーツから降りて現地軍か後続で多分来る大西洋連邦にしてね」
うん。改めて文字に起こすとひどいなw
でも、別に国際慣習法的には間違っていないあたりが……”確信犯”という言葉はカガリの為にあるに違いない。
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☆☆☆
ちょっと考えたネタ(笑)
少し未来のアスカ家について。
マユ:「お兄ちゃんがのべつ間もなく戦場で女の子拾ってくる件について家族会議……いえ、欠席裁判を開廷したいと思います」
オトン:「別にシンが面倒見れるならいいんじゃないか? ほれ、懐具合も余裕あるみたいだし」
マユ:「お父さん、捨て犬や捨て猫拾ってくるんじゃないんだから」
オカン:「家族が増えて嬉しいわ♪」
マユ:「お母さんは、一体どこの水○秋子さんですか……えっ、ちょっと待って。もしかして、我が家でツッコミ役ってマユしかいないの……?」
シン曰く、
「俺としてはレスキューのつもりだったんだけどなぁ」
と供述しており……