『信長の庶兄として頑張る』   作:零戦

25 / 41
BASARA編、意外と人気だったらしいのでちょい修正しつつ投下


BASARA編

 

 

 

 

 

 岐阜城、その城主は第六天魔王と呼ばれる織田信長である。その岐阜城に今日、一つの軍団が帰還した。

 

「……………」

「織田信広、只今戻りました」

「大儀であったァ……兄上よォ」

 

 岐阜城の天守で織田信長は庶兄である織田信広と面会していた。信長の傍らには正室の濃姫と近習の森蘭丸がいた。

 

「信広様も如何ですか?」

 

 濃姫は人間の頭蓋骨を半分にした器に酒を注いで信長に渡す。

 

「酒は貰うが普通の茶碗で貰おうかな」

「あら、残念ですわ」

 

 濃姫はクスクスと笑い、茶碗に酒を注いで信広に渡す。

 

「兄上よ……余は一月で伊勢を落とせと言うた筈ゥ……。何故二月も掛かった?」

 

 髑髏の器に酒を入れて飲んでいた信長はジロリと信広を睨み付けた。対して信広は肩を竦める。

 

「あぁ、伊勢なら半月で落としたぞ。南蛮の大筒を改造した国産大筒は役に立った。今後も量産しておかないとな」

「……なら一月半、何をしていた?」

 

 言葉次第では首をはねるという表情をしていたが信広は平然としていた。

 

「紀州攻略してたけど?」

「………」

 

 信広はそう言って茶碗に注がれた酒を飲む。流石に一気には飲めないが腹に酒が染み渡る。

 

「紀州……成る程、雑賀衆と根来衆を引き込んだか」

「根来衆の杉の坊一門は武将待遇で鉄砲隊を率いてもらう。勿論雑賀衆もね(正規雇用だな。本願寺の戦力を引き裂いたし)」

「両衆は鉄砲の扱いは一級品ですわね」

「あぁ。その交渉の過程で長引いたわけだわな」

 

 濃姫はそう補足をして空になっている信長の器に酒を注ぐ。ちなみに今の織田家の保有領地は尾張・美濃・伊勢・志摩・紀伊・南近江となる。また、同盟としては三河の松平から徳川に改名した徳川家康と北近江の浅井長政となる。

 

「……上出来であるな兄上よぉ」

「信長に比べたら俺は非才よ。それと雑賀衆の雑賀孫一が俺の側室になるから」

「……信広様、直虎様が怒りませんか?」

「……既に殴られたから大丈夫だ」

 

 濃姫に指摘に信広は目線をそらした。どうやら雑賀孫一との事で、もう殴られたようである。

 

「それは何とも……」

「少しは嫁も労れ兄上」

「お前には一番言われたかぁねーぞ吉?」

「…………………」

 

 信広の言葉に信長は視線をそらして酒を飲む。その隣では濃姫が笑みを浮かべていたがその視線は信長に注がれている。

 

「俺よりお前らも子を作れ」

「ふん、奇妙がおるわ」

「側室の子だろ。お前と濃姫の子を作れ」

 

 信広は溜め息を吐きながら残りの酒を飲み干す。

 

「それじゃあ俺は戻るぞ」

「デアルカ。それと次は三好ぞ」

「畿内か……まぁ信長なら一捻りだな」

「フハハハ。兄上には武田の備えをしてもらおうぞ」

「承知した」

 

 信広はそう言って退出するのである。

 

 

 

 

「……はあぁぁぁ~~~……あいつと対面するだけで胃が痛くなる……」

 

 岐阜城の屋敷で信広は茶を飲みながら溜め息を吐いた。

 

「ま、原作と比べたら魔王化は下がってるから良いのかな?」

 

 信広には憑依した未来日本人がいた。信長の幼少期に信広は信長に「天下は覇道ではなく王道でするもの」と教えていた。それに堺の南蛮に接触して大筒を購入して鉄製にして国産化していたりする。

 

「まぁ……大丈夫だろ」

 

 そう呟く信広であった。

 

 

 

 

 

 

 

「実際……兄上には助かっている」

 

 岐阜城の天守にて信長は一戦した後に濃姫とそう話していた。

 

「兄上が元服の際、我を支持してくれたからこそ織田信友、織田信安を早急に討つ事が可能だった……しかし、その過程で弟信行を討つ事は心を病んだわ……」

「ですが、信広様が信長様を叱咤激励したからこそ信長様は前に進む事が出来たのですわ」

「フン……」

 

 濃姫の言葉に信長はそっぽを向くがその表情は笑みを浮かべていた。

 

「……畿内に覇を唱える……松永が使えるかどうかは……兄上次第かもしれんな……」

 

 そう言う信長であった。その後、信長は軍勢を率いて畿内に向かうのである。

 

 

 

 

 

「卿は何処を目指すかな?」

「さて……何処だと思う……久秀?」

「ハハハ……心の奥に眠る魂は偽りでは無い……」

「かも……な。だが今は茶を楽しむ時ではないかな?」

「成る程……それも一興……して、その椀が卿の宝か?」

「俺が作った椀だ。茶の湯を嗜む者として茶を学びたいと思い茶器……椀を作った」

「クハハハ……成る程成る程……」

 

 信広の言葉に久秀は気に入ったとばかりに笑みを浮かべて信広から椀を受け取り、茶と湯を注ぎ信広に手渡す。

 

「作法等は気にせず茶を楽しみなされ」

「………美味い……」

 

 茶を飲んだ信広は本心を久秀に伝え久秀に頭を下げる。

 

「結構な御手前で」

「感謝致す……信長殿に伝えてもらいたい。大和の松永は織田家に味方する……と……」

「三好家は主従関係だった筈……宜しいので?」

「これはまた存外な事を……貴殿の答え、今はその答えに満足致すからこそお味方するのだ」

 

 信広の言葉に久秀は笑みを浮かべながらそう言うのである。

 

 

 

 

 

 

 

 織田信広 軍団編成

 

 総大将 織田信広

 親衛隊(約5000)

 

 第一部隊

 井伊直虎

 なでしこ隊(約5000)

 

 第二部隊

 雑賀孫一

 雑賀衆及び織田鉄砲隊(約4000)

 

 第三部隊

 松永久秀

 大和衆(約5000)

 

 

 

 

 

 




御意見や御感想等お待ちしていますm(_ _)m
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。