とあるルビコンのジャンカートリオ   作:清狼光牙

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ものっそい久しぶりに駄文を書き始めた駄文書きです。

ACⅥで初傭兵始めた訳ですが、面白いですね。
でもって三週した後、ハーメルンで二次漁りだして駄文書きに火が付いた訳です。

そこそこの話数書いてはいますが、
元々が遅筆なのでまったりとお待ちして頂ければと。

さて、さっさか続きを書かなきゃ……(吐血


1話

 

 

 

 

 

 

 

 ISB2262 惑星、ルビコン3。

 

 約半世紀前、この惑星内で見つけ出された未知なる物質、"コーラル"。

 その新たなエネルギーにて、人類の技術と未来は明るくなる――筈であったのだが。

 増殖を続けたソレは、引火すると共にかの星系全体をも巻き込む大火、『アイビスの火』と成り、全てを飲み込み滅んだかに見えた。

 ——だが、ルビコンは死んではいなかった。そんな災厄の中でも何だかんだと人々は逞しく生きている。

 

「——テステス。只今マイクのテストちう」

『感度良好、だよアクリ』

 

 多少古臭いが、飛行に全く問題はなさそうな大型のAC用の輸送ヘリがローター音と共に灰色に澱んだ中空を切り裂いて進んで行く。

 

 そのヘリの下部に取り付けられているカーゴ内。

 一機のAC——所々焼けていたり塗装が剥げたりしているが、BASHOフレームのようだ——が、そのハンガーに駐機しており、更にそのコックピット内。

 一人の少女、とも呼べそうな年齢の女性が耳に付けたヘッドセットからの声を聴きながら大丈夫、なのかなと口の中で転がす。

 

『アクリ、うん。とりあえず今回の依頼のおさらいからね? 

 ——グリッド086周りでRaDに散発的に攻撃を仕掛けてきてるドーザーの小チーム、複数組を殲滅、もしくは追い返せば終了。

 相手はジャンクMTぐらいしか持ってない小規模のドーザー達とは云え、わたし達の初陣なんだし、油断できるもんでもないんだから、とりあえず頑張ってほしい、かな?』

「なんか抽象的な励ましの言葉ッ!? ——まあ良いんだけどさ、ユミコもピンでのオペレート初めてなんだし」

『まあ、ね。……うん、カーラの顔に泥塗らないように頑張らないと』

 

(うわぁ、物凄く固い。緊張してるなぁ……。こればっかは仕方ないんだけど)

 

 気負いすぎている感のある通信相手——ユミコからの反応に内心ぼやきつつ、

 自分自身、戦闘行動そのものは以前からそこそこ経験できているからこそ落ち着いていられるんだし、

 もう回数を熟して慣れるしかないんだよね、うん、と思考を続ける。

 

「りょーかい。——んで、リブラ。ちな、この子の武装は?」

 

 アクリと呼ばれた少女は、そんな彼女の緊張感を払拭させる為か、

 殊更に明るい声音で更におさらいを続けるように言葉を返すと、

 先のオペレーターとは違う、年若い——と云うよりも、幼さが滲み出ている男の声が反応し。

 

『——軽くブリーフィングで説明はしたけど、近~中距離用にグリッド補修用の鋲打ち機を改造して作ったニードルガンと、

 近接戦闘用に、アーキバスの方から出力不足で廃棄されて流れに流れ、

 RaD(こっち)に回ってきたレーザーブレードとは謳ってるけど実質レーザーダガーがあるからそれを。

 右肩にけん制兼ばら撒き用のMT用の4連ミサイルを無理やりくっつけてる。

 ……御免、大型のAC輸送ヘリ購入の兼ね合いで資金難になってたみたいだったから、それぐらいしか持たせれなかったよ。

 その代わり全ての武装は、ちょっとガタつきはあるかも知れないけど、動作はしっかりと保証するよ?』

「そこは信頼してる。前乗ってたMTも、今の乗機のこのACもそうだけど、リブラ。

 キミがレストアしたり改造した機体は正規品と見なしても大丈夫な代物だと分かってるから」

『 ッ——ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ、アクリさん』

 

 ストレートな殺し文句に一瞬反応が鈍る、リブラと呼ばれた男性。

 そんな彼の素直な反応に食いつくは、ユミコで。

 

『……何かな、この妙に甘いような空気。これ惚気られてる? わたし小一時間ほどどっか行こうか?』

『どっかってどこにッ!? ……今からお仕事の時間なのにそんな小ボケをしてる場合じゃないでしょ、ユミコさん。——本当にもぅ』

 

 肩の力が抜けたかのようなからかいの言葉に、通信越しに軽くジャブを打ち合う二人である。

 そんな二人の反応に少しばかり安堵の息を吐いたアクリは、こらこら、と気安く言葉を紡ぎ。

 

「そっちもそっちで痴話喧嘩してる時じゃないんだって。

 ……まあとりあえず。——メインシステム、戦闘モード起動(裏声)」

『あ……。ゴメン、アクリさん。まだCOMを直し切れてなくて。あと、セミオートの照準器も。

 本来のACの機動力を再生するとなると、そっちに時間取れなかったんだ……』

「まあ無いものはしゃーないんだけどもさ。COMのサポート無しの上に、マニュアルエイムで敵機を撃てと?」

『——ゴメン。次はこんな事がない様に頑張る』

「い、いや、じょ、冗談。冗談だからッ!! 

 前乗ってたジャンクMTなんかそんな大層なもの積んでなかったしッ! 

 お願いだからそんなに沈んだ声出さないで欲しいかなッ!? 

 その辺の十把一絡げのドーザー程度、この私様に掛かればちょちょいのちょいってねッ!」

『やーいやーい、泣ーかしたー泣かしたー。せんせーにゆーてやろー』

「ユミコ、後で〆る」

『この温度差よッ!?』

 

(よし、ユミコもいつもの調子に戻った。リブラは……まぁ、いつも通りか。これなら……うん、大丈夫ッ!)

 

 俄かに騒がしくなった通信機越しのやり取りに、安心した少女は小さく笑むと、

 すぅっと一つ息を吸い込み、一瞬だけ溜めると、宣言の如く高らかに声を上げた。

 

「——よっし。ジャンカー兼独立傭兵"RaDer’s"、初仕事と行きましょっかッ!!」

『行ってらっしゃい、アクリさん』『アクリ、ご武運を、ってねー!』

 

 そんなやり取りののち、ACを留めていたストッパーが外れ、

 輸送ヘリのカーゴ内からはじき出される様に機体が中空へと投げ出されたのである──―! 

 

 




とりあえず、この話と次の話は今日中に投下する予定です。
で、数話ぐらいは毎日行こうかと。

それ以降は……まあ、はい(吐血
で、では宜しくお願いしますー。
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