とあるルビコンのジャンカートリオ   作:清狼光牙

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 とりあえず、話に出しているACは、半分オリジナルでも似たような武器パーツを使ったりして、ゲームでも組んで遊んでいる訳ですが。
ド下手傭兵なので、基本的な相手はストーリーの解放戦線とかドーザー連中ばかりになります。
後はその時のノリでストライダーと壁越え(ぁ

NEST? ハハッ、ご冗談を(吐血
アリーナですら上位ランクだとガチタンでもない限り運が絡まないと倒せない雑魚に何を云ってるんですか(ぁぁ



4話

 

 「あまりに前回上手く行き過ぎたからって、

アンタいきなり頭部と腕部挿げ替えるって、馬鹿なの死ぬの?

寧ろわたしが殺す」

 「いやそのゴメンよー。カーラにあの四脚MTとAC売りに行ったらさ、

どうやらACの頭と腕、シュナイダーの試作機だったみたいでさ。

色々と良いパーツやデータログも引っこ抜けたらしくて、

特別ボーナスくれるっていうから欲張ってみちゃったり?」

 

 グリッド086。

RaDの拠点内のヘリポートになっている場所で留まっている、

ジャンカーRaDer’sの輸送ヘリ格納庫内。

 

 ちょいと前のジャンク漁りでビギナーズラック的な大穴を引き当てたアクリ達は、

自分達が使うパーツ、ジャンク品以外相当数をすぐさまにRaDに売り払いに来たら思いの外高く売れたので、そのまま買い付けも済ませたらしい。

 

 ……が、いきなりのあまりにも大物買いだった為に、

氷点下の視線と思いっきりの罵倒の言葉を投げかけて来るユミコに、

目を逸らしつつ平謝りしているアクリ。

そしてしばしの無言の後、大きく一つ溜息を吐くと罵倒をした方は多大に呆れを含ませながら言葉を続け。

 

 「……まあそれやっても、安いパーツぐらいなら一つ二つ買えるぐらい収支はプラスになってるけどさ。やってる事、刹那的過ぎない?」

 「それでも、独立傭兵やって行くならあった方が良い投資なんだけども」

 

 ゴウンゴウンとAC用の大型クレーンが動いてる様を横目にやりつつ、

至極まっとうな言葉を返すと、苦虫を噛み潰したような表情で頷くしかないユミコである。

 

 「……まあ、確かに頭は兎も角、BASHO腕って堅牢だけど、

その分マニピュレーターもガッチガチに硬い所為で、

繊細な指の動きが求められる系統の銃器は扱いづらいって面があるから、

近接装備メインでもない限り持て余すってのは分かるけどね。

それでもFINDER EYEとTOOL ARM、

頭と腕……二つもパーツを強請(ゆす)る? カーラ苦笑いしてたじゃない」

 「いやでもさー、流石にそれは悪いからって腕の方は買ったんだから良いじゃない」

 「精密機器が多大に入ってる頭の方がお高いんだけど?」

 「……ま、まあそれは兎も角。

バランス考えたらさーこれぐらいはさー、欲しいじゃん?」

 「まあ分からないでもないけどさ、露骨な言い訳はどうかと思うよ?」

 

 そんな感じでゆるーく漫才しているかのような会話をしている内にガシャンコン、と云った金属と金属が擦り合ったかのような大きな音を立て、

妙に愛嬌がある頭部がコア部に接続されたようで。

それが完了したと同時にクレーンを動かす端末の陰からぴょこっと顔を出したリブラは、幼馴染ーズに声を掛けて来る。

 

 「とりあえず頭と腕、挿げ替え完了したよー。

……で、どうするの。あの残ったBASHOシリーズ」

 

 メンテナンス台に仮置きしているBASHOの頭と腕に視線をやりながら首を傾げる。

そんな彼の行動にちょっと萌えながらも、アクリは軽い調子で答えを返し。

 

 「ああ、腕は一応何かあった時——まあ銃器が扱いづらいミッションとかでも使い道ありそうだし——。

ま、その為の替えパーツとして残しとくつもり。

あ、改造とかも余裕があるなら好きにやってくれて良いから。

勿論、最悪壊しても文句はないよ。

元々がリブラが組んでくれたACなんだし、ね」

 「うん、分かった。色々弄らさせて貰うね。

……レストアやリペアばかりしてたけどACの頭部、本格的に手を入れてみたいと思ってたんだー。

BASHOだから改造限界上限低そうなのはまあアレだけど、とりあえず頑強だし、多少強引な改造してもなんとかなりそう。

んー、確かもう何個か修理前のBASHO頭あったよね。

あれ直して連結、いやさ、三連結でもしてみる……?」

 

 嬉し気に楽し気に、わくわくした感で話すリブラの表情にほっこりする女二人。

やろうとしている事はなんかヤバそうだがその辺りはスルーらしい。

と云うか、それだけ連結してどうするつもりだ。視界は広がりそうだが。

 

 まあ改造の方策に思考が飛んでしまった(改造マニア)の事はそれで良いとして。

 

 「——で、アクリは今日これからはどうするつもりなの?」

 「うーん。とりあえず今のパーツの慣らしも兼ねて、今のアセンのデータ読み込ませてオールマインドのトレーニングモードでもやってるよ。

一応ランク外ではあるけど独立傭兵なんだし、使えるものは有難く使わせてもらうって事で」

 

 本日はおこもりで訓練の日であるらしい。

まあ、機体構成を変えて慣らしらしい慣らしもせずに直ぐに新しい仕事、

なんてものは思考や感覚、身体を強化した人間だからこそ出来る所業であって、普通の人間でしかないアクリではやはり厳しい話であるようだ。

 

 「まあそだよねー。でもアクリって機体慣らしするの上手じゃない。前もジャンクMTから別のジャンクMTに乗り換えても殆ど動き変わらなかったし?」

 「それは機体構成がほぼほぼ似通ってたからってのが、いの一番にあるんだけどもね?」

 「それでも、癖も違えばレストアの状況も違うジャンクで対ドーザーとは云え、これまでずっと戦って生き残ってるんだから、それはもう才能なんじゃないの?」

 「もっと派手な才能の方が良かったよ。ACで上位ランカーにさっさと駆け上がれるとかの戦闘能力とか継戦能力とかさ」

 「それは無理でしょ、アクリなのに」

 「はっきり云いやがるなちくしょぅッ!」

 

 どうしても漫才染みたやり取りになるこいつらは何なのか。

まあそれだけ気安い関係であると云う事でもあるのか。

 

 「まあとりあえず、時間はあまり掛からないとは思うけど、

ほどほどに休息は取るんだよー? アンタはわたし達チームの柱なんだから」

 「りょ。まあ、独立傭兵なんてACと身体の耐久力が資産だしねぇ。

疲れが残らない程度でやっていくよ」

 「ん、なら良し。

……あ、そ云えば。オールマインド謹製の傭兵プログラムってやってるの?

あれの講習熟し終えたら武器とかACパーツが手に入るって話聞くけど」

 

 うんうん頷きながら、ふと思い立った事をアクリに聞いてみるユミコ。

ああ。それならちょっと前に高等まで済ませたよ、との言葉が返って来て。

 

 「で、その武器とパーツ類の受け取り場所はRaDのこのヘリポートに指定してて、

もう直ぐ送れるってメッセージがちょっと前にオールマインドから来てたから、ユミコ、受け取りお願いねー?」

 「おおぅ。……まあ、戦力増強は必須だし、良いけどさ。

わたしが受け取っても問題ないの?」

 「うん。登録は独立傭兵()だけど、オペレーターとメカニックの三人組チームで動いてるってのも報告してるし、多少のプロフィールは送ってるから名乗ったら大丈夫だと思う」

 「ん、了解。そんじゃあやっとくねー」

 「うん、お願い。で、コレがその受け取りパーツの一覧」

 

 アクリはそんな事を云いつつ端末ちょこちょこっと操った後、ユミコへと手渡した。

確認、確認とばかりに目を通すと、中々に使い勝手のいい装備ラインナップである。

 

 「……ベイラム製のマシンガン、速射型のリニアライフルと近~中距離用のFCS。

シュナイダー製のブースタ、アーキバス製のジェネレータにレーザーハンドガン。大豊のグレネードにファーロンの垂直四連ミサ。

ほぼ中距離武器ばかりだけど、アクリにはそこそこ合ってるラインナップだねー、うん。とりあえずは内部パーツと武装はこれで暫くは回そう。

……残金は生活必需品用と貯金だね。——後は、オールマインドのエンブレム? ナニコレ?」

 

 報酬の一覧を読み上げつつ、うんうんと頷いていたのだが、最後の高等傭兵プログラムの報酬で首を傾げ、

意味が分からない、と云った体なユミコにアクリは苦笑しつつも擁護してみる。

 

 「多分、コレでオールマインドの庇護下の独立傭兵である、って証明も兼ねるんでしょ。左肩のパーツにでも張り付けるつもり」

 「そうなのかなぁ?」

 「いやでも考えてみてよ。オールマインドの傭兵プログラムを全部熟せれたって事は一定水準以上の実力を持った独立傭兵の証明だって云えるんだし、

企業もそれを担保に依頼出すんじゃないかな、って」

 「ああ、対企業の信用か。そりゃ弱小独立傭兵には必須だわ。

これが無かったら純粋に腕が足りないから弾除け以外に使えんとか、騙して悪いが的な依頼だけ、ってなってもおかしくないんだしー?」

 

 彼女の推測混じりの説明に納得の体を見せるユミコ。

まあそんな感じだろうね、と頷きながら締めくくる。

 

 「そゆ事。ほんとーにオールマインド様々だよー。……んじゃま、トレーニングやってくるねー。目指せバク中一回転半捻り」

 「はいなー、頑張ってこーい……ってシミュレーターとは云えACに何て事させるのさアンタッ!?」

 

 後でデータログ見せなさいよッ! とか大絶叫するユミコに手をひらひらさせながらACのコックピットに潜り込んで行くアクリの姿を見やりつつ、

頼まれた仕事も熟さなきゃね、とオールマインドの仲介業者を待つ傍らに、残っていた業務を熟す為に新たに端末を起動させる。

 

 

 そんなこんなで、ごく軽くではあるが戦力増強が成ったジャンカーRaDer’sなのであった。

 

 






とりあえず、BASHO腕、かなり適当な解釈ででっち上げているので、
実際はどうなのかは分かりません(ちょ


……後、最後辺りの主人公ちゃんの台詞のお陰で、
この子のやべー部分(あらすじの一文)が固まったと云うオチがあったりします。

それまでは本当に普通(普通とは)の一般AC乗り設定だった筈なのに……。

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