とあるルビコンのジャンカートリオ   作:清狼光牙

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 お久しぶりです(切腹済み
何でここまで時間が掛かるの自分……。

 本当に何とかできないものでしょうかねぇ……(吐血


41話

 

 

 

 

 

 ストライダーへのジャンク漁りとC兵器群との戦闘から数日。

――因みに、ストライダーはと云うと……哀れ、外装甲板の一部を残し、ほぼ全てが喰い尽くされた様である。

ジャンク屋ってとっても怖い(戦慄)。

 

 とまれ、RaDear’sの一行は、先日の青き四連星……もとい、青き北斗七星との交渉成立ののち数日後、

先方から連絡が着て、惑星封鎖機構(ブルー・セヴン)のMTを弄れる事となり、大型輸送ヘリ(自宅)に運び込んだわけであるが。

一応の見届け人……と云うか、何かをやらかさないかの監視の為なのか、

彼の傭兵団団長であるブルー・ワンと、機体の持ち主であるブルー・セヴンの二名が、

粗方の修理が完了するまで彼女等と同行すると云う事で話が付いていて、

修理が手早く完了させれれば、ワンのACもオーバーホールもする予定である。

 

 他の青き連中共は、RaDear’sからの頼み事とは云え修理をして貰う手前、

謝礼を渡さぬのは矜持に反すとの事で、修理費用のCOAM()を稼ぎに行った様である。

生真面目か。

 まあそれはそれとして。

 

 「――うん、本当に惑星封鎖機構のMTって物凄いねッ!

BAWS製MTの2.5倍はあるジェネレータ出力と、

その出力に見合った……殆ど消失しちゃってるけど、データログ内にある豊富な武装ッ!

今の手持ちで残っているハンドガン。それに加えてマシンガンにレーザーガン。

リニアライフル、レーザーライフルにスタン弾ランチャーにヒートブレード。火炎放射器もあるのッ!?

でもって、肩のアーマーパーツ上部のハードポイントには、

ミサイルランチャーやグレネードキャノンも換装装備出来る様になってるし!

片方無くなっちゃってるけど、両肩にある筈の可動式ブースタユニットを使用時の機動力は……

数値上では並みのACのクイックブーストとほぼ同等ッ!? これ慣性はどう制御してるのかなッ?!

ACと比べると継戦能力……関節部の強度がかなり劣るけど、大量生産機でこのレベルは……ッ!!

凄い凄い凄いッ、このデータだけでも値千金だよッ!?」

 

 ハンガーにあるキャットウォークの一角にてリブラは大層浮かれた様子で、

カーゴ内のAC・MT共用のハンガーに駐機させた、

青い封鎖機構MTのコックピット内のシステムにコードで直結している端末を弄り倒すと共に、

びっくり箱(ジャックインザボックス)にそれの解析データを送信して修理に使用出来そうなジャンク部品をピックアップし、

自分達で生産出来そうであれば、それを造る様に指令を投げ。

ものっそい速度でタイピングをし、同時進行でそんな荒業を熟しながらも嬉々とそんな独白をしていて。

 

 アクリとユミコは、はしゃぎ倒す彼の姿を横目でではあるが生暖かい目で見やりつつ、

先に話に出ていた青き奴等の同行する二人と相対し。

 

 その相手である二人の姿形は、中肉中背の無精髭を生やしてはいるが不快にならない程度のこざっぱりした格好の男と、

耐Gパイロットスーツを着込み、その上に封鎖機構のロゴが入っている軍服めいた上着を羽織っている、

全体的にミニマムな少女と云っても過言ではなさそうな女性。

コイツ等が、ブルー・ワンとブルー・セヴンであるらしい。

そんな中、アクリがふとした拍子に礼の言葉を口にする。

 

 「――ブルー・ワン、ブルー・セヴン。……あの通りにリブラも大喜びだし、

機密と云っても過言じゃない機体に、手を入れる許可をくれてアリガトね?」

 「先日も云った様に、我々や懇意にしているジャンカー達では外装は兎も角、

封鎖機構のシステム周りに手を出せなかったからな。

我等が代わりに、修理と扱い易い様にマイナーチェンジを行ってくれているRaDear’sには此方からも礼を述べたい」

 「――RaDear’s殿、貴女方に感謝を。……これで自分も、十全にブルー・ワンに恩が返せそうです」

 「我等が仲間となったからには、そんなもの気にせずとも良いのだがなぁ……」

 

 そんな彼女の礼の台詞に、こちらこそ礼を云わねば、とばかりにブルー・ワンも感謝の言葉を返し、

それに乗っかる様にブルー・セヴンも礼の言葉を紡ぎながら、

フンス、と鼻息を強めて助けてくれた人への恩を返そうと意気込んでいる様で。

その姿にやれやれと苦笑を浮かべるブルー・ワン(保護者)である。

 

 「とりあえずはさ。多分同世代……よりはちょっと下か……の、

同性にそんなクッソ硬い話し方されるの、私的にはあれだし。

私の事は名前――アクリって呼んでくれれば良いよ?」

 「そですねー。RaDear’sはそちらの……青き北斗七星の方々と同じく複数人のチーム名ですしー。

なので、わたしもユミコとお呼び頂ければー」

 「了解しました、アクリ殿、ユミコ殿」

 

 そんな彼女のお堅い口調を嫌ったか。

アクリ達はそんなゆるい感じに提案をして、セヴンもソレを承諾する。

……が。その割には今だ口調は固いままではあるが、

それはまたいつか矯正でもしようかとか思案し。

 

 「では私も。独立傭兵団、"青き北斗七星"コールサイン、ブルー・セヴン。

……元惑星封鎖機構第437MT部隊所属、M型二等兵"N-367471号"、です」

 「いやそんな型式番号を名乗られ……まさか、ブルー・ワン?」

 

 何とも機械的なブルー・セヴンの自己紹介にアクリはツッコミを入れ掛けて、何かに気付いたらしく。

胡乱気な視線をブルー・ワンへと向けると……彼女が何を云いたいのかを察したか、

苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべると、吐き捨てる様に応え。

 

 「――ウム。この娘から色々と話を聞き出してみたが、惑星封鎖機構の士官級より下の人員は……」

 「統括AIの権限の元に『生産』、されている……?」

 「その様だ。まあ、大量に配置せねばならんMTや航空戦力に割ける人員なぞいくら居ても足りんのは分かるが……

さりとて、無人機だけで運用するのは何かしと使い出が悪いとシミュレートした末の結論、と云った所であろうな。

――反吐が出るが」

 「まあ、それを云っちゃあ独立傭兵(私等)の中にも、雑に改造された旧世代の強化人間ってのが居る訳で」

 「……確かにその通りか。何とも世知辛い、な」

 「ま、まぁ今の所、わたし達には関係のない話ですし、気に病む事はないかとー」

 

 溜息と共にそんなやり取りをする二人に、気遣う様に言葉を掛けるユミコである。

んでもって、その件から顛末が簡単に予測できたので、疲れた様子で己が考えを呟くアクリ。

 

 「……だから、ブルー・セヴンは総括AIから死亡認定受けて軍人の登録を抹消されて、

原隊復帰も難しいけど、他の生き方が全く分からないから……

偶々拾ってくれたブルー・ワンの庇護下に入る事にしたのか」

 「……そう、なります」

 

 彼女の予測が間違いではない、と沈んだ表情で頷くブルー・セヴン。

……少しばかり葛藤が残っているのであろう、その反応は見るからに痛々しい。

 

 何とも云えない空気が辺りを満たし。

そんな一同の元に、再度とっても元気な声が降って来た。

見上げると、封鎖機構MTのコックピットハッチから顔を出し、喜色満面の笑みを浮かべるリブラの姿。

 

 「――ホントこの封鎖機構のMTのスペック、凄いねッ!

……でもゴメンなさいッ。外装は直ぐに何とかなるけど、

他の消失しているブースタユニットや内装部……ソフトウェアのあれこれで、ちょっと時間掛かりそうッ」

 「……まあ、予測はしていたが、リブラでも中々に手強い様であるな?

だが、我等が全く手も足も出なんだ……彼の機体を修理は出来ぬと云わぬ辺り、

彼も真に実力高いメカニックか」

 「「そりゃ、ウチのリブラだもの、当然な話ですよー」」

 「……姉バカだな」

 

 メカニックバカ的な根っからの明るいその言葉に重い空気が払拭されたか。

ホッと軽く息を吐いたブルー・ワンが彼の台詞に気持ち明るめに乗っかると、

さも当然、と云った感で嬉々として自慢する幼馴染ーズの返しに思わず呆れと苦笑が漏れる。

 

 「もぅ、二人ったら……」

 「――しかし、リブラ殿。貴君は、封鎖機構の機体を触った事は無かったのではないですか?」

 「ああ、うん。無いけどさ。アクリさんがACMT問わず、色んな機動兵器のスクラップを持って来てくれたり、

ユミコさんが星内外の企業に独立傭兵としての依頼を熟す傍らに窓口の人と交渉して、

その企業や、傘下関連企業の機体や武装のデータの断片を貰ってくれたりで、

色んな企業の機械に慣れ親しんで来たお陰か……大方の内装外装の作りで当たりが付く程度にはなってるから。

……もしも二人の協力がなかったら、ここまで色々出来なかったと思うよ?」

 「謙遜をせずとも、嬢達の助力が無くとも、リブラ程の才覚があれば直ぐに今の水準まで辿り着けたと思うが」

 「だったら嬉しいな」

 

 そんな事を云うリブラへとセヴンは問い掛けそれに答え。

ワンが感心しつつも手放しの賞賛の意を表すと、照れながら笑んで。

 

 可愛いかよ。

 

 「「可愛いかよ」」

 「――ちょ、い、いきなり何云ってるの、アクリさんユミコさんッ?」

 「「いや何となく」」

 

 見事なユニゾンである。

そんな彼女等の真っ正直な言葉に突っ込みを入れつつも顔を真っ赤にしている男の子も居て。

 

 だから可愛いかよ。

 

 「――と、兎に角ッ!アクリさんのACの方……SPRING CHICKEN(重逆脚)改弐は改修が完了したからそっちに戻してるー。

あと、先の旧世代MTのハコアシの脚基礎データとBASHO弐式の脚を参考にして、RaDの技術屋の皆にも手伝って貰って、

強度を保ったままかなり軽く出来たし、両足に装備していたキャタピラも、

先日のストライダー近辺で遭遇したウィーヴィルの背部と大腿部に取り付けられていたキャタピラを修復して流用しているから、

地上機動力もデータ上では強化されてるよ。……だけど、乗り心地はかなり変わってと思うから、時間が出来たら確認しておいてー」

 「了解ー」

 

 別の方向で変な空気になったのを誤魔化すかの様に別件の進捗を語り出したリブラに、

ニヤニヤしながら了承の言を返すアクリ。

まだちょっとばかり彼の顔が赤いのはご愛嬌であるが。

そんな連中に、微笑ましいものを見ている様なブルー・ワンの表情を見て、

色々な感情がない交ぜになった表情で何か云いたげにしているブルー・セヴンである。この温度差よ。

 

 まあアクリのACの件はそれとして。

次の件であるセヴンのMTのとりあえずの進捗を解説するリブラに、一行は耳を傾ける。

 

 「とりあえず、ワンさん、セヴンさん。セヴンさんのMT、外装修理は今日一杯で何とかなると思う。

……でも、さっきもちょっと触れたけど……一通り確認した限り、火器管制システムがちょっとエラっちゃってる様なんだ。

その所為で命中精度がかなり落ちてる感じ。近接の方はそこまでは問題がないみたいだけれど、今は装備がないし。

あとは、壊れた方のブースタユニットは、ファーロンのP06SPD(速度ブースタ)を改造して代用できそうだけど……。

バランス調整とか、出来うる限り復旧して……っと、復元復旧の形で良いんだよね?」

 「以前と勝手が変わらない方が良いので、そうして頂ければ」

 「……うーん。雑多な性能の機体を乗りこなせる様な汎用性も、これから独立傭兵として動くなら鍛えた方が良いかもねぇ。

封鎖機構のMTなんぞ常時使っていたら、悪目立ちしそうだし」

 「……確かに。そう云う方向で訓練を調整せねばならぬか」

 

 彼のそんな説明に応えるセヴンに、その言葉に思案するアクリとその話に頷くワン。

そんな連中に、リブラそれならば、と一つ提案をして。

 

 「内装修理完了まで少なくとも3,4日ぐらいは掛かる感じだし、

だったら……アクリさんと模擬戦とか、どうかな?」

 「それは確かに有難い話ではあるが……機体は大丈夫なのか?」

 

 その提案に、思案顔を浮かべながらもアクリへと視線を向け問い掛けてくるワンに、

軽く笑みを浮かべながら応えて。

 

 「まあこっちも改良した重逆脚の慣らしも兼ねれるし、良いと思う。

……だけどさ。今はブルー・ワンとはやれるけど、肝心要のセヴンの方の訓練はどうするん?」

 

 提案に疑問を持ったのかアクリはリブラへと問いを掛けて来て。

 

 「あー、それは……ユミコさーん。あの(・・)特殊シミュレータって大丈夫かな?」

 「……あぁ、あれ? 粗方の動作確認と隔離は終えているから、後は使ってみて、かなー?」

 「なに、二人共なんか企んでたん?」

 

 そんな彼女の言葉にリブラはユミコに何かの確認をお願いしていたらしく。

二人の会話に疑問顔で小首を傾げながら聞いてみるアクリである。

 

 「――んーと。とりあえずは、さ。

戦闘シミュレータのリンクを三人の機体のCOMに仮入れしているから、

ソレを使って一通り確かめて貰おうかな、と」

 「……はい? 個人用の戦闘シミュレータなんてよく作れたねッ!?」

 

 普通ならデータ容量的に、企業位の大きい組織ぐらいしか持ち得ない筈の戦闘シミュレータを、

あっさりと再現したらしきリブラ(とユミコ)に、驚きの色を含んだ声音で突っ込んでしまう。

そんな彼女の反応に、ちょっとばかり苦笑をしつつリブラは応え。

 

 「あぁ。流石に僕が作った訳じゃないよ。大型輸送ヘリのサーバーじゃ、AC一機程度の完全再現なら兎も角、

模擬戦が出来るぐらいのデータ容量となるとかなり厳しいし。

……オールマインドのアリーナ。あれ。アクリさんがちょくちょく使ってるの、あるじゃない」

 「……まさかコピったの? あれってガッチガチに複製対策されてて、

そんな簡単に()れる様な代物じゃなかった筈なんだけど?」

 

 彼の台詞に訝し気な表情に変え、再度問いを掛けるアクリである。

……オールマインドのシステムに接続した上で、認可を貰えねば使う事が出来ないが……

一たび許可が下りれば、あれだけ勝手の良い訓練シミュレーションなぞはそうそうは無い。

己の機体データを読み込ませるだけで、企業外装内装を問わずに完璧再現の自機が操れるのだ。

更には、オールマインドとしては非推奨ではあるが、

改造機やジャンクリペア品すら現実と同等に使用出来るのだから凄まじいデータ保有量である。

で、あるからして、そのシミュレータのデータを抜き出そうとする者は後を絶たず、

さりとて今だ彼の対策が破られたという話は聞いた記憶が無いので、相当に防衛力は強固な筈なのだが……

 

 「……うん、システム防御そのものは強固だよね。

僕もアリーナの方だと、ユミコさんとの協同作業で、ちょっかい掛けれるぐらいしか出来ないよ」

 「二人だったらそれでもちょっかいは掛けれるんか……」

 

 彼女の疑問の言葉に、あっさりと頷くリブラである。

機械類に無類の強さを誇るリブラに追加して、

ジャミングハッキング系統の玄人になってきているユミコと云うコンビの凶悪さに、

ちょっとばかり戦慄を覚えるアクリである。

 

 ……まあそれでも二人共、どっかのRaDの首領とかワンコズの飼い主さん程の実力は無いのだが。

ソフト面でもこのルビコンは魔境であるらしい。

 

 「とりあえず、あんま危ない事はしないでよ?」

 「アクリさん……」「どの口が云うのかな?」

 「――ゴメンて」

 

 兎に角、と云った感でそんな風に心配の声を上げるアクリであるが、

逆にお前はそれで何度死に掛けたんよ、的なジト目と突っ込みが返って来て。

……そんな冷たい返しに、身に覚えがあり過ぎて思わず視線を逸らし謝罪の言葉を上げるしかない。

 

 本当に反省してもろて。

 

 とりあえずそんなある意味しょうもない話はそれとして。

 

 「――とりま話を戻しまして。……先のシミュレータの件って、どう云う事だってばよ?」

 「逃げた。……ま、良いんだけどさー」

 「ユミコさんもそれぐらいで。

……えっと。アクリさんがそこそこの頻度でアリーナ使ってるからさ。

そっから参考になりそうな機動データのログとかを色々辿って調べていたら、

なんかシステムにナノ秒以下程度の時間って云うごく短い間に、変な揺らぎがあるのを見つけてね。

それをユミコさんと協同でその揺らぎをこじ開けてみたら、何にもデータが置いていない広大な領域があったんだ。

更に調べてみたらNESTエミュレータ、ってそこ領域の名称らしきものが確認出来て」

 「多分、そのNEST……巣って名称に何か予測めいたモノが頭を過ぎったりするけど、

それは置いておきましてー。それを起動検証確認用サーバーだったんじゃないかとー」

 「ユミコもリブラもよーやるなぁ」

 

 その説明に呆れた声で合の手を入れるアクリに、苦笑しながらユミコは返す。

 

 「――まあ、このぐらいのヤンチャは大目に見て欲しいかなー?

ま、変なウィルスとか仕込まれてる訳でも無し、違和感がある訳でも無し。

……オールマインドが何か新規に造ろうとしてそのまま放置されたのかもねー?」

 「だったら借りても大丈夫だよね、とユミコさんと一緒に企んだ訳で」

 「ここ、アリーナを作ってたオールマインドも想定外なのか、予期しない空間なのか。

防壁(ファイアウォール)がゼロに近しいぐらい緩かったんだよね。だからそっちにバックドア作って……」

「――その上でRaDear’s(僕達)と、許可を出して合鍵(パス)を渡した人以外、

完全隔離出来る様にしたマップをでっち上げる事が出来たんだよね。

……アクリさん、AC TESTやアリーナじゃあ、

色々と融通利かない時がある、ってボヤいてた事あったからさ。

こう云うの、あった方が良いのかなって」

 「やってる事がアングラすぎる」

 「まあでも、迷惑自体は掛けて……いや、オールマインド自体にはかなり迷惑掛けてるかもだけど、

あそこのサーバーの大きさ考えたら、個人用アリーナなんて微々たる容量だし、大目に見て貰えたらいいな?」

 

 中々に小悪魔的である。

あの無垢なリブラがこんなワルい事をする事になったのは誰の教育か、

とか内心思ってみてもそれは確実に自分等幼馴染ーズの責任である。

困った話だ。

 

 それはそれとして。

 

 「――今更の話だが、これは我等が聞いても良い話であるのか?」

 

 身内でやべー話をしているのに恐る恐ると口を挟むはブルー・ワン。

……確かに、機密と云っても間違いではない話であるので、そんな懸念を口にするのも分らんでもないが。

 

 「なんか色々噂を聞く限り、オールマインドって案外大雑把だって噂もあるし、

バレなきゃどうとでも出来るよー」

 「――そ、そう云うモノなのですか」

 「ん、そう云うモノ―」

 

 どうやらわちゃわちゃしていた一味のやり取りに絶句していたらしいセヴンが、

何とか声を絞り出してそんな事を呟いてみるが、やおらあっさりとしたユミコの言葉が返って来てさらに困惑を深め。

 

 「……まあ、小難しい事を考えるのはユミコやリブラに任せて、

私達は私達で戦闘能力を鍛えるのが良いと思う。とりあえず私は思考放棄した」

 「えぇ……?」

 「――ま、まあ、それぐらい大雑把な方が、存外うまく回るのかも知れぬな……?」

 

 アクリのお手上げ艦満載なその一言にドン引きするブルーの連中である。

 

 

 

 

 そんな感じにて、ユミコ&リブラ謹製の特殊シミュレータを起動して模擬戦を始めた一行は、

対ブルー・ワンとの勝率は6:4。対ブルー・セヴンとの勝率は3:7。

RaDear’s対青の連中では連携訓練不足からか最初は一勝をもぎ取れたが、

あとは全敗と云う結果になった様である。

 

 

 

 

 






 ブルー・セヴンのあれそれは相変わらず捏造しております(ぁぁ
まあでも、あり得そうなネタにしてますけれども(

 それはそれとして。
とりあえず、オマちゃんは泣いていい(ちょ
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