ドラゴンボール超 ビールを飲んだおっさんがダラダラと全王様になった話   作:北村 貴之

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サタンの屋敷にライフル銃の男が住み着いた原因は全王様にある!? 全王様の野望

魔人ブウ編にて大量虐殺を行った悪名高いモブキャラ、ライフル銃のおっさんを半ば強引にサタンの屋敷へと連れてきた。

俺は善応寺冬彦。

ビールをダラダラ飲んで酔つぶれていたらいつの間にか、ドラゴンボール最強のキャラクターである全王様になった名古屋市在住のしがない営業部長のおっさんだ。

ちなみに俺は未婚。

 

場所はミスターサタンの住む大きな豪邸。

なんでも最近建て替えたようで、いい香りがする。

庭の花壇には色とりどりの花が咲き乱れており、木には蜜を吸う蝶々が群がっている。

 

俺がいまいるのは屋敷内のラウンジだ。

俺(全王)以外にも、大神官、戦闘力5の農夫のおっさん、そしてライフル銃のおっさんがいる。

ミスターサタンは台所で電話をかけていたようだ。

話し相手は誰なのだろうか。

俺は気になったので、サタンにばれぬように接近して話し相手を特定することにした。

俺はこれでもドラゴンボールは漫画及びアニメで視聴済みだ。

たまに名古屋市内でドラゴンボールヒーローズもやっている。

「…それでだな、うんうん」

俺はタバコの箱をお手玉しながらサタンの会話を聞いていた。

全王様はタバコなんて吸わないぞって…?ま、まあ中身はおっさんだし多少はね?

ちなみに持っているタバコは日本で流通していないものだった。

この世界での銘柄だった。

「だからな、一旦帰ってこれぬか。ワシの家にこれ以上変態が増えるとろくなことにならんのだ」

どうやら話し相手は娘のビーデルだろうか?

俺はサタンの通話を盗み聴くことにした。

「なぬぅ?パンがもうじきお受験だと?おい、なぜそれを言わぬのだ!」

パンというと孫悟飯とビーデルの子供の名前だ。

ドラゴンボールGTでは事実上のヒロインを担当した女の子だ。

どうやらパンはお受験を受けるらしい。

そのため、実家であるこちらへは戻れないらしい…。

サタンは焦燥した顔で電話を握っていた。

「な、ならば仕方あるまい…。おじいちゃんが頑張れよと伝えてくれ。それじゃあな。邪魔したな」

そう言ってサタンは通話を切った。

そして、俺の存在に気づいてビクッと震える。

「き、聞いてたんですか?」

「話し相手は娘さんか」

「ええ。孫がお受験で、娘も娘の婿も孫も実家に帰ってこれないんですって…」

サタンはため息をつきながら頭を抱えた。

俺はそれを聞き、サタンの肩をポンと叩いた。

「それかよ。まあ俺ら変態がいるから気にするなよ」

俺の言葉を聞いたサタンは顔をしかめた。

「なんであんな変態を連れて来てしまったんですか?蘇ったとはいえ殺人鬼ですよ!」

サタンは納得いかない顔だった。

暴動を起こした奴のことはどうも気に食わないようだ。

 

「更生のため…、とでも言えばあんたも納得するか?」

俺はそう言いながらタバコの箱をサタンに手渡した。

サタンはその箱をジッと見つめていた。

そして箱を受け取る。

「最強のあなたが責任を持ってくれるなら、ここにいていいでしょう。ただしっ!何か悪さをしたら皆さん全員出ていってもらいますからね」

早口でサタンはそう捲し立てた。

顔がちょっと赤いのは気のせいだろう…。

「よし、全員メシにするぞ」

俺はそう言ってミスターサタンの手を取り、食堂へと案内した。

こうして、あのライフル銃のおっさんはサタンの家に住むこととなった。

 

 

俺たちは屋敷内の食堂で、出前でとったピザを食べていた。

飲み物はコーラにビール。

また昼間から飲酒だ。

これが理想のおっさんの過ごし方ってやつなのかな。

大神官はタバスコをピザの上にドバーッとかけて、美味しそうに食べていた。

俺と戦闘力5の親父とライフル男はビールを飲んでいた。

俺の喉に黄金色のビールが流れ落ち、潤す。

「カァーッ!これだよこれっ!」

俺は思わず声をあげた。

「めっちゃ美味いやん!」

ライフル男のはそう言ってビールを飲んでいた。

そして、俺はライフル銃のおっさんに話しかけた。

「あんた、仕事は何してる?」

「そだなぁ…。いまは無職だがこれでもアイドルをしてた」

と答えた。

へー、意外だな。

こんなおっさんがまさかアイドルしてたとは…。

「へえ…、なんで辞めたんだ?」

と聞くと、ライフル男は周りにあったフライドポテトをむしゃむしゃ頬張り、こう答えたのだった。

「まあなんというか…。有名になりすぎて疲れたってのかね」

なかなかにリアルな理由だった。

まあ、現実の芸能人だってそういった事情で引退したりしてるし不思議ではない。

俺は神妙な顔でライフル男を見ていた。

サタンはというと…。

ひとり浮かない顔でチキンを貪るように食べている。

肉の欠片をテーブルに散らしながら食べていた。

「おい。おっさん。孫が来なくて気落ちするのはわかるけど、こうやって行動で気持ちを出すのはやめてくれんか」

俺は静かに声をかける。

すると、おっさんはチキンをむしゃむしゃしながら俺に返答した。

「ん?」

「ああ、喉に詰まったらダメだからな。無理に話さんでもいい」

と俺が言うと、おっさんはゴクッとチキンを飲み込んでからサタンはこう言ったのだ。

「…すまなかった。あなたにこんな気分悪い顔をお見せして…」

その言葉を聞いた俺は目を丸くした。

「サタン?」

「パンやビーデルのことになるとどうも抑えが効かなくてな…。仕方ないのだ」

サタンはそう言った。

俺はその返答を聞いて、胸が熱くなった。

なんだこのおっさん…、いい奴じゃんか。

なんか見た目に騙された気分だ。

「そうか…」

そんな俺の言葉を聞いたサタンはまたチキンを頬張りだした。

俺もチキンに手を伸ばした。

こうして、俺たちは食事を終えた。

 

その後、俺から重大な話があると全員に告げた。

皆、真剣な表情になり、襟元を正して俺の方を見ていた。

俺は新入りであるおっさんに声をかけることにした。

「みんな悪いな。食後に大事な話があるって止めてしまって」

「いえいえ」

大神官がそう言った。

「話ってなんだ?」

そう言っているライフル男はタバコを吸っていた。

サタンは黙って俺の目を見ている。

「ああ。それはな…。」

俺は口を開く。

 

「俺、全王。大神官。おっさん2人。サタン。今いるのは合計5人だ。あとひとりはこちらに入れる。で、最後のひとりなんだが…」

「あとひとりこっちに入る?誰なんです?」

サタンが俺に質問する。

「ああ。そいつは破壊神のビルスって奴だ」

「び、ビルス様まで居候させるんですか…」

この世の終わりのような顔で俺の顔を見るサタン。俺はそんなサタンに笑顔でこう言った。

「大丈夫だ。ビルスは破壊神ではあるが、俺がいれば大人しくなる奴なんだ」

それを聞いたおっさんたちは、安堵していたようだった。

農夫とライフル男は感心したように口を開く。

「ほーう、破壊神が居候か…」

「面白いもんが見られそうだ」

ビルスも加入すればここのメンバーは6人となる。

だが、あとひとり。ひとり入れば7人になる。

「なあ。ビルス様は確定として、あとひとりは誰が入るんだ?」

農夫が俺に聞く。

俺はこう答えた。

「それはだな…」

「え?」

ミスターサタンは目を丸くして聞いていた。

「探すのさ。俺たちで」

俺と言ったのだった。

俺の台詞に、ミスターサタンはこう言った。

 

「全王様…。ここはアパートでもマンションでもないんですけど」

そんなサタンの言葉を聞いた俺。

そんなのはわかっていた。

「わかってるよ。入れるにしても7人が限界だ、ここは。だから敢えて7人ピッタリにしとくのさ」

「全王様、もしかして、もしもの時に備えて7人ピッタリに?」

大神官が俺に聞いてきた。

俺は笑顔でこう答えた。

「そうだ」

「ということは、万が一は起こらないと?」

俺の返事を聞いた大神官はそう返答する。

そんなのはもちろん決まってるだろ?

「万が一なんてあるわけないだろう」

俺はそう言ったのだった。

7人ピッタリにする理由。それは何かというと。

うむ、まだ言えないな。

 

「でも全王様。7人なんて集めて何をする気なんだ?」

ライフル男が言った。

「おっ、よくぞ聞いてくれた。ざっと簡単に言うとな、作るんだよ」

俺は自慢げに答えた。

「作る、とは…」

「このドラゴンボール世界で、7人組のグループを。俺たちで作るグループを、さ」

俺がそう言ったのだった。

「ドラゴンボール世界で7人組のグループを俺たちで作る…、ですか」

俺の言葉に大神官が反応する。

「ああ。そうだ」

俺は腕を組みながら皆の顔を眺めていた。

そして、俺はこう言ったのだった。

「俺たちでできることを、やってみる」

それは俺の姪っ子(俺の兄の娘)がドハマりしているあのダンスボーカルグループ。

それはちょうど、俺がほしい人数である7人組であった。

俺はドラゴンボール世界にいるこいつらと組んでみようと思っていた。

7人揃うまであとひとり。誰を入れようかな…。

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