新世代アーカイブ!   作:スカイブルーホワイトヘアー

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1-3 部活と委員会の紹介!

『まもなくSHL統合学園前です〜☆』

 

「はぁ……やっと着いた。10分くらいなのに

やけに長く感じたよ……」

 

「……ん、ピンク」

 

「覗くなぁ!!」

 

乗車時間が長く感じた原因。

それはずっとこのアオバという子との攻防を

繰り返していたからだ。砂狼って言ってたし

シロコさんの関係者なんだろうけど……

砂狼って名前の人に碌な人がいないよ……

 

「ピンクは淫乱の証。つまりツキノは潜在的に

私と気持ちよくなりたいと思ってる」

 

「変なこじつけしないでよ……」

 

「ん、大丈夫。痛いのは最初だけだから」

 

「何の話をしてるの……?」

 

どうしよう。既に頭が痛くなってきた……

とりあえず電車が止まったらアオバから離れて

逃げないと……あ、でも同じクラスなんだった

 

「ん、ツキノは私と付き合うべき」

 

「だからそういう趣味はないんだって……

私は普通の青春を満喫したいの!!」

 

「恋愛も立派な青春だよ」

 

「痴漢から始まる百合の恋愛を私は青春だと

絶対に認めない」

 

「ん、でも身体は正直だった。絶対に堕として

みせるから楽しみにしていて」

 

こわぁ……この子怖すぎ……本当になんなの?

ああまた尻触ってくるし……もう拳にする?

一旦ボコボコにした方がいいよね?

 

「やめておいた方がいい。私にとってはご褒美

にしかならないから逆効果だよ」

 

「無敵すぎるでしょ」

 

もう構うだけ無駄な気がしてきた。さっさと

電車降りて教室に行こっと。

 

「おっはよー!……ってあれ?誰もいない……」

 

「今日は朝イチで部活紹介があるから体育館に

集合だって昨日十六夜先生が言ってた。

……もしかして私とそういう事がしたいから人気

のない場所に?二人きりの静かな教室……当然

何も起きない筈もなく……」

 

「あ、そっかじゃあ体育館行こっか」

 

「ん、無視は酷いと思う」

 

「構ってたらキリがないし……」

 

「……まさかあの学園全員が私の事を無視して

何をされても反応しちゃいけないのを逆手に

とって過酷し放題なあの状況……!?」

 

もう勝手にやってろと投げ捨てるように言い私は

淫乱狼こと砂狼アオバを教室に不法投棄した。

新しい飼い主が見つかるといいね。……まあ同じ

教室だから逃げられないとは思うけど。

 

「それじゃあ体育館にって……なんか廊下で

仁王立ちしてる子がいる……なんなの?雑に配置

するにも程がない?私はただ体育館に行きたい

だけなんだけど」

 

「あっ……その……」

 

「……どうしたの?」

 

眼鏡をかけた緋色髪の内気さを醸し出している

……ゴツい角を生やした子は消え入るような

小さい声でこう呟いた。

 

「……道に迷いました」

 

 

 

 

「あ、ありがとうございます!貴女のお陰で

どうにか体育館に辿り着けました!」

 

「……それは良いんだけどなんで仁王立ち

してたの?廊下のど真ん中で」

 

「焦っている時こそ堂々として冷静になるべき

だと母に教えられていたので……」

 

「そうなんだ……まあいいや」

 

「あ、私はF組なのであっちの席らしいです。

本当にありがとうございました!後でお礼を……」

 

「お礼なんていいよ。それじゃあまたね」

 

眼鏡少女と別れてN組の席に着いて一息……

つきたかったが隣には待ち構えていたように

こちらを凝視するアオバが居た。……うわ最悪。

 

「ん、待ってた。じゃあ声を我慢しながら過酷

するプレイをしよう」

 

「触ったら殴るから」

 

「殴ったら押し倒してキスをする」

 

「こんなのでファーストキスを奪われたくない」

 

「ん、初めてなんだね。優しくする」

 

「いいから部活紹介に集中させて。もう少しで

始まるんだから」

 

「ん、冷たい。でもそんなツキノも好み」

 

この子無敵か?まあいいや気にするだけ無駄だね。

……あ、本当に始まった。それにしてもあそこに

母親が立ってるのが未だに信じられないよ……

 

『あーテステス。うん、良さそうだね。

うへーい、校長だよー今日は部活と委員会の紹介

を軽くしていくからよろしくね。あ、勿論帰宅部も

あるから安心してね〜』

 

「……あれはツキノのお母さん。なら結婚の挨拶に

行くべきだね」

 

「絶対やめて」

 

『じゃあ1発目の部活はこれだよ〜はいマイク』

 

『ま、マイクですか!? ……いえ、その……

やるしかないようですね。覚悟を決めます』

 

校長……母にマイクを手渡されたのは修道院っぽい

格好をしたお淑やかな人。あれかな、トリニティ

って学園に存在していたシスターフッドってやつ?

ちょっと興味あるな……なんて考えていた私を

吹き飛ばすかのようにそのお淑やかな人は声を出し

叫び始める。わっぴ〜! と。

 

『みんな〜元気かなっ♡ そう、私こそかつて

キヴォトス1のシスターアイドルとして活動していた

サクラコだよ〜☆私が顧問の部活は当然!

『アイドル研究会』! 放課後に楽しく踊ったり

歌ったり青春を満喫しちゃおう☆ ……以上です。

皆様の学園生活が充実したものであるように……

心から祈っておりますね。歌住サクラコでした』

 

うわぁ……初手から濃すぎる……あれってあの

スク水ハイレグニーソシスターアイドルで昔話題に

なったサクラコじゃん……『恋のW.A.P.P.Y』の

サクラコだ……何この学園……凄い。

 

「ちなみに私は副顧問で〜す☆」

 

ノノミさん、そういえばアイドル好きだったっけ。

昔アイドルグループに所属してたとか言ってた

ような気がするし……熱が冷めてないんだね……

 

「ん、熱が欲しいの? じゃあピンクの布地の更に

奥を触ってあげるね」

 

「黙ってて」

 

「ん、冷たい」

 

「次の部活を見なきゃいけないんだから。

後で構ってあげるから大人しくしてて」

 

「……分かった」

 

あれ、意外と素直に受け入れてくれた? もしかして

アオバは割と良い子……いや変態だった。騙される

ところだったよ。

 

『それじゃあ次の部活だね。じゃあマイクを……』

 

『ぱ゛ん゛ぱ゛か゛ぱ゛ーん゛!!!!』

 

母と同じくらいの子がマイクを受け取った途端に

再生されたのは音割れぱんぱかぱーんだった。

耳が痛い……

 

『……あ! 失礼しました! マイクテストを

やってから叫ぶべきでしたね! 新入生の皆!

おはようございます! 天童アリスです!

A組の担任です! 偉いのです!』

 

元気な人だな……耳が壊れそうだけど。

 

『それでですね。アリスが紹介する部活は当然

『ゲーム開発部』です! 内容としてはとにかく

ゲームが好きな人なら大歓迎です! 作るのも

遊ぶのも何でも良いのです! お待ちしてます!』

 

へぇ……ゲーム開発部ねぇ。ちょっと興味はある

けどまだ決めるのは早いよね。他の部活も確認して

からでいいかな。とりあえず第一候補って事で。

 

「過酷なゲームはあるのかな?」

 

「過酷って何? 縛りプレイとか?」

 

「縛り……!? ツキノにはそういう癖が……」

 

「何言ってるの?」

 

『うへぇーアリスちゃんは元気で良いねーおじさん

にはその若々しさが無いから羨ましいよ。じゃあ

次の部活にマイク渡してあげてね』

 

『は゛い゛!! どうぞ!』

 

『あ、ありがとうございます。えっと……

聞こえていますでしょうか?』

 

あっまともそうな人だ。……まだ分からないけど

そこはかとなく上品な雰囲気を感じる。

 

『聞こえていらっしゃるようですね。皆様、

おはようございます。水羽ミモリと申します。

M組の担任でもあるので皆様と顔を合わせる機会も

多いと思いますがよろしくお願いしますね。

それでは私の紹介する部活ですが……『修行部』

というものです。……そうですよね、名前だけでは

どのような部活か分かり辛いと思いますので今から

説明をさせていただきます。基本的には己の目標に

向かって日々精進を……え? もっと具体的に?

えっと……』

 

『水羽先生、リラックスしてください。昨日の

予行演習を思い出して深呼吸、ですよ♪』

 

『あ、ありがとうございます、生塩先生。

そうですね、予行演習通りに……すぅ……

修行部とは! 大和撫子への道を胸に!

花嫁修行を行う活動です! 皆様の入部、

心からお待ちしております!』

 

……ああ、多分あの人も駄目なんだ。

もしかしたらテンパっちゃっただけかもしれない

けど花嫁修行なんて普通高校生でする?

 

「ツキノは修行部に入って私に嫁いで」

 

「私に百合の趣味は無いから無理」

 

「ん、そっか」

 

なんか聞き分け良くなってるし……というか

さっき話かけるなって言ったんだけど平然と

話しかけてきてるねこの子。まあいいけどさ。

 

『それじゃあ次は……まあ、うん。それじゃ

マイクを渡して……』

 

『……はい、受け取りました。では早速……

皆さーん! 百合は好きですかー!!』

 

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

「うわ……怖この学園。ほとんど百合なの?」

 

「んー!!」

 

「こっちもテンション上がってるし……怖すぎ」

 

『はい、ありがとうございました♪ 皆さんの

その百合に対する愛を爆発させて語り合う部活

『百合園部』の顧問浦和ハナコです♪ 一応H組の

担任ですよ。H組……それ即ちえっ』

 

『はいはーいストップストップ。熱く語るのは

良いけど言い過ぎると刺激が強いから駄目だよ。

という訳で百合園部でした』

 

母親がまともな人で良かったと心から思えたよ。

これで親もそっち側だったらキツかった。

最悪アオバと恋人になっても受け入れられて

しまうかもしれなかったし。

 

『それじゃあ次は……アッちゃんお願い』

 

『うん、任せて。皆おはよう。私はこの学園の

お姫様だよ。気軽に姫って呼んでね。私はお花

を育てる『園芸部』の顧問だよ。今なら青い花

の育て方を教えているから興味があれば是非

入部してね。ラフレシアはないから安心して』

 

……あの人も普通じゃないよ。お姫様って何?

どっかの偉い人なの? あのガスマスクの意味は?

 

「ん、突っ込んだら負け」

 

「そっか……」

 

『その他部活は基本的な学園にある運動部とか

文化部なので省略するね〜あ、一応料理部の紹介

をする予定だったんだけど愛清先生がある集団に

拉致られて時間が取れないっぽいからとりあえず

存在してるって事だけ覚えといてね〜』

 

えっ省略するのは駄目じゃない? なんで?

何故? なぜ?

 

「ネームドキャラだけの紹介にしないとキリが

ない。これは苦肉の策」

 

「モブにも人権を与えないと駄目だよ」

 

「それはそう。でもくどくなるのは駄目」

 

「何が?」

 

「……とにかくそういう事だから」

 

アオバもシロコさんみたいに変な事を言う子

なんだなぁ……

 

『それじゃあ皆お待ちかねの委員会だよ。

……って言っても一つしかないんだけどね。

じゃあヒナ、後の説明は宜しく』

 

『分かった』

 

 

キャァァァァァヒナダァァァァァァキョウモカワイイデゴサイマスネェ!マルデコドモガリッパナスガタヲオヤニミセテクレルヨウナカンゾウガワタシノメノマエニヒロガッテイマスワァ!!

 

「うわうるさ」

 

「ん、大迷惑」

 

『……えっと。続けてもいいかしら? 私顧問の

委員会の名前は……ねえホシノ、本当にこんな

名前を読み上げないと駄目なの?』

 

『満場一致だったからねぇ〜』

 

『……分かった。委員会の名前は……

『学園の青春を守ろう!毎日はっぴーわっぴ〜

生活安全調停対策風紀委員会デイズ』よ』

 

 

……ここだけは駄目な気がする。

いくら何でも詰め込みすぎじゃん

 

『あ、私も一応顧問だから宜しくね〜だって校長が

顧問やっちゃいけないなんて法律はないからね』

 

尚更入りたくない。母親がいる委員会とかやだ。

プライベート空間がないじゃん。

 

『具体的な内容としては皆の青春を守る為の

大切な仕事を担当してもらうわ。当然下校時間には

帰ってもらうし残業なんてない。かつて存在した

ゲヘナの風紀委員会のようなブラックとは程遠い

ホワイト委員会よ』

 

やけにホワイトを強調するなぁ……そういうの

逆に怪しく感じるよね。というかこんな変な名前

の委員会だけで成り立つの?

 

『以上よ。もし興味があれば委員会への加入を

待っているわね。マイク返すわ』

 

『ありがと〜じゃあ長くなっちゃったけど今回の

発表は以上だよ。あ、当然帰宅部も自分達で部活

や委員会を立ち上げるのもオッケーだからより

青春を満喫出来る選択をしてね〜』

 

「………」

 

運動部にしよ。

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