新世代アーカイブ!   作:スカイブルーホワイトヘアー

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前回のあらすじ

まともな部活と委員会の紹介がなかった


1-4 2日目の通り過ぎた嵐

あのよく分からない部活紹介が終わって教室に戻り

机に置かれた入部届を見つめる。……いやいや

あんな紹介で何処にするかなんて決まらないって。

 

「百合園……甘美なる響きではありますが私の

求める美ではありませんわね……」

 

「貴女は食にしか興味がないですからね。

主に食べる方の」

 

「失礼な。私も自らの手で甘味を作る事だって

あるのですよ」

 

「何を作ったんです?」

 

「当然たい焼き味のロールケーキですわ」

 

たい焼き味のロールケーキ……? 何それ……

それクリームの代わりにあんことか詰めただけ

じゃない? 

 

「ん、百合は正義。皆百合園部に入るべき」

 

「嫌よ。私はマ……空崎ヒナが顧問の委員会に

入るんだから!」

 

「わ、私は美術部に……入りたい……」

 

「ん、黙って百合園部に入るべき」

 

「ふぇぇ……」

 

何やってんのアオバは。百合なんて強制する

ものじゃないのに……

 

「アイドル研究会……ちょっと興味あるかも……

あの歌住サクラコが顧問なんだよね?」

 

「! 貴女もアイドル研究会に興味があるのですね。

そうです、かつて自体を築き上げた伝説のアイドル

覚悟のハイレグシスターアイドルサクラコが顧問の

最高の部活です! さあ私と共に入部届を!」

 

随分と熱中してる子も居るんだなぁ……ってあの子

の苗字歌住じゃん。親子って事? 親がアイドルで

覚悟キメてるなんて知ったら気まずくない?

 

「ウフ……ウフフフフフフフフフ。花嫁修行部……

私もお母様のように素敵な花嫁に……ウフフ♡」

 

うわ怖。大樹のヒロインみたいになってる……

昨日の自己紹介の時は皆普通だったのにいきなり

個性出しすぎじゃない?なんなのこの人達。

 

「あ、あの……ツキノちゃんでしたよね?」

 

「えっ? あ、ああ。そうだよ。貴女は……」

 

「早瀬アヤカです。宜しくお願いしますね」

 

「うん、宜しく。……同じクラスの仲間なんだから

タメ口でいいよ」

 

「そ、それなら……そうさせてもらうわね」

 

あ、良かった。この子はまともそう。数少ない私の

オアシスになってくれそう。

 

「……ねえ、太もも減量部ってあると思う?」

 

「んぇ?」

 

「その……私って人一倍太ももが太くて……結構

コンプレックスなの。だから減らしたくて……

お母さんはいつも『因数分解すれば減るわよ』って

馬鹿みたいな事言うし……お父さんもお父さんで

『親子太ももサンドてえてえ』とか思考放棄した

事しか言わないし……」

 

「苦労してるんだね……でも……」

 

「でも?」

 

「膝枕とかしてもらったら気持ちよさそうだなって

思ったんだけど……気を悪くしたらごめん」

 

「……ツキノちゃんは人一倍太ももが太い私を

嫌ったりしない?」

 

「そんな理由で嫌ったりしないよ。むしろアヤカ

とはこれから仲良くなりたいなって」

 

「……そっか。ありがとう。それでツキノちゃんは

どの部活に……」

 

「ん」バンッ!!

 

「うわっ!?」

 

ああ来たよ私の平穏を崩す問題児が。

 

「ん、ツキノは私の女。泥棒猫には渡さない」

 

「えっと……アオバさんでしたよね?」

 

「そう。ツキノの恋人」

 

「違うから」

 

「……なるほど。お二人は仲が良いのですね。

昔からの知り合いとかですか?」

 

「ん、昨日初めて顔を合わせた」

 

「なんでか知らないけど懐かれちゃって……」

 

「……その苦労お察しするわ」

 

ああ……苦労を分かってくれる子がいた。

この子とは上手くやっていけそうだよ。

 

「はいは〜い☆ 皆さん注目してくださ〜い☆」

 

あっノノミさ……十六夜先生だ。ああそっか、

今日から授業だもんね。教科書の配布とかやるの

かな? 

 

「この後はお待ちかねの授業! ……ではなく!

本日はこれにて下校の時間となりま〜す♪」

 

「えっ」

 

「どうして? と思うかと思いますが……

どの部活にしようか迷う時間、欲しくないですか?

そんな上の空で授業をしてもし皆様が怒られて

しまったら……私は悲しいです。ですので昨日の

会議でこの後は部活を考える時間にしたい! と

力説したら採用されました☆」

 

ありがたい反面そんな自由でいいのかな……

でもまあ丁度どんな部活にしようか悩んでいたし

助かるかも。……少なくとも紹介されて部活以外

がいいんだけどね。

 

「ちなみに仮入部期間は明日からですので試しに

入ってみる! というのでもありですよ☆」

 

仮入部もあるんだ。それじゃあ一通り試してから

決めるってのも良いかもね。

 

「ではでは皆さん、本日も一日お疲れ様でした☆

アビドス方面の電車は10分後に発車しますね」

 

本当に今日の学校が終わったよ……って10分は

流石に早すぎない? アヤカと話そうと思った

のに……あ、モモトーク交換すればいいのか。

 

「ねえアヤカ、もし良かったらさ、モモトーク

交換しようよ」

 

「えっいいの? 私と? やったぁ!」

 

まさかそこまで喜ばれると思わなかったよ。

ちょっとオーバーリアクションな気もするけど。

 

「ん、私とも交換しよう」

 

「……仕方ないなぁ。でも卑猥な事とか送って

こないでね?」

 

「前向きに善処する」

 

これは送ってくるなぁ……間違いなく。

とりあえず交換出来たし今日は帰ろうかな。

 

「それじゃあアヤカ、また明日ね」

 

「あっうん! また明日」

 

こうして新しい友達を作った私は意気揚々と教室

を出てアビドス自治区行きの電車に乗ってまた

行きのようにアオバとの攻防戦を挟んだ。ちなみに

スカートの中を接写された。これから毎日のように

あんな戦いをしないといけないのかな……

 

「ただいま……あれ」

 

自宅に入った途端に今までと何かが違う事に即座に

気づいた。そう、玄関に革靴が脱いであるのだ。

これは母のものではなく父のもの。

 

「お父さん帰ってきてるの?」

 

「ツキノ? もう帰ってきたのですか? まだ昼前

ですよ? 授業はどうしたのです?」

 

「なんか部活紹介だけで終わったんだ。それよりも

帰ってくるなら連絡してよね」

 

「急に時間が出来たものでサプライズでもしようと

思いましたね。ここまで早く戻ってくるとは思い

ませんでしたが……」

 

「相変わらずそういうの好きだよね……」

 

「年老いた人間の楽しみなどその程度しか無いもの

ですから。……その制服、よく似合ってますよ」

 

「えっあっ……ありがとう……」

 

「私の知り合いなら『これは芸術だ』と昂って

しまいそうなくらいですよ」

 

「そこまで言わなくても……」

 

「いえ。これは言わなくてはいけないのです。

貴女という娘が親にとって如何に素晴らしい存在

であるかを伝えなくてはなりません」

 

「恥ずかしいからやめて」

 

「おや。それは失礼しました。ところで……

新しい学園生活は如何でしょうか? 楽しめそう

ですか? 仲の良い友人等は出来ました?」

 

「凄い聞いてくるじゃん……」

 

「なあに、父と娘のスキンシップですよ。

ただでさえ仕事が忙しく中々帰れない身ですので

こういう機会でないとツキノと話せませんからね。

当然こうして対面で、という意味ですよ」

 

「働いてる場所? は近いんだから毎日帰って

来てもいいんだよ? その方がお母さんも寂しく

ないだろうし……」

 

「それは名案ですね。ですが仕事の都合上あまり

長時間離れるのは難しいのです。大丈夫、あと

一年経つ頃には落ち着いていると思います」

 

「砂祭り、だっけ? 何もそこまで急いでやる

必要はないんじゃないの?」

 

「それがホシノの願いですので」

 

「ふうん……まあ元気そうで良かったよ。今回は

いつまで家に居れるの?」

 

「明日の早朝までですかね。なので今のうちに

家事は全て終わらせておきました」

 

「……私の部屋に入ったりしてないよね?」

 

「……ピンク色の肌着とは攻めていますね」

 

「………」

 

彼女は久しぶりに会った父親に対して

 

全力のグーパンを喰らわせた

 

そして彼女の父親は綺麗な曲線を描きつつも

通りすがりの十六夜先生に受け止められたとか。

 

「この作品ってどうしてまともな人が居ないの?」

 

「ん、世の中とは理不尽なもの。ところでツキノ、

ベッドに行こう」

 

「きっしょアオバなんで居るの」




ずっとこんな感じで進んでいきます

ところで生徒達の旦那役を募集中です
見切り発車で書いたので何人かは設定が定まって
いないのです
実は6人くらいしか決まってないのです
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