新世代アーカイブ!   作:スカイブルーホワイトヘアー

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小鳥遊家ってなんだよと思いましたので家族構成の
紹介をしておきます

父親 黒服
母親 ホシノ
娘  ツキノ

至って普通の家族ですね


1-5 小鳥遊家全員集合

「これに懲りたら勝手に部屋に入らないでね?」

 

「それは出来ない相談です。娘を感じる為には

ツキノの部屋に入る必要が……」

 

「お父さんの事嫌いになるよ」

 

「二度と入らないと誓いましょう」

 

「意志よわ……」

 

「当然でしょう。愛娘に嫌われるなんて自殺を

考えるレベルですよ」

 

「ん、お義父さんは分かってる」

 

「……ところでツキノ。この方は?」

 

「変態」

 

「違う。ツキノの恋人」

 

「成程。お名前を伺っても?」

 

「ん。砂狼アオバ」

 

「……ああ、あれの……分かりました。貴女が

ツキノの友人であるなら歓迎します。ですがもし

恋人と言い張るのであれば殺します」

 

そっか。殺すんだ……はぁ!?

 

「ちょっとお父さん何言って」

 

「人の愛娘に手を出す愚か者の存在を認める訳には

いかないのです」

 

「冗談! アオバの冗談だから! 落ち着いて!」

 

その後暴走手前……というかしてたお父さんと

何故か恋人だと譲らないアオバの攻防を抑えて

何とかその場を収めることに成功したよ。

愛娘って連呼されるのは嬉しいけどさ……過保護

にも限度があると思うんだよね。

 

「後でシロコに文句を言っておかなくては。

貴女の娘の躾がなっていないと」

 

「ああそっか、お父さんで昔シロコさん達の先生

だったね」

 

「ええ。自由ですぐに暴れ回る生徒達でしたよ。

……今となっては悪くはない時間でしたね」

 

「そっか。……ねえお父さん、せっかくだから

お父さん達の昔話を聞かせてよ。ほら、高校生に

なったら話してくれるって約束だったじゃん」

 

「よく覚えていましたね。流石はツキノです。

……そうですね。今宵は満月との事ですので

良い頃合いでしょう。夜にでも話すとしましょう」

 

「りょーかい! ……それでエプロンなんて着けて

何してるの?」

 

「ツキノの入学祝いにケーキでも焼こうと思い

下準備をしていたところです」

 

「……お父さんって見た目と違って家庭的だよね」

 

「その言葉、今まで三人ほどに言われましたよ」

 

……まあ。そういう所もお母さんに刺さったのかも

しれないね。……夜までどうしようかな。……あ、

モモトークがきてる。アヤカから?

 

『ツキノちゃん、今話せる?』

 

「大丈夫だよ。どうしたの?』

 

『えっと……明日から入部体験期間じゃない?

だから……その……』

 

『そうだったね。なら一緒に入部体験してみる?』

 

『うnn』

 

あれ、どうしたんだろう? 親フラしたのかな?

 

『さっきのは気にしないで。ツキノが良ければ

入部体験にご一緒していいかしら?』

 

『アヤカなら大歓迎だよ』

 

『ありがとう。明日を楽しみにしてるわね』

 

『うん。また明日』

 

友達と部活体験……なんだか青春っぽい!

 

「……あ、制服脱がなきゃ。皺になっちゃう」

 

「ん、それは危ない。私が見届ける」

 

「アオバさっき帰らなかった?」

 

「窓から侵入してきた」

 

「ええ……って何して……」

 

「制服のままベッドに寝転んでるツキノが悪い。

完全に誘惑してるから襲われても仕方ない」

 

「誘惑してないから! ……ほんとにやめ……」

 

「ツキノちゃん、ただいまーいやぁ、この転送

装置ほんと便利でこんな風に部屋の中に……」

 

「あっ」

「ん」

 

「……砂狼アオバ。君退学ね」

 

「唐突に校長としての権力を乱用しないで?」

 

うちの親って過保護すぎない? 怖いんだけど。

 

「……校長先生、私とツキノは恋人で……」

 

「遺言はそれでいいのかな?」

 

あー駄目だお母さんも話が通じなさそう。

助かったけど助かってないよこの状況。

 

「落ち着いてお母さん。そんないきなり遺言なんて

物騒な事を言わなくても……」

 

「愛娘に手を出す輩なんて例え後輩の娘であっても

存在を許しちゃいけないんだよ」

 

お父さんと同じ事言ってるー!! 似たもの同士

ってレベルじゃないんだけど!!

 

「とにかく!今だけはアオバの事を許してあげて!

じゃないとお母さんの事を嫌いになるよ?」

 

「……そこまで言うなら今回だけは許すよ。でも

次にツキノちゃんを襲おうとしたら……

分かってるよね?

 

「……ん。二度と襲いません」

 

「良い子だね。……それじゃあ今日は帰ってね」

 

「はい」

 

「気をつけてね。……で、ツキノちゃん? 

制服のままベッドに入っちゃ駄目でしょ?」

 

「……ごめん」

 

「全くもう……」

 

アオバのせいでお母さんが説教モードに……

もう、どうしてくれるのさ……

 

「ですがホシノも制服のままベッドに入って私を

誘惑した事がありましたよね。懐かしいです」

 

「そうそうそんな事も……!?!?!?!?」

 

「『先生、一緒にお昼寝しようよ〜』とホシノなり

に頑張って誘惑してくる様は愛くるしいです」

 

……どうしよう。これもう収集つかないと思う。

お母さんも俯いちゃったし。……そういえば

お母さんってお父さんの事なんて呼んでたっけ?

昨日は旦那さんとか言ってたけど……

 

「……先生♡」

 

先生……先生? 先生だったかな……というか

娘の前で何してるのこの人達。そうだったこの二人

ラブラブなんだった。

 

「もう、帰ってくるならそう言ってよぉ♡

色々準備したのに……」

 

「急遽休みを頂いたもので……ん?」

 

「どうしたの先生?」

 

「……久しぶりに生で見るホシノはこんなにも

可愛らしいのだと愉悦に浸っていました」

 

「それを言うなら先生だってカッコいいよ♡」

 

……とまあこんなやりとりをずっと繰り返すの。

何がとは言えないけど二人とも休みが重なった

日は特に酷いんだから。それ程仲良しなのは

良い事なんだけどね……

 

「ねえ先生、今夜は……」

 

「あのさ……着替えるから部屋から出て行って

もらいたいんだけど……」

 

「えっ、あ、ああ! ごめんねツキノちゃん」

 

「失礼しました。ついまた二人の世界に浸って

しまったようです」

 

「いつもの事だからいいよ」

 

そう、いつもの事なの。当然のように愛し合って

揺らぐ事のない親二人。出張で暫く会えなくても

こんな風にベッタベタなの凄いよね……

 

「じゃあ私達はお風呂入ってくるから夕飯の時間

になったらリビングに降りてきてね」

 

「あっ長くなるなら先に入っていい?」

 

「いいよー」

 

危ない危ない。親二人が同時に入る時は大体

2時間くらい掛かるんだよね。何してんだろ?

でも興味本位で見たら後悔すると思うんだ。

触らぬ神に祟りなしって言うし。

だから先に入るという選択が正解なんだよ。

 

「今日も一番風呂っと……」

 

「ん」

 

私は扉を閉めた。見間違いだろう、そう自分に

言い聞かせて再度扉を開けた。……居る。

 

「……あのさ。一緒に入る分には構わないん

だけどね? 今日はやめとこう?」

 

「ん、じゃあいつかは一緒に入ってくれる?」

 

「いいよ。でもセクハラしたら追い出す」

 

「ん、分かった。じゃあ今度こそ帰るね」

 

……あの子怖すぎない? というかメンタルが

あまりにも強すぎる……まあいっか。とにかく

身体洗って湯船に入ろっと。……もしかして

お風呂だからってちょっとえっちな展開があると

思ったりした? またおっぱいが大きくなってる

とかそういう独り言を言うと思ってた? 確かに

ちょっと大きくはなってるんだけど残念ながら

そういうのはまだ早いんだ。好きな人がまだ

出来てないし……でもいつかは湯船で抱き合い

ながら過ごすみたいな事をやりたいなぁ……

そのまま……

 

「……あっ。もしかしてお母さん達が一緒に入る

理由って……そういう事?」

 

私は今触れてはいけない深淵に近づいてしまった

のかもしれない。やめよう、例なんたらの深淵

みたいに新世代の深淵とか生まれたら本当に収拾

付かなくなるし誰がそんなものを求めるのさ……

 

「……なんか変な事考えちゃったなぁ。深淵とか

何の話なんだろう。のぼせちゃって頭が回って

ないのかもしれない……」

 

お風呂って気がついたら時間が経っている時って

あるよね。考え事をしてると尚更そう感じるよ。

さっさと上がって牛乳でも飲もうかな。

タオルで身体を拭いてドライヤーで髪を乾かして

多少肌のケアをして。『フヘ』みたいなマークの

ジャケットを着て私はリビングの扉を開けたの。

……その後音を立てずに自分の部屋に戻ったよ。

まさか裸で抱き合ってるとは思わないじゃん?

二人とも溜まってたんだろうなぁ……

 

『ん、私とツキノもやるべき』

 

『盗聴すんな』

 

私も多少なりともそういう欲はあったんだけど

親の裸と過度なアオバの特攻によってその気が

失せちゃったよ。はぁ……勉強でもしよ




私が書いていく上で学んだ事なのですが
変態はオチに使いやすいです
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