続きを書くのを忘れていました
ちなみにタイトルとしては
「ツキノ百合堕ちバッドエンド」に決まりました
「どうしてゲーム開発部の隣にあるのが料理部
なんだろう? まあいいや。失礼しまーす」
「あら」
私は料理部の扉を開けた。そのつもりだった。
しかし私の視界に入ったのは黒いロングヘアーの
やけにスタイルが良い人が角の生えた小柄の女性
を縄で縛りつけている光景だった。その異質な
光景に見てはいけないと即座に悟り
「失礼しました」
と一礼して扉を閉めようとした。
「待ってちょうだい、これは誤解よ」
なんか言ってるけど気にしないでおこう。だって
どう考えてもそういうプレイ中だもんね。まさか
先生側にも百合がいるなんて思わなかったよ。
「待って話を聞いて。誤解よ、私に拘束する趣味
はないの。本当よ」
「その必死さが逆に怪しいです」
「そうですね……私達はそういう部活を体験する
気はないので失礼します」
「本当に違うの。ここは料理部なのよ。どうして
顧問を縄で拘束する必要があるのよ」
「そういうプレイじゃないんですか?」
「そうよ。私は純愛にしか興味がないわ。こんな
強姦紛いの事なんてしないわよ」
この人自らの癖を明かしてまで誤解を解こうと……
まあ変な人……ではないのかな? いや変な人だよ
「とりあえずフウカ先生の縄を解くから椅子にでも
座って待っていてちょうだい」
「……どうするアヤカ」
「一応部活体験はしておいた方が良いわよね……
かなり怪しいけど」
「じゃあ待ってみよっか」
そういえば昨日料理部の愛清先生が攫われたとか
言ってたしこの人が助けたとか……でも完全に
見た目が黒幕みたいな人なんだよね……なんか
資金横領して失踪してそうな一人で抱え込んで
豆腐メンタルっぽい人……
「ツキノ……あれ、あれ見て」
「何? ……あっ」
縄を解いた後に抱き合ってキスをしている二人を
見てしまいこの部活はヤバいと本能で理解したので
静かにその教室を後にした。あんなの間近で
見せられながら料理なんて出来ないよね。それに
教育上百合を見せるのはどうかと思うの。
「何だったんだろうね」
「さあ……百合の事は分からないわ……」
「……気を取り直して次の部活体験に行こう。
近くにあるのは園芸部と美術部だね」
「美術部? 部活紹介の時に省かれたものの
一つかしら」
「そうだと思う。……どうしよう、これでまた
百合の光景が広がっていたら」
「その時はまた逃げましょう」
「了解、じゃあ開けるね。……失礼します」
覚悟を決めて開けたその教室は驚くほどに静かで
無人のように思えた。不気味なアート作品が大量
に飾ってあるだけ。
「誰もいないみたいだよ」
「そうみたいね。顧問の先生も居なさそう」
「……でも居なくて良かったかもしれないよ。
飾ってある芸術があまり分からなくてさ」
「私もあんまり理解は出来ないわね……あ、でも
ここに飾ってある写真と絵は好きよ」
「あっ確かに。この写真に写っている女性を描いた
のかな? 『崇高』ってタイトルなのはちょっと
圧が強いというかなんていうか……」
「崇高……つまりこの女性をそれくらい愛している
って事なのかしら。素敵な考えじゃない」
「そうだね。ラブラブすぎてうちの親みたいに
なってないといいけど……」
「ツキノの親も仲が良いのね。私の親は……
夜の営みが激しいから困るわ」
「……なんか何処の家も似たようなものなのかな」
「そうかもね……」
「何だか世知辛くなってきたよ。とりあえず顧問の
人が戻ってくる前に次の部活行こっか」
「そうね。……でもこのままのペースで巡って
いたら日が暮れそうじゃないかしら」
「そうかな? まだ10時にもなってないよ」
「それと毎回こうやって部活紹介→諸々話すの
流れもマンネリ化してきたと思うのよね」
「それはあるかも……実際それのせいで途中から
筆が進まなかったもんね」
「ええ。だからダイジェストにしましょう」
「おっけー」
ーー園芸部
「入部体験者には私がコネで作ったこの一日で育つ
プリンセスブルーローズの種を渡しているんだ。
これで興味が出たら入部してくれると嬉しい」
「一日で育つ花なんて恐ろしいわね……どういう
原理でそんな品種が生まれたのかしら……」
「ねえ、それよりも部屋の中心にあるラフレシア
にツッコミを入れようよ。部活紹介でないって
言ってたのにあたかも当然のように存在してるん
だよ? おかしいじゃん」
「あれは造花だよ。でも臭いは完全再現してる」
「最悪だよ!!」
ーー修行部
「花嫁修行部ってなんですか?」
「そうですね……その名の通り将来立派な花嫁に
なれるように日々の鍛錬を行う部活です。具体的
に言うと家事全般と夜の営みと立ち振る舞いの
三点を極めるのが花嫁修行です」
「なんか昔の考えっぽいわね。亭主関白気取りの
ダメ夫が量産されそう」
「そうかもしれませんね。己の理想像を模索する
という意味の修行でもありますので……」
「結局投げやりなんだ……まあこの巫女服っぽい
衣装は可愛いから興味あるけど……」
ーー百合園部
「やあ。入部体験希望者かい?」
「そうですけど……貴女は?」
「私は百合園セイアさ。何故だか知らないけど
私がこの百合園部の顧問にされているっぽくてね。
具体的に何をしている部活かは分からないけど
こうして役割を与えられているだけ他の人よりは
マシというものさ」
「は、はぁ……」
「おっと。話が長くなってしまったね。すまない。
何を隠そう昔私が学生の頃は学園内で唯一未実装
というクソ煽りを友人二人からされていてね。
日々のストレスから声すらも出なくなったんだよ。
そうしたらあの二人は「元から声ないじゃん☆」
とか更に煽ってきてね。流石の私もあれには……」
「話長いし中に入ろっか」
「そうね」
「……でその後も3周年という大きな節目で未実装
挙句ゲヘナイベントときたものだ。あれには全員が
セイアちゃんじゃないの!? と驚きを隠せずに
困惑していたんだよ。そしてその際に……」
喋り続けるロリ狐を放置して扉を開けた先には
黒板に卑猥な単語が大量に書かれていて本棚には
年齢指定が入る薄い本が並んでおり妖艶な笑みを
浮かべながら保健体育lv1000の授業をしている
浦和先生とそれらを聞いている百合の申し子達が
熱心にメモ等を取っていた。
「第一にこの学園で百合というのは合法です。
襲うのも襲われるのも自己責任。それは何故か?
百合は神秘だからです! 皆様も疑問に感じている
と思われますがこの学園、やけに広いなと思い
ませんでしたか? そうです、百合○○○○と
言えば教室内で行うのが青春ですよね! 元々
キヴォトスというこの世界自体が治安という意味
で終わっているのですから強姦は許される。
そういう事なのです」
「………」
無言で扉を閉めた。こんな所にいたら洗脳される。
だってアヤカも何かこっちを見てくるもん。
やめようやめよう。強姦が合法なわけないじゃん。
浦和先生ってやばい人……てか本当にまともな教師
が居ないんだけどこの学園終わってない? 入った
ばかりだけど転校しようかな……
「……ねえツキノ。部活体験が終わったら二人で
何処か人気のない場所に」
「行かないよ」
ーー問題の委員会
「まさかこの変な委員会に入部体験希望者が
来るなんて思わなかったわ」
「一応どんな委員会かは確認しておかないと
ダメかなと思いまして……」
「そうね。部活紹介の時にも言ったけれど基本的
には皆が青春を満喫出来るように過ごしやすい
学園になるようにする為の委員会よ。今だと
百合園部に影響を受けて強姦被害が多発する
可能性が高いからそこの注意喚起を行うことが
現状の活動方針ね」
「やっぱり百合園部は許されなかったんだ……」
「当然合意なら好きにしてもらって構わないけど
中には普通の恋愛がしたい、なんて子もいると
思うの。……まあ、この学園に男性は殆ど居ない
から恋愛するとなると百合になるんだろうけど」
「それでも強姦されるのを抑えてくれるなら私
としては充分助かります。ただえさえアオバって
不安因子がいるので……」
「既に被害を受けているのね。後でホシノに報告
しておくわ。安心して、貴女の安全はこの学園で
過ごしている間は保証するわ」
「あっ……ありがとうございます……?」
「仮に貴女が強姦されでもしたら暁のホルスが
この学園ごとキヴォトスを滅ぼしかねないもの」
「暁のホルス?」
「昔キヴォトスに存在していた最大の神秘を
持った戦闘狂の名前よ」
「何それ怖い」
「とにかく……この
『学園の青春を守ろう!毎日はっぴーわっぴ〜
生活安全調停対策風紀委員会デイズ』に入部希望
するならいつでも受け付けているわ」
「分かりました」
ーー中庭のベンチにて
「色々見てきたけど惹かれる部活はあった?」
「そうね……幾つかはあったけど……もう少し
考えたから答えを出したいわね」
「私も同じかな」
「……ねえ、このあとって時間ある? 良ければ
私の家に遊びに来ない?」
「アヤカの? それは構わないけど急にお邪魔
していいのかな」
「大丈夫よ。太もも好きな変態はいるけどツキノ
ぐらいの脚には興奮しないと思うから」
「えっ怖。太ももフェチなの?」
「口癖が「太ももに挟まれて死にたい」だから
間違いなく太ももフェチよ」
「……まあアヤカの家にはちょっと興味あるし
せっかくだから行こうかな」
「……! それじゃあ善は急げね!」
「あっちょっと引っ張らないでー!」
正直ノリで始めたのでこの後の展開についてまっったく
何も考えておりません