適当。
ダーツの旅的な奴をグーグルマップでやったからね。
家に着いたのは9時だった。
それにしてもあの計画用の部屋、なんて呼ぼう。
研究室でいっか。
研究室のセキュリティが意外と弱い。
そもそも外部情報がないから来ないという意見はそうだと思うが。
「せつなさんー」
「はいはーい、夕ご飯ね」
「父上は―」
「あの部屋で研究だってさ」
「へーー」
「明日行くところあるから、準備して」
「早く寝ます!」
「父上ー…は帰ってきてる!やったぜ!これでみんな休んでいることになる!」
負担はかけたくなかった。
まだその時じゃない。
さらに今までの疲れをとれてなかったら、と思うと休んでほしかった。
「行ってきます」
せつなさんに連れられ地下鉄に乗る。
今日もいつもの服装だ。
剣は僕ではなく軍服姿のせつなさんに持ってもらっている。
拳銃は隠し持っているが。
「ここだよ」
「帝国大学!?」
「AI、演算装置、ここら辺の奴は帝大に任せようかなって」
「それで視察?」
「そうだね」
パスをもらって中にはいる。
「ここね、失礼しまーす」
「軍の方ですか、ご無沙汰です」
「第503戦術評価隊です。新型機用のものを」
「今のところは開発中です。まぁあと少し、1週間もあれば」
「それならよかったです」
「優秀な人材が来て」
「それはうちも欲しいですね」
「それにしても自立学習型人工知能ですか」
「えぇ、データに衛士の癖を引き落とすのには巨大な場所が必要ですから」
「確かにそうですね。AIや演算装置は高価なので量産機向きではないですが」
「試験機にのみの搭載です」
「確か6基の注文でしたが」
「予備に4基、2基は試験機に搭載します」
「そんなにしゃべっていいんですか?こう…機密とか」
「帝国大学にはいつもお世話になっているので」
「これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ」
せつなさんが話している間に周りを見ていた。
そしてある女性を見つけた。
紫の髪色をした若い人。
そっちに近寄っていく。
せつなさんと同じくらいの。
「なによ」
この人は何をしているのだろう。
このパソコンに何をうっていたのだろう。
情報が知りたい。
この人の。
「ちょっとだからなによっていってんの!」
「あなたはなにをやっているんですか?」
「え?」
「量子力学?因果律量子論?へーー」
瞬時に僕の頭に情報が入ってくる。
理解はできないが言葉は読み取れた。
「っ!?なんでパソコンが、オーバーヒート寸前?」
目の前にあったパソコンが暖かくなっていく。
「なにをしたの!」
「平行世界?」
「ちょっと」
「別次元の世界か」
「あんた!」
腕をつかまれたと判断して衝動的に拳銃を引き抜く。
「あんたなにものなの!」
「あ…。―――。すみません」
拳銃をしまった。
「ちょっと、博士―!」
「香月君どうしたのかい?」
「この女…男になって!?まぁいい!どうにかしてください!」
「あっ!すみません。いさな君!」
「あんたの名前はいさなっていうのね。覚えておくわ」
「香月君、子供相手にそれは」
「静かにしていてください」
「え゛?」
「君は、だれ?」
「凪雲いさなです、またいつかお会いしましょう」
頭を下げてせつなさんのもとへ行く。
「なにかした?」
「腕つかまれたから衝動的に…」
「謝りなさい」
「すみませんでした。では」
せつなさんと退室した。
「あの人、天才の香月博士よ」
「香月先生でしょ。あれ。もはやあの感じは」
「まぁそうおもったならいいけど」
「帰ろう、せつなさん…いや基地に行こうか」
「あの子はいったい!?」
私が使っていたパソコンはスパコンにつながっていたしそもそも開発中の演算装置。
というかCPUにつないでいたためこんなこにはならないと思っていた。
「これでも従来機に入っているやつの4倍の性能だけど」
そもそもあの子、なんでこんなことでできるの?
こんなこと魔法以外ありえない。
因果律量子論…魔法の可能性とかもあるのかしら。
もう頭がパンクしそうだわ。
「博士!さらに性能を上げますよ。これの3倍!」
「えええええ!!!納期は1週間後だって言っちゃたよ!」
「あの子に負けない!あの子は敵よ。明確な!」
「エンジンのテスト結果は?」
昼過ぎに基地についた。
ご飯は基地の食堂で食べた。
眠い。
「こりゃバケモンだ!」
「というか、ABって久しぶりに聞いたな」
「ロケットでいらない判定だったからな」
「杉下さん、これを跳躍ユニットに」
「できる。ただまずエンジンの形だな」
「ふんふん」
「技術者はいろんな形を提案していてだな」
たった一日でいろんな人がデザインを考えたと言ってその紙を見せてもらった。
「せつなさん、巌谷さんと父上を」
「仮の格納庫にあるエンジンを見ているかもです」
といってすっ飛んでいった。
「こいつ結構形が変わってもどうにかなりそうな設計がありがたかったな」
「つまり?」
「新型機にはレイヴンエンジンで型は決まっているが」
「こっちはなんにでもできると」
「新型機、仮称…はどうしようか」
「杉下さんが決めていいよ」
「なんか責任とかありそうだから坊ちゃん頼むわ」
ニコニコ笑顔で語りかけてきた杉下さんはいたずら心を持っていた。
技術者全員そうなのか?
そして年下のもはや子供にもこういうことを言えるってことは
仲間
として見られているということ。
「昔の戦時中の機体から秋水とか?」
「正式名称は違うだろうからそう呼んでいこう。あっちは不知火タイプのものだ」
「平べったいやつね」
「おう」
「で、これがみんなのアイディアね」
試験機だから大胆にいってもよさそうだ。
AIってなんだろう。
そこらへんが難しい。