「なんもやることない」
技術屋じゃないのだ。僕は!
いろいろやったし今はやることがない。
部品受注してたり本社と連絡を取っているみんなを見ているだけだ。
「みんな忙しそうだねぇ」
「あれ?でも管制ユニットはもう出来上がるんじゃないかな?」
せつなさんは急かすように言った。
なにかをしろと。
「操作自体は変わらないんだっけ?」
「基本はね。二つの操作用レバーと左側の手前側にある巡航用スロットルレバーがあるけど」
「巡航用だからってことね、つまりシミュレーターに天津風をつないで!」
「管制ユニットがまだできてないから無理、なにしよう」
割り込んできた杉下さんと話すとそういえばここって射撃訓練場あるよなと思いせつなさんと一緒に行った。
外の一角に的が並んでいる場所がある。
結構あるいた。
「USP用の45ACPはもらってきました!」
ドサッとまぁまぁ大きな箱を置いた。
そして今度は車で来た。
「あとMP5、SG550だね!」
そういって荷台を開けると銃が4丁置いてあった。
まずはUSPを構える。
まずは25メートルから。
しっかり前に構えて撃つ。
撃った弾すべてが的の中心に当たった。
クイックリロード
スライドを戻す。
そして撃つ。
今は人がいないことを確認して射撃場の的側に走っていく。
「いさな君!?」
持ち方を変える。
お腹あたりに両手を組ませる形で構える。
近距離の的を撃ってからリロード、そのまま長距離の的も撃つ。
予備弾倉なし…一応終了。
「こら!いさな君、そこ正座」
危ない行為であることはわかっていた。
だからこそ、必要だった。
僕に危機感が。
だけど得られなかった。
「すみません」
「君じゃ話になんないね、もっと大人の人の枷に捕らえられてなきゃ」
「それだけは、すみません。何でもしますから」
「ん?今何でもするって言ったね?」
「言ってない!撃つよ?」
そういえば弾なかったわ。
「MP5撃ってみる」
マガジンを入れる用の変な奴を着てマガジンを挿す。
そしてセーフティをフルオートへ。
「あれ?教えたっけ、っていうかさっきの撃ち方も…あれ―――!?」
そもそもあの撃ち方結構力がいる気が…!?
「MP5全然遠距離当たんない」
「フルで撃ってるからでしょ」
「近距離は楽しい」
ただリロードがしにくい。
腕が短いからね。
車から今度は長いライフルを取り出す。
SG550.
「でかい…ほんとに」
セーフティをセミオートに。
200メートルをねらって撃つ。
命中した。
でも使いにくい。
フルにする勇気がないのでせつなさんに預ける。
そこからはUSPとMP5の切り替えの練習をし始めた。
MP5にひもをつけて弾切れの時の切り替えを練習する。
するとまたせつなさんが車でやってきた。
いつの間に消えたんだろう…
「イギリス軍のL96とソ連のSVDS」
L96のバイポットを展開して伏せる。
そしてセーフティを外して引き金を引く。
「弾倉からだよ、はいこれ」
手渡しされたマガジンを交換。
ボルトを引いてからおす。
そうして撃つ。
「いい音」
10発撃った後にSVDSを撃ってみる。
1発撃っただけで反動がきつい。
せつなさんにあげた。
いらないものはすぐにあげる。有効活用…だ。
「もう暗くなりそうなので撤収」
「はいよ」
戻ると部屋には誰もいなかった。真っ暗だった。
「みんな帰ったのかな?まぁ休まなきゃいけないからよし」
「帰りましょう」
隠れながら新型の新型は研究が進められていた。
「いったな?」
「よし!新型用の管制ユニットも考えるぞ」
「今より大型に、これは決定だ!あとは」
「予備のCPUやらAIやらぶち込め!全部!大丈夫だ、フェニックスエンジンより推力を強くしたエンジンを作ればいい」
「なんだ?スーパーフェニックスとかか?」
「そうだそうだ!帝国工廠も少しはバックアップを取ってくれる、こんな変態みたいな計画に」
「なにいってるんだ?ここにいる奴ら全員変態だぞ?」
「ははは」
みんな一同笑いながら図面を書いたり請求書を作っていた。
「でだ。真剣な話、予備をすべてぶちこまないか?レーダーとかいろいろ」
「いいっすね、ガルムちゃんたちも本体から情報を与えられればいいですしね」
「なんだ?ほんとに狂犬だな、いや王子様を守るナイトか?」
みんなで笑いあいながら部屋で仕事をする。
格納庫では管制ユニットを作っているやつらもがんばっているだろう。
設計陣もだが。
「疲れますねー」
「まぁあの子、坊ちゃんが出撃するときなんて本土にあいつらが来る時だから」
「それも帝都に来た時」
「…そん時は帝国も終わりだな」
「いや坊ちゃんはお姉ちゃんがいたな?篁先生」
「唯依ね、あの子は衛士になると思うが戦場へは行かせたくないな」
「みんな同じ気持ちですよ、でも行くとしたらいつなんだろう」
「ほら集中!まだ時間はあるけど足音は聞こえているんだ!戦場の。その前に天津風は完成させる」
「新型の新型…攻勢的戦術機と呼ぶか…あいつはその次!いいから仕事!」
みんなが思っているのは攻勢的戦術機はハイヴ攻略用だと思う。
ありったけの技術を詰め込む。
その前に天津風を作りデータを取る。そうしなきゃ攻勢的戦術機は作れない。改善するのだから。
すべてを超えるために。
秋水は次期斯衛主力。
みんなはニコニコで仕上げている。
まるでこの機体は実験用だと。戦場に行かない…と。
「武装面とか考えないと」
「坊ちゃんなしで知らないといけないのか…。坊ちゃんのこと」
「うわーーん」
攻勢的戦術機はまだ先だ。
設計陣は楽しそうに戦う兵器を作っていた。
CARシステムっていいよね。
HKとSIG大好き。
タルコフのおかげでAXMCも好きになったし。
タルコフといえばあの人だおね。
ONEトーク買っちゃたよ。