学校の宿題多い。
ちくしょーめー
不知火。
真っ黒な不知火。
「結局まだなのね、強化装備」
前と同じ強化装備を着ている僕は少しぼやいた。
今近くにいるのはせつなさん、杉下さん。
いまは管制ユニットの前のブリッジにいる。
最終確認中のみんなを見下ろす感じで上から柵にもたれかかりながら下を見ている。
手を振ってもだれも振り返してくれないだろう。
「今日は演習場に出てシステムなどの確認です」
「はいよ、あとはこの施設の確認もね」
カタパルトなどね。
あのエレベーターの出口の山にスピーカー付けないと。
まぁ勘付いてくれるよね。あの人なら。
下の人たちが腕で丸を書いていた。
腕を目一杯に広げて、そして笑っていた。
戦術機が好きなんだね、みんな。
開いている管制ユニットに乗り込む。
「いってらっしゃい」
「出撃する」
そして閉まる。
シートに座って機体と接続する。
「システム起動、電源は基地からの供給」
システムが立ち上がっていく。
「BWより、システムチェック」
「こちら管制、どうぞ」
「オールグリーン、多分」
「1からすべてよし!こっちで確認した、誘導開始」
「これが不知火の目!」
目に映るすべてが初めて見るものだった。
エレベーターに進んでいく。
「エレベーター上昇」
「上がっていく!」
何も感じない。
目に見える景色。戦術機の目。それだけが、 見る目。
「対爆シャッター開け」
光が差し込んでいく。
「今回は少し歩くことになるけど工事中の正面カタパルトは使えないから、あっちのほうを使うよ」
あっちとはまぁ普通の人たちが使うカタパルト。
「はいよ」
上がりきったのでまた誘導用のガイドレールの上を進み始めた。
「誘導用固定機具解除、ここからは自分で」
降りて歩き始める。
衝撃が来る。
そう設定しているからだが。
なんとなく慣れなきゃって。
「基地管制、こちら…」
「404でいいのでは?」
「わかった」
「404試験小隊、1機だがカタパルト使用許可」
「許可します、2番へ」
「了解」
2番は海側へ行くものだ。
少し遠回りしないと射出場所に行けないがまぁいいだろう。
「接続よし」
「発信を許可」
出力を上げていく
そのまま射出された。
何にも感じなかった。
空を飛ぶことは落ち着くが。
「えーっと、何すればいいんだっけ」
「確認ですよ、演習場が近いのでそこで動作確認」
一気に180度横回転。
そのままミリタリー出力。
MRを維持しながら高度を上げていく。
レーザー級にもさすがに撃墜できない距離だと思ったからだ。
そのまま高度を維持。
「ここね?」
「そうです」
そのまま上に跳躍ユニットを噴射。
一気に地面に着地した。
「武装は何も持っていないけど」
「戦闘機動、はじめ!」
頭が少し混乱しながらもロケット噴射を交えつつ仮想の敵へ進んでいく。
「また会いましたね。今度は二人ですか、守り人さん」
不知火が2機いた。
92式多目的追加装甲と長刀を持った不知火と長刀を1振り持っている不知火。
前者をアルファ、後者をベータとレーダーに設定。
こっちは武装がない。これじゃ。
「短刀!」
短刀を選択すると腕から展開された。
身なりはないように見えたから勘違いしていた。
2機とも連携がうまい。
そしてこっちに進みながらも間合いの取り方がうまい。
こっちが後ろに下がらず前へ行き短刀をベータに刺そうとしてもベータは高度を一気に上げ後ろに回り込みアルファが短刀を装甲で止める。
突撃銃を相手がもっていたら死んでいた。
打開策は…投げナイフ。
いつも通りだ。
ベータが回り込んできているがそれを無視、いったんアルファを正面に捕らえる。
頭部に向けて短刀を投げる。そしてそのまま一気に高度を下げる。
2機のつま先ぐらいにこっちの頭部がある。
それぐらいの高度差だ。
そのままアルファとベータがすれ違う。
そしてこっちはその2機に対してカーボニックアクチュエーター着地と同時に90度横回転しながら2機と距離をとる。
「振り出し」
違うのは3機とも地面に足がついていることだ。
さっきと同じく詰められるがベータに振りかざした右手の短刀をアルファに投げる。
左手の短刀はアルファの足元に投げる。
アルファの足が損傷したと同時に左手の刀でベータの長刀を斬る。
そしてアルファの追加装甲も斬る。
最後にアルファの長刀を左から蹴り飛ばす。
まるで慣れてない感じだった。
「状況終了、データ収集完了。RTB」
「不知火、リミッター解除、OSに何かが侵入。原因は不明」
「我々が見えない敵と戦い勝った、だからRTBね。跳躍ユニットは寿命近いかな?」
「たった1回でか」
「浅見中尉!」
「はっ!」
杉下と巌谷さんと話していたがうちの息子は、娘は人間じゃないと。
なに?地球外生命体もいるんだ。この世界は。
魔法紛いのものまで現実にあったら困るが。
「私見は?」
「魔法…とか?」
「BETAとか答えくれないかな…」
「我々がそう思うんだからBETAより強いのは間違いない」
我々にとっての強者に聞くんだから。
さらに上だ。脅威度は。
「そもそも長刀なんて装備させなかったのに」
「こんなことは篁先生のお屋敷でもありました。道場でなにかと戦っていました。その時も左手にあのような黒い刀を」
演習場のカメラ、不知火のカメラ。そこには。いや左手には黒い刀があった。
うちの家でもやっていたの!?
呪われているのだろうか。
我が家にとっては別にいいが。よくないけど。家族だからといいますか。
せつな君が見ているということはあの短期間…。
「まぁいい、みんな知らんぷりして接しろ。いやみんなには敵じゃないから怖くもないか。変態だもんな」
「先生に言われたくないのでは?皆さん」
「そうかもな」
「さぁお迎えです!戦闘ログとかカメラとかやることいっぱいです。」
BLOCKADEを聞きながら書いていました。
いいよね。この曲。