がんばったんだけどねー
リボルバーができたと連絡がきた。
「行きますかね」
今日は伊歩さんは調整なのでせつなさんと行くことにした。
「これな!」
そこにあったのは少し青いリボルバー。
「こっちがホルスターな」
右側用のホルスターがあった。
少し固定するためにバンドがついている。
「鞄ね、6発のスピードローダーが12個」
「多いのかな?」
鞄を差し出してくる店主。
「そして刀をつるすやつね」
左側につけてくれる。
「リボルバーの名前はコルト・タイガーケールバック」
「なんだそれ」
「ヤマカガシっていう蛇だよ。日本の固有種でね、毒はないらしいけど」
エッヘンという顔をしながら話してくる。
ドヤ顔ってやつだ。
「さぁ!撃ってみるのが速いからどーぞどーぞ」
手渡しでリボルバーを渡される。
射撃場に行って手を後ろにかざす。するとスピードローダーが1つ落ちてくる。
シリンダーを出して差し込みずらしてはずす。
「こういうのって回収するのがいいのかな…」
「どっちでもいいですよ。どうせあとでとればいいので」
「なるほどね」
まずはハンマーを落として撃つシングルアクション。
引き金を引く。
いつもより重い。
銃が跳ね上がる。
それを抑えながらハンマーを落とす。
「片手では撃てないなー」
そう思いながら繰り返す。
弾切れするとスイングアウト。
棒を押して排莢。
スピードローダーで弾を入れてローダーをとる。
ダブルアクションで撃つ。
「トリガー軽いし、グリップを握りやすい」
「嫌な点は?」
「サイトがアイアンでしかもみにくい」
「へ?醜い?失礼ですねー」
にやにやしながら言ってくる店主にイライラする。
それぐらいできはいいんだけど。
「他はなし。レーザーポインターもついてるし」
「7インチだし弾も改造されていてうちやすい!」
「「もう最高!」」
スイングアウトして棒を押す。
少ししか薬莢が出なかったので指でぶん回す。
「このなんだっけ、ケールバック?」
「タイガーケールバック!」
「そうそう。いいねこれ」
刀も使いやすい位置にあるし。
「いつか長物も使いたいけど」
「ちっちゃいから無理ですよ」
これまたニヤニヤと!
「ありがとう、そして長物の用意もね。いつかでいいから」
「その時まで生きてくださいね。どっから仕入れますよ」
グータッチをしてから弾薬をもらった。
「この特殊弾は貫通もできるしストッピングパワーもちょうどいいぞ」
「ふーん」
じゃらじゃらと弾を指で遊びながら愛おしそうに眺めている店主。
「俺はな、平和な世界を望んでるんだよ」
「僕には人を殺してほしくないと?」
弾丸を見ながら悲しそうな顔をしている。
あぁ、そんな顔ができるのも平和って意味では?
そう感じてしまう。
「いや、別にそういうことじゃない。子供が殺しをやる。それが嫌なんだ」
「僕は何が違うの?みんなと」
「地位、そしてうわさには聞いたことあるが綿月もまた特別な力を持っていると」
「ふーん」
店主は弾丸を立ててから腕を組んで椅子に座る。
そこに置いてあった瓶をとってから飲んでいた。
それはきっとお酒だろう。
「そんなのうわさ程度だよ」
「坊ちゃんがわかってないならいいんだよ」
「っへ!」
さっきと僕らは何も変わっていない。
ただ1人を除いて。
「肉親を殺されて黙れるわけがないでしょう!!」
「せつな…さん」
「だから殺し続ける。仇を討つまで」
せつなさんは拳を壁につきたてながら少しイライラしていた。
見た感じね。
「それを続けて何が残るんだ?中尉」
「平和な日本」
「世界さえも敵に回すと?」
少しずつ間合いを2人は縮めていく。
「人は1人しかいない!同じ人は二度と生まれない」
「だからなんなんだ!そんなのいさな君の親もだろ。あの小波のせいで」
いろいろな人がいるものだ。そんなことを考えている暇がないほど前の2人は
やりあいかけているので助けなきゃ。
これじゃずっと平行線だ。
止めるしかないだろう。
「でも一番の敵はBETA。それはわかってるよ」
「BETAが消えたら?」
「安心しな。消えないことはない。一生いるだろうね。逃げたいなら死ぬしかない」
「悲しい世界なこった。ほれ。俺を守るために訓練してくださいな」
最後は少し冗談みたいだったがそれでもいいたいことはわかった。
なので少しいた後すぐに帰った。
あと昔の99式とか38式とかを売る約束もした。
少し誇らしい。
こんな銃を撃てるなんて。
あんな店主が作ったものだけど。
少し手入れをしてからこの日は寝た。
次の日は射撃場で存分に売った。
ただ弾薬は特殊なのであくまで通常弾を使ったが。
すると後ろから父上がきた。
「やっているな。ところでいさな」
「ん?」
「せつな君から聞いたよ」
「うん」
僕はそっちに振り向く。
薬莢を落としながら。
「人を殺すなら、殺される覚悟もしなきゃならない。お前が変な方向に行きそうになったら父として殺す」
「それは…」
「でも、その前に父として正してあげるよ。そういうことがなければいいな」
「がんばるよ」
また射撃場に顔を向けて引き金を引く。
だが弾丸は入っていない。
ハンマーの音が少しした。
だが
後ろで大きな人が轟音を立てて飛んで行った。
「きっと俺でさえ殺せなくなるだろうけどな」
「何か言ったの?父上」
「うん。いった」
そういいながらまた僕はタイガーケールバックに装填して。
父上は戻っていった。
10月 終わり
テスト終わったので投稿頻度はもちろん下がります!