不知火がいる格納庫で義父を探していた。
…義父ね。
みんなが歓声を上げお酒を飲んでいる。
2月なので寒い。
紫色と黒色の上着を着ているのに。
制服の上からだが。
斯衛軍の制服は採寸していないし大きすぎるから女子用のものを使っている。
ズボンは少し長い。
腰より上で履くぐらいだ。
8歳。一番小さいサイズでもこうなる。
誰も気づかない。僕がいることに。
背中には日本刀、矢矧。
胸には赤黒い雫。
太陽がまぶしい。
不知火。漢字は見たことがあるし漢字の意味を教えてもらった。
これは太陽は火?
知らないはずの火をこいつは受けているのか。
「父上…よし!この呼び方だ!」
父上とあの人を独り言でつぶやくと不知火は、大きな人は。
兄妹のように見えた。
見上げながら歩いていると少し静かな場所があった。
工具が置いてある、設計図みたいなものがある机がある。
そこは聖域のようだった。
そこにはおじさんたちが少しずつウイスキー?みたいなものを飲んでいた。
「父上…!」
少し小走りに近づいていく。
そして抱き着く。
自分でも驚いたものだ。
こんなにも家族が恋しかったなんて。
相手の顔は見ていなかった。
顔をうずめていたのだから。
ここに唯依姉がいないことは悔やまれるかもしれない。
そうして5分ぐらい黙ったままだったが離れていった。
そうして
「凪雲いさな…大尉、です。どうも」
相手は複雑な眼で見てくる。
「計画書です。」
ポケットからあの紙を出す。
そして受け取ってくれる。
もう一人の男も来る。
「巌谷だ。よろしく」
手を差し出してくる大男を見る。
「よろしくお願いします」
あぁ、一週間後にこの人たちは。また
こういうのをブラックっていうのだろうか。
社畜?
まぁ子供だからいいやと思っていると紙を読み始めていた二人とも笑い始めた。
「なんでわらっているの?」
「お前が…技術者の魂を動かすようなものをまた出してきたからだ」
「父上」
少し涙も出ている。
これは悲しみの涙かもしれない。
「えーっと、手配は終わっている。と鎧衣さんが」
「このAIようCPUとかがきつそうだな。不知火をもっとピーキーにして」
「父上!!巌谷さん!!」
「おっと」
父上はびっくりした顔で見ている。
「それよりどうしてお前が」
「どうしていさな君が」
「鎧衣さんに送ってもらった。木更津基地に行くから。まだ家族とは別れてくないけど」
覚悟はした。
母上には話したが唯依姉は話していない。
「唯依には話してないな?」
「いいの!お姉さんには話さない!いつまでも兄妹でいたいから!」
「わかった」
多分父上は話すだろう。唯依姉に。
そう思いながら口に出した言葉は。
「シミュレーターってある?」
僕はシミュレーターの中にいた。
「早速だけど、動かし方わかる?とかは言わないぞ。感覚だよ。いさな」
強化装備も来ていないヘッドセットと網膜投射装置以外。
僕はかろうじて足のペダルを踏む。
だが何も起きない。
「それは強化装備でだな…」
「専用の強化装備も必要だなぁ」
「まぁ腕の動かし方でも慣れておきな」
左右のレバーをガチャガチャすると腕もうごきはじめる。
「長刀は?」
「…どーにでもなれよーーー」
少し諦めたような声で言ってきた。
すると黒い手の中に長刀が出てきた。
74式長刀。
姉と秘密の勉強をした。あの実物…
また腕を振り始める。
動かし方がわかってきた。
ずっと動かしていてわかってきた。
間接脳波ってこの程度か?
もっと想像では効いてくると思ったのに。
もっとこう、剣術ができるくらいに。
剣を地面に突き刺して剣を握りながら一気に前に出る。
剣を軸にして一回転した後に剣を抜きながら一気に肉薄する。
そこに敵はいる。
エンゲージ…!
相手は…不知火。
こっちも不知火。
負けたら終わる。
いろんな意味で。
集中する。
相手は長刀を上に構える。
示現流!
集中だ。
スラスターを一気に吹かし懐に入り込む。
右手に持っている剣で突こうとする。
相手は剣を振り下ろしてくる。
あと少し。
相手はもう振り下ろし始める。
剣を無理やり地面に突き刺しそれを軸にして今度は飛び上がる。
標準装備なら短刀がある…
はずと信じていたからこその動作だ。
だが、短剣の取り出し方がわからない。
そんなことしったわけないだろ。
「だが!負けるかぁあああ」
腕から短刀が出てくる。
相手の後ろの場所で最大出力でスラスターを吹かす。
相手は振り返るが剣は間に合わない。
両手に持った短刀を構えて一気に近づく。
そのまま相手が長刀を持っていた腕を短刀で斬り
もう片方の短刀はコックピッドに刺す。
そのまま長刀を奪いバックステップで下がる。
次はどこだ!
そう考えていると目には何も映らなくなった。
目の前に見えてきたのは父上だった。
「いさなちゃん?あ、いやいさな!何をしているんだ。いやこっちの不具合みたいだが。」
「敵がいてそこからは知らない。」
「?!…ならいいんだ。じゃぁ先にあそこの人と今日の泊まる場所まで行くから先に行ってなさい。」
「あい!」
いさなが言った後に巌谷と話し出す。
「今のなんなんだ?」
「わからない。不具合というのは分かる。だがそもそもあいつは跳躍ユニットは使えないはずじゃ!しかもあんな動き普通じゃ実現できない!」
「落ち着け篁。ハッキングされているんだよ」
「なぜわかる!」
「このプログラムが書き換えられているからだ!」
「だとしたら誰に!!」
我が子に手を出されたかと思うと一気に血が上る。
「多分…いやわからない。それよりいさな君は?」
「無理やり止めに入ったとき外から見ていたら女の子だった」
「待て。魔法とでも言いたいのか?なんだ?BETAか?」
「わからない。でもそうだったんだ。戦闘が終わるまで」
私が見たのは銀髪で少し小さくてそして日本人のような顔だった。
あとは瞳が赤かったぐらいか?
「あと変な機動のはわかるかもしれない。直接脳波とかなんやらで操作すればな」
「処理速度は?!」
「そう!追いつかないんだよ。だからわからない。いろいろ…」
「そうか。もう忘れるとするか。じゃぁ明日な」
「明日帰るのか。まぁすぐにさらに遠い場所に行くがな」
そして部屋を出ていった。
いさな君の上着はドルフロのHK416からです。
ちなみに艦これも入ってきます。
誰か想像してみてください。
物語に一番いろんな意味で絡まるかも…
あとですがまぁ少し自分用に書いていた時に戦闘シーンがくそ下手だったのでこう…なんというかよろしくお願いします!!
もっと長く書きたーい