蘇りし神皇帝竜―ゴッドカイザー―   作:衛置竜人

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ブロックスユナイト #1『失われた世界』

 

 

 

 

―side:???―

 

 

あの日、夢見たヒーロー。

 

 

『メガトロン!此処から立ち去れ!』

テレビの目の前での彼の姿と活躍に私は釘付けになった。

『私の身体ごとマトリクスとオールスパークをプライマスに返す。プライムの時代は終わった…さらばだ、友たちよ』

あの頃、夢中になった彼と彼らの活躍は創造された虚像の物語でしかない。それでもあの時の私にとって彼は勇気と希望を与えてくれた存在である事は紛れもない事実。

 

 

 

 

死に際にもし転生というのが本当にあるのなら、叶うならば彼に会いたい、彼にありがとうと伝えたかった。その事を思い出したのは彼の姿を目の当たりにした時だった。

 

 

 

 

「漸く思い出したよ…私が何者だったかを」

彼は優しく私に微笑みかけるとマスクを装備し剣の先を奴らに向けて告げる。

「私はオプティマスプライム!今ここに見せてやろう、私の力を!」

彼―オプティマスプライムは右手に持った剣を軽々と振りかざして敵の装甲や関節を切り裂き、左手に装備した銃による砲撃で敵の動きを牽制するだけでなくその身すら撃ち抜く。

その姿はまさしくあの日夢見たヒーローそのものだった。

 

 

 

 

オプティマスプライムとの出会いの前に何故こうなったのか…振り返ると長くなる。

そもそもの発端はあの日、何時もと変わらぬ昼休憩。人付き合いが苦手な方である私は何時もの様にさっさと昼食を済ませて昼寝をしていた。

「「ヴェル!?」」

なんか騒がしいなぁ…頼むから静かにしてくれないかなぁ…

「ハジメ、弁当を忘れてるぞ」

「ありがとう、ヴェル。今日の昼はどうしようかなって思ってた所だったんだ」

「良かったらヴェルも一緒に食べない?お昼はまだだよね?」

「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?それにそっちの銀髪の女子は誰なんだい今までこの学校で見た記憶がない」

またあの陽キャ代表格がでしゃばってるの?コイツ自身もだけどコイツを神格化してる連中とか関わっても録なことないし無駄ないざこざは避けたいから関わらない様にしてる。

「彼女は風見ヴェールヌイ。私やハジメくんのお友達だよ。それとハジメくんと一緒に食べる事になんで光輝くんの許しがいるの?」

「ごめんなさいね、ヴェルさん、南雲くん」

「いや、気にしなくていい」

「今日はゼルフィとスティも一緒なのね」

「あぁ、この近くを飛び回っていたからな」

飛び回ってる?ドローンか何か?

そんな事を思いつつトイレに行きたくなって顔を上げた時だった。陽キャ代表格の足元に現れたのは純白に光り輝く円環と幾何学模様。

私を含めた教室内の全員が金縛りにでもあったかのように輝く紋様―魔法陣を注視する。

その魔法陣は徐々に輝きを増していき、一気に教室全体を満たすほどの大きさに拡大していった。

「皆!教室から出て!」

と教室に留まっていた社会科教師が叫んだと同時に魔方陣から眩い光が発せられて視界を奪われた。

 

 

 

気がつくと其処は先程までいた教室ではなく、床というか台座が大理石らしき物で出来ていて、縦横十メートルはある巨大な壁画が飾られた聖堂の用な場所だった。

 

壁画には光を背負い長い金髪を靡かせうっすらと微笑む中性的な顔立ちの人物が描かれていて、その人物の背景には草原や湖、山々が描かれている。その胡散臭い人物はそれらを包み込むかのように両手を広げている。 

周りを確認すると私を含めた教室にいた者達が全員いるようだけど、その中には見掛けない顔もいた。綺麗な銀髪碧眼の女性…おそらく彼女が先程クラスメイトが言ってたヴェルとかいう人物だろう。

台座の周囲には法衣を着て跪く複数の人物がいて、その法衣を来た人物達の中から一人の老人は立ち上がった。

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

 

其処からの流れを簡単に纏めると私達はトータスと呼ばれるこの世界に召喚された…つまり異世界転移という奴だ。

この世界では人間族、魔人族、亜人族という三種族が存在していて、人間族と魔人族が何百年も戦争を続けているらしい。

ほんでもって魔人族が優勢で人間族は絶滅の危機にある中、人間族が崇める神によって私達は人間族を救うために戦って欲しいという理由で召喚されたらしい。

しかも自力での帰還は不可能で帰れるかどうかは人間族が崇める神次第だとか。

 

これに対し意見は真っ二つに割れた。陽キャ代表格を筆頭に人間族救済の為に戦うというのとヴェルという人物を筆頭に戦争参加反対というもの。私もどっちかと言えば後者だけど、陽キャ代表格の意見が強すぎて一旦は全員が戦争参加という形になってしまった。

 

それが崩れたのは迷宮の1つで行われた実戦訓練の時だった。

小悪党組のリーダー格のやらかしで私達はデカくて強い怪物(魔物)と大量の動く骸骨がいる場所まで転移され、更に小悪党組のリーダー格が嫉妬心を理由にクラスメイトをどさくさ紛れに殺そうとした。

デカい魔物はヴェルという人物が変身した8メートル位の巨大ロボによって倒され、殺されそうになったクラスメイトもそのヴェルという人物が救出して未遂で済んだ。

 

この事件を切欠に私達は幾つかの派閥に別れた。

ヴェルという人物と行動を共にする派閥、引き続き迷宮で実戦訓練を行う派閥、農地改善・開拓に有益な技能を与えられていた社会科教師の護衛として動向する派閥、王宮に引きこもる派閥。

私は人付き合いは嫌だから引きこもる事を選んだ…でも、それが失敗だった。

私がいる部屋のど真ん中の空間が歪むと穴が開き、無機質な印象の銀髪の女とタコの様な姿をした宇宙人(エイリアン)だった。

「この小娘か?金属細胞との適合率が極めて高い個体は」

「その通りです、メイクス様」

その宇宙人…クインテッサ星人メイクスに私はなす術もなく捕まった。

 

 

 

 

―side out―

 

 

 

太陽系と地球が複数のマルチバースが存在するのと同じ様に惑星Ziもまた複数のマルチバースが存在する。

メイクスがギュンタープロイツェンに接触せず、それが巡りに巡ってネオゼネバス帝国がセイスモキャノンを開発しなかった世界にてZOITECはあるブロックスゾイドを開発した。

偶然発見されたゴッドカイザーの残骸から抽出に成功したゾイド因子を組み込んだ実験機。それがRPZ-19BX ゴッドカイザーブロックスリヴァイヴである。

ゴッドカイザーのゾイド因子を組み込んだ2個のネオコアブロックによってオリジナルのゴッドカイザーにも劣らないスペックを発揮した本機はZOITECとZi-ARMS間で発生したギルベイダーの残骸を巡る戦いに投入された。この戦いの末にZi-ARMSはギルベイダーの修復に成功し、ZOITECもギルベイダーの改修機たるギルドラゴンを完成させたのだった。ZOITECとZi-ARMSによる争いの最中、惑星Ziの残っていた月の1つ

が失われ、生態系と文明に壊滅的な被害を与える事となった。

その大災厄の最中、ゴッドカイザーBR(ブロックスリヴァイヴ)もまた失われた機体になった筈だった。

グランドカタストロフを越える大災厄の最中、各地では時空の裂け目(ブラステイーゾーン)が発生し、ゴッドカイザーBRもそれに呑み込まれてしまい、後にクインテッサ星人メイクスの手によって発見される事になった。大災厄の最中で発生したブラステイーゾーンを通って流れ着いてきたゾイドの残骸をメイクスは出来るだけ回収、更には他のマルチバースの惑星Ziからの移民が入植したゾイドクライシスが発生した地球にも来訪して地球産ゾイドも捕獲、その中でメイクスはまだ大災厄が発生していない惑星Ziを探し当て、そのマルチバースのギュンター・プロイツェンに接触したのである。

 

 

「メイクス様、実験惑星T-02に接近する生命体を確認」

「どんな生命体だ?」

「宇宙大群獣レギオンです」

レギオンは珪素化合物で形成されている節足動物型生命体であり、指揮官クラスの大型種マザーレギオンと無数に現れる小型種ソルジャーレギオン、繁殖のために共生している全高100mにも及ぶ巨大な草体のレギオンプラントで構成される。

かつてとある地球の文明どころか生態系を壊滅の危機に陥れた存在でもあるこの怪獣はメイクスにとっても厄介な存在だった。

「実験惑星T-02は現在どうなっている?」

「魔人族は順調に戦争の準備中、人間族はエヒリド王の洗脳が解けてかのアデプトマスターと和解したようです」

アデプトマスターとはトランステクターと一体化する事でトランスフォーマーとなれる存在である。

「風見ヴェールヌイと言ったか…予想はしていたがつまらん結果だな」

「風見ヴェールヌイは残り2つの迷宮に挑むようです。また第56太陽系の地球の防衛組織の宇宙船が待機しています」

「駒を取り戻しにきたか…しかしこのタイミングでのレギオン襲来は良いのか悪いのか…まるでデウス・エクス・マキナだな。リセットには丁度良いタイミングだ。バリアを解除してレギオンと宇宙船をT-02へ入れろ。後はレギオンの好きにさせてアデプトテレイター共は生きていれば捕獲しろ。金属細胞への適合率が高い非アデプトテレイターは生死問わず捕獲しろ」

「了解しました」

惑星トータスことT-02のバリアが一旦解除された事で第56太陽系の地球の防衛組織の宇宙船は着陸出来たもののそれはレギオンも同様であり、トータスにいた者達はソルジャーレギオンは倒せてもマザーレギオンは倒せず、草体も1度は破壊出来たものの、アデプトマスターが何人か戦死、生き残ったアデプトマスターもトランステクターを破壊された事でトランスフォーマーとしての姿になる事が出来なくなった末にメイクスに捕獲されてゾイックアデプトテレイターへと改造されてしまったのだ。

最大戦力を失った事で人々は草体の種子発射を妨害出来ず、結果として惑星トータス(T-02)の文明は壊滅、人間族も亜人族も魔人族もレギオンによって殺されてしまったのだった。

 

 

そして王宮へ引きこもる事を選んだ"彼女"はメイクスの手によってゾイックアデプトテレイターを生み出す為の素材として利用された。適合出来ずに死亡してしまったら予め取っておいた細胞をクローニングして蘇生させてゾイックアデプトテレイター化施術を行う。以前の施術の記憶がリセットされるのは不幸中の幸いかもしれない。そんな施術を繰り返した末に彼女はゴッドカイザーBRと適合し、ゴッドカイザーBRのゾイックアデプトテレイター化個体へと生まれ変わったのだ。

メイクスにとってはこれが初のブロックスゾイドのゾイックアデプトテレイターに成功した個体である。

 

 

 

 

―side:???―

 

 

 

 

あれからどれくらい経ったのかも分からない。メイクスという宇宙人の手によって私はゾイックアデプトテレイターという怪物へと改造された。メイクスは私の身体で何度もゾイックアデプトテレイター化を試みたらしい。記憶にはないけど何百回も繰り返した末に漸く私に適合するゾイドが見つかって今に至るとか。

私は普段バリアで被われた牢屋の中に入れられている。

ある日、隣の牢屋に一人のアデプトテレイター…おそらくはゾイックアデプトテレイターに改造されたであろう人物が入れられた。銀髪碧眼のその姿には見覚えがあった。確か私達と共に召喚されたヴェルという人物だ。

「おい、聞こえるか」

そんな私にヴェルという人物は声をかけてきた。

「何でしようか…?」

「お前はハジメのクラスメイトだったな?」

ハジメ…南雲ハジメの事か…そう言えばヴェルという人物は南雲ハジメの知り合いだっけ…?

「そうですが…」

「何時から此処にいる?」

「少なくともオルクス大迷宮での事件の後、王宮に帰ってからですね。王宮に引きこもる事にしてたらあのタコに誘拐されて気付けば此処に」

「そうか…何故引きこもる事を選んだ?」

「戦争参加なんて御免ですしそもそも人付き合いが苦手なんですよね。裏切られて嫌な思いをするならいっその事、人との関わりは必要最低限の方が良いかなって」

頭に過ったのはまだ人間だった頃…まだ小学生だった頃、私にも友人はいた…休憩時間には一緒に遊ぶ位には仲の良かった友人。でもある日知ってしまった。友人だと思っていたのは私だけでそいつは私の家柄を知って将来的には搾取しようと近づいた事を。

怒りで殴り合いの喧嘩となった。

相手の治療費は両親が慰謝料込みで支払い、その金額が相手側の想像より高額だったのと私を転校させる事が条件だった事もあって刑事告訴には至らなかった。当然そいつとは絶交した。

しかし転校先でも私がやらかした事は噂になっていて誰も近付かず、挙げ句の果てには小学校を卒業してクラスメイトは変わらず中学校へ入学した後、下校中に一人で迎えを待っていた所を身代金と私自身の身体目当てで誘拐された末に強姦(レイプ)された。誘拐犯は警察に逮捕されたものの、私が強姦された事が何処からか漏れたのか中学で噂となり陰口を言われる様になった。所詮は馬鹿共が言ってるだけだとスルーしていた私は完全に孤立した。

通っていた中学校から遠く離れた高校へ進学した私は両親が管理するアパートで一人暮らしをしながら学校に通っていた。小学生の頃と中学生の頃の経験から護身術を覚え、持ち運び出来る護身用の道具を隠し持ち、誰とも極力関わらない。先生からもっと誰かと関われと言われても小学生の頃と中学生の頃の出来事を話して黙らせ、関わろうとする陽キャ代表格こと天之河光輝を筆頭とするクラスメイトに対しても小学生の頃の出来事を話して人を信じられないからと拒絶する。何か悪口を言われても無視し、昼休憩は飯を食べたらさっさと寝る。これによって私は高校でも孤立した。私自身はこれで良いと思っていた。その矢先での異世界転移だ。

「そうか…触れたくなさそうだから何があったのかまでは訊かない」

どうやらヴェルという人物も察したようだ。しかし、召喚者の中でもぶっちぎりの最強格(チート)だった人物が何故此処にいるのか?そもそもトータスはどうなったのか気になる。

「あの、トータスはどうなったんですか…?」

「…トータスは…おそらく滅んだ…」

えっ、本当(マジ)で!?

「我々は突然現れた未知の甲殻類か甲虫の様な宇宙怪獣の軍勢に敗北した」

「神とか魔人族とかじゃなくてですか…?」

「あぁ、そうだ。あの宇宙怪獣の軍勢との戦いの末に私達の兵器は全て破壊され…その隙を突いたメイクスによって私は捕らわれた。我々を召喚したエヒトの正体はメイクスの配下だ」

ヴェルという人物からエヒトの正体を知った他、幾つかの情報を教えて貰った後、突然警報が鳴り響いた。

 

 

 

―side out―

 

 

ヴェル達が収容された施設に襲撃が入った。

「襲撃者の正体は掴めたか?」

「はっ、LGETX-01とブラストフューラー、ライガーゼロゼイバー、ソニックバード、グラキオサウルスです」

そう、襲撃を仕掛けてきたのはユキ・マイヤ一行である。

「ライガーゼロイクスグリフィンとゴッドカイザーBR、ゴジュラスとコマンドウルフ部隊で対処しろ、その隙に他のサンプルは別の拠点に移す」

メイクスの指示によりライガーゼロイクスグリフィンのゾイックアデプトテレイター化個体のヴェルとゴッドカイザーBR、ゴジュラスのゾイックアデプトテレイター化個体及び量産型ゾイックアデプトテレイター化個体のコマンドウルフ達はユキ一派と応戦する事になった。

「ゴッドカイザー…?でも、リバースじゃない…じゃあ、このゴッドカイザーは一体…?」

「ゴッドカイザーBR…ユキがいた惑星Ziとは異なる惑星Ziから流れ着いたブロックスゾイドを元にしたゾイックアデプトテレイター…」

ブラストフューラー(ユキ)の言葉にそう返答するトキシトロン。彼らはゴッドカイザーBRとコマンドウルフ達と応戦、ソニックバードとライガーゼロゼイバーはライガーゼロイクスグリフィンと残ったコマンドウルフ達、グラキオサウルスはゴジュラスと応戦、各々が互角の勝負を繰り広げた。

そんな中、ブラストフューラーとトキシトロンはスペースブリッジがある部屋まで流れ着くのだが、ゴッドカイザーBRのストライクレーザークローをブラストフューラーが回避した際に空振りした一撃がスペースブリッジのコントロールユニットに直撃、スペースブリッジが暴走を始めた。

「ユキ、逃げるぞ!」

「うん、トキシトロン!」

トキシトロンがビークルモードに変形するとブラストフューラーはデュアルスナイパーキャノンで追手のコマンドウルフ達を牽制しつつ通信回線を開いてライガーゼロゼイバー、ソニックバード、グラキオサウルスにも撤退を指示、ユキ一行は宇宙船に乗り込むと同時に施設から脱出した。

暴走し、あらゆるものを吸い込む擬似的なブラスティーゾーンと化したスペースブリッジはまず一番近くにいたゴッドカイザーBRを呑み込み、やがて施設そのものを呑み込んだ末に爆発し消滅したのだった。

 

 

 

 

―side:???―

 

 

 

意識を取り戻した時、私は瓦礫の中にいた。その瓦礫を退かして状況を確認する。

自由を奪われた状態で強制的に戦わされた挙げ句、スペースブリッジという装置を壊してしまってその暴走に呑み込まれた所で意識を失った事は覚えてる。

近くには擬似OSユニットの残骸が転がっている…おそらく暴走に呑み込まれた時に壊れたのだろう。

これを付けられるとメイクスとその配下の意のままに操られ、自分から外そうとすれば激痛が伴って取れないから壊れているのは好都合だった。

 

 

それから数日間の探査の末に分かったのはこの地は私達が召喚されたトータスという事だ。あちこちに散乱する怪獣の死骸はヴェルという人物…風見ヴェールヌイが言っていた宇宙怪獣の特徴と一致している。

彼女が言うには宇宙怪獣との戦いではオルクス大迷宮とその周囲を拠点にしていて、其処には私達の地球からやってきた宇宙船もあるらしい。尤も宇宙怪獣の襲撃で破損して飛ばすには修理が必要らしい。

どれだけの時間が経過しているか分からないし私自身は人間ではなくなっている。それでも故郷に帰りたい。だからやるしかない。オルクス大迷宮に辿り着いて宇宙船を直して此処を脱出する。

 

 

こうして私はオルクス大迷宮を目指して旅を始めた。

道中には廃墟と死体も転がっていて見るに堪えない状態だ。

幸いなのはゴッドカイザーBRに変身する事で人間態より移動スピードが速いおかげで思っていたより早くオルクス大迷宮に辿り着けそうな事だ。

 

それでも1日中走るのは体力的にキツく、夜は変身を解いて寝て翌日またオルクス大迷宮を目指して走る。その繰り返しをしていたある日、その日の夜はハイリヒ王国で夜を明かす事にした。どうやら宇宙怪獣との戦いが一番激しかったらしく、神山を中心に半径6km四方はクレーターと化し、周辺も爆風で粉々に破壊されていて見る影もなくなっている。

そんな場所を探索して時、何か気配を感じた。ゾイックアデプトテレイターとは似て微妙に異なる気配。気配を辿って瓦礫を退かすと其処には1人の少女が埋まっていた。この地に生存者がいたという事実に私は驚きを隠せなかった。

私は瓦礫を全て退かすと彼女の身を起こす。足首にはドッグタグが着いていていて其処から彼女の名前が分かった。

"日高(ヒダカ) (レン)"…それが彼女の名前らしい。

彼女の名前を把握した後、彼女は意識を取り戻した。

「君は…誰だ…?」

彼女の問いかけに私は名乗る。

「碧羽…龍賀(リュウガ) 碧羽(アオバ)…」

 

 

 

 

 

 

to be continue…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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