蘇りし神皇帝竜―ゴッドカイザー―   作:衛置竜人

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各キャラのスペック等は後日追記します。


外伝『青白の竜鬼 後編②』

 

 

 

 

(任された良いものの、純粋な空戦機なソニックバードとは違ってこちらは短時間しか飛行できないのよね)

先程までいた部屋と繋がっている広大なドーム内にてゼロゼイバーはそう思っていた。あの後ソニックバードの改造機はゼロゼイバーをこのドーム内へと誘導したのだ。狭い部屋の中より広いドームの方が自分の得意なフィールドであり、このやり方は自分達もゴッドカイザーリバース相手にした事だ。

ライガーゼロゼイバーは元々は開発された装備の試験運用の為の機体である。側面のダウンフォーススタビライザーから換装されたAZ超電磁ブレードと腹部に追加されたコンパクトイオンスラスターによって飛行能力が付与されているとはいえその性能はB-CAS機であるライガーゼロフェニックスやライガーゼロファルコンには及ばない。それでもブラストフューラーやトキシトロンと比べた際、一番空戦が得意なのは間違いなくゼロゼイバーだ。それに背面には火力補強の為にAZ対空速射砲が装備されている為、対空能力も高いのは確かだ。尤もAZ対空速射砲からの連射をソニックバードは回避していくためになかなか当たらないのだが。

勿論ソニックバードもただ回避しているだけではなく攻撃の隙を狙っているし何なら銃火器を発砲している。ソニックバードも脚部の爪は勿論、翼のAZウイングソードや尻尾のラダーソード、頭部のクレストソードなどの格闘戦用の装備は有してはいるものの、これらの装備はあくまでも自分と同じ空戦機との戦闘を前提とした物である。これら装備でライガーゼロに格闘戦を挑んで勝てるか…その答えは否である。だからこそ追加装備された各種銃火器で動きを封じるしかない。

そもそもソニックバードはゼロゼイバーを倒す必要はない、メイクスとしてはただ時間を稼げれば良いのだ。彼女やグラキオサウルスのゾイックアデプトテレイター個体もメイクスにとっては道具にして兵器に過ぎないのだ。

(アタシも物好きでイカれているわね…)

敵だった筈の相手に情けをかけるどころか仲間にしちゃう最愛の友人(ユキ)。元々人付き合いが苦手だった自分に彼女は手を差し伸べてくれて色んな景色を見せてくれた、身内が死んだ時も隣にいてくれた、彼女のおかげでやりたい事を見つけられた。確かに彼女は狂っているかもしれない。

(まぁ、嫌じゃないけどね!)

しかし、それでも自分が彼女の我が儘に、やりたい事に付き合うと決めたのだ。

ゼロゼイバーはドームの壁に向かって駆け出す。当然ながらソニックバードはそれを追撃するが、ゼロゼイバーは難なく回避する。進路上には壁があるが、ゼロゼイバーは壁に爪を食い込ませ、イオンターボスラスターの噴射との併用で壁を駆け上がったのだ。これにはソニックバードも想定外だったものの、だったら撃ち落とせば良いと言わんばかりに各部に装備した銃火器を一斉に発砲する。壁に着弾すると同時に爆煙がゼロゼイバーを覆うものの、ゼロゼイバーはほぼ全て回避すると共にAZ超電磁ブレードを展開、更に腹部のコンパクトイオンスラスターを噴射させて壁から放れ、ソニックバードに飛びかかる。捕まれば負ける…その事をソニックバードは理解したのかAZウイングソードとラダーソードを展開、突っ込んでくるゼロゼイバーを寸前で回避して切り裂こうとするが、その瞬間にゼロゼイバーは全てのスラスターの噴射を一旦止めて回避、ソニックバードの追撃をやり過ごすと再度噴射して捕らえようとする。ソニックバードはゼロゼイバーから距離を置いて攻撃し直そうとするが、ゼロゼイバーはそれを許す筈がなく、二連装ショックカノンを発砲しつつイオンターボスラスターを最大限にまで噴射し、遂に手が届く範囲まで近づいたのだ。

「逃がさない!」

ゼロゼイバーは前足の爪を発光させ

「ストライクレーザークロー!」

まずソニックバードの頭部を左手で叩き付け、衝撃で不安定になったところへ左の翼の付け根に叩き付ける。翼の付け根に深刻なダメージを負った事でソニックバードは飛行出来なくなり、地面に墜落する。

まだ抵抗しようとするソニックバードの首をゼロゼイバーは口のレーザーファングで噛み砕く。墜落と首を砕かれた事によるダメージでゾイド態を維持する力がなくなったソニックバードは変身が解除され、人間態へと姿を変える。ゼロゼイバー(ルミナ)は擬似OSユニットを外すべく変身を解除し、意識を失っている彼女の首に装備された擬似OSユニットを外したのだった。

 

 

兵器として産み出され目的を遂行する為の道具として利用され続けたトキシトロンはこれまで誰かに優しくされた事どころか同情された事など一度もなかった。

任務を遂行しようとしても人格による本人も無自覚に近いセーブがかかった事で上手く動作せずヴィトンドローンである02~09より動作が遅れていた。その事をメイクスは当然責めており、何時しかメイクスにとってストレスの捌け口になっていた。

メイクスからの例えるなら虐待に近い扱いと罪もない者達とゾイドを自分の意思とは無関係に殺させられる…次第にトキシトロンは磨り減り、決して口にはしないものの何時しか誰かに始末(スクラップ)にして欲しいとすら思っていた。トキシトロンもまたその心は壊れていたと言っても良いだろう。

そんな時に、ユキとルミナが現れた。2人にとって自分は2人とその愛機の命を奪った敵…如何なる報復も受け入れるつもりでいた。だが、この2人は自分を殺そうとしないどころか自由を与えて助けようと手を差し伸べたのだ。

トキシトロンには理解出来なかった。何故、敵である自分を救おうとするのか?痛みに襲われながらも救おうとしたのか?何故一緒に行こうなどと提案したのか?

彼女達の真意はトキシトロンにはわからない。それでも彼女達に希望を感じたのは確かだ。だからこそトキシトロンは彼女達…特に痛みに襲われながらも制御ユニットを外したユキをメイクスよりも忠義に値する相応しき主人(マスター)とする事、そして彼女に尽くす事を決めたのだ。

ユキとルミナの為ならば兄弟とも呼ぶべき他のトキシトロンを破壊する。それがこのトキシトロンが出した答えだ。

エネルゴンマトリクスイミテイトを有し、制御ユニットが排除されたトキシトロンにとって02~09(兄弟)など敵ではない。

『LGETX-01、排除、排除』

そう発声しながら02~09はトキシトロンに攻撃を開始する。ある個体は両肩の二連装ショルダーランチャーで、ある個体はトキシックソードを手に振るってくる。

トキシトロンはシールドモードのトキシックシールドアックスで05の剣を受け止めるとトキシックソードを首に突き刺し、05を盾に砲撃をやり過ごす。蜂の巣になった05を捨てた後はトキシックシールドアックスをアックスモードへと変形させて08の腰を真っ二つに切り裂く。剣と斧を格納したトキシトロンは真っ二つにした08の残骸を掴むと右手で掴んだ下半身で04を、左手で掴んだ上半身で07をそれぞれ殴ると03と06に向けて08の残骸を投げ飛ばし、03と06は転倒する。体勢を立て直した04と07は02と共に両肩の二連装ショルダーランチャーを発砲、トキシトロンは爆煙に包まれる。しかしトキシトロンは着弾の寸前にショルダーランチャーで相殺しているのとトキシックシールドアックスのシールドモードである程度は防いでいるのとそもそもエネルゴンマトリクスイミテイトのおかげで兄弟機より頑丈である為無事であり、爆煙の中でトキシトロンはビークルモードへと変形し、爆煙の中から飛び出すと04と07を轢き直ぐ様ロボットモードへと変形する。

トキシックソードどアックスモードのトキシックシールドアックスを合体させてトキシックカリバーを形成したトキシトロンはエネルゴンマトリクスイミテイトのエネルギーをトキシックカリバーへと送り込み、エネルギーを蓄積させながら立ち上がった04と07を真っ二つに切り裂き、最後に02の胸部に突き刺すとエネルギーを一気に解き放った。トキシックカリバーから放たれたエネルギーによって02の内部は焼き爛れ、目の光も失われて崩れ落ちるのだった。

 

 

トキシトロンが憎くないか…そう言われれば嘘になる、とフューラー(ユキ)は思う。姉が搭乗するゴッドカイザーリバースの姿が撮された最後の記録にもそれらしき姿が映し出されていた。自分達が喰らった毒エネルゴン(トクスエン)ミサイルも姉とゴッドカイザーリバースも受けて苦しみながら死んだのだろう…恐らくは両親の仇たるダークスパイナーイフリートの元になった少女も。

でも、ユキは気付いてしまった…あのトキシトロンの挙動の不自然さに。トキシトロンを破壊するかどうかはその真相と敵であるかどうかを確かめてからでも良いだろうと思っていた。そして知ってしまった…あのトキシトロンもまたメイクスによる被害者である事を。例えるなら毒親の被害者たる子供だ。そんな彼を姉と重ねてしまった時、彼を殺すという選択肢と見捨てるという選択肢はなくなった。せめて自由は与えてあげようと思ったのだ。

自分の選択は甘いかもしれないしイカれているかもしれない…それは他ならぬ彼女が充分理解している。

(まぁ、マスターと言われたら悪い気はしないけどね)

自分のやるべき事…まずはこのグラキオサウルスとソニックバードのゾイックアデプトテレイター化個体を擬似OSユニットから解放してあげて、ルミナやトキシトロンと共に(リラ)を探しにいく事だ。

 

フューラー(ユキ)はグラキオサウルスに向かって咆哮するとまずは両腕のAZショットガンで動きを牽制する。しかしグラキオサウルスはものともせずフューラーに接近し、ロングアサルトキャノンとAZインパクトキャノン、AZ二連装キャノン砲をそれぞれ乱射してくる。

「高火力な上に思ってたよりも足速い…」

グラキオサウルスは一見すると鈍重な様に見えるが、その図体に反して最高速度は時速181キロメートルに達する。

「でも、足ならこっちの方が速い!」

対してブラストフューラーはバックパックがデュアルスナイパーライフルに換装された結果、元のバーサークフューラーより最高速度は落ちてはいるがそれでも最高速度は時速250キロメートルとグラキオサウルスよりは上回ってはいる。グラキオサウルスは脚部に装備されたアウトリガーで身体を地面に固定し、胴体側面に折り畳まれていた巨大な装甲もといハンマーボーンを展開させて首から頭部と一体化させる。更に巨大なハンマーとなった首を勢いよく振り降ろす。

凄まじい衝撃波が地面を伝ってフューラーに襲いかかろうとするが、フューラーは咄嗟にジャンプして回避、そのままグラキオサウルスの背中に飛び乗る。グラキオサウルスはフューラーを振り落とさんとロデオの様に暴れ回るが、フューラーは四肢のストライクレーザークローを食い込ませて離れない。グラキオサウルスの追加武装も死角に入っている為に撃つ事も出来ない。

フューラーはコアの位置を確かめるべく右手のストライクレーザークローでグラキオサウルスの背面装甲を切り裂いていく。

「あった!」

やがて僅かか隙間からコアの位置が胴体にある事を確認すると

「物凄く痛いだろうけど我慢してて!」

と言い、尻尾の装甲を先から展開させていく。そう、荷電粒子砲である。

首の装甲も展開され、咥内の砲に粒子が集中し

「荷電粒子砲!発射(ファイヤー)!」

それを零距離で解き放った。狙ったのはコア…ではなく頭部や首であり、グラキオサウルスの頭部と首は荷電粒子によるビームで焼き消された。荷電粒子砲を撃ち終えたフューラーはグラキオサウルスから降りるもののグラキオサウルスは首がない状態でも動いていた。

「それじゃブラキオスだって…」

因みにこのグラキオサウルス、カラーリングもブラキオスを彷彿とさせるものとなっているのでフューラー(ユキ)からしてみれば余計にブラキオスっぽく見えるのだ。

グラキオサウルスは首がない状態でありながら各種砲の標準をフューラーに向けようとしているが、首がなくなった事もあってか当然上手く標準を定められず乱射する形となった。その砲撃の雨をフューラーは浴びながら再びグラキオサウルスの背中に飛び乗るとゾイド態への変身を解いてユキの姿となって先程ストライクレーザークローで開けた装甲の亀裂の中へ入る。

いくらアデプトテレイターでも素手ではコアの外角を割る事が出来ない…それはユキも充分理解している。

「今助けてあげる…!」

ユキはグラキオサウルスサウルスのコアを優しく撫でた後

「ゾイドオン!ブラストフューラー!」

変身コードを口にする。ブラストフューラーはグラキオサウルスサウルスの内から突き破るかの様に姿を現す。その口にはグラキオサウルスのコアが器用に咥えられている。こうなればグラキオサウルスのゾイックアデプトテレイター化個体も変身を維持するのが不可能であり、コアは人間態へと姿を変え、飛び散った残骸も消滅するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、メイクスは既にあの施設がある惑星を離れていた。

「メイクス様、トキシトロン部隊02~09が全滅、ゾイックアデプトテレイター2機も戦闘不能のようです」

メイクスの配下が彼に報告をする。

「そうか。まぁ時間稼ぎにはなったな。オルバルトベースは破棄する。爆破しろ」

メイクスの指示に配下は了解、と返すとユキ達がいる施設…オルバルトベースの自爆プログラムを作動させるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの戦闘が終わったユキ達はトキシトロンが捕らわれていたあの部屋で合流していた。

グラキオサウルスとソニックバードのゾイックアデプトテレイター化個体も人間態かつ擬似OSユニットが外されて意識を取り戻してはいるが…ユキとルミナ、トキシトロンに対して怯えていた。

「まぁ、そうよね」

とルミナは呟いたその時、施設内に警報が鳴り響く。

「ねぇ、嫌な予感しかしないんだけど」

「メイクス、このオルバルトベースの破棄、決定。システム作動後、5分後に爆発。オルバルトベース、メイクスが作った人工小惑星型基地。惑星そのものが施設」

ルミナの言葉にトキシトロンはそう返す。

「それってつまり…」

ユキの言葉にトキシトロンは頷く。

「メイクス、我々をオルバルトベースごと始末するつもり」

「まさに悪の親玉がやりそうな事ね」

と舌打ちするルミナ。そんな彼女にトキシトロンはこう言った。

「我に良い考え、あり。制御ユニット脱着後、この事態想定して脱出用の輸送船を確保。我にあった権限では自爆プログラムへの介入、不可能。権限を剥奪された我が出来たのはここまで」

「いえ、それでも充分ありがたいわ」

トキシトロンはビークルモードであるトラックへと変形する。

「貴女達も一緒に行こう!」

ユキは2人のゾイックアデプトテレイターにも手を差し伸べ、2人はその手を握る。

4人が荷台に乗った事を確認したトキシトロンは輸送船まで爆走し、自爆2分前で輸送船に乗り込む事に成功する。

輸送船に乗るやトキシトロンは4人を降ろしてロボットモードへ変形すると操縦席に座り、輸送船を起動させる。

「緊急発進させる。衝撃に備えろ」

トキシトロンの言葉に4人は彼の脚部に掴まり、トキシトロンは輸送船を発進させた。

 

 

輸送船が飛び立った30秒後、人工惑星基地オルバルトベースは爆発、消滅した。

 

 

「間一髪、ギリギリセーフね。だけどこの宇宙船、何処まで飛べるのかなかしら?」

小窓から消滅したオルバルトベースを眺めながらルミナは呟く。

「燃料、心配不要。エネルゴンマトリクスイミテイトからの補充可能」

ルミナの呟きにトキシトロンはそう答える。

「マスター、行き先の指示を」

指示を乞うトキシトロンにユキは困り顔を浮かべる。

「あのね、トキシトロン。そのマスターって呼び方、やっぱり止めて欲しいかな?落ち着いた状態で呼ばれるとちょっと恥ずかしいというか…」

「…何と呼べば良い?」

「普通に名前で良いよ。ユキって」

「ユキ、了解」

自分の名前を発したトキシトロンにユキはうんうんと嬉しそうに頷く。

 

「そう言えばアンタらの名前を聞いてないわね?」

一方のルミナが声をかけたのはグラキオサウルスとソニックバードのゾイックアデプトテレイターだ。ルミナ…というよりトキシトロンに2人は怯えている。

「大丈夫よ、彼はアタシらの仲間になったからアンタらを傷つけたりしないわ」

と安心させるかのように2人の頭を撫でる。 

「…レイカ」

「ヒナ…です…」

とグラキオサウルスとソニックバードのゾイックアデプトテレイターは名乗る。

「アタシはルミナ。あっちにいる子がユキよ」

「2人とも宜しくね!」

ユキも2人に掛けよって頭を優しく撫でる。

 

「で、これからどうするのよ?惑星Ziに帰る?」

暫くしてルミナはユキに問う。

「う~ん、それも考えたけどね、今の私達ってあっちだと死んでる扱いになってない?」

「そりゃなっているでしょうね」

「パニックになるかもだし、そもそも人間でなくなってるから戻っても最悪実験体に…」

「それは…否定は出来ないわね」

「それにやりたい事は決まってる。お姉ちゃんを探しだして目を覚まさせる」

「でも、居場所までは分からないんでしょ?海の中から指輪を探しだすよりも難しいわよ」

「それなんだけどね…メイクスが保有する施設を地道に強襲して探すしかないかなって」

「その施設の場所も分からないでしょ?」

頭を抱えるルミナだったが

「我が権限を剥奪される前の情報だが、基地の座標、特定可能」

とトキシトロンは発言したのだ。

「つまり、トキシトロンがアタシらの味方になるまでに作られた基地ならわかるのね」

ルミナの言葉にトキシトロンは頷く。

「しかし、メイクスに対するアンタの反骨精神もなかなかイカシてるわね」

「反骨精神…?」

「上に逆らう気力や気概の事よ」

「理解した」

「トキシトロンは大丈夫?結果的に兄弟に手を掛ける事になって…」

と心配そうにトキシトロンを見上げるユキ。

「心配無用、我はマ―」

ムッとするユキの表情に気付いたのかトキシトロンは

「ユキ」

と訂正し、ユキはそうそうと満足げに頷く。

「我はユキに従う、ユキの敵なら同型機だと容赦しない、それだけ。それに我以外全滅した訳ではない」

「アンタまだ兄弟がいるの!?」

ルミナが声を出して驚くのも無理はない。

「我らLGETXシリーズの現段階での現存数は不明…しかしオリジナルは現在の可能性大、そして捜索中のプロトタイプも健在の可能性、大」

「プロトタイプ?トキシトロンが一号機じゃないの?」

ユキの疑問に

「我はあくまでもエネルゴンマトリクスイミテイトの運用・データ収集用からゾイド捕獲用へ転用されたLGETXシリーズの一号機。その前に作られた個体が1機、現存。しかし我と同様に人格を取得した後、脱走。メイクスの配下、現在捜索中。これ以上の情報、我に権限なく閲覧・引き出し不可」

トキシトロンはそう答える共に

「話、戻す。我がデータベースにある中で一番近い基地、行くか?」

ユキに訊ねる。ルミナもレイカもヒナもユキに判断を委ねると言わんばかりだ。それに対しユキは不適な笑みを浮かべる。

「うん、行ってみよう!」

 

 

 

ユキが(リラ)と再会出来るのは何時になるのか…それは誰にも分からないしそもそも無事に会える保証もない。しかし、ユキは諦めるつもりは一切なかった。例えどれだけの時間がかかろうとも…

 

 

 

 

 

The End…?

 

 

 

 

 

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