シャッフル同盟の援護もあり、スピリッツは現れたデスアーミーはほぼ殲滅しつつあった
しかし、問題はあった
それは、敵となっている四機のガンダムだった
その四機は大会に参加登録されており、迂闊に撃破したら参加させた各国から苦情が来るのは間違いないだろう
実を言えば、途中でネオ・ジャパンの機体
シャイニング・ガンダムが現れて共闘していたのだが、一緒に現れたガンダム
クーロンガンダム改め、マスターガンダム
パイロット、マスター・アジアがこの戦いの首魁と判明した
更に驚くべきことに、そのマスター・アジアは嘗てシャッフル同盟の一員だったらしい
シャッフル同盟
それは古くから存在する秘密結社で、戦争による人類滅亡を阻止するために、戦争を監視し、時には介入してきたらしい
それを表すのが、五つの称号
ジャック・イン・ダイヤ
クイーン・ザ・スペード
クラブ・エース
ブラック・ジョーカー
そして、キング・オブ・ハート
この称号は一子相伝らしく、その後継者は魂が選ぶとされている
そしてマスター・アジアがキング・オブ・ハートであり、その後継者がシャイニングガンダムのパイロット
ドモン・カッシュだった
そしてドモンは、マスター・アジアの弟子でもあった
マスター・アジアは他のシャッフル同盟の猛攻により、ドモンを連れて離脱していった
それを追おうと判断したのか、スピリッツ本隊
マークは本隊に一斉砲撃させて道を切り開くと、トライアド隊とジェミニ隊を進ませた
五機は廃墟の新宿を進んでいくと、ある場所からデスアーミーが出てきたのを発見した
そのデスアーミーを撃破すると、機体から降りて中に侵入した
なお、侵入したのは直哉達三人で、シュンとナナは機体の警戒に残した
三人は拳銃を構えて警戒しながら、奥へと進んでいた
その時だった
前から人影が現れて、直哉達は反射的に拳銃を向けた
『待て!』
しかし制止の声が聞こえて、三人は銃口を上に向けた
現れたのは、覆面にコートを着た男性だった
『貴方は確か、ネオ・ドイツの……』
『シュバルツ・ブルーダーだ。君たち、ネオ・ジャパンの兵士ではないな?』
『自分達は、傭兵部隊の者です。貴方は、なぜここに……』
直哉が問い掛けると、シュバルツは少し黙考した
すると、振り返って
『付いてこい』
と言って、走り出した
直哉達も遅れないように、走った
しばらく走ると、広大な空間に出た
そこには、夥しい数のカプセルが有った
『カプセル……?』
『なんだ、これ……?』
三人はそう言いながら、手近なカプセルに近づいた
最初は曇っていてよく見えなかったが、中を見て息を飲んだ
何故ならば、見えたのは白骨化した頭蓋骨だったからだ
『こ、これは……つっ!?』
『これは、ゾンビ兵……そして、その正体は……一般人だった人々だ』
『一般人だと!?』
それを聞いて、直哉達は他のカプセルを見始めた
見ていたカプセルの大半は既にゾンビ兵だったが、途中で変化してる途中のカプセルを見つけた
それは、サラリーマンらしい男性の下半身が変わっていた
それを開けようとしたが、その手はシュバルツによって止められた
『もう遅い……彼の体は、DG細胞に侵食され過ぎている……助からない』
『DG……細胞?』
直哉がそう問い掛けると、シュバルツは刀を抜いて男性を刺してから語りだした
DG細胞
それは、巨大な機体
デビルガンダムから出される細胞であり、一度感染すればデビルガンダムの手先となる
その殆どは、今見たゾンビ兵となる
だが、適性がある者は強力な力を得る
その一つが、先程現れた四機のガンダムだという
『彼等は元々の肉体が強い。だから、ゾンビ兵にするよりも、そのまま使ったほうがいい手駒になると判断したのだろう……マスター・アジアはな』
シュバルツはそう語りながら、あるカプセルに近づいた
そのカプセルに入っていたのは、一人の女性だった
『この女性は確か……ネオ・ジャパンのメカニックの』
『レイン・ミカムラだな……まだ入れられて間もないな』
シュバルツはそう言うと、カプセルを破壊
中から、レイン・ミカムラを助け出した
更に、近くのカプセルからも数人救出した
レインは感染していなかったが、他の人々は僅かながら感染していた
彼等はそれに気付いていて、自決しようとした
しかし、それはシュバルツによって止められた
そしてシュバルツは、懷から大量の錠剤が入ったビンを取り出した
それは、DG細胞の感染を抑えるための薬だった
なぜ、それをネオ・ドイツが持っているのか
レインがそう問い掛けると
『ネオ・ドイツの科学力を舐めるな!』
とのことだった
ドイツの技術力は世界一とでも言いたいのだろうか
それはさておき、直哉達は彼等を連れて脱出を始めた
直哉達とシュバルツが現れたゾンビ兵を倒し、なんとか機体の場所まで戻った
そこには、四機のガンダムが来ていた
それは、頭はネオ・フランス、ネオ・チャイナ、ネオ・ロシア、ネオ・アメリカのガンダムだったが、胴体はシャッフル同盟の機体という歪な機体だった
すると、その四機の足下から各機体のパイロット達が駆け寄ってきた
それは、直哉達が去った後に起きた奇蹟の結果だった
サイ・サイシー
チボデー・クロケット
アルゴ・ガルスキー
ジョルジュ・ド・サンド
彼等四名は、シャッフル同盟の後継者に選ばれたのだ
その四名を助けるために、シャッフル同盟の四名は己の命と引き換えに彼等を侵食していたDG細胞を駆除したのだ
その後彼等は、無事だった自分の機体の頭部をシャッフル同盟の機体にくっ付けて駆け付けたのである
そして、シュバルツと直哉達が助けたのは彼等の関係者だったのだ
その人達は直哉達の機体に乗せて、脱出した
そして、ほぼ同時刻
マスター・アジアと仲違いしたドモンは、シャイニングガンダムの切り札
スーパーモードを発動させて、デビルガンダムを中破させて、この戦闘は終結
そして、戦いは新たな局面を迎える