ランタオ島での戦闘は続いていた
中には、海底を進んで近くの陸地に上陸してくる個体もあった
しかし、上陸した瞬間に撃破された
スピリッツが、上陸した敵を見逃す訳がない
次々と上陸してくる敵を、スピリッツは次々と釣瓶打ちにしている
『はっ! 気の毒になるほどのいい的だな!』
『撃ちまくれ! 奴等を進ませるな!』
『奴等の残骸で、バリケードを作ってやれ!』
スピリッツの弾幕は激しく、上陸してもすぐに物言わぬ残骸へと姿を変えていっている
その残骸は次々と増えていき、うず高くなっていく
そしてランタオ島では、激戦が繰り広げられていた
新シャッフル同盟とデビルガンダム&デビルガンダム四天王が戦っていた
よく見れば、一機増えている
登録はネオ・ジャパンだった
その機体
ライジングガンダムはヒートナギナタを構えると、ウォルターガンダムに突撃
交戦を開始
シャッフル同盟は二機ずつに別れて、グランドガンダムとガンダムヘブンズソードと交戦開始
ゴッドガンダムはマスターガンダムと交戦開始
デビルガンダムはガンダムシュピーゲルが交戦開始した
全員の技量は、紛れもなく一流
それは、全員が理解していた
特に、武闘家の箒と鈴
更に、更識姉妹は感銘を受けていた
「……素直に、凄いとしか言えないな……」
「そうね……彼等の技一つ一つが、高みに至ってる」
「お姉さんでも、あそこまでは出来ないわね……」
「……一体、どれ程訓練したんだろう……」
この時スピリッツはある作戦を練っていた
分隊派遣である
デスアーミーの上陸阻止がある故に全員は無理だが、二個分隊ならば送れると判断したのだ
この状況は既に、通常のガンダムファイトではなかった
その証拠に、ネオ・ジャパンはライジングガンダムを投入している
更に、ランタオ島を囲むように展開していた特設リングも無くなっていた
戦いの激しさが伺える
競技であって、競技ではない
命を懸けた戦闘
今そこは、戦争になっていた
スピリッツが介入するには、十分過ぎる理由だった
『トライアド、ジェミニ、行けるか?』
『命令いただけるなら』
『何時でも』
マークの言葉に、直哉とシュンは頷いた
突入するのは、僅か五機
もちろん、ランタオ島にも数多くのデスアーミーが展開している
もはや、無尽蔵とも思える程だ
それを少しでも減らすために、派遣するのだ
ただし、生存率は低い
そんなの、何時ものことだった
生存率が低いからといって、逃げる彼等ではない
『では、行け!』
『了解!』
マークの命令に従い、五機は突撃を開始
空中の敵を撃破しながら、ランタオ島の外縁部分に強行着陸
五機は入水しようとしているデスアーミーに対して、交戦を開始した
中には入水を止めて、五機に対して攻撃してくるのか出てきた
しかし、五機は敢えて乱戦を開始
デスアーミーは単純な攻撃しかしてこないので、それによる誤射を狙ったのだ
それは功を奏して、デスアーミーは味方誤射を多発
五機は損傷した敵を盾に利用し、一気に肉薄
そして、ガンダムヘッドを破壊した
そのガンダムヘッドの中から、デスアーミーが現れていたのだ
どうやら、揚陸艦のような役割も有しているらしい
『隊長、あのガンダム頭、揚陸艦のような役割を有しているみたいです! 注意を!』
『分かった!』
直哉がそう注意した直後、地中から新たなガンダムヘッドが現れた
しかも、一体だけではなく何体も
『ガンダム頭、目視で10!』
『中から、デスアーミーがうじゃうじゃ出てきたぞ!』
『機動攪乱戦闘! ガンダム頭を優先処理! でないと、ぞろぞろ増えるぞ!』
直哉がそう言うとほぼ同時に、五機は高機動戦闘を開始した
同じ場所に一秒と居ないで、常に動き回っている
時には空中の敵を撃墜して、デスアーミーを数体巻き込んだ
その時
『師匠! あんたは間違ってる! 人間だって、地球の一部だ!』
とドモンの声が聞こえた
視線を向けると、戦いは佳境になっていた
シャッフル同盟で無事なのはドモンだけ
デビルガンダム四天王も、もはやマスターガンダムだけだが、損傷が凄まじい
デビルガンダムも損傷を負っており、動きを止めていた
『地球を再生させるために、人類を居なくさせる? そんなこと、させるかぁぁぁ! 流派、東方不敗最終奥義! 石破天驚拳!』
二人の石破天驚拳がぶつかり、凄まじい衝撃波が周囲に放たれた
その威力により、島の地形が変わるほどだった
技の威力は完全に拮抗していて、二機の中心で技は止まっていた
決着は付かないと危惧したが、ドモンが更に
『爆熱……ゴッドフィンガー!!』
と追撃を放った
それにより、マスターガンダムは敗北
よく見れば、デビルガンダムも機能を停止していた
この直後に、ガンダムファイト開催委員会が勝者をネオ・ジャパンと発表
こうして、ランタオ島での戦いは幕を下ろした
だが、まだデビルガンダムとの戦いは終わってなかった