ISGジェネレーション   作:京勇樹

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オーブへ

IS学園にも、ゴールデンウイークはある

 

ゴールデンウイークに入って二日目、セシリアは直哉を買い物に誘おうと直哉の部屋へと向かっていた

 

「直哉さん、いらっしゃいますか?」

 

ノックしてから声を掛けると、数秒してからドアが開いて

 

「直哉君でしたら、いませんよ」

 

とセツコが出てきた

 

「あら、そうなんですの?」

 

「ええ、五反田君や織斑君と一緒に何処かに出掛けるって、キャリーバック引いてたわ」

 

セツコの説明を聞いて、セシリアが首を傾げていたら

 

「一夏達なら、オーブに行ったぞ」

 

と第三者の声が聞こえた

 

セシリアとセツコが顔を向けた先に居たのは、箒だった

 

「あら、箒さん」

 

「三人はオーブに行ったんですか?」

 

セシリアは謝りに各寮室を回ってから、箒やセツコ達を名前呼びするようになっていた

 

セツコからの問い掛けに、箒は頷いて

 

「今朝方訓練していたら、カオルやウー・ニェンと一緒に居たから、聞いてみたんだ。なんでも、会いたい人が居るらしい」

 

と箒が説明すると、セシリアは首を傾げて

 

「オーブに会いたい人ですか……どなたでしょうか?」

 

と呟いた

 

その頃、一夏達は空港に居た

 

「なあ、これはマジか……?」

 

「マジだ」

 

一夏の呆然とした呟きに、カオルは自信満々といった様子で胸を張った

 

「ビジネスクラスやファーストクラスを超えて、プライベートジェット……だと?」

 

「俺、初めてだよ……」

 

そう呟いている三人の視線の先には、オーブのマークがペイントされている一機のジェット機が駐機されていた

 

三人の呟きを聞いて、カオルが自信満々な様子で

 

「父上が呼んだんだから、キチンとおもてなししないとな!」

 

と断言した

 

ちなみに、横ではジュリが頭を抱えながら

 

「五大氏長専用機を気軽にチャーターしないで下さい……日本に許可を得るのも大変なんですよ……」

 

と呟いていた

 

どうやら、彼女が裏で色々と苦労したらしい

 

その後、五人はジェット機に乗り、ジェット機は発進した

 

「うわぁ……凄い設備……」

 

「これ、どこ製のPCだよ……もはや、ジェネレーションワールドに近いぞ」

 

「これなんて、最新式の通信端末だぞ……」

 

三人はジェット機の内装を見て、感嘆の言葉を漏らした

 

「まあ、五大氏長専用機だしな」

 

カオルは慣れた様子で、ソファーに座っていた

 

「オーブまで、大体六時間といった所です。今のうちに、軽く寝ておいては?」

 

ジュリがそう言うと、三人は顔を合わせてから

 

「そうだな、軽く寝ておくか」

 

「だな」

 

「時差ボケは避けたいしな」

 

とジュリの提案に賛成すると、近くの空いてるソファーに寝転がった

 

そして数秒後、三人から規則正しい寝息が聞こえてきた

 

「寝るの早っ!」

 

三人の寝る早さに、カオルは驚きの声を漏らした

 

「寝るべき時は寝る。一流の証です」

 

「そんなもんか……」

 

ジュリの説明を聞いて、カオルは腕組みしながら唸った

 

数時間後、寝ていた三人は警告音で跳ね起きた

 

『当機はまもなく、着陸態勢に入ります。お客様方は席にお座りになり、シートベルトを着けて下さい』

 

どうやら、オーブに到着したらしい

 

三人は席に座ると、シートベルトを装着してから窓から外を見た

 

窓から見えたのは、ジェネレーションワールドで見たのと同じ島国だった

 

「本当にオーブだ……」

 

「だな……」

 

「感慨深いな……」

 

三人が呟いていると、一機の戦闘機が近寄ってきた

 

その戦闘機は、白黒オレンジの配色に、リバースデルタの主翼が特徴的な戦闘機だった

 

「まさか、あの機体は……」

 

「ムラサメか?」

 

「あの形状は間違いないだろ」

 

三人はその機体を知っていた

 

その機体は戦闘機ではなく、可変式MS

 

MVFー11ムラサメだった

 

「世界的には機密事項で、戦闘機で通しています」

 

「まあ、見た目はほとんど戦闘機だからな。簡単だったよ」

 

ジュリとカオルが説明している間に、ムラサメは何処かへと飛んでいった

 

そして数分後、五人が乗っていたジェット機は空港へと到着

 

ジュリが先導する形で、空港を出た

 

すると、出口付近に二台の車が止まっていて、近くに二人の女が立っていた

 

しかも、その二人を三人は知っていた

 

「アサギにマユラ!?」

 

「ジュリだけじゃなかったんだな……」

 

「まあ、予想通りだな」

 

一夏と弾は驚くが、直哉は予想していたようだ

 

「久しぶりね、三人共」

 

「官邸までは、私達が案内するわね」

 

アサギとマユラはそう言うと、車のドアを開いた

 

そして、アサギの車にカオルとジュリ

 

マユラの車に三人が乗った

 

そして、それぞれ走り出したが、エンジン音があまりしなかった

 

「静かだし、排気ガスも無いみたいだな」

 

「エレカーですからね」

 

直哉の言葉に、運転していたマユラが答えた

 

何気に、最先端である

 

しばらく走っていると、基調の近くに差し掛かった

 

その時、柵の向こうを巨大な人型機が歩いているのを、三人は見つけた

 

「アストレイタイプみたいだな……」

 

「ああ……だけど、見たことないぞ」

 

「新型か?」

 

三人が首を傾げていると、マユラが鏡で三人に視線を向けて

 

「あれは、今のオーブの主力機。アストレイ二型よ……」

 

と語った

 

「アストレイ二型?」

 

「見た目的に言うと、ストライカーバック準拠かな?」

 

「だな……あの特徴的なバックパックが無いし、ビームサーベルが腰に装着されてるし」

 

「それに、多分だけど、装甲も新しいんじゃないかな」

 

と三人が話し合っていると、マユラが

 

「凄い観察眼ね、大当たりよ」

 

と肯定した

 

話している間に基地の近くを離れて、前に大きな建物が見えた

 

「あれは、軍本部か?」

 

「ええ……あそこで、ウズミ様達が待っているわ」

 

一夏の呟きに対して、マユラがそう言うと、車は建物の前で止まった

 

「中へ入って」

 

三人はマユラに促されて、軍本部に入った

 

ここで三人は、懐かしい人物達と再会を果たすことになる

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