ISGジェネレーション   作:京勇樹

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地上2

移動し始めて、十数分後

 

『アレです。見えますか?』

 

『捕捉した……かなり大規模な基地だな』

 

全員の視線の先には、かなり大きい基地があった

恐らくは、要衝なのかもしれない

 

『ですから、僕達が選ばれたんだと思います』

 

『なるほどな……』

 

と弾とカトルが話していると、一機のMSが近寄り

 

『カトル様、配置完了しました』

 

と報告してきた

 

『わかりました。合図があるまで、待機しててください』

 

『ハッ、分かりました』

 

カトルがそう言うと、その機体は静かに下がった

それを見送ると

 

『良い部下をお持ちのようですね』

 

と直哉が言った

すると、カトルは嬉しそうな声で

 

『ええ……自慢の仲間です』

 

と答えた

 

『では、そろそろ』

 

『ええ、頼みます』

 

カトルがそう言うと、一夏機が右手を上に向けた

すると、信号弾が発射された

それを合図に、全機が一斉に動いた

被っていたマントを脱ぎ捨てて、基地に侵攻を開始した

その直後、基地でアラートが鳴り響いて迎撃のMS部隊が出てきた

量産型機のリーオーとエアリーズである

カトル傘下のMS部隊

マグアナック隊は見事な連繋で、それらを次々と撃破していく

その時、一機のリーオーが撃破される直前にサンドロックに向けて持っていたバズーカを撃った

 

『カトル様!!』

 

『大丈夫です』

 

部下の一人が名前を呼んだ直後、カトルはその弾をショーテルで切り裂いた

そして、たった数分で基地を完全に制圧した

 

『基地の完全制圧を確認しました……離脱しましょう』

 

『了解……離脱する!』

 

カトルの指示に従い、MS部隊は全機離脱を開始

何の問題もなく、全機無事に離脱した

その直後に映像が変わり、今度は渓谷だった

三機が渓谷を進んでいくと、見えたのは線路だった

 

『確か……この線路をOZの将官が乗った列車が通るんだよな?』

 

『ああ……そこをヘビーアームズが襲撃する。俺達は念の為に待機だ』

 

『了解』

 

三人はそう会話すると、機体を岩場に隠した

それから数分後、列車が来た

その直後、ヘビーアームズが現れて列車に向けてガトリングを撃ち始めた

その直後、その列車のコンテナの中から、続々とリーオーが出撃

更には、列車の進行方向と来た方向からエアリーズが大挙して現れた

 

『これは……!』

 

『態とリークしたな……』

 

『援護開始……いや、待て』

 

三機の見てる先では、ヘビーアームズが全身の火器を解放し相手MS部隊を圧倒していた

単機で、30近い相手をである

いくら全身火器とはいえ、弾薬には限りはある

案の定、数機残したところで弾が切れた

するとヘビーアームズは、左手のナイフを展開

格闘戦を開始した

 

『格闘戦も強いな』

 

『だな。これなら、援護の必要はなさそうだな』

 

『いや』

 

弾の言葉を直哉は否定すると、ビームライフルを構えた

そして、一発撃った

そのビームはヘビーアームズの後ろ

中破状態のリーオーを撃ち抜いた

 

『たまたま、急所を外してたんだな』

 

『むしろ、よく撃てたな』

 

『真後ろだったろ』

 

三人がそう会話していると、ヘビーアームズから通信が繋がった

 

『傭兵部隊だな? 援護感謝する』

 

『余計だったかもしれんがね』

 

トロワの言葉に対して、直哉はそう返した

この時、殆どのメンバーはトロワの声音に感情の起伏が感じられないことに気付いた

ヘビーアームズのパイロット

トロワ・バートン

トロワと名乗ってはいるが、本人ではない

本物はオペレーション・メテオが発動される前に死んでおり、彼はその名前を貰って代わりに参加した人物である

そんな彼に名前は無い

彼は物心付いた頃から戦場に居た少年兵だったらしい

そんな彼は、呼ばれたとしてもナナシだったらしい

だからある意味、彼にとっては初めて名前を得たのだ

 

『そろそろ離脱する』

 

『了解した。また会おう』

 

直哉がそう言うと、直哉達はヘビーアームズと別れた

そこで映像が変わり、今度は大規模な基地が見えた

その基地の滑走路には一機のシャトルが駐機されていて、その周囲には夥しい数のMSが展開していた

どう見ても、かなり重要人物が乗っていることが伺える

そしてこの基地に、五機のガンダムが集結

そのシャトルに乗っている筈の、反コロニー派の将官を抹殺することになっていた

そのサポートに、散っていたスピリッツも集結

そして、作戦が始まった

運命の作戦が

 

『……デスサイズ、凄いな』

 

『ああ……センサーに反応しにくい』

 

『流石は、潜入及び電撃戦闘用だ』

 

三人の視線の先には、敵陣のど真ん中に現れて暴れてる黒い機体

ガンダムデスサイズの姿があった

デスサイズは普通に近付いているのに、敵の反応が明らかに鈍かった

その理由は、デスサイズに搭載されているジャミング装置

ハイパージャマーである

それを発動すると、レーダーだけでなく光学カメラにも映らないらしい

それを発動してる間に肉薄し、ビームサイズで切り裂くというのが、デスサイズの基本的戦い方である

その時極太のビームが走り、複数のMSを吹き飛ばした

そのビームを撃ったのは、ウイングガンダムだった

たった一発で、展開していたMS部隊に大打撃を与えていた

 

『凄い威力……』

 

『あの威力……戦艦クラスも一撃じゃね?』

 

『……凄まじいな』

 

とスピリッツの面々が語っている間に、五機は防衛ラインを突破

そして、シャトルを撃破した

 

『作戦成功だな』

 

『そうだな』

 

と一夏と弾が言った時だった

 

『隊長、テレビを見てください』

 

『……ちっ、罠に嵌められたか!』

 

マリアの言葉を聞いてテレビを見たらしく、マークは舌打ちした後に悪態を吐いた

その内容は、シャトルに乗っていたのはコロニー融和派の将官だったこと

そして、そのシャトルを撃破したのがコロニーの送り出したガンダム達だということだった

つまり、手に入れた情報から罠だったのである

そうと見抜けず、五機は襲撃

コロニー融和派だった将官を殺してしまい、反コロニー派の手助けをしてしまったのだ

 

『隊長、どうします?』

 

『彼等の脱出を援護する。ただし、相手は殺すな』

 

『了解!』

 

マークの指示を受けて、スピリッツは動き出した

そして、スピリッツの援護もありガンダム達はなんとか脱出に成功

しかし、ここから転落していくことになる

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