ISGジェネレーション   作:京勇樹

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撤退戦

「俺達はこの時、フリーデンと一緒にある小国に雇われたんだ」

 

「理由は、地上の武力併合を開始した地球連邦に抗うためだった」

 

「どの世界でも、武力併合は起きてたよな」

 

と三人が語る中、戦闘は続いていた

激しく銃弾やビームが飛び交い、どこかしらで爆発が起きた

その度に、どちらかの兵士が死んでいく

 

『相変わらず、数だけは多いな!』

 

『2時の方向から、中隊規模が接近!』

 

『後退して、他の隊と合流する! 殿は俺がする! 行くぞ!』

 

三機はそう会話すると、味方部隊との合流を開始した

しかし、その三機を凄まじい数のドートレスタイプが追撃してきた

そして、ある荒野に出た

その直後、追撃してきていたドートレス隊にビームの雨が降り注いだ

撃ったのはもちろん、展開していたスピリッツだ

もちろん、途中からは直哉達も撃っていた

そして、追撃してきていたドートレス隊を撃滅した時

 

『マーク、あれを見ろ』

 

とラナロウが言った

そこに見えたのは、信号弾だった

 

『どうやら、撤退みたいだな……俺達も帰還する』

 

『了解!』

 

マークの指示を聞いて、スピリッツは帰還した

 

「小国とは言ったが正確には小国が集まった、連合国家だな」

 

「この世界で言うなら、EUと似ているな」

 

「連邦軍はそう言った国に無条件降伏を迫り、拒否したら武力での併合を開始したんだ」

 

と三人が言うと、連邦軍の進軍が表示された

連邦軍はその圧倒的物量により、拒否した国々を次々と制圧

そして、軍事拠点を構築

そこを足掛かりにして、また近くの国を制圧していっていた

嘗ての大戦で統治領の大部分を失い、そこから自力で復興し統治してきた国々を

それを見て、カオルが目を細めた

国を統治しているアスハ家の一人息子として、連邦の身勝手に怒っていた

 

(15年も自分達の保身に腐心していて、統治らしい統治をしてなかった癖に……)

 

しかも、新たなガンダムを開発する余力がありながらだ

カオルからしたら、余りにも身勝手に思えた

 

「連邦軍は度々進攻してきたが、フリーデンや俺達。更に連合国家の部隊により、失敗が続いた」

 

「そんな中、切り札を投入してきた」

 

「エースパイロット達をな」

 

と三人が言うと、また荒野が映った

三機はフリーデン隊と行動を共にしていて、森林近くに来ていた

直哉達とフリーデン隊の前には、損傷したドートレス隊が居た

損傷から察するに、もうまともには戦えないだろう

だからか、森に逃げ出したドートレス隊を放って、別の場所に向かおうとした

その時だった

突如、中に逃げたドートレス諸とも、木々が倒れた

 

『なんだ!?』

 

『木々がいきなり!?』

 

『森の中に、MSの反応……後退!』

 

直哉達が後退した直後、森の中からその機体が姿を現した

両肩が異様に大きい機体が

 

『なんだ、あの機体は!?』

 

『量産型機じゃないな……特機か!?』

 

『武装は……内蔵式か?』

 

と三人が言った直後、その機体の両肩の装甲が開いて、ミサイルが発射された

三人はそれを見ると、機体を後退させつつそれぞれビームで迎撃した

幾ら速度が速いとはいえ、同じ方向に後退しながら撃てば、ただの的である

三人が離れたのを確認したからか、その機体はDXに機体を向けた

どうやら狙いは、DXらしい

それを直哉達は援護しようとしたが、それは新たに現れたドートレス隊に阻まれた

数は12

中隊規模だが、三機は交戦を開始した

問題は、フリーデン隊だった

相手はDXを集中して攻撃しているが、二機のガンダム

エアマスターとレオパルドにも隙を見せていなかった

だからか、その二機も攻めあぐねていた

更に要心すべきは、相手機体の主武装だった

ミサイルは判明していたが、未だに主武装が分からなかった

相手が手を動かす度に、周りの物が切れていく

それから、ウォーターカッターかと思った

しかし、水ではなかった

その時、DXのシールドライフルが真っ二つになった

その瞬間、見えた

相手の主武装が

 

『ワイヤー……超硬度のワイヤーか!!』

 

『なんつー武装だ!』

 

『あっちは、ガロードに任せるしかないか』

 

三人はそう言うと、意識をドートレス隊に向けた

とはいえ、たった一個中隊規模に負ける三人ではない

三人は五分と経たずに、その中隊を撃滅

フリーデン隊に視線を向けた

見えたのは、その特機をガロードが撃破

更に、空戦特化型の機体を損傷を負いながらも撃破したエアマスターだった

 

「この後、連邦軍は戦い方を変更」

 

「連合国家をバラす戦法に切り替えた」

 

「結果、連合国家は分解。小国のとある老将軍は、自身の部下を数名引き連れて、連邦軍の陣地に突撃」

 

「奮戦虚しく、戦死した」

 

その老将軍は、まさしく武人だった

そして最後の言葉が

 

『おさらばでございます』

 

だった

彼は祖国への忠誠心から、その無謀な突撃をしたのである

その後、若い補佐官から国王の脱出を依頼されて受諾した

しかし、その逃走ルートには既に待ち伏せがあった

その戦力は連邦軍だけでなく、この間まで共に戦っていた連合国家軍の機体も居た

 

『まあ、傭兵ってこういう戦いだわな』

 

『昨日の味方が、今日から敵……ね』

 

『だからと言って、手は抜くな……殲滅しろ』

 

マークの指示の直後、スピリッツは蹂躙を開始した

元味方だろうがなんだろうが、情け容赦なく攻撃した

相手の要求は、フリーデンに匿っている国王の引き渡しだった

それを受諾できる訳がなく、フリーデンもMSを出撃させた

フリーデン隊とスピリッツの猛攻に損害が大きかったのか、相手の陣地から機体が一機現れた

大型の機体だった

 

『MA……いや、MSか!?』

 

『ビームが掻き消される……Iフィールドか!?』

 

その機体は防御特化なのか、直哉が撃ったグレネードも防いだ

その時、レオパルドがその機体に突撃した

 

『ロアビィ! 無茶をするな!』

 

『おおぉぉぉぉ!!』

 

ジャミルの指示を無視して、ロアビィはその機体と交戦開始

取っ組みあいを始めた

しかし、大きさで相手が大きかった

故に、出力も相手が大きかった

押されるかと思った時、ロアビィは至近距離でミサイルを発射

それが理由でか、相手の体勢が崩れ、ロアビィは離れると武装を展開

0距離で一斉開放した

それにより、その機体は撃破されたが、レオパルドも損傷を負った

その後、その国王の判断により国王は連邦軍に投降

降伏文書に署名した

そして、戦争は加速する

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