次に映ったのは、空に伸びる建造物が特徴の基地だった
その基地では、様々な機体が展開していた
「この時の依頼は、このマスドライバー施設の護衛だった」
「この基地は宇宙革命軍のスパイ達が占拠していて、フリーデンは誘拐されたティファを助けるために、ガロードとDXを宇宙に上げるつもりだった」
「だけどこの基地目指して、連邦軍が進撃してきていたんだ」
三人がそう言った直後、サイレンが鳴り響いた
どうやら、連邦軍が近づいてきたようだ
『防衛隊、出撃! マスドライバーを守れ!』
という指示の直後に、スピリッツを含めたMS隊が出撃
布陣した
すると前方から、凄まじい数の連邦軍MS隊が進攻してきた
その数は、百を優に越えるだろう
更にその奥に、超大型の陸上艦が確認出来た
『あれは、バンダール!?』
と叫んだのは、ジャミルだった
元連邦軍故に、知っていたのだろう
見た目から察するに、まるで移動要塞のようだった
『シャトルの発進、急げ!』
『防衛隊、足の速い機体と遠距離攻撃能力を有する機体を最優先しろ!』
その指示の通り、出撃したMS隊は空戦機とドートレスウェポンから優先して撃破していった
そうしている間にも、移動要塞ヴァンダールは少しずつ接近してきていた
その時、バンダールの中央部分が開き、中から巨大な砲が姿を現した
『いかん、あれを撃たせるわけにはいかない!』
とジャミルが言うと、フリーデンが前に進み始めた
どうやら、体当たりをするつもりらしい
だからか、ジャミルの搭乗したGXディバイダーとレオパルドデストロイが甲板で撃ちまくり、エアマスターバーストが機動性を活かして、足止めしていた
スピリッツは基地に進攻してくる敵の迎撃に周り、その援護に行けなかった
そして数分後、フリーデンはバンダールに体当たりした
それにより、バンダールは移動に使っていたホバーに異常が発生し、座礁
その直後、巨砲からビームが発射されて、シャトルの入っていたハンガーに当たった
『しまった!?』
『ハンガーが!?』
それを見て、誰もが慌てた
その直後、爆煙の中からシャトルが現れた
どうやら、無傷らしい
シャトルは一気に加速し、マスドライバーで空に向かって飛び出した
それを狙い、バンダールは二射目を撃とうと巨砲?エネルギーの再チャージを始めた
しかし、それを撃たせるほどスピリッツとジャミルは無能ではない
ジャミルは高度を取って、
そしてスピリッツは、砲撃機体がそれぞれ巨砲に狙いを定めた
そして、一斉に発射
それにより、バンダールは沈黙
ジャミルは飛んでいくシャトルを見ながら
『飛べ、ガロード!!』
と叫んだ
そして、ガロードが乗ったシャトルは宇宙へと旅立った
「この後、この基地は連邦軍に制圧された」
「まあ、俺達はその前に離脱したけどな」
「だが、フリーデン隊は連邦軍に捕まった……そんな俺達を、反連邦軍が雇って依頼された……内容は、捕虜移送列車の襲撃だった」
三人がそう言うと、映像が変わった
場所は、雲上だった
『高度四千……ターゲットは、前方下方に確認……全機降下!』
『目標は、同士達の保護だ! 死なせるなよ!?』
『了解!』
そして雲を抜けた先では列車が止まり、捕虜達を塹壕前に一列に並べていた
どうやら、射殺する直前だったらしい
しかし兵士達は、雲の中から現れたMS隊に驚いて動きを止めていた
それを狙い、反連邦軍は機銃を掃射
兵士達を一掃した
すると、一機の機体
ヴェルティゴが着地して
『間に合って良かった』
とパイロット
カリス・ノーティラスは言った
すると、塹壕に隠れていたジャミルが
『その声……カリスか!?』
と言った
どうやら、知り合いらしい
『はい……貴殿方が乗せられた列車がこちらに来ると聞いて、駆けつけました』
とカリスが嬉しそうに語った
すると、一機のボードを楯代わりに戦っていた機体が近づいて
『カリス隊長、連邦軍の大型飛行空母が接近してきています!』
と報告してきた
『ちい……付けられたか?』
カリスが見た先からは、エイを彷彿させる大型飛行空母の中から次々と飛行MS隊が出撃してきていた
『お前達は、彼等の前で布陣。彼等を守れ!』
『ハッ!』
カリスの指示を聞いて、その部隊は塹壕の前でボードを楯のように構えながら布陣した
カリスはそれを確認すると
『そうでした。フリーデンの皆さんに、渡す物があります』
と言った
すると、後方からフリーデン隊のガンダムを乗せたトレーラーが来た
『俺達のガンダムじゃねえか!』
『取り返してくれたのか!』
『はい。研究機関に運ばれていたのを、奪還しました』
カリスの言葉に、フリーデン隊は頷くと
『んじゃまあ、お返ししますか!』
『倍返しでな!』
『行くぞ!』
と機体に乗った
そこから、フリーデン隊の反撃が始まった
レオパルドは列車近くに陣取り、弾幕を形成し防衛
エアマスターとGXディバイダーはカリスやスピリッツと一緒に空戦を開始した
そして、あっという間に敵部隊を殲滅
大型飛行空母も、集中砲撃を浴びて爆散した
「反連邦軍は、連邦軍のやり方に異議を唱えて集まった武装集団だ」
「だから、戦力として有力なフリーデン隊を含めた捕虜移送列車を襲撃し、捕虜達を救ったんだ」
「更に、彼等のおかげで有力な情報を入手した……それが、宇宙に上がったガロードが仲間を連れて地球に降りてきたことだった」
三人がそう言うと、また映像が変わった
映ったのは、何処かの山脈だった
すると前方で、ビームの応酬が見えた
『前方にて、戦闘を確認……一機は、DX!』
『ガロードだな……相手は連邦軍か』
『相手に、あのゲテモノガンダムが居やがる!』
『ガロードを……希望の火を助けましょう!』
カリスのその言葉を皮切りにMS隊は突撃
連邦軍と交戦を開始した
相手の大半は、これまでに戦ってきた空戦MS隊だった
だが、そのうちの二機がガンダムだった
その名前は、ヴァサーゴとアシュタロン
悪魔の名前を冠する機体だった
その二機のパイロットは、双子の兄弟
通称、フロスト兄弟だった
この双子はこれまで何回も、フリーデン隊と交戦してきていた
その連携は凄まじく、二機でフリーデン隊を何回も苦しめてきた
そして連邦軍は、介入したスピリッツとフリーデン隊により全滅
フロスト兄弟も撤退しようとした
しかし、去り際に
『いいか、よく聞け……次に戦争が起きたら』
『それは、僕らが求めた戦争だ!』
と言って、去っていった