「この後、買い出しで砂漠の虎とブルーコスモスの銃撃戦闘に巻き込まれたりしながらも、俺達は戦闘の準備をした」
と直哉が言うと、ラウラが
「ブルーコスモスとは、なんだ?」
と問い掛けた
すると、一瞬躊躇ってから
「ブルーコスモスというのは、反コーディネーターの武装集団だ」
「青き清浄なる世界のために。を合言葉に、コーディネーターを地球から追い出すことを目的にしてる過激な集団だ」
「コーディネーターを追い出すためなら、テロすら辞さない奴等だ。実際、奴等が起こしたテロで、何人もの民間人が巻き込まれてる」
と説明した
三人はこの時、敢えて宣言しなかった部分があった
それは、ブルーコスモスは軍需企業が母体だということ
軍需企業、ロゴスを
そして映像は砂漠
近くには、廃棄された工場が見えた
『ザフト軍確認! バクゥ、ザゥート、ヘリ、多数! 更に、レセップスとピートリー級1!』
『総攻撃か!』
アークエンジェルはレジスタンスと攻撃を開始したのだが、バルトフェルドは投入出来る戦力全てを投入したのだ
その中には
『レセップスの甲板に、デュエルとバスター確認!』
クルーゼ隊の二機が居た
『動く気配は無い。無視しろ!』
『了解。対艦ミサイルを装備しているヘリからやれ!』
『了解!』
直哉の指示に従い、ビームガトリングを装備していたシュン機がヘリを撃ち始めた
キラはバクゥと戦闘を開始
それを確認したのか、ヘリとザゥートが直哉達に砲撃を開始してきた
だが
『すまんが、何度も無様を晒す気はないっ!』
と直哉は言って、飛んできた砲弾をビームサーベルで両断
更に、キラを不意打ちしようとしていたバクゥのコクピットを踏み潰した
そして、そのバクゥを蹴り上げてヘリを撃墜した
その直哉を狙って、凄まじい数のミサイルが飛んできた
だが、直哉は慌てずに
『フレア!』
音声入力でフレアを膝の装甲内部から発射
狙いを反らさせた
そして、直哉を狙ったバクゥは一夏機が両断
その一夏機のカバーに弾機が入った
その時、二筋のビームが走った
そのビームは間一髪で防いだが、弾機の横をオレンジ色の機体が通り過ぎた
『今のは……バクゥじゃない!?』
『新型か!』
『敵新型、キラ機と交戦開始!』
『トライアド1、戻れるか!?』
『アークエンジェルが、動けないの!』
シュンとナナの報告を聞いて、直哉達はアークエンジェルの方を見た
廃工場の施設に引っ掛かったようで、動きを止めていた
『……エイブラム艦長』
『任せろ、そちらは遊撃を!』
『了解!』
直哉の意思を察してか、エイブラムはそう指示を出した
そして直哉達は、遊撃を開始した
その時
『戦うしかなかろう……互いに敵である限り、どちらかが滅びるまでな!』
と男の声が聞こえた
その声が、新型機
ラゴゥのパイロットであり、砂漠の虎の異名を持つザフト軍指揮官
アンドリュー・バルトフェルドだった
ふと気付けば、レセップスが炎上し始めている
どうやら、二機のスカイグラスパーによるものらしい
『二番機は、誰が乗ってるんだ!』
『アークエンジェルからは、カガリさんと!』
弾が問い掛けると、レイチェルがそう返した
その言葉を聞いて、ジュリが右手で顔を覆っていた
恐らくは、あのじゃじゃ馬姫は。という処だろうか
カオルは分からなさそうに首を傾げていたが、直哉達は共感しているのか苦笑いだった
カガリ
フルネームは、カガリ・ユラ・アスハ
オーブ連邦首長国元代表
ウズミ・ナラ・アスハの娘である
それを知っているのは、現時点で四人のみ
その時、弾はレセップスの甲板から離れたバスターが岩場に乗って、高インパルス砲をストライクに向けていることに気づいた
『させるかよっ!』
弾はそう言って二機の間に割って入り、バスターの砲撃を楯で防御
更にはそのまま前進し、バスターに接近すると思い切り膝蹴りで弾き飛ばした
その時
『バルトフェルドさん!』
『まだだぞ、少年!』
と会話が聞こえてきた
どうやら、オープンチャンネルで会話しているようだ
『勝負は決まりました! 降伏を!』
『言ったはずだぞ、少年! 戦争に明確なルールなどないと!』
キラが投降勧告するが、バルトフェルドはそう言って拒否
ストライクに突撃
交差した次の瞬間、ストライクはエールストライカーが損傷
ラゴゥは、機体上部のビームキャノンが無くなった
機体の損傷度合いでは、ラゴゥの方が重い
だがその直後、ストライクの装甲
PS装甲がダウン
つまり、エネルギーが危険域に入ったのである
ラゴゥは旋回しながら、口のビームサーベルを展開
突撃した
その時、ストライクはストライカーパックをパージすると、ナイフ
アーマーシュナイダーを装備して、走り出した
そして、ラゴゥがビームサーベルを振り切る前に、アーマーシュナイダーを突き刺した
その直後に、ラゴゥとぶつかった衝撃でストライクは吹き飛んで倒れた
その数秒後、ラゴゥは爆発したのだった
『僕は……僕は……』
キラのその声は、震えていた
そして
『もう、殺したくなんかないのにぃぃぃぃぃ!!』
という悲しい叫びが、戦場だった場所に響き渡った