ISGジェネレーション   作:京勇樹

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海上戦闘

「この後、俺達は海に出た」

 

「目的地は、地球連合本部のアラスカ。ジョシュア」

 

「ただ、海に出たからと言って、安全ってわけでもなかったな」

 

と三人が言うと、その航路が表示された

海のど真ん中を突っ切り、アラスカに向かう航路だ

だがその航路の途中に、全員が知ってる名前があった

オーブ連合首長国

 

「……ジェネレーションワールドにも、存在したんだ」

 

「みたいね」

 

と言ったのは、更織姉妹である

恐らく、この後に更に驚くことになるだろう

気付けば、海上で映像が始まっていた

 

『6時の方向から、熱源多数接近! 熱紋照合……ザフト軍MS、ディン!』

 

とレイチェルの声が聞こえた

 

『迎撃に出る! キラ君は、待機していてくれ。ジェミニ隊は、対空砲撃を!』

 

『了解しました!』

 

『了解!』

 

直哉はそう言うと、二機を伴って出撃

相手は、大気圏内飛行用MSのディンだ

 

『視認4……四機だけか?』

 

と言ったのは、一夏だ

MS六機に支援戦闘機二機を有している部隊だというのに、たった四機だけなのが不思議だったらしい

すると

 

『海中に高速推進音確認! 魚雷です!』

 

『離水上昇、回避!』

 

という声が聞こえて、アークエンジェルとキャリーベースが海面から離れた

その直後、上がった二隻の下を複数の魚雷が通り過ぎた

 

『海中にMS確認! ザフト軍MS、グーン多数と新型機確認!』

 

とアークエンジェルのオペレーター

ミリアリアの声が聞こえた

 

『海中と航空戦力による同時攻撃か!』

 

『……一夏、海中任せる』

 

『あいよ!』

 

直哉の指示に従い、一夏機は海中に入った

それを見て、簪が

 

「……海中じゃあ、ビーム兵器は拡散するのに、大丈夫だったの?」

 

と問い掛けた

すると

 

「まあ、運用方法次第だな」

 

「それに、エクシアには実体剣もあるからな。大丈夫だ」

 

と直哉と一夏が答えた

ふと気付くと、ストライクがソードストライクを装備して海中に入った

上空では、直哉と弾が四機のディン相手に航空戦闘を開始

そして海中では、一夏とキラがグーンと新型機

ゾノと戦闘を開始した

二機のグーンが一夏を抑え、ゾノがストライクと交戦開始

残りの二機のグーンが、海中からアークエンジェルとキャリーベースに対して攻撃を開始

グーンとゾノはスケイルモーターを装備しているために、海中での速さは群を抜いて速いのだ

シュンとナナがそのグーンに攻撃するが、モグラのようにグーンは海中に姿を隠してビームを無効化していた

四機のディンと交戦していた直哉と弾は、その四機のパイロットが腕利きなのか苦戦していた

その時だった

 

『これより、アークエンジェルはバレルロールを行います!』

 

と通信が聞こえた

その数分後、アークエンジェルが左回転を開始

キャリーベースはその死角をカバーするために、高度を上げて対空砲撃を強化した

そして、アークエンジェルが上下が逆になった時に海中からグーンが姿を見せた

その直後、アークエンジェルは副砲のバリエントを発射

二機のグーンを撃破した

それに動揺したのか、残っていた二機のグーンと四機のディンが僅かに動きを止めた

その隙を逃さず、直哉と弾は背中合わせで四機を同時に撃破

一夏は右手のGNソードで一機を斬ると、左手でGNビームサーベルの柄を逆手持ちに持つと、それをグーンに押し付けた

その瞬間に、ビーム刃を出力させてコクピットを突き刺した

そしてストライクは、主兵装だった対艦刀のシュベルト・ゲヴェールを落としていたが、咄嗟にアーマーシュナイダーを抜いて、ゾノの装甲の継ぎ目に突き刺して、巴投げの要領で投げた

その直後、ゾノも爆発した

 

「あのバレルロール……無茶するわね……中、大変だったでしょうに」

 

と言ったのは、楯無だった

そして、彼女の指摘は正解だった

事前に通達していたとはいえ、艦内では機材がひっくり返ったり、クルーが多少怪我したりした

だが、勝つには必要だったのだ

そして、この戦闘で一度カガリが行方不明になりながらも、一行はアラスカ目掛けて進んだ

だが、オーブに近づいた時だった

 

『後方から、熱源複数接近! 熱紋照合……イージス、バスター、デュエル、ブリッツ!』

 

とクルーゼ隊に捕捉された

勿論、ストライクを含めて全機出撃

オーブ領海付近で戦闘が始まった

 

『この! 何度もしつこい奴等だな! てめぇらは!』

 

『今度こそ、墜ちろ!』

 

相手は四機だが、全員がエリートたる赤服である

その能力は、一般兵の緑を越えている

数では一行の方が勝っていたが、アークエンジェルは度重なる戦闘でダメージが蓄積

動きが鈍くなっていた

その結果、オーブの領海に近づき過ぎた

その時

 

『こちらは、オーブ軍艦隊だ。警告する! 貴艦らはオーブの領海に接近してきている! 直ちに転進せよ! さもなくば、攻撃する!』

 

とオーブ軍艦隊から警告された

それを聞いたから、二隻は転進しようとした

その時

 

『お前達は何を言っている! この状況が見て分からないのか!』

 

と少女の声が聞こえた

その声に殆どのメンバーは首を傾げたが、ジュリだけがビシリと固まった

その直後

 

『お前達で判断出来ないのであれば、オーブ行政府に繋げ! 私は……私の名は、カガリ・ユラ・アスハ! オーブ連合首長国代表、ウズミ・ナラ・アスハの娘だ!!』

 

という言葉を聞いて、殆どが唖然とした

そしてジュリは、頭を抱えていた

完全に予想外の事態に、二隻の回避行動が僅かに鈍った

その直後、二隻のエンジン部分に攻撃が直撃した

 

『エンジン出力低下! 高度維持出来ません!!』

 

と高度を下げ始めた

そして二隻は、そのまま着水

オーブの領海に入った

すると、二隻の周囲に夥しい数の水柱が上がり始め、クルーゼ隊は後退していったのだった

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