ただし、少し時系列は弄ります
「この戦いを最後に、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦は幕を下ろした」
「そして、クライン派議員と連合の間で停戦条約が締結された」
「その条約は、ユニウス条約。使用禁止兵器や国境なんかを決めた条約だな」
三人はそう言うと、一拍置いてから
「この戦いも含めて、オーブ軍は事実的に壊滅状態だった」
「生き残ったのは、極僅か」
「なあ、ジュリ」
と視線をジュリに向けた
すると、ジュリは頷き
「ええ……私も、死にました」
と言った
すると、セシリアが
「ジュリさんは、ジェネレーションワールドで、お亡くなりになっていたんですか?」
と驚いた表情で問い掛けた
すると、ジュリは頷き
「はい……ジェネレーションワールドで死に、気がつけば、この世界に居ました」
と答えた
すると、千冬が
「そう言えば、クルーゼもジェネレーションワールドで死んでいたな」
と言った
それを聞いて、一夏が
「恐らく、ジェネレーションワールドで死んだ人達の内の何人かが、この世界に来ているんだ」
と言った
それを聞いて、数人は納得した様子で頷いていた
特に、ダリルは
(あの気味悪い連中……そういう奴等ってことか)
と思った
すると、直哉が咳払いして
「さて、話を戻そう。次の戦場は、CE73年。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦から二年後だ」
「スピリッツに、二つの依頼が来た」
「一つは、プラントに向かうカガリの護衛戦力。そしてもう一つは、民間組織。DSSDからMS教導の依頼だった」
三人がそう説明すると、映像が始まった
場所は宇宙のようだ
「俺達とジェミニ、リトル隊がDSSDの教導に回り、スピリッツ本隊がカガリの護衛に回った」
「DSSDってのは、深宇宙探査機構って名前のイニシャルだ」
「そのDSSDは新しく無人機の開発を行っていて、海賊に狙われるかもしれないと、防衛用MS隊の教導を頼まれたんだ」
三人がそう言うと、一つの巨大なステーションが見えた
そこからトライアド隊が出撃し、更にアストレイタイプが小隊単位で出てきた
機体名は、シビリアンアストレイ
前大戦で撃破されたアストレイを回収したジャンク屋が開発した、民間向けMSである
本来は作業用機体だが、装備によっては戦闘も出来る優れた機体だ
『さて、これから模擬戦を始める。準備はいいか?』
『はい!』
直哉が問い掛けると、シビリアンアストレイのパイロット達は、声を揃えて返答した
『相手は海賊だ。流石に、ガンダムタイプが来ることは無いだろうが、機体は基本的に戦闘用だ。気を抜かないように』
『了解です!』
一夏の言葉に、再び返答するシビリアンアストレイ隊のパイロット達
そして、管制官の合図の後に模擬戦は始まった
直哉達は、かなり手加減している
本気を出したら、一瞬で勝ってしまうからだ
そして、模擬戦が一段落した時だった
ステーションから一機のガンダムタイプが出撃してきた
機体名は、スターゲイザー
星を見上げる者という名前を与えられた、探査用機体だった
「このスターゲイザーが、DSSDが開発した無人機だ」
「この無人機を売るだけで、海賊達には莫大な金が入るだろうな」
「けど、俺達が教導している間に、地球の方では大事件が起きていた」
と三人が言うと、別枠で映像が始まった
それは、プラント、アーモリーワン襲撃事件
地球連合軍第81独立機動部隊
通称、ファントム・ペインによりプラントの工厰が襲撃され、三機のガンダムが奪われたのである
カオス、アビス、ガイア
混沌、海神、大地の名を冠するガンダムを奪ったロアノーク隊だった
ロアノーク隊を追うのは、新造艦ミネルヴァ
戦女神の名前を与えられた艦は、残されたガンダム
インパルスと新型量産機、ザクを搭載
更に、カガリとアスラン(偽名で、アレックス・ディノと名乗っていた)を乗せて、追撃開始
もちろん、スピリッツも追い掛けた
そして、そんな最中に起きたのが、ユニウスセブンが地球落下軌道へ入ったという事件
ユニウスセブンは、百年単位で少しずつ地球へは近づいていた
それが突如、地球へ落下し始めたのだ
「あんなのが落ちたら、地球が!?」
「コロニー落とし並みの災害が起きます!」
シャルロットと真耶がそう言うと、直哉が頷き
「それを聞いたミネルヴァとスピリッツは、一時追撃を中止し、ユニウスセブンの破砕作戦に向かった」
と言った
当時の直哉達が詳細を知ったのは、破砕作戦が終わった後だった
直哉達が居た場所は、NJの影響は無かった
しかし、かなり外れの宙粋のために、簡単には通信出来ない場所だった
ハロネットワークが有るが、その時は一刻を争う事態だったので、後回しだったのだ
そして、ユニウスセブンを落下軌道に入れたのは、旧ザフト軍の脱走兵だった
その脱走兵達は死んだパトリック・ザラを信奉していた兵隊だった
その兵隊はどこからか、フレアモーターを入手
それを、ユニウスセブンに取り付けて、地球への落下軌道を取らせた
「参加したザフト軍とスピリッツの奮闘により、破砕には成功。だが、ユニウスセブンは地球へ落下した」
直哉がそう言うと、落下した場所が地図に表示された
「この事件は後に、ブレイク・ザ・ワールド事件と呼ばれた」
ブレイク・ザ・ワールド事件
余りにも大規模なテロ行為
それにより、地球各地にて反コーディネーター運動が再燃
地球連合は、ザフトに対して宣戦布告
核攻撃を敢行した
その核攻撃は、ザフトの秘匿兵装
ニュートロンスタンピーダーにより、阻止された
その機体こそが、ウィンダムのマルチストライカー装備機体だった
そうしてCE世界は、再び戦火に焼かれる