「この後、カガリはオーブの代表としてザフトに対して停戦する旨の声明文を発表した」
「しかし、プラントがその電波をハッキングし、オーブを非難する声明文を世界規模で発表した」
「だがそこに、ある人がハッキング返しすることで更に声明文を出した」
三人がそう言うと、その映像が始まった
声明文を言っていたのは、ラクスだった
しかし、プラントの方にもラクスソックリの少女が映っていた
その少女の名前は、ミーア・キャンベル
プラントが用意した、ラクスソックリの少女である
その少女を利用し、デュランダルは声明文を発表していたのだ
かつて平和のために戦ったという噂を利用したのだ
だが、本物のラクスが現れたことによりその策は失敗した
そして本物のラクスが言っていたのは、今ラクスが居るのはオーブだということ
更には、ラクスはザフトもそしてロゴスも信じてはいないということだった
「ロゴスは分かるが、プラントもなのか?」
とカオルが問い掛けた
すると直哉が
「これは、俺もキラから聞いたんだがな、キラとラクス達は孤児達と一緒にカガリが提供した海辺の別荘で静かに暮らしていたらしい。だがある日に、ザフトの特殊部隊に襲撃されたらしい」
と言った
するとラウラが
「よく、ザフトと分かったな」
と言った
確かに、もしかしたら連合軍かもしれないだろう
「それはな、使われた機体がザフトの最新鋭水陸両用機だったんだ」
と直哉が言った
使われた機体は、アッシュ
それは当時、ザフトが配備したばかりの機体だった
そんな最新鋭の機体が、連合に鹵獲されているわけがない
だからそれは、ザフトに違いないと判断した
そしてそれは正解だった
デュランダルは、ラクスが邪魔だったのだ
未だにプラント内部で影響の強いラクスが自分に敵対したら、自分の支持率に影響が出ると
だがそれが無かったら、ラクス達は動かなかったかもしれない
キラも、フリーダムに乗らなかったかもしれない
一度動き出した歴史に、ifは存在しない
デュランダルは、自ら首を締めたのである
「この後俺達は、オーブの復興に協力しつつ艦の整備をしていた」
「その時だったよ……信じられない情報を聞いた」
「プラントに対して砲撃が行われ……幾つかのコロニーが崩壊した」
三人がそう言うと、その画像が表示された
そこには、無惨に崩壊したプラントが写されていた
それを見て、誰もが言葉を失った
「砲撃は、月の裏側からだった」
弾がそう言うと、セツコが
「裏側からって、一体どうやって!?」
と声を上げた
「ロゴスは、廃棄されたコロニーを利用し、そのコロニーに大型のゲシュマイディッヒ・パンツァーを装備。そのコロニーを複数用意し、ビームを複数回曲げて、プラントを砲撃したんだ」
直哉がそう説明すると、簡易的な宇宙マップが表示され、数回に別れて砲撃屈折パターンが表示された
しかもそのシステムは、コロニーの位置と曲げる角度を変えれば、プラントだけでなく、何処でも狙えるシステムだった
「この砲撃システムの名前は、レクイエム」
「ロード・ジブリールがコーディネーターを殲滅するために作った砲撃システムだ」
レクイエム
鎮魂歌を意味する名前を与えられたその悪魔の兵器
ザフトはその第二射を撃たせまいと、一次中継点のコロニーを破壊作戦
そして、ミネルバによるレクイエム破壊作戦を同時に敢行
その結果、レクイエムを有する基地を制圧
更に、ロード・ジブリールの乗った艦
ガーティー・ルーの撃沈に成功した
一先ずだが、平穏が訪れた
だがその時、デュランダルが新たなプランを発表した
「ギルバート・デュランダルが発表したプランの名前は、デスティニープラン」
「遺伝子で全てを決めるものだった」
一夏と弾がそう言うと、シャルロットが
「遺伝子で全てを決めるって……どういうこと?」
と問い掛けた
すると直哉が
「それは、コーディネーターの技術の集大成だ。遺伝子で職業や結婚相手。運命すら決めるプラン……確かに、戦争は無くなるだろう……だがそれは、意思無き自由……人の全てを管理することだ」
と言った
それを聞いて、大部分が渋面を浮かべた
「つまり、好きな人が出来ても、遺伝子で適合しなかったら結婚出来ない……ということですね?」
虚がそう言うと、三人は頷いた
「それを聞いて、オーブは反対を表明」
「オーブはアークエンジェルを正式にオーブ軍に編成し宇宙に上げた」
「デスティニープランを阻止するためにな」
と三人は言った
スピリッツもオーブ軍に雇われて、宇宙に上がった
スピリッツの中にも、デスティニープランを良く思わない者達が居た(主に女性陣)
そしてアークエンジェルとスピリッツは宇宙に上がると、月に向かった
月の中立都市、コペルニクス
そこで情報収集と、一部メンバーの買い物をすることになった
特に直哉達とシュン、ナナは育ち盛り
服に難があった
そして買い物していた時、アスランの下に一機のハロが転がってきた
それは、ミーアのハロだった
そのハロの口には、ミーアからのメッセージカードがあった
それを見た一同は、罠と予想しながらも指定された場所に向かった
そこは、観光用に作られた中世ヨーロッパの舞台を再現された場所だった
そして、ミーアと出会いアスランはミーアと話し合った
その時、ミーアはカバンの中から拳銃を取り出した
しかしその拳銃は、アスランが弾き飛ばした
そして、アスランがミーアに手を差し伸べた時
『伏せろ!』
一同に対して、銃撃がされた
弾の警告の甲斐あり、全員は無事だった
その後一同は、ミーアも連れて舞台裏通路の影に隠れた
『何人居るんだ!?』
『分からない! サラしか!?』
アスランが怒鳴るように問い掛けると、ミーアは涙目で答えた
そこから、激しい銃撃戦闘が始まった
『人数は、目視で10人!』
『つっ!』
シュンの言葉の後に、ナナは石柱に隠れながら銃撃
しかし、相手はどうやら特殊部隊らしい
スーツだったが、動きが早かった
だがアスランや直哉達の奮闘の甲斐あり、次々と射殺
最後にリーダーらしい女性は、投げ返された自らの手榴弾を受けて倒れた
そこに、アカツキが現れた
するとキラが
『遅いです、ムウさん!』
と言った
アカツキのパイロット
ネオ・ロアノーク一佐
ベルリンでフリーダムが戦った紫色塗装のウィンダム
そのパイロットが彼だった
だがその遺伝子は、アークエンジェルに残されていたDNAデータ
ムウ・ラ・フラガと同一だった
だからキラは、ムウと呼んでいたのだ
記憶は違えど、ムウだと確信していた
そんなムウは、アカツキの手のひらに一同に乗るように促した
この時一同は、安心から油断しきっていた
まさか、最後に倒れた女性
サラがまだ生きていたとは、思っていなかったのだ
サラはゆっくりと、拳銃をラクスに向けて撃とうとしていた
それに気づいたのは、ミーアだけだった
『危ないっ!』
ミーアはそう叫ぶと、ラクスの後ろに飛び出した
その直後、サラが発砲
その弾は、ミーアに直撃した
『ミーアさん!?』
倒れたミーアをラクスが抱き起こした直後、アスランと直哉達が銃撃
サラは数発の弾を受けて、死んだ
そしてミーアは、ラクスに一枚のディスクを渡すと、息を引き取った
この時直哉達とネオは、自身の油断を酷く悔いた