直哉達がオーブに寄っていた時、数人の少女がオーブ入りしていた
「ここが、オーブ……ですか」
「みたい、ですね……」
オーブに来たのは、セシリア、シャルロット、虚だった
彼女達はまた直哉達がオーブに来たことを知り、どういう所か知るためにオーブに入国していた
彼女達からしたら、オーブの街の状態は驚きだった
街中には笑顔が溢れ、女性が威張っておらず、男性に普通に接していた
「流石は、世界で唯一女尊男卑政策を禁止している国ですわね……」
「本当……男女平等みたいで、女性が威張ったりしてない……」
「男性も、下手に出るようなことをしていませんね」
三人はそう言いながら、街中を歩いていた
それが、今の世界の常識になっていることだった
直哉達に関わるようになったメンバーは、今の世の中が歪んでいると感じるようになっていた
それは一重に、あの過去を見たからだろう
あの世界では、男も女も関係なかった
多くの人々が一生懸命、未来のために生きていた
降りかかる理不尽から、自身と愛する人々を守るために
だというのに、この世界はどうだろうか
束は宇宙開拓のためにISを開発したのに、多くの女性権利主義者達が自分達の権威拡大のためにISを利用していた
それはまるで、ティターンズやアロウズ、リボンズ達と一緒だ
世界の歪み
それは着実に、世界を破滅に導いていっている
それを未然に防ぐには、どうするべきか
それは、今の自分達にはまだ分からない
「少し、歩きましょうか」
「はい」
「了解ですわ」
虚の提案に乗って、セシリアとシャルロットは歩き出した
そして適当に歩いていた時、横を一台の車が通った
カラーリングは、黒
エレカーらしく、静かだった
だが三人に見えたのは、それを運転している直哉と乗っていた弾と一夏だった
「え!?」
「今の車!?」
「直哉!?」
三人が驚いている間に、車は信号で止まった
その車に駆け寄ろうと思ったが、直ぐに動き出しそうだった
すると虚が
「あのタクシーです!」
とちょうど止まったタクシーを指差した
三人は駆け寄ると
「すいません!」
「あの車を追いかけてくれませんか!?」
とタクシーの運転手に言った
「わかりました」
タクシーの運転手は挨拶すると、タクシーを走らせた
そしてしばらく走ると、直哉達の車はある敷地に入った
そこは、厳重な警備の場所
オーブ軍基地だった
「申し訳ありません。ここが、限界です」
「わかりました、ありがとうございました」
タクシー運転手にそう言うと、セシリアはお金を払った
そして三人は降りると、車が入った基地を見た
「流石に、ここは……」
「入れませんわね……」
「そうだね……」
と三人が言った時
「何してるんだ、お前ら」
と声が掛けられた
声がした方
道路を見ると、一台のエレカーの運転席からカオルが顔を出していた
「カオルさん!」
「えっと、実は……」
「直哉達が、中に……」
と三人が言うと、カオルが
「ああ、なるほどな」
と納得した様子で頷いた
そして、エレカーから降りると
「流石に、基地に入れるわけにはいかないな」
と言った
その言葉に、三人は納得した
するとカオルが
「とりあえず、乗りな。適当な喫茶店にでも行くぞ」
と言った
その言葉に従い、三人は後部座席に乗った
そしてカオルの運転で、三人は喫茶店に行った
「好きに注文しな」
カオルのその言葉を聞いて、三人は適当に注文
そして、運ばれてきた品物を一口飲んで
「それにしても、直哉さん達はなぜ基地に?」
とセシリアが首を傾げた
すると、コーヒーを一口飲んだカオルが
「まあ、新人達の教導だな。あの三人、陸戦もかなり強いからな」
と当たり障りのないように答えた
そして
「で、三人は観光か?」
と三人に問い掛けた
すると、シャルロットが
「まあ、そうだね」
と言った
するとカオルが
「ホテルは大丈夫なのか?」
と問い掛けた
すると虚が
「しまった……時間が」
と時計を見て額に手を当てた
直哉達を追い掛けるのに意識を向けてしまい、時計を見ていなかった
チェックイン時間まで、もう余裕がなかった
虚の言葉を聞いて、カオルが
「ホテルはどこだ?」
と問い掛けた
そして、虚が言うと
「ああ、そこか」
と言って、携帯を操作
耳に当てた
そして、少しすると
「俺だ……ああ、支配人には繋がるか? ……ああ、頼む」
と言った
どうやら、ホテルに連絡しているらしい
少しすると
「ああ、久しぶりだな……用件は、今日そっちに宿泊予定の三人……セシリア・オルコット、シャルロット・デュノア、布仏虚の三人だが、少し俺が連れ回してな、遅くなるんだ……ああ、すまない」
と言って、通話を終えた
「俺の知ってるホテルで良かった。そんじゃあ、行くぞ」
カオルはそう言って、伝票を掴んで立ち上がった
「あ、お金……」
「男が女に払わせられるか」
シャルロットが片手を上げると、カオルがそう言って手早く清算
喫茶店の外に出た
そして、カオルの運転でホテルに向かった
そしてホテルの前で降りると、カオルが
「そういや、ここ。あいつらが泊まってるホテルだからな。もしかしたら、会えるかもよ」
と言って、去っていった
そして三人は、チェックイン
直哉達に会えるかどうか、気になったのだった