ISGジェネレーション   作:京勇樹

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ホテル1

「ふわぁ……流石は、高級ホテル……」

 

と感嘆した声を上げているのは、部屋の内装を見たシャルロットだ

 

「シャルロットさん、貴女も一応は社長令嬢でしょう?」

 

「あははは……社長令嬢とは言っても、庶民として育った期間のほうが長かったからね……」

 

虚の言葉に、シャルロットは苦笑いを浮かべてそう返した

彼女は確かに社長令嬢だが、その半生以上は母親と二人で生活していたのだ

庶民としての感覚のほうが強いのだろう

だから、豪華な内装に押されたのだ

三人が借りたのは、このホテルでもかなり高い一部屋だった

そして三人は、荷物を置くと部屋から出た

セシリアや虚は普通に歩いているが、シャルロットとしては場違い感が凄まじかった

そして、三人は食事を摂るためにレストランに向かうことにした

 

「うわあ……凄い高そう……」

 

と言ったのは、レストランの中を見たシャルロットである

すると、セシリアが

 

「このレストランは、三ツ星ですわ」

 

と言った

そして虚が

 

「ああ、見たことあると思いました。テレビ特番で見たんですね」

 

と言った

三ツ星ともなると、中に居る客は全員ドレスかスーツ姿だった

セシリアはドレス姿だが、虚とシャルロットは普通に私服姿だった

すると

 

「お客様。彼方に、ドレスの無料貸し出しが行われています」

 

と一人のボーイが言った

 

「あ、ありがとうございます」

 

「私は、こちらで待ってます」

 

セシリアはレストラン入口で待つことになり、シャルロットと虚はその部屋に向かった

そこには、数人のスタッフが待っていた

 

「あの……こちらで、ドレスを貸してもらえると聞いたんですが……」

 

とシャルロットが問い掛けると、一人の女性スタッフが

 

「はい、そうですよ。こちらへ」

 

と微笑みを浮かべて、二人をそれぞれカーテンで仕切ったエリアに案内

二人の身体を、メジャーで採寸

そして、最適なサイズのドレスを数着出した

全て、色合いが違うものだ

 

「このどれかをお選びください」

 

「は、はい」

 

スタッフに言われて、シャルロットはドレスを一着ずつ確認

その中でシャルロットは、淡い黄色のドレスを選んだ

それに着替えて、シャルロットはカーテンの外に出た

すると、虚の姿も見えた

虚は、水色のドレスを着ていた

虚の雰囲気と相まって、深窓の令嬢という雰囲気だ

 

「よく似合ってますよ、シャルロットさん」

 

「ありがとうございます、虚さん」

 

二人はそう言うと、レストランに向かった

その入口では、セシリアが静かに待っていた

その姿は正しく、貴族らしい佇まいだった

すると、二人を見てセシリアが

 

「お二人供、よく似合ってますよ」

 

と微笑んだ

そしてセシリアを先頭に、レストランに入った

 

「緊張するなぁ」

 

「堂々としてれば、いいのですわ」

 

シャルロットの言葉を聞いて、セシリアはそう言った

それは、貴族としてのアドバイスだった

セシリアに言われた通り、シャルロットは案内された席に座った

そして渡されたメニューを見て、三人は注文

運ばれた料理を食べながら、夜景を眺めていた

 

「この夜景……凄いですわね」

 

「本当に」

 

「空気が綺麗なんですね」

 

と三人は、夜景に感嘆していた

とそこに

 

「三人だが、席は空いてるか?」

 

と聞き覚えのある声が聞こえた

入口に視線を向けてみれば、そこにはスーツ姿の直哉達が居た

すると、入口のボーイが

 

「申し訳ありません。今、席に空きが……」

 

と申し訳なさそうに言った

すると、それを見たセシリアが

 

「すいませんが、あの三人をこちらに」

 

と近くのスタッフに言った

すると、そのスタッフが

 

「よろしいので?」

 

と問い掛けた

その問い掛けに、セシリアが

 

「構いませんわ。この机、まだ空いてますから」

 

と言った

実際、三人が案内された席は大きめの席で直哉達も十分座れる位の余裕がある

 

「申し訳ありません、ありがとうございます」

 

そのスタッフは頭を下げながらそう言うと、入口に向かった

そして、直哉達に近づき

 

「相席でよろしいですか?」

 

と問い掛けた

すると、直哉が

 

「ああ、構わない」

 

と言った

すると、そのスタッフは頭を下げながら

 

「では、こちらです」

 

と直哉達を席に案内した

直哉達は、案内された席に居た三人に気づいて

 

「あ」

 

と三人して、声を漏らした

だが場所を考えてか、すぐに黙った

そして、席に座ると

 

「まさか、来ていたとはな」

 

と直哉が言った

すると、セシリアが

 

「観光に来たのですわ」

 

と平然とした様子で答えた

すると、一夏が

 

「偶然か。凄いな」

 

と言った

そのタイミングで、直哉達の分の料理が運ばれた

三人は、その料理を食べながら

 

「相変わらず、このホテルの夜景は凄いな」

 

「だな」

 

と会話していた

すると、シャルロットが

 

「なんで、このホテルに?」

 

と問い掛けた

すると、直哉が

 

「まあ、一応軍に雇われてるからな。出来うる限りのもてなしをって、このホテルなんだ」

 

と言った

実際は特佐扱いだが、請け負っている依頼内容は話さないのが鉄則である

そして食事が終わった一同は、レストランから出た

そして、多目的ホールで待ち合わせすることにして部屋に戻った

そして三人は、私服姿で多目的ホールに向かった

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