ISGジェネレーション   作:京勇樹

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今回は短いです
すいません


本音

日本に帰った翌日、直哉は簪と本音の部屋に向かった

聞きたいことがあったからだ

そして、直哉がノックすると

 

『はいはい~』

 

と間延びした声が聞こえた

そして、ドアが開いて

 

「お、なおなおだ~」

 

と中から本音が現れた

なぜか、ネコバ○の着ぐるみを着ている

 

「や、のほほんさん。簪は居るか?」

 

「居るよ~。ちょっと、待ってね~」

 

直哉にそう言うと、本音は奥に向かった

そして、少しすると

 

「かんちゃーん、なおなおが来てるよー」

 

「……本音、かんちゃんは止めてって……」

 

と聞こえてきた

そして

 

「……なに?」

 

と簪が出てきた

 

「急に済まないな、聞きたいことがあるんだ」

 

直哉がそう言うと、簪は

 

「……中に入って」

 

と入室を促した

中に入ると、本音がベッドにうつ伏せになっていた

その様は完全に、電線の上を走る光景に見える

 

「お~なおなおが部屋に来るのは、初めてだね~」

 

本音はそう言うと立ち上がり、ノタノタと部屋備え付けのキッチンに入っていった

簪はそれを見送ってから

 

「……それで、聞きたいことって?」

 

と問い掛けた

すると直哉は

 

「今このIS学園に居る、同学年の日本代表候補生は、簪以外に何人居る?」

 

と単刀直入に問い掛けた

すると、簪が

 

「……なんで、そんなことを?」

 

と首を傾げた

すると直哉は、小声で

 

「その中に、俺の妹が居るかもしれないんだ」

 

と伝えた

それを聞いて、簪は

 

「……妹、居たの?」

 

と問い掛けた

 

「ああ、俺も最近知った。双子の妹が居たってな」

 

直哉がそう言うと、簪は少し考えてから

 

「……ちょっと待って」

 

と言って、パソコンの操作を始めた

そして、少しすると

 

「……この四人」

 

と言って、画面を見せた

 

「……一人目は、一組の長月綾香」

 

「クラスメイトか」

 

それは、三人が居る一組の少女だった

長い黒髪を、サイドポニーにしていて、眼鏡を掛けている

 

「……二人目は、二組の榊神流」

 

「鈴のクラスか」

 

二人目は、少し癖っ毛なのか犬耳のような髪型が特徴の少女だった

なんとなく、仔犬のような愛らしさが感じられる

 

「……三人目は、三組代表の小鳥遊雪」

 

「ふむ……」

 

三人目は、正に委員長という表現がぴったりの少女だった

ショートカットの髪に、少し厚目の眼鏡

そして、キリッとした顔立ちだった

 

「……そして、最後の一人は滑り込みで決まった一組の望月桜」

 

「怪しさで言えば、こいつか……また、クラスメイトか」

 

最後の一人は、三人のクラスメイトだった

ただ、あまり印象には残りづらい少女だった

物静かで、休み時間はよく本を読んでいたのを覚えている

ただ、実技では非常に高い技量を披露していた

その技量の高さは、下手したらシャルロットやラウラに匹敵するかもしれない程だった

その四人を覚えていた時だった

 

「はい、お茶だよ~」

 

と本音が三人分の紅茶とお菓子を持ってきた

 

「そういえば、メイドだったな。のほほんさんは」

 

「そだよ~」

 

直哉の言葉に返答しながら、本音はカップとお菓子のお皿を置いた

そして、椅子に座ると

 

「なおなおの双子の妹さんか~」

 

と画面を覗いた

どうやら、聞こえていたようだ

 

「昔の写真は~?」

 

と本音に言われて、直哉は

 

「これだ」

 

と懐から写真を取り出して、本音に手渡した

そして、写真と画面を交互に見て

 

「ん~……顔の特徴から、この子かな~」

 

と一人を指差した

 

「ふむ……」

 

と直哉が見つめていたら

 

「なおなお~」

 

と本音が直哉を呼んだ

振り向くと、本音が

 

「何を考えてるか分からないけど~……一人で抱え込まないでよ~?」

 

と真剣な表情で言った

 

「私達だって居るんだから、頼ってね~」

 

「……ああ」

 

直哉は本音にそう返答すると、本音が淹れた紅茶を飲んだ

そして、ポツリと

 

「旨いな……」

 

と呟いた

すると本音は

 

「お姉ちゃんには敵わないけどね~」

 

と微笑んだ

その後三人は、しばらくの間紅茶を飲んだのだった

 

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