ISGジェネレーション   作:京勇樹

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これにて、お祭りは終了


お祭り3

少し時は戻り、祭り会場

 

「直兄! 焼きそば食いたい!」

 

「二千円以内なら、好きに食え」

 

「直哉お兄ちゃん! わたあめは?」

 

「以下同文。ただし、迷子にならないように」

 

「はーい!」

 

直哉の周りには、十人近い子供達が居た

もはや、どこぞの大父親状態である

 

「直兄、俺が何人かと一緒に居るよ」

 

「頼んだぞ、昭弘」

 

昭弘にそう言うと、直哉は

 

「ななか、女の子はそっちに任せるぞ?」

 

と言った

すると、ななかは

 

「任せて、直兄」

 

と言いながら、親指を立てた

そして直哉の回りには、比較的年上の子供が残った

 

「幹太、八千円やるから、好きに買ってこい」

 

「了解!」

 

直哉からお金を受け取り、幹太は残りの子供達を連れて離れた

それを見送り、直哉は

 

「ふう」

 

と深々と深呼吸をしながら、ベンチに座った

そして直哉は、ポケットから紅茶の缶を取り出して開けた

 

「二年振りだな……この祭りも」

 

直哉はそう言うと、紅茶を一気に飲んだ

そして、缶を捨てると

 

「この日本も、何時まで平和が続くか……」

 

と呟いた

今の日本は、ISの数ではかなりの物である

しかし、それに比例するように通常戦力が少なくなってきている

全盛期に比べて、約三割減

その戦力も、IS推進派と女性権利主義者により、また減りそうになっていた

それは、一部の理解ある権利者により止められている

しかし、それが何時まで持つか

それは、誰にもわからない

 

「まあ、俺達(スピリッツ)は無用な争いを止めるために居る……隊長達を信じよう」

 

直哉はそう言うと、出店に繰り出した

気持ちを切り替えるためだ

 

「おっちゃん、カルビ串焼きと豚串焼き」

 

「あいよ、千円な」

 

直哉はお代を渡し、適当なベンチに座って食べ始めた

そして、食べ終わった串を捨てて立ち上がった

その時、見知った顔触れを見つけた

 

「ラウラにセツコ、ダリル先輩か」

 

珍しい組合せで、三人が歩いていた

 

「ビックボスか」

 

「来ていたんですね」

 

「よ」

 

三人も直哉に気付いたらしく、挨拶してきた

そして直哉は

 

(そうだった……OHANASIを忘れてた)

 

と思い出していた

が、それを頭の隅に追いやり

 

「珍しい組合せだな」

 

と言った

すると、セツコが

 

「実は、ダリル先輩が暇潰しに行こうと誘ってくれたのです」

 

と説明した

どうやら、ダリルが発起人らしい

流石は姉御肌のダリルである

 

「相方のフォルテにも声を掛けたんだがな、怠いって言われたわ」

 

フォルテというのは、ダリルとペアを組む二年生で

本名は、フォルテ・サファイアという

ギリシャの代表候補生である

専用機は、コールド・ブラッド

第三世代機体である

このフォルテと組んで、イージスと呼ばれているコンビネーションを発揮するのだ

ただし、かなりマイペースなのが珠に傷と言えた

それは試合でも同じで、ダリルがかなり発破を掛けないと動かないことも多々あった

そして今回もまた、面倒臭がり動かなかったらしい

 

「あいつも、もう少しやる気を出してほしいぜ」

 

「まあまあ」

 

愚痴を溢したダリルを、セツコが宥めた

そしてラウラの手には、わたあめがあった

 

「しかし、日本は凄いな。こういう催しが、各街であるとはな」

 

と言った

軍基地を中心にして育ったラウラからしたら、かなり大規模に見えるらしい

すると、直哉が

 

「確かにな。だが、駅前の道を使ったデカイ祭りも有るぞ」

 

と言った

それを聞いて、ラウラが

 

「なんと! 行ってみたいな!」

 

と言った

それを聞いて、直哉が

 

「まあ、予定が合ったら行ってみっか」

 

と言った

そして、三人と一緒に歩きだした

その後四人は、適当に食べ物を買いながら花火を見たのだった

 

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