ISGジェネレーション   作:京勇樹

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新たな力

『やれやれ……君達も来ていたか……スピリッツ』

 

と言ったのは、オープンチャンネルで問い掛けてきたリボンズだった

その言葉は知らなかったという感じだが、驚きは一切感じられない

予想していたのだろう

 

『お互い様だろう、リボンズ・アルマーク……』

 

マークはそう返答すると、両手にビームライフルを構えた

そしてマーク機の右後方に布陣していたフルクロスは、ムラマサブラスターを肩に無造作に担いだ

そして左後方に居たハルファスは、右手にビームライフル、左手にビームサーベルを持った

そして、直哉達の両隣に布陣したリトル隊とジェミニ隊は疲労から動きが鈍っている直哉達をカバーするようにそれぞれ構えた

それに構わず、リボンズ達も構えた

 

『なんなら、今ここで決着を付けるか?』

 

『それも良さそうだ……けど、こちらの本命はこっちだよ』

 

マークの問い掛けに、リボンズはそう返した

その直後、海中からその軍隊が姿を現した

破壊の化身、デストロイが五機

そして、護衛だろう無人機部隊

その数は、優に百を越える

その数を見て、まだ戦っていた迎撃部隊は驚愕した

たった二十機程の無人機に苦戦したというのに、百を越える敵の増援

しかも、優に20m近い巨体のデストロイが五機も居た

それだけで、戦力比は絶望的と思った

リボンズは低い声で笑うと

 

『それにどうやら、ヘマをした駒も回収したみたいだしね……僕達は退散するよ』

 

と言って、高度を上げ始めた

それを見て、一人の専用機持ちが

 

『待ちなさい!』

 

と飛び掛かった

その専用機持ち

ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーにクルーゼが、無造作にライフルを撃った

 

『しまっ!?』

 

回避しきれないと分かったのか、ヴィシュヌは目を見開いた

その直後、そのビームをビームが弾いた

反射的にヴィシュヌは、発射方向を見た

そこには、片膝立ちになってライフルを片手で構えた直哉の姿が見えた

 

『まさか、当てた……?』

 

とヴィシュヌが驚いていると、マークが

 

『そこの嬢ちゃん! そいつらは、遥か格上だ! 死ぬぞ!』

 

と声を上げた

するとヴィシュヌが

 

『しかし、逃がす訳には……』

 

と反論しようとした

しかし、直哉が

 

『言うことを聞け! 死にたいのか!? それに、今はそいつらよりあの木偶人形共だ!』

 

と迫ってくる無人機部隊を指し示した

よく見ると、五機のデストロイが機体上部に装備されているビーム砲が発射態勢に入っていた

その推定エネルギー値に、ヴィシュヌは硬直した

助からないと

しかし、直哉が学園領地外に布陣し

 

『デルタァァァァァァァ!!』

 

とサイコフィールドを展開した

その直後、五機分のビーム砲が直撃

直哉機はその衝撃に押されて、後方に押され始めた

この時、直哉の視界には脚部と腕部の禍負荷を知らせる警報が鳴り響いていた

限界を越えれば、直哉機は大破するだろう

だが、直哉は退かない

後ろには、守るべき人達が居るのだから

その時だった

直哉機の後ろに、戦っていた無人機を全て撃破したシャルロットとセシリアが着地

直哉を支えた

 

『直哉!』

 

『頑張ってください!』

 

『オオォォアァァァァ!!』

 

二人の声援に答えるように、直哉は雄叫びを上げた

その直哉機に、二人と麻里耶達の直哉への思い

そして、今居る人々の生きたいという思いを受け取って、サイコフィールドは更に広がっていく

それにより、それまで拡散されていたビームが完全に受け止められた

そして直哉は、五機分のビーム砲を止めきった

 

『推定威力が、前回の三割増しか……改良されているのか……』

 

直哉はそう言って、片膝を突いた

そんな直哉機を狙い、一機の無人機がビームライフルを構えた

その直後、その無人機は撃破された

撃ったのは、マークだった

 

『よくやった、直哉……後は任せろ』

 

マークはそう言うと、一歩前に出て

 

『フェニックス1より、スピリッツ全機に通達する! 接近する無人機部隊を撃滅し、民間人を守りきれぇ!』

 

『了解!』

 

マークの号令を聞いて、合流した他部隊と合わせて、スピリッツ本隊は無人機部隊に突撃していった

その頃、校舎付近では

 

「他に、逃げ遅れた人は居ないようだな」

 

とラウラが逃げ遅れた人々が居ないか、確認していた

そして、戦っているメンバーを見て

 

「こういう時に戦えないというのは、歯痒いな」

 

と呟いた

その時、視界の端にある物が見えた

最初それは、無人機かと思った

しかし、動きが違った

ただ、飛んでいるだけ

しかも、ラウラの居る場所目掛けてだ

 

「あれは……まさか」

 

ラウラは眼帯を外し、その機体を見た

それは、黒い装甲のガンダムだった

 

「ガンダム……だと」

 

そのガンダム

GATーX105E

ストライクEだった

それも、専用ストライカーパックを装備したストライク・ノワールだった

ストライク・ノワールはラウラの前にゆっくりと着地

片膝を突いた

それを見て、ラウラは

 

「まさか、私に乗れと言うのか……」

 

と呟いた

すると、それに答えるようにデュアルアイが光った

それを見て、ラウラは

 

「わかった……力を貸せ、ガンダム」

 

と言いながら、ストライク・ノワールに触れた

その直後、ラウラの体を黒い装甲が包んだ

 

『これは、凄い……シュヴァルツェア・レーゲンとは比較にならん!』

 

ラウラはそう言うと、スラスターを噴かせて

 

『ラウラ・ボーデヴィッヒ……ストライク・ノワール、出るぞ!』

 

と言って、戦域に向かった

 

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