ISGジェネレーション   作:京勇樹

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ライブと銃弾

その後マーク達は、千冬と面談

スピリッツは、学園長に雇われた

と説明した

その後、マーク達は母艦から医薬品を出して怪我人の治療に回った

今回の戦闘で、迎撃に出た専用機持ちに多数の重傷者が出た

そして避難した一般生徒と一般人は、避難している時に転んだ等で多数の軽傷者は出たが、幸いにも死者は出なかった

しかし、避難した人々の中にISに対する恐怖が芽生えた

その時だった

避難した人々が居た地下シェルター

そのメインスクリーンが点灯し

 

『あーあー、皆さん聞こえてますか?』

 

と直哉の顔が映し出された

どうやら直哉達は、どこかのピットに居るようだ

 

『本当は楽しく過ごせるはずの文化祭でしたが、テロリスト達のせいで皆さん、怖い思いをしたでしょう。お詫びという程ではないですが、これから俺達のライブを行います』

 

と直哉が言うと、直哉達の姿が映された

よく見れば一人、直哉達の他に誰か居る

 

『では、メンバーを紹介します。まずは、俺。ボーカル役の神崎直哉。次に、ベーシスト、織斑一夏』

 

直哉が紹介すると、一夏がベースを鳴らして

 

『どうも』

 

と軽く挨拶した

そして

 

『次に、ギタリストの五反田弾』

 

と直哉が弾を紹介した

すると弾は、ギターを掻き鳴らし

 

『よろしく』

 

と軽く挨拶した

そして

 

『そして最後に、ドラマーを勤めるのは、俺達の友人。御手洗数馬だ』

 

と後方に居た数馬を紹介した

すると数馬は、頬を掻いて

 

『ど、どうもー』

 

と困惑した表情で挨拶した

 

『では、この四人でライブを行います。とはいえ、俺達はライブに関しては素人ですんで、そこはご容赦をば』

 

直哉はそう言うと、三人を見て

 

『では、一曲目……GRANRODEOの、Onece&Forever』

 

直哉がそう紹介した後、三人が演奏を始めた

そのメロディーに合わせて、直哉が謳う

そして気付けば、見ていた人々の表情が沈んだものから変わっていた

そして、その曲を近くで聞いていたメンバーは、頭の中で直哉達が走ってきた戦場を見た気がした

それは、儚き願いを胸に抱いて走った戦場

平和のために、彼等は命を賭けた

吹けば飛ぶような、儚い願い(平和)のために

中には、その願いを嘲笑う者も居るだろう

だが、それでも直哉達は戦った

そして、これからも戦い続けるだろう

 

『では、二曲目……最後のエデン』

 

その二曲目は、まるで戦場に渦巻く感情を現したかのような曲だった

しかし、それでも諦めない

そういう気持ちにさせる曲だった

喩え、絶望が世界を覆い尽くそうとしても、諦めない

たった一つの希望のために、戦う

全身全霊で、最後に残された希望(エデン)のために戦う

だが何よりも、気持ちだけではいけない

たとえ、滅びが待とうとも戦う

そういう曲だった

 

『では、最後に……もう一つの未来へ』

 

それは、運命を歌ったものだった

喩え、世界は悲嘆に満ちていても、人々の選択次代では別の未来を手に入れることが出きると

絶望だらけの世界で、もう1つの未来の為に選択することが出きると告げていた

そして、最後には別れが待っているのに何故出会うのか

それは、出会いが力になるから

勇気になるから

だから、それを力にして別の未来へ向かって走る

そんな曲だった

そして歌い終わると、四人は

 

『ありがとうございました』

 

と頭を下げた

こうして、ライブは終わった

それから、約十数分後

校舎裏

 

「レイン、どういうことかしら? こちらの潜入が漏れてたみたいだけど?」

 

とダリルに問い掛けたのは、金髪の美女だった

その美女の名前は、スコール・ミューゼル

ダリル

レイン・ミューゼルの叔母にして、亡国機業の幹部の一人である

 

「さあな、アタシが知るか……オータムさんが、何かミスってたんじゃねえの?」

 

スコールからの問い掛けに、レインはそう返した

するとスコールが

 

「まあ、確かに……オータムは、少し殺気が外に出やすいのが難点ね」

 

と納得したように頷いた

その直後、スコールがレインの首を掴んで持ち上げた

 

「なんて、納得すると思ったかしら? 今回の潜入を知っているのは、動いてくれた彼等の他に、レイン……貴女だけよ」

 

「あ、が……」

 

レインは必死にスコールの手を剥がそうとしたが、スコールの手は女とは思えない力で、レインの首を放さない

 

「裏切り者には、死を……」

 

スコールはそう言って、左手にナイフを持った

それを見て、レインは

 

(すまねぇ、アタシは、ここまでみたいだ……)

 

と諦めかけた

その時だった

 

「そこの女! 当校の生徒を離せ!」

 

と直哉達の声が聞こえた

その声を聞いて、スコールは振り向いた

その瞬間、スコールの右腕を銃弾が撃ち抜いた

それにより、レインは解放された

しかし、レインは衝撃的な光景を見た

撃ち抜かれた、スコールの右腕

そこから、血は流れていない

代わりに、油が流れていたのだ

しかも、銃創から見えたのは機械の骨格だった

 

「叔母さん、アンタ……それは……」

 

レインが驚いている間に、スコールは機体を展開

それは、カラミティだった

そしてスコールは、カラミティの推力で学園の壁を飛び越えて去っていった

すると、直哉達が近寄り

 

「大丈夫ですか、ダリル先輩」

 

と手を差し伸べた

 

「ああ、ありがとうな……」

 

直哉に助けられて、ダリルは立ち上がった

そして、直哉達を見て

 

「よく、ここに来たな」

 

と問い掛けた

すると、一夏が

 

「まあ、念の為にと見回りしてたんですよ。そしたら、殺気を感じたんで」

 

と答えた

どうやら、スコールの殺気を感じて駆け付けたらしい

 

「とりあえず、今は一度医務室に行きましょう」

 

「ああ……」

 

弾の提案に従い、ダリルは三人と一緒に医務室に向かった

こうして、文化祭は幕を降ろしたのだった

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