ラウラと簪は、即席で連携を開始した
ラウラが前衛を担当し、簪が後衛
それが、セオリーだろう
しかし、二人はそれを無視
二機で大きさを不規則に変えながら、ぐるぐると回りながらガイアに迫った
そして簪は、敢えて精密照準をしないで、ミサイルを発射
一度上に放たれたミサイルはその後、まるで雨霰と降り注いだ
しかしガイアはその中を、関係ないと言わんばかりに駆け抜けた
そこに、ラウラが迫った
ラウラは近距離で、ビームを連射した
しかし、ガイアは並外れた反応速度でビームを回避
ラウラの頭上を取って、ビームライフルを撃とうとした
しかしそれは、簪機に蹴り飛ばされて阻止された
だがガイアは、人型形態に素早く変型して、バランスを取り戻した
すると、ラウラが
『やはり、今までの敵と同じ域の反応速度だな』
『機械だけじゃあ、無理……だけど、人が操縦してるにしても、早すぎる……強化人間?』
ラウラの言葉を聞いて、簪は首を傾げながらそう言った
すると、ラウラが
『ある意味では、私と同類だな……だが、私とお前達は違う……』
と言って、フラガラッハ3ビームブレイドを構えた
ガイアもそれに呼応するように、ビームサーベルを抜いた
そしてラウラは、スラスターを全開にして突撃した
それに対してガイアは、盾を構えて待った
そして、ラウラがビームブレイドを横凪ぎに振るうと、その一撃を盾を使って受け流した
それにより、ラウラ機はガイアに無防備な腹部を晒し、隙を見せた
その腹部を狙い、ガイアはビームサーベルを突き出した
しかしその一撃をラウラは、地面を蹴って倒立をしたことで回避
しかもその勢いを使い、ガイアの背中に踵落としを入れた
その一撃で、ガイアはバランスを崩した
その隙を狙い、簪はGNバズーカを撃った
しかしその砲撃をガイアは、獣形態になって回避
簪機に突撃した
しかも、背中の翼
グリフォン2ビームブレイドを展開している
それを簪機は、GNフィールドで防御した
その時、ガイアは気付いた
簪機
セラヴィーの砲が、無くなっていることに
その直後、ガイアは上から押さえ付けられた
ガイアを押さえ付けたのは、胴体にガンダムの顔がある機体
その名を
『セラフィムガンダム!』
それは、セラヴィーガンダムに隠されていた機体だった
本来だったら、イノベイドでもイノベイターでもない簪には使えない機体
しかし簪は、ISの技術たる脳波観測装置とサイコミュシステム
シャーマンフレームを使うことで、それを克服した
その二つを併用し、分離後は脳波でセラヴィーを遠隔操作
そして、セラフィムを直接操縦
それにより、ガイアを押さえ付けたのだ
ガイアは脱出しようとしたが、セラヴィーガンダムも加わったことでそれは困難になった
セラヴィーは元々、パワー傾向の機体
それだけでなく、その見た目通りにかなりの重量である
その二つと、TRANSーAMを発動したセラフィムのパワー
その三つにより、ガイアの動きは封じられていた
そこに、ラウラ機が近付いた
これは、二人の作戦だった
ラウラがガイアの注意を引き付けている間に、簪はセラヴィーからセラフィムを分離
ある氷壁の後ろに隠れていたのだ
そうとも知らずに、ガイアはセラヴィーに攻撃
捕まったのだ
『終わりだ、ガイアガンダム……』
『私達の、作戦勝ち……』
二人はそう言いながら、それぞれ砲口を向け、撃った
それにより、ガイアは撃破
ガイアが爆散したのを確認すると、機体の損傷の有無を確認し、他の援護に回った
同時刻
空中では、グラハム機がヴァサーゴ・チェストブレイクと激しく激突していた
ヴァサーゴ・チェストブレイクは、以前に交戦したヴァサーゴの強化改修機体である
その性能は、ガンダムDXに迫るとされている
そのヴァサーゴ・チェストブレイクと、グラハムは両手の刀を駆使して戦っていた
グラハムを言葉で現すならば、《日本人の心を持ったアメリカ人》である
グラハムが得意としているのは、刀を使った近接戦闘である
しかもそれは、ただ乱雑に力任せに振るっているのではない
それは、歴とした剣術だ
グラハムは、旧ソレスタルビーインクとの決戦後、刹那と決着を付けるためにと、一路日本に渡り、アロウズ最高司令官のホーマー・カタギリに接触
そのホーマーから、古流剣術を習ったのだ
その修行により、グラハムの剣術の腕前はかなりの物となり、一瞬は刹那に勝てる所まで迫ったほどだ
その剣術と、スピリッツによって改修されたGNドライヴ搭載ガンダム
ラセツガンダムの性能
その二つによって、グラハムはヴァサーゴ・チェストブレイクと互角に戦えていた
その二機の下では、アシュタロン・ハーミットクラブに対して、ナターシャ機とイーリス機が交戦していた
ナターシャとイーリスの二人は、やはりアメリカ軍でも連携を組んでいたからだろう
巧みな連携で、アシュタロン・ハーミットクラブと戦っていた
しかし、アシュタロン・ハーミットクラブはその名前の由来となった装備
ギガンティックシザースが非常に厄介な装備だった
その力は凄まじく、捕まれば最後
恐らく、PS装甲とは言えども、無事では済まないだろう
しかもアシュタロン・ハーミットクラブは、変型機構を有している
変型も早く、MA形態ではかなりの高い機動性を有している
『イーリス!』
『分かってる! 行くぞ!!』
二人は短く会話すると、アシュタロン・ハーミットクラブに攻撃を繰り出した