ISGジェネレーション   作:京勇樹

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南極戦4

『流石は、ガンダムということか! 中々に、一撃が入らないな!』

 

グラハムは、そう言いながら腕部装甲内蔵のビームチャクラムを発射した

それをヴァサーゴ・チェストブレイクは、上昇して回避

グラハムと同じように、腕部装甲内蔵のビームライフルを撃った

しかしそれをグラハムは、両手に持っていた長刀で弾いた

その長刀の表面に、GN粒子が展開されているから出来るのだ

するとグラハムは、腰に装備されているGN小太刀を持つと、ヴァサーゴ・チェストブレイクに向けて、投げた

ヴァサーゴ・チェストブレイクは、それをビームサーベルで上に弾いた

しかしその隙に、グラハム機を見失った

左右を見て、上を見た

だが、グラハムは居ない

 

『下だ!』

 

グラハムはそう言って、長刀を振り上げた

しかもよく見れば、グラハム機は赤く光っている

TRANSーAMを発動したようだ

だがヴァサーゴ・チェストブレイクは、ギリギリで直撃を回避した

しかしカスったらしく、右肩の装甲が割れた

そしてグラハム機は、止まらずに縦横無尽に空を駆け巡る

グラハム機が走った所には赤い残像が残り、ヴァサーゴ・チェストブレイクはその残像を攻撃している

それは、グラハム機の速度に追い付いてない証だった

だが、その速度域で戦うのは、グラハムにも大きな負担を与えていた

その証拠に、グラハムの口の端から血が流れていた

しかし、グラハムもまた並大抵ならぬエースパイロット

敵を倒すまで、戦うのを止めるつもりはなかった

そしてグラハムは、自機の整備を請け負った薫子を称賛した

グラハムは、左利きのパイロットだ

だから、OSや武装配置もそれに合わせる必要がある

そしてグラハムレベルとなると、要求されるレベルは非常に高い

そして薫子は、その要求をクリアしていた

それだけでなく、薫子はシミュレーターから得たデータで、グラハムが左腕を酷使することを見抜いていたのだ

だから薫子は、左腕に掛かる負荷を軽減し、尚且つ左腕には高い耐久性の部品を使用

それによって、ラセツガンダムはグラハムの操縦に遺憾無く追随していた

 

『この巡り合わせ……乙女座の私は、運命を感じられずにはいられないな!』

 

グラハムはそう言いながら、ヴァサーゴ・チェストブレイクに対して猛攻を繰り返した

そして氷原の方では、イーリス機とナターシャ機はアシュタロン・ハーミットクラブと激戦を繰り広げていた

イーリス機

オーガ・カラミティがアシュタロン・ハーミットクラブのギガンティック・シザースを、両手の手甲で弾くと、ナターシャ機

ゴスペル・フリーダムがアシュタロン・ハーミットクラブに肉薄し、レールガンを発射した

だがその一撃は、アシュタロン・ハーミットクラブの装甲によって耐えられた

しかし、衝撃で吹き飛んだ

その隙を狙いオーガ・カラミティは、胸部の複装ビーム砲

スキュラを発射した

だがその一撃は、MA形態に可変されて回避された

それが、アシュタロン系の持ち味だった

そしてアシュタロン・ハーミットクラブは、MA形態でも高い戦闘力を発揮した

MA形態、MS形態双方で、運用可能なギガンティック・シザース

そのギガンティック・シザースに内蔵されている、ビームガン

そして、ビームサーベルと高い機動性

それらにより、高い総合性能を有していた

 

『機動性なら、こっちも!』

 

ナターシャはそう言って、ゴスペル・フリーダムのスラスターを噴かして、アシュタロン・ハーミットクラブを追い掛けた

ナターシャ機は、原型のフリーダムよりも機動性が高く改修されている

ナターシャは、その機動性を見事に発揮していた

今も、アシュタロン・ハーミットクラブが撃ったビームを、最低限の機動のみで回避

そして、ビームサーベルを抜刀し、斬りかかった

だがその一撃は、対BCが施されたらしいギガンティック・シザースによって防がれた

しかし、それは予想していたと言わんばかりに、ナターシャは至近距離でレールガンを連射した

最初の二発程は避けられたが、流石に全弾は避けられなかった

アシュタロン・ハーミットクラブは、レールガンの直撃を受けて転倒した

そこに

 

『待ってたぜぇ!!』

 

とイーリス機が、主武装たる対艦刀

シュベルト・ゲベールを振り上げて、接近

倒れているアシュタロン・ハーミットクラブに対して、速度も上乗せして振り下ろした

その一撃を回避しようとしたのか、アシュタロン・ハーミットクラブは強引にスラスターを噴かして、移動を試みた

しかし、それを座して見るだけのナターシャではなかった

ナターシャは、アシュタロン・ハーミットクラブの背部に、ビームサーベルを突き刺した

それにより、アシュタロン・ハーミットクラブのスラスターは機能不全を起こしたらしい

上手く噴かせなくなり、回避が間に合わずに直撃

アシュタロン・ハーミットクラブは、右肩から左腰にかけて斬られた

その数瞬後、アシュタロン・ハーミットクラブは紫電を放ち、爆散した

そして上を見てみれば、もはや勝負は付いたも同然だった

なぜならば、ヴァサーゴ・チェストブレイクは、両手のクローを失い、到る所からバチバチと放電していたからだ

残された武装は、ビームサーベルとトリプルメガソニック砲のみ

しかし、トリプルメガソニック砲は実質使えない

その理由は、反動が強いためにクローをアンカー代わりにしないと、撃った拍子にどうなるか分からないのだ

だからだろう

ヴァサーゴ・チェストブレイクは、ビームサーベルを両手に装備していた

それに応えるように、グラハム機も長刀を両手に持っていた

そして、その二機が高速で交差した

その数秒後、ヴァサーゴ・チェストブレイクは爆散したのだった

 

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