『クルーゼ!』
『はっ!』
直哉達対クルーゼの戦いは、正に激戦だった
互いにライフルやサーベルを振り回しながら、ファンネルやドラグーンが激しく飛び交い、ビームの弾幕や網を形成していた
『何が狙いなんだ、貴様らは!』
『何を今さら!!』
弾が問い掛けると、クルーゼはそう言ってドラグーンと共に、ビームの弾幕を形成
雨霰と迫るビームを、三機はまるで踊るかのように回避
肉薄した
しかし、一夏と直哉は蹴りで弾き飛ばされて、弾はビームサーベルで鍔迫り合いになった
『まだ人間を憎んでいるのか!?』
『変わらんさ! 人々は、何も変わらぬ!!』
弾の問い掛けにクルーゼはそう言って、弾機の胸部に膝蹴りを叩き込んだ
その一撃で弾機は飛ばされたが、背後に迫ったデブリに着地し、突撃
それに合わせるように、直哉機と一夏機が、グレネードとミサイルを発射した
だがその実弾類は、ドラグーンによって形成されたビームの網によって全て撃墜された
だがその煙幕を突き破って、弾機がビームサーベルを振り下ろした
その一撃をクルーゼは、盾で防御
すると弾は、至近距離でレールガンを発射
レールガンの直撃を受けて、クルーゼ機はバランスを崩した
それをチャンスと認識して、三機はビームライフルを撃った
だがそのビームは、ドラグーンのビームによって迎撃された
その戦いを少し離れた位置から見ていた彼女達は、次元の違う戦いに、参戦出来ずにいた
今の自分達では、突撃した瞬間に撃破される
そういった確信があった
何せ、直哉達とクルーゼはデブリ帯の中で戦っている
デブリを破砕せずに、むしろ利用している
それは、まだ自分達には出来ない戦いだった
『ダメだ……手出し、出来ない……』
『……格が違う……』
今も、近くのデブリを蹴り飛ばし、クルーゼ機にぶつけようとしている
だがそのデブリをクルーゼは、ビームサーベルで両断
その隙を突こうとした直哉機を、ドラグーンで攻撃
そのビームを直哉は、機体を斜めにして、ビームの間を通って回避
その直哉機は、クルーゼ機に蹴り飛ばされて、デブリに叩き付けられた
それを狙い、クルーゼはビームライフルを構えた
だが、そのクルーゼ機に一夏機が体当たり
その隙に直哉は、態勢を立て直して離脱
一夏機とクルーゼ機は、激しくビームサーベルを振るった
ビームサーベルがぶつかる度に、火花が激しく飛び散る
更に衝撃で、近くのデブリが激しく動く
その時、不意に二機が離れた
そこに、少し大きめのデブリが飛来
二機だけでなく、直哉機と弾機もデブリの一ヶ所にビームを集中
デブリを貫通させて、互いに攻撃した
だがそのビームを、クルーゼは螺旋を描くように回避
ドラグーンを放った
ドラグーンは機敏に動きまわり、三機を死角から攻撃してくる
しかし直哉達は、時にデブリを盾にしたり、機動で回避
ドラグーンを破壊しようと、ビームを撃った
だがドラグーンは、先にビーム刃を形成して弾いたり、ビームシールドで防いだりした
『中々、厄介だな!』
『何時ものこったろ!』
『確かにな!』
三人はそう言いながら、ビームを連射した
だが、それすらクルーゼは回避
さらにドラグーンを動かした
そのドラグーンのビームを、ビームサーベルで弾いていた
その時だった
あらぬ方向から、極太の粒子ビームが走った
『この粒子ビームは!?』
『リボンズか!!』
それは、リボーンズガンダムの砲撃だった
『本当に邪魔だね、君たちはさ!』
リボンズはそう言って、ライフルを発射
更に、ファングを放った
ファングはドラグーンと同調して、直哉達を包囲してくる
しかし直哉達は、その包囲を散開して崩す
そこに
『避けて!』
と通信が来て、直哉達は乱数回避した
その直後、ビームの弾幕が走った
それは、ファング群を破壊しようとした砲撃だったが、ファングは見事に回避
砲撃してきた機体
ナナ機にビームを撃った
それをナナ機は、ビームシールドで防御
その直後
『いっきに!』
ナナ機が光り輝き、残像を伴いながらクルーゼ達に接近した
MEPEを発動したようだ
MEPEで起きた残像に、クルーゼ機はビームを撃ち込んでいる
どうやら、オートロックオンシステムが誤認しているようだ
だが数秒後、クルーゼ機が撃ったビームは、ナナ機に直撃しそうになった
どうやら、オートロックを解除
手動照準に切り替えたようだ
だがナナ機は、速度の強弱で回避
螺旋を描くように機動した
その直後、ビームの弾幕とミサイルが降り注いだ
それは、シュン機だった
シュン機は脇に抱えたビームガトリングと、肩のミサイルランチャーを一緒に撃ったらしい
そこに、更にビームとミサイル、グレネードが殺到
クルーゼ機とリボンズ機の周囲のデブリを次々と破砕
二機に、デブリの雨が降り注いだ
だがクルーゼとリボンズは、そのデブリの雨をビームの弾幕で更に破砕
戦況は、膠着状態になった
そこに
『まあ、この宙域でやることも終わったからね……退くよ、クルーゼ』
とリボンズが言った
それを聞き入れて、クルーゼ機はドラグーンを全基呼び戻した
すると、直哉が
『逃げるのか!?』
と問い掛けた
その問い掛けに、リボンズは
『神々の黄昏は、もう間も無くだ……そうすれば、新たな時代だ……人類は、管理されるべきなんだ』
と言って、離れていったのだった