戦闘が始まってから、数十分後
場所、移動要塞
新ソレスタル・ビーイング号のとある一室
そこでリボンズは、スピリッツとオーブ軍対自戦力の戦闘を見ていた
数は、既に半数を割っている
だが、その表情に焦りは一切ない
むしろ、笑みを浮かべていた
「やっぱり、失敗作達ではこんなものか……」
リボンズがそう呟くと
「大将、どうすんだい?」
とサーシェスが現れた
しかも近くには、クルーゼも居た
すると、リボンズは
「そろそろ、彼等が作った玩具が投入される筈さ……それ次第だ……そうだね、第二射の準備は?」
とクルーゼに問い掛けた
すると、クルーゼは
「何時でも撃てる」
と答えた
それは、ジェネシスのことだった
新ソレスタル・ビーイング号に装着されているジェネシスは、この世界の技術で再現されたもので、規模的にはネオ・ジェネシスに近い
しかし、エネルギー充填に時間が掛かるというデメリットがあった
「おや、玩具が出るみたいだよ」
とリボンズが言うと、大量のMS
MDが出撃していった
場所は変わり、戦闘域
そこでは、スピリッツとオーブ軍が善戦していた
だが、その時
『敵要塞から、新たに出撃してくる機体確認! これは……ビルゴです!』
とミラ・ルナから通信が入った
それを聞いたマークは、舌打ちし
『フェニックス1より、オーブ軍に通達する! 奴等には、射撃は殆ど通用しない! 格闘戦で倒せ!』
と告げた
MDビルゴ
この機体には、非常に厄介な装備があった
それは、プラネイトディフェンサーである
プラネイトディフェンサーは特殊な電磁波を使い、実弾・ビームに関わらずに、殆どの射撃兵装を無効化する装備だ
だから撃破するには、実質格闘攻撃しかない
それを教えなければ、下手すれば混乱している内に壊滅的状況になる
その時
『これより、マザー1と2は敵要塞に対して砲撃を開始します!』
とエレンから通信がされた
どうやら、MDが出撃してくるハッチを破壊するつもりのようだ
それを肯定するように、二隻から次々と砲撃が放たれた
ビーム、ミサイル、レールガン
それらが、次々と新ソレスタル・ビーイング号に迫った
だがその砲撃は、光の幕に阻まれた
『GNフィールドか!?』
『まさか、要塞にGNフィールドを着けるなんて……』
まさか、MAより巨大な要塞にGNフィールドを装備しているとは予想しておらず、誰もが驚いた
それを見た一夏は、一機のビルゴと最後のレグナントを撃破し
『隊長、俺達が突撃し、GNフィールド発生機を破壊してきます!』
と発言した
それを聞いたマークは
『いいのか? こちらからは、マトモな支援は出来ないぞ?』
と言った
確かに、ビルゴの数は凄まじく、オーブ軍だけでは数に押される可能性が高かった
だが、一夏は
『やります。でなければ、数に押し潰されてしまいます』
と言った
実際、幾らスピリッツとは言っても、数の暴力は脅威だ
だったら、少しでも相手の数を減らさなければならない
『……分かった、行け!』
『了解!』
マークの指示を受けて、一夏、直哉、弾の三機は近くの敵を撃破し
『ガンダムデルタカイ・フレスベルグ、神埼直哉!』
『ダブルオーザンライザー・XXXX、織斑一夏!』
『バースト・ストライクフリーダム、五反田弾!』
背中合わせになるように布陣
そして、新ソレスタル・ビーイング号を睨みつけて
『行くぞ……!』
と呼吸を合わせて、突撃を開始した
すると、そんな三機を撃破しようとビルゴ群が砲撃してくる
三機はその砲撃を、最低限の機動のみで回避し
『邪魔!』
『退け!』
『失せろ!!』
と一閃して、切り捨てた
だが、三機の進行方向にはまだ夥しい数のビルゴが陣取っている
更に、まだ新ソレスタル・ビーイング号の中からも続々と出撃してくる
『目標、敵要塞! ガラクタ共は構うな!!』
『了解!!』
直哉の指示に従い、一夏と弾は機動で敵中突破を仕掛けた
もちろん、ビルゴは通さないと言わんばかりに三機に砲撃を集中してくる
三機はそれを、機動で回避、盾で防ぎ、ビームサーベルで弾いて突破していく
しかし、中にはそれらが間に合わずに機体を掠ってしまう
だが三人は構わず、新ソレスタル・ビーイング号に近づいた
その時、新ソレスタル・ビーイング号から砲撃が放たれた
どうやら、三機が迫ったから迎撃を始めたらしい
ビルゴ群だけでなく、要塞砲による迎撃
その弾幕は凄まじく、三機でも完全に回避は無理だった
少しずつ、機体にダメージが蓄積していく
ある程度は、機体に施されたナノマシンがダメージを修復する
しかし、その修復力を上回るか直撃を受ければ、撃破されてしまう
だから三人は、複雑な機動で砲撃を回避し続けた
その結果、三機は新ソレスタル・ビーイング号に接近し
『一夏!』
『切り裂く!!』
一夏機のGNソードⅢ改の一振りで、GNフィールドを切り裂いた
その隙間を三機は通り、GNフィールドの内側に侵入
GNフィールド発生機の破壊に動いたのだった